ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 SKY AQUARIUM

 月曜日の話の続きです。
 六本木ヒルズの森タワー52階にある、SKY AQUARIUMに行きました。ここは、ちょっと前に正直しんどいでベッキーとつよしさんが行ったところです。
 普通の水族館と一番違うところは、もちろんですが、地上52階というとても高いところにあること。そして、ほとんどの水槽に魚の名前は書いてありません。もちろんどの水槽も魚でいっぱいなのですが、水槽がひとつひとつアートになっていて、いろいろな趣向が凝らされています。
 一番最初の入り口付近には、クマノミが数え切れないほどたくさんいて、後からパンフレットを見たら3000匹もいるんですって。
 友達とわたしは、魚の顔を正面から見る!というワザを覚えて(こういう見方をしたことがなかったのですが、魚の違った顔が見られます!)ひたすらこちらに向かって来る魚を目で追ってました。
 そうやって見たくまのみの正面の顔は、まさしくニモの絵そのもので、新しく発見したような気持になって得意になってました(笑)
 このコーナーの水槽はひとつだけじゃなくて、階段状に何段も置かれていて、後から「パラダイス・フォール」と名付けられていたことを知りました。滝をイメージしていたのですね。
 上に登りきったところで水槽をのぞくと、水槽ごしに下を歩く人がゆらゆら動くのが見えて、水の中にいるのが実は人で、くまのみは実は空気中を遊泳しているのか?!みたいな感覚に襲われて、不思議な気持ちで長いことぼーっと眺めてました。
 次のコーナーではひとつひとつの水槽がギャラリーになっているのですが、どれもとっても個性的なアートで、お魚たちはもちろん生きているわけですが、アートの一部になっていました。
 そこでもなんとか正面から魚の顔をみようと必死なわたしたち(笑)
 魚の正面顔はとってもユニークで、厚みがあるもの、ぺらっぺらなもの、飛行船みたいにただただゆらゆら浮かんでいる種類やひたすらに泳ぎ回っている種類。一緒に入れている魚も1種類だったり数種類が混在していたり…それはそれは見るところがたくさんあります。
 自然に近い状態で、すごくいいなあと思う水槽もあれば、ちょっと魚がかわいそうじゃないの?と思うものもあって、感じ方はひとそれぞれでしょうが、いろいろなことを思いました。
 金魚を主役に和のコーディネートがされた空間や、タツノオトシゴや真っ赤なエビとか、あまりなじみがない魚を展示するコーナーがあったり、盛りだくさんで面白かったですが、一番心に残ったのは、「アース・アクアリウム」というコーナーです。
 センターに大きな球体の水槽があって、外側を水がとうとうと流れ落ちていて、内側を悠々と魚たちが泳いでいるのが、水のカーテン越しに現れたり消えたりします。
 魚をただ見せる!ということが目的なら、水がない方が絶対に見やすそうですが、あえて外にも水を流して、内と外が水におおわれたその景色は、まさしく「水の惑星」といった感じ。涼やかでとても神秘的でした。そもそもここは52階なんだわ!ということをまた思い出して、ここ全体がやっぱり宇宙みたいと思ったり。
 単純に水族館として見ても楽しめるし、アートとしてはもちろん、このビルの屋上のサンゴの人工飼育について紹介するコーナーもあって、環境とか進化とか自然淘汰とか人の手によって変えられたことによって、魚たちはどう適応していくのだろうか?とか、果たして人がやっていることはどういうことなんだろうか?とか、いろいろなことを考えさせられます。
 そんなことを別にしても、やっぱり気持ちよさげにひらひらと泳ぎ回るお魚たちは、じっと見ているだけでとっても癒される気がしたし、時間が許せば何時間でも見ていたかったです。
 「しんどいでここに来たつよしさんやベッキーは、収録だけじゃなくて、ゆっくり見る時間があったかなぁ!?そうだといいね〜」なんて囁きあったり。見れたとして、彼はどんな感想を持ったのかしら?ちょっと聞いてみたいです。
 52階にあるアクアリウムなので、入る前に360度、ぐる〜っと東京の街が見渡せて、それもまた楽しいです。東京タワーや皇居やレインボーブリッジを探したり、あの辺があれかしら?なんてトークに花が咲いたり…わたしたちが行った日はかなりお天気が悪かったのですが、それでも十分堪能することができました(笑)
 このアクアリウム、とってもとってもお勧めですが、残念ながら今度の日曜日で終了らしいです。見に行ってみようかなあという方は、どうぞお急ぎくださいませませ。