ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「Secret Code」感想 続き

 今日も一日中お天気が崩れがちだと聞いていたのですが、目が覚めたらおひさまが出てました。わ〜い!!それだけでずいぶん気持が違います。というわけで、今日は洗濯三昧の一日でした。
 ところが気持ちよかったのも束の間。なんと我が家の前の通りのアスファルトを200Mくらい延々張り替えていて、一日中ものすごい音と振動で、これがかなりの音を遮断するはずの防音室の中にまで聞こえるのです。びっくりです。
 こういう日に限って小さい生徒が次々にやってきて、自転車で来る子たちが危なくないか気が気じゃなかったり、工事の人に謝ったり謝られたり(笑)なんにせよ神経が疲れる1日でした。
 さて、「Secret Code」の初聴き感想の続きです。
 今回のアルバムは歌い方ひとつとってもみんな違っていて、たとえば「Fu Fu Fu」はかわいらしくてアイドルっぽい曲ですが、新人が一生懸命力いっぱい歌っている感じのアイドルっぽさではなくて、憎らしいくらい余裕を持って歌っているように聞こえます(笑)7割くらいの出力で冷静に「こんな風に聴かせたい」という明確な意図をもって表現して歌いこなしているような感じなのですが、すっかり術中にはまって気持ちよ〜く聞くことができます。
 リズムは意外と複雑なのですが、「Give it up」の軽快なこと。他の曲とは明らかに歌い方も異なっていて、ふわっとした明るい声が曲のテイストにお似合いです。
 「Secret Code」はライブバージョンがもうびっくりするほどいいです。臨場感たっぷりだし、むしろスタジオで歌っている1曲目に入っている同じ曲より上手にさえ聞こえるのがすごいなあと思います。やっぱりこのヒトたちは、生がいいです。
 しょっぱなの「あうっ!!」ですでにヤラれて、あとはメロメロです。バンドの音もすごくよくて、よく聞いてみると1曲目とはまた違う音がします。演奏している人が違うのだから当然といえば当然ですが、細部まで聞き比べてみるのも楽しいです。
 ライブ音源のわりには、リズム隊もとっても正確で雑さがなくて、ぶれてません。本当にこれライブ音源!?と疑いたくなってしまうのですが、コウイチさんは「サンキューっ!!」を連発しているし(そういえば、ライブのダブルアンコールは二日とも連発していたような、笑)タイミング抜群のテンションが上がるシャウトもいっぱい入っているし、最後の締めの部分がちゃんと最後まで入っていて、何度聞いてもそこがくると、思わず今ライブ会場にいるような気持になって、身構えて跳ぶタイミングを計ってしまいます。
 このライブバージョンが録音されたのがほんの先月のことだと思うと、しかもあの場にわたしもいたのだと思うとすっごく不思議でテンションが上がります。
 そういえば、今回のCDはBacking Trackもいいです。歌が入っていなくても、演奏だけでも十分にカッコよくて多彩で、とっても楽しめます。さすが、東京スカパラダイスオーケストラから茂木欣一氏や大森はじめ氏や北原雅彦氏をミュージシャンとして迎えただけのことはあるし、堂島孝平楽団もすごくアグレッシブでいい音を鳴らしています。
 KinKiの曲でこんな風に攻めてくる音が鳴っているのって珍しいんじゃないかと思うのですが、すっごく新鮮に感じて飽きません。
 「ビターショコラ」はラテンっぽい音がアルバム「φ」からの流れを汲んでいるように感じますが、ドラムになつかしの大久保さん(ビックボさん!)フォーンの下神さんや竹野さんの名前を発見してすっごくうれしいです!!
 歌全体のイメージとしては、ちょっとほろ苦い感じがKinKiらしいです。

キミだけの甘いものになろう
ゆっくりと ゆっくりととろける
クチビルから心へ届く
Like a chocolate…
キミだけの僕になろう

って、すごい殺し文句@@@。
 普段どちらかといえばローテンションでまったりなKinKi Kids、おふたりともこんなことは決して言いそうにもないですが、この情熱的な歌詞はどうよ!?
 とっても情熱的な1曲になっていてドキドキして聞いています(笑)
 「Fu Fu Fu」もこの曲も、言葉の載せ方が独特でとってもおもしろいです。たとえば「どんな・ふう・ふう・に」とか「あ・ふ・ふ・れ・て」とか「何度も何度も言おう」のところのリズムとか。
 「strategie」は最初聞いたとき、ちょっと「ビロードの闇」を思い出しました。ドラマチックで哀愁漂う感じは、とってもKinKiらしい王道な感じです。おふたりの「濡れた声」がとても生きている気がします。これもライブでぜひぜひ聞いてみたい曲なのですが、やらないかしら!?
 と、そんなことをつらつら書いていて、もう1回聞いてからもうちょっと付け加えようと思ったら、なんとCDがありません。きのう来たばかりなので、なくなるなんてありえないのですが、本当にないのです。
 あれ〜っ!?と思っていたら、しばらくしてCDを持ってアネが降りてきました。自分の携帯プレイヤーに落としていたんですって。買ったことをぜんぜん宣伝もしていないのに、びっくりです。
 夜に更にもう一回行方不明になって、今度は怪しいなあと思ってオトートの部屋に行ってみたら、やっぱり(笑)
 ここ2〜3年、ほとんどKinKi関係のCDには全く食いつかなかった彼らが今回に限っては自主的に自分のプレイヤーに突っ込んでいるではありませんか!!
 これはちょっといい傾向ではないでしょうかね!?
 ちなみに外づらがいいうちの子たち、新学期を間近に控えて「わたしの前だけ」どんどん「苦いもの」になっているんですけど!!
 KinKiの「ビターショコラ」は歌詞を聞いている限り、ぜんぜんビターじゃないぞ!と思うのですが、うちの子たちはとっても繊細でこむずかしいビターショコラになっていて、扱いずらいったらありません!!
 そもそも酒飲みなので、甘いものより辛いものが断然好きなのですが、やぱりチョコレートは甘い方がいいと思うこのごろです(笑)