ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 いっぱいいっぱいの木曜日!!

 予定変更の嵐で、今日も仕事が終わったら8時でした。毎日のようにレッスンの時間がずれこんだり長引いたり、生徒が学校から予定通り帰って来なかったりして、生徒のおかあさまと共にあたふたしています。
 新学年になったための不測の事態がほとんどなので、叱るわけにもいかないし、ドタキャンなので他の予定は入れられないし、いつ連絡があるかわからないので、レッスン室に張り付いていなくてはならないという・・・う〜ん!
 次の子の時間が迫っているのに前の子が来ないとか、まだ一人が始まって10分しか経っていないのに、間違えて次の子が来てしまったり、挙句の果てに新学年に不慣れなチビっ子が寝てしまってレッスンに来れないと電話があったり(笑)数十分後に「『どうして起こしてくれなかったの?ピアノに行きたかった〜!』と泣いているので、これから行かしてもいいですか?」と電話があったり(笑)
 トラブル続きで表面は涼しい顔を装っていますが、内心ひっじょーに胃が痛いことになっています(笑)
 そんな毎日なので、夕ご飯もおちおち食べていられず、2〜3分でかきこむので早食いだし、「今倒れたらあちこちに迷惑が掛かる!」と余計なことを考えてついつい食べ過ぎてしまうし、うわの空なので食べたという実感がないし、そして体重を増やして益々落ち込むという・・・う〜ん悪い連鎖だ!!
 そんな中、驚くような出来事が!まだバイエル60番くらいの子が、自分の家の電子ピアノに入っている音源を聞いただけで、ほとんど耳コピーでモーツァルトの「トルコ行進曲」の一部をほぼ完璧に弾いて来たのです!!すっご〜い!!
 そういえば、前にもわたしが即興で弾いた教科書の曲の伴奏を、そのまま耳コピーして弾いてくれて、びっくりしたことがありましたっけ!!
 それかと思うと、高すぎると思ってこっそり半音下げて弾いただけで「この間先生が弾いたのと音が違う!」なんて見抜いたり、それはそれはすごいです(笑)
 彼女、才能の塊みたいなところがありますが、いかんせん練習が嫌いなので困っています。わたしも相当の練習嫌いだったので、気持ちがわかりすぎて彼女のことを責めきれません(笑)本人がその気にならなければいくら言ってもムダということは経験上重々知っているし(笑)一方でその気になりさえすればどうやったってがんばる!というのもね(笑)
 とりあえず、才能を殺さないように、彼女が本気になる前にピアノ嫌いにさせないように、楽しい経験をいっぱいさせながら、本人がその気になるのをひたすら待つ!という作戦を遂行中です。もちろん今日みたいにすごいことをやってきた時には惜しげなく誉めそやしながら、辛抱強く育てていきたいものです!
 彼女のような「才能はあるけれどあまり練習好きではない子」はわたしが育てるのに得意としているタイプの生徒ですが(今までにも多かったの)一方で最近は、とってもやる気満々な子も増えてきて、うれしい悲鳴です。
 「なんだかピアノにはまっちゃって、ほっておくと2時間でも3時間でも弾いているんです!」とおかあさまに言われる小学校3年生女子や、「受験生なのに、ピアノばっかり弾いていて心配なんです!」という新中3生もいて、「もっとむずかしいことを教えて!」「もっともっとやりたい!」というプレッシャーをバシバシかけられてます。
 自主的にどんどん新しいものを持って来るのはいいのですが、がんばり屋だからこそ基礎的なこともしっかり積み上げさせたいし、本人がつまらないと思っている曲を弾かせるにも意味があるということをしっかり伝えたいし、時間がいくらあっても足りな〜い!!とこちらはこちらで問題山積み!!カリカリしてしまいます。
 どうにもうまくまとめきれない新学期!!「仕事で頭がいっぱい!」過ぎるとわが子たちがおろそかになるし、家の中はぐっちゃになるし(笑)何事にも「バ〜ランス!バ〜ランス♪」は大事だってことなんでしょう(笑)