ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 過去からのプレゼント

 納戸に入ったら、アネが生まれた頃に作った画用紙が見つかりました。色えんぴつで大好きな詩を書きうつして、アネが見たら大笑いしそうな超ヘタクソなイラストを描いてうれしそうに(笑)ベビーベッドに掛けてあったのです。
 一瞬恥ずかしくなって視界からどけようとして、詩の本編に目が行き、今これを手にしたのは偶然じゃないかも!?と思いました。高田敏子さんの「しあわせ」という詩です。ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、ここで読めます。(BGMが鳴るので注意!)
 日常に追われて忘れがちなこと。忘れちゃいけない大事なこと。この詩を目にして大切なことを思い出しました。
 多分、こんなものを作ってベビーベッドに掛けたのは、当時育児に不慣れですっごく追い込まれていたんだろうなあと思います。下の子のときにはもう慣れていたので何でもないようなことで、いちいち一喜一憂していたし、いつまでも泣きやまないだけで、わたしのせい!?なんて一緒に涙ぐんだり(笑)夜どうしても寝てくれなくて何時間も抱っこしたり、社会からひとりだけ置いてきぼりになったような気持ちになったり…
 一方オトートの時には「泣くのは生きてる証拠だ!」なんて泣き声を聞きつつもアネとお風呂に入ったり(笑)夜中に夜泣きで起こされてもたいして気にせず、たまたまテレビを付けたらオリンピックのいいシーンで、「ラッキー」とばかり盛り上がったりもしましたっけ(笑) 
 日々の些細なごたごたも、たまたまいくつも重なると、自分を見失っているんじゃないかと不安が募ってきたりします。時が移ればなんでもないことが、そのさなかには途方もなく苦しく思えたりするもんなんだろうなあと思います。
 そんなタイミングで今この詩を見つけたことで、ちょっと心が軽くなりました。
 というわけで「ホッと一息」のおすそ分け。