ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 [仕事]「おじさんみた〜い!」え〜っ!?

 花粉だとばかり思っていたら、風邪もでした。
 ここ数日、夜になると声が途方もなく出にくくなって、朝起きると喉が途方もなく痛いという…熱も出ないし昼間は鼻水がずるずるするだけで、結構元気なのですが。とうとう医者に行って薬をもらってきました。やっぱり風邪でした。
 にもかかわらず、今日は振り替えだらけの9レッスン。多分最高新記録じゃなかろうか?と思います。朝の大人のレッスンから始まって、最後の子が帰ったのが8時半でした。
 というわけで、日記を書くと喉を使うので(ウソばっかり、笑)書きたいことは山になっておりますが、今日は早めに寝たいと思います。
 それにしても、楽しいことがいっぱい待っているはずの春休みなのに、このバタバタはナンなんでしょう!?銀行でしょ、郵便局でしょ、旅行で生協を休んでしまったので買い物でしょ、旅行関係の後始末と次の旅行の手続き関係でしょ…
 その合間に9レッスンだったので、何がなんだか!?という事態です(笑)パソコンも夜9時まで一度も開けなかったし、何より大変なのが、常におなかを減らしたひな鳥(そんないいもんちゃう!うちのでっかい子どもたちプラスワンニャンズ)がキッチン周辺をうろうろしていることで、三度三度、ご飯の心配をしなくてはならないのがほんっと大変(笑)…同士のママたち、大変じゃありませんこと!?
 さて、レッスンでは午前は大人の方がブルグミュラーソナチネと混ざって「サライ」を持って来ました。隣のページの「昴」も弾いて!とおっしゃるので、ちょっと弾いてあげたら「川の流れのように」を出してきて、そのうちわたしもノリノリになってしまい、「ハナミズキ」でしょ「氷雨」でしょ…気がつけば5曲くらい弾いてました。
 そうしたら「先生、演歌の心があるわね〜今まで聴いた先生のピアノの中で一番感動したかも〜」と言いだして我に返りました(笑)え〜っ!?その褒められ方はショック!なんですけど(笑)あのう…熱心にほめていただくならショパンとかベートーベンとかがいいんですけど…(笑)
 一方3年生になってから習い始めたMちゃんが、ちょうど1年経って急にピアノに「激はまり状態」(おかあさま曰く)ということで、ほんの先々月までは週に1〜2回しか練習してなかったのに、ここのところ毎日2〜3時間はピアノの前から離れないと言ってました。5曲宿題を出すと、20曲くらい練習してきて、うれしい悲鳴です。
 今日も「先生!先生の言うことを全部ちゃんとやってがんばったら、わたしも絶対に先生みたいなピアノの先生になれる!?」とまっすぐな目で聞くので、一瞬心臓がバクバクして身が引き締まりました。小さな胸にどんな心境の変化があったのかしら!?(笑)
 面白いのが「熱心の連鎖」で、最初にまずこの子といつも一緒に通って来ている6年生の練習嫌いのおねえちゃんが感化されて急に毎日練習するようになり…本当にびっくりです。才能はあるのに、どんなに言ってもガンとして練習は週1回以上しない子だったのに、毎日弾いてくれるなんて…感涙ものです(笑)YUIとかを持ってきて、「これもやりたい」「あれもやりたい」と言ったかと思えば「早くベートーベンを弾きたい」「子犬のワルツの楽譜貸して」とびっくりするほどやる気満々なんですけど。
 ところがこれでおしまいではなくて、おねえちゃんの親友のMちゃんがこれまた感化されて、急にもたもたやっていた曲が一回でちゃんとあがるようになり…同じクラスのTちゃんがまだちょっとムリだと思っていたダカンの「かっこう」を弾きたいと言ってきて…という風にあちこちでいいニュースが聞けるようになったのです(笑)
 こうやってわたしの手が届かないところで「ピアノ」が話題になり、感化し合ってみんなのマイブームがピアノになってくれるのはとってもうれしいこと。子どもたちにせっつかれて楽譜を探しに行かなくてはならない事態に陥っているのですが、すっごくうれしいことだなあと思っています。
 何よりありがたいのが、このブームのお陰で今年の6年生4人が全員「中学生になってもレッスンを続ける」と断言してくれたこと。4月からはレッスンのスケジュールを編成するのが多分かなり大変だとは思いますが、心踊るニュースです。
 夕べのレッスンの最後からふたり目は、風邪で久しぶりに来た「うぜーよちゃん」ことMちゃんですが、彼女も2年生の終わりになって、おとなしやかなおねえさんになったな〜と感慨深く思っていたら…
 ちょっと目を離した隙にピアノの椅子の上に乗っかってぴょんぴょんして、防音室のてっぺんに頭をぶつけて大騒ぎ。「この天井うざい!うぜーんだよ!」と怒りに震えつつ久しぶりに決めセリフを聞いちゃいました(かわいそうだけど、おかしい…ぷぷぷ)「うざい」のは天井じゃないでしょ!(笑)
 そんなに堅い天井ではないので、大事には至りませんでしたが、「うぜーよちゃん」っぷりは健在でした。普通、そんなところに立ち上がらないし、しかもぴょんぴょんなんてしないでしょ!とびっくりしつつも、「やっぱり小さい子は油断がならない!!」とぞっとしました。
 反射的に大きな声が出てしまったのですが「アブナイ!!」の声が風邪のためにすっごく野太かったらしく「先生、おじさんみたいな声!」と痛さのため涙ぐみながらも笑い転げる彼女。「キーっ!!」となりつつも思わずゲラゲラ笑ってしまったわたしです。まったく子どもってば…