ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 暗黙の了解!

 ものすごく眠いです。夕べの日記の更新時間を見て、あらら!?と思った方もいらっしゃると思いますが、久しぶりに12時までに寝るという「禁」を犯しました。なぜかと言うと、6時ごろからちょっと夕寝のはずだったアネが、家族が寝静まってそろそろわたしも寝る支度に入ったところで起きてきて、課題に追われてパニック状態になったからです。
 実は彼女、ここのところ3日間くらい課題でほぼ徹夜状態が続いていて、かわいそうだなあとは思っていたのですが、枕元で本人に確認したら「今日は疲れたしこのまま寝る。起きなくて大丈夫」と言ったのでそのまま寝かしておこうと思ったのです。
 そうしたら、実は会話をしたことすら覚えていなくて、「どうして起こしてくれなかったの!?」と猛烈に怒り狂いながら起きてきたというわけ。考えてみれば彼女、夕飯すらまだ食べてません。そういえばわたしは、母や妹とちょっとややこしい問題についてずっと電話していたし、オトートも明日の競歩大会のことでいろいろと相談をしてきたりして、すっかりとアネのことが抜け落ちていたのです。ちょっとかわいそうだったかも。
 昨年までの彼女だったら、自分が決めたとおりにことが運ばないと、ショックのあまりこのまま課題から逃げてふとんをかぶって寝てしまうところですが、今年の彼女は違いました。ひとまわり大きくなって、ひととおり泣いたり怒ったり悲しんだり怖がったりしたあとは、すんなり課題に戻りましたから。短時間に気持ちの折り合いをつけて、向かうべきことにすんなり戻れるようになったことは、一時期と比べると夢のような出来事です。ひと山越えたね〜と赤飯でも炊いてお祝いしたい気分です(笑)
 昨年の大爆発、および「もうダメかも。死にたい」騒動のことが頭にあるので、母としては「とにかく彼女によりそって話だけはとことん聞こう」と思っているのですが、こっちも疲れたり仕事でストレスを溜めたり、うまくいかないことで悩んだりするわけで、タイミングが悪いと意に反して言わなくてもいいことを言ってしまったり、言うつもりがなかったことまで言って倍返ししてしまったりもします。
 夕べもかなりの疲労度でしたが、たまたま自分がリフレッシュした後で心にはちょっと余裕があったし、というわけで彼女が落ち着いて課題を終えるまで、居間の彼女を階段の上の吹き抜けのキッチンから見守りつつ日記を書くことにしたのでした。
 ここのところオトートも学校でいろいろあるようで、とりあえず家に帰るやいなや洗いざらい吐き出そうとやってきます。オットもわりとそうで、今は比較的落ち着いていますが、とにかくストレスが極限状態になると、それを家族にしゃべって発散して消化するタイプみたいです。
 どうも思うに、この家ではわたし以外の3人は繊細で自分の気持ちにもまわりの気持ちにも敏感すぎるくらい敏感で、すぐに傷ついてしまう傾向があります。
 一方のわたしはどちらかと言えば人の気持ちにも自分の気持ちにも鈍感だし、自分自身に関してはさしたる悩みもなく(笑)言葉にしてストレスの素を吐き出すことで発散するタイプでもないので、どうしても聞き役に回ることが多いです。
 美輪さんじゃないですが、もしも人として生まれて来たからにはの「お役目」というものがあるとすれば「人の話を聞く」というのがそれに当たるのではないかと、最近思うようになりました。家ではもちろん実家でも対生徒でも、どうやら「話を聞いて」と言われることが多いのです。
 かといってわたしが聞き上手というわけじゃなくて、むしろすごく人の話を聞くのは苦手です。すぐに話の腰を折ってしまう方だし、だまってうなずいて聞くのも下手。数年前に「とりあえず人の話を聞くときの態度として正しいのは、余計なことを言わないこと。肯定的に聞くこと」とありましたが、その観点から言えばマイナスの三乗くらい。落第点もはなはだしいかもしれません(笑)
 でも、どうやらそういうこととは関係なしに、そういう役回りが回ってくることが多いみたいなのです。
 ご存知のとおり我が家は自由度が高い家で、夜コンサートや音楽会に出かけても、長々パソコンで遊んでいても文句を言われたり叱られたりすることはほとんどありません。そういう意味では恵まれているのだとしみじみ思っています。
 オットからしたら、「オマエのストレスはそういう場でちゃんと発散して来いよ!」という思いがあってそうやって自由にさせてくれているのかもしれません。
 その代わり、家族の中に戻ったらいつも安定した気持ちでいるとか、どんなにくたびれていても「吐き出したい家族がいたら、ちゃんと機嫌よく話を聞く」とか「逃げずに最後までつきあう」とかっていうのはわたしの役割だよというのが暗黙のルールになっている気がします。
 実はうまくお役目を果たせないことの方が多くて、下手をすると「わたしがひとりでぶち切れて終わり」などと言う最悪のパターンもしばしばなのですが、一応わたしとしては「どんと来い!悩み!どんと来い愚痴!」という心構えなのだよ…という確認を…いったい誰にしてるんだか!?自分!?(笑)