ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 再検査を受けてきました。

 この夏中気になっていたことがあって、昨日やっと決着しました。健康診断の再検査です。
 実は、検診を受けたのが7月10日で、今にして思えば時期が悪かったわけですが、結果が来たのが夏休み直前で最も仕事がバタバタしている時期でした。
 健康だけがとりえのわたしだったはずなのですが、さまざまに引っかかり(笑)その中でも最も気になったのがマンモグラフィーの結果で、D2(要精密検査)と書いてあり、それを見た瞬間の衝撃ったらありませんでした。
 内容はというと、「左乳房に石灰化の集まりがみられます。経過を見る必要があるので、3ヶ月以内に乳腺エコー検査を受けてください。」とあったのですが、これにはドッキリ。
 どうしてそんなにドッキリかというと、うちの近所で乳がんにかかった人がとってもたくさんいて、うちのななめ向かいの奥さんは10年くらい前に乳がんで亡くなっているし、最近命からがら助かった知り合いもいるし、もちろん手術後数年たっても再発もなく、元気にしている方が一番多いのですが、あまりにあちこちでよく聞くので、乳がんという言葉だけでものすごく神経質になってしまう土壌があるのです。
 さて、結果をもらってからすぐに病院に電話をして再検査についていろいろと聞きました。石灰化の集まりというのは、「しこり」とは違うということ。乳腺炎などをやったことがある人の中にもこの症状が出ることがあるということ(わたしは乳腺症になったことがあります。)また、稀にこれががん細胞の死骸だということもあるということ。
 でも、ごく稀に初期のしこりになっていないがんが見つかることがあるので、再検査はちゃんと受けるべきだということ。もし見つかったとしても、この段階で見つけられればほぼ100%直るから、心配しなくて大丈夫だというようなこと。結構詳しく説明してくださいました。
 そのとき一旦はとりあえず安心したのですが、看護士さんとしてはご好意で「しこりがあるとか『至急』というわけではなさそうですから、そんなに検査を急がなくても大丈夫ですよ。お子さんがいらっしゃるなら、夏休み明けで十分です。」と言ってくださったので、9月4日を検査日にしたのです。
 しかし、これが結果的には大失敗でした。夏休みの間中、実は乳がんなんじゃないかと、不安な日々が続くことになってしまったのです。
 その上更に、昨今はインターネットが身近にあって、なんの病気だって検索すればたちまちざくざく体験談や医学的なページが出て来ます。たいがい病気のページを開くと最も怖い症例ばかりが目について、経験からいくと見ない方がいいくらいですが、こんなに長いこと検査まで時間があるとなると、検索せずにいられましょうか!?
 というわけで、わかっちゃいるけどのぞいて落ち込むなんてことも一度ならず。自分が悪いと言えばそうなのですが、どんどん自分でネガティブな方に引っ張ってしまっていたのです。途中アネも入院したし、生徒も突然倒れたし、健康の大切さをしみじみと感じた夏でした。
 というわけで、昨日は検査に行って来ました。乳腺エコーの検査をしたのですが、これとマンモグラフィーを併用することによって、マンモグラフィーだけではわからなかった小さなしこりや乳腺の様子がわかることがあるのだそうです。
 結果はというと「がん」が疑われるものは何もなかったし、石灰化もごくごくわずかで、現状では乳腺の老化と見るのが妥当でしょうということでした。あ〜よかった。夏休み中のもやもやがやっと解消した感じです。
 もちろん、半年毎くらいに石灰化の経過を観察しなくてはならないし、しこりができたりしないかも継続的に調べた方がいいのだそうですし、そのぐらいおきに調べておけば、何かあっても手遅れということはないのだし…ということだそうです。それはそれはごもっとも。先生がものすごく感じが良い初老の紳士だったこともあって、話を聞いてやっと落ち着いて考えられるようになった気がします。
 「とりあえずそんなに怖がらず、積極的に健診や検査を受ければ安心ということですよ!」という言葉に納得しました。
 実は、先週あたりからこの検査のことが気になって、どこかうわの空だったものですから(笑)ここ数日の日記が飛んでしまいました。昨日は昨日で、緊張しすぎてくたびれ果ててすぐに寝てしまったし(笑)決して神経質な方ではないと思っていたのですが、意外なところで「自分の中にある弱虫な自分」に気づけたことも収穫なんじゃないかと思います(笑)
 わたしの場合は「弱さを認められない弱さだな」と思いましたのことよ。誰かにしゃべったり大騒ぎしたりすればそれなり気持ちも晴れるのでしょうが、ひとりでど〜んと抱え込んでしまうのです。表面に出さないことで、余計に溜め込んでしまったというわけです。
 楽しかった土曜日のことや、KinKiについても触れたかったのですが、こういうことも自分の気持ちに余裕がないと書けないもんだなあとしみじみ(笑)少なくとも健康診断の結果は、年を重ねていくにつれ、もっともっといろいろ出て来るでしょうし、そのたびにオタオタしていたのではやっていけません。もっと強くたくましく、「どんと来い!」にならなくては(笑)
 それじゃなくても我が家には、長期戦を強いられる病気がいろいろあって、こういうことは免疫も耐性もあるはずだったんだけどな〜。自分のこととなると話は違うようで(笑)そんな自分の愚かさも軽くショックでした。
 とりあえずやっと夏の胸のつかえが取れたので、週末のことも書こうと思います。