ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 桜の便り その4  そして最近なんとなく思っていること

これは月曜日の画像です。
この時はまだまだ大丈夫でした、桜の木たち。
昨日はものすご〜い嵐だったし、さすがに今日はもう残ってないかなぁ。後で見てきます。


さて。
このタイトル後半は何?
よく若い方たちが「これがわたしが今考えていることです」みたいなのを素直に書いてらっしゃるのを見ると、それがポジティブな感情であれネガティブな感情であれ、そこまで心をさらけだして書けることにものすごい敬意を感じます。
そしてその感情を見せてくれてありがとうという気持ちになります。
若さゆえの清々しさだからそう思うのかもしれないけど・・・
まあ、おばちゃんだってそれをやっちゃいけないということはないだろう(笑)・・・ということで、現在の等身大のわたしってヤツを残しておこうと思いました。
本当はKinKiさんとNHK・・・まわりの話とか、興味深かったテレビの話や、最近見た伝統芸能、映画の話、新旧の朝ドラの話などもしたかったのですが、それはあえて明日回しにして・・・
今日はあえて自分と向き合ってみることにします。
ただし、ただだらだらと書いてもつまらないので、わたしがだいぶ前に作ったウォークマンのプレイリストと共に。
わたしは、いろいろと考えるところがある時、自分の心の中を整理するためによくプレイリストを作ります。
その時々、自分の気持ちに合ったプレイリストを作って黙々と聞いていると、次第にばらばらだったかけらが集まってくる。絶対絶命だと思っていたことが、そうでもないんじゃ?と思えてくる。ぜ〜んぜん平気じゃないの。ケセラセラ〜と笑い飛ばせる気がしてくる。
錯覚かもしれないけど、それでもまあいっか・・・とご陽気にはい!出発。
「他力本願的無責任を引っ張り出して(笑)一旦頭をからっぽにして最良の選択をふと思いつく瞬間を待つ」という感じ。
次なるリストは、つい最近作ったものではなくて、だいぶ前に作りました。
作った当初も何時間もほんとに3曲だけでリピートしたものでした。飽きるほど聞いた曲たちです。
その3曲はというと
1.PRIDE CHAGE and ASKA
2.いつもどこかで 玉置浩二
3.月光の聖者達(ミスター・ムーンライト) 桑田佳祐
最近またそういう気持ちになってきたので、このプレイリストを引っ張り出してよく聴いています。
ちなみにこの時のリストに入れたPrideはチャゲアスバージョンじゃなくて、リストを作ったちょっと前にAskaさんがリリースした個人のアルバムでご自身がカヴァーされたこの曲でした。
でも、せっかくみなさまに紹介するなら「カバ」に習ってもともとのチャゲアスさんバージョンで。
どうでもいい割には超長い文章。時間がない方は決して続きは読まないでくださいね(笑)
というわけで、1曲ずつ。

この曲が聴きたくなるのは、たいがいわたし自身のプライドがズタズタになった時(笑)
今回もひと月くらい前に久々に「もしやそれは人格全否定ですか?」的なことを言われた事件があって、茫然としている時に・・・散り散りになったプライドをかき集めるためにこの曲を聞きました。
考えてみるとわたし、小さい頃からこの「プライドがずたずたになる」という事態が節目節目にやってきて、これが意外と転機になることが多いです。
とにかく不器用なので、習い事を始めると、たいがいなんでも最初はうまくいかないです。
誰よりもダメダメなところからスタートします。そしてダメだダメだ・・・がだんだんに雪のように降り積もってある日突然絶体絶命のピンチに陥る。そしてある時は指導者に深いため息をつかれ、ある時は「なんでこれをやろうと思った?」なんて言われ、あるときは「これっぽっちが覚えられないんじゃ、これからが思いやられる」と叱られてさめざめと泣く・・・みたいなパターン(笑)
ピアノはもちろんのこと、習字教室でも、あっ!小学5年生の時に初めて入った英語塾でもあったかも。子ども会の市内卓球大会の前にもそんなことがあったなぁ。親にさえなんで入った?と言われた陸上少年団でも(笑)
徹底的に自分は人の何倍もダメダメだと思い知り、その事実を受け入れ、どうにもこうにもな状況をくぐるとやがて肝がすわるというか・・・
気がつけば「ひと皮むけたねぇ〜」「ああ、意外とデキルじゃないの〜」「不器用だけどその粘り強さは武器だよ」・・・なんて見直されたりして、まあなんとか人並みのスタートラインに立つ。
コウイチさんがだいぶ前によく「ほめられるとダメなタイプ」とか「オレなんて叱られてばかりだよ」なんて言ってたけど、ちょっとおこがましいけど、ものすご〜く大まかに言えば(ですよ、笑)わたしも多分そっちのそういうタイプ。
最大の武器があるとすれば、多分音をあげないこと・・・くらい(笑)どんなにできなくても叱られても不思議と「投げ出す」という選択肢はなかったなぁ。単に鈍感でバカだった・・・が正解かもしれないけど(笑)
最近またオットとの口喧嘩の中で久々に「ああ、このパターン」というのを経験しました。
そのときは怒り狂っていたけれども(多分いろいろ図星だったから、笑)やっとひと月が経ち、久々にPRIDEのリピート三昧をして、気力が戻ってきた気がします。
そもそも改善の余地がいっぱいあるのに、まずは素直にトライしてみることなしに、「それはできない」「絶対ムリ」と即答してしまったのは怠慢だったし、聞く耳を持とうとしなかったのは傲慢でした。まずは、いろいろ思いついたことがあるので、できることをやってみよう。歩み寄れそうなことがあるなら、半歩前に出て歩み寄ってみよう。
だからと言ってどんなにボロ雑巾のようになってもプライドは捨てない。
「なくせないものがある〜♪」です(笑)
少なくとも自分に負けるつもりは全然ないから!口だけで終わらせるつもりもないから!・・・と一応自分に向けて言っておこう(笑)
そういえば、この曲がカバの中に入っていると聞き、ものすご〜くドキドキしました。
初めてこのリストを作った時から、いつかつよしさんが、この曲にどう気持ちを乗せて歌うのか、絶対に聴いてみたいと思ってました。
プライドというのは、そもそも日本語に訳すのがむずかしい言葉で、その意味はとてもわかりにくいですが、小学校の時に先生が言ってらした言葉を今でも覚えているのでちょっと紹介すると・・・
『日本では悪い意味で「プライドが高い」とか「プライドがへし折られる」とかという用法で使われることが多いけれども、そもそもプライドとは自分のことが大切だと思える強い心です。そして、自分の価値を心底信じることができる心です。』
その用法で考えると、この曲はことさらつよしさんにぴったりな曲に思えます。
そうは言ってもPRIDEってやつは『特にスマートでありたいAB型としては、あんまり人には見せたくない部分だよね〜』なんて話を先日AB型つながりの友達のひとりとしたところでした。つよしさんもまたABだしね〜
つよしさんは、ある意味いろいろな感情をむき出しにできる強さも持った人ですが、ことプライドに関してはどうだろう!?まだまだ内側に熱く持ってはいても、見せてない部分もありそうな。
たとえ自分の中にそういう感情の気配すら感じないような類のものであっても、音楽という媒体を通すと思いがけない感情が湧いてくることがあったりして。結果的に新しい自分が発見されたり、自分でも驚くほどの感情の揺れを経験したりもします。
彼の中にある「PRIDE」がどんな風に表現されるのかとても聴いてみたいです。それが激しい嵐のように表現されるのか、冷静沈着なロウソクの火のようなものなのか。熱くたぎる情熱的な感情なのか・・・
演じるように歌を歌う彼だからこそ、どんなアプローチをしてくるのか楽しみでもあり。今わくわくしながら「カバ」の発売を待っているという感じ。
絶好のチャンスがやってきました。ものすごく楽しみです。
さて。
2曲目です。

この曲は玉置さんのソロワークの中の名曲のひとつだと思います。
先日来、安全地帯のアルバムが出たこともあって、テレビなどでもいくつか安全地帯を見る機会がありましたが、わたしはやっぱり彼に関してはそもそもソロ派なんだなあと思いながらちょっとだけ距離を置いて楽しんでいます。
そのことが自分の中ではっきりしてからというもの、KinKiからじゃなくてソロから入った方々に、母体の方にはあんまり興味が沸かなくて・・・と言う人もいるのは普通で当然だ・・・と思えるようになった気がします。
逆にわたしが先に好きになったのが「安全地帯」の方だったら、どんなに途中でソロの方が音楽的に好みだと気がついても、やっぱりソロもグループも両方同じ重さで応援してたかも・・・と思ったり。
これも一種の「刷り込み」ってヤツ(鳥が生まれて最初に見つけた動くものを親だと思って追いかけるっていうあれです、笑)なんだろうか!?ちょっとそんなことを考えてみる。
もちろんそもそもが「どういう種類の人がいたっていい派」なので、たいした問題でもないのですが、ちょっと発見をした気分だったので、そのことに触れておこう(笑)
本題。
この曲が聴きたくなるのは、自分の中で母性が枯渇していると感じる時です(笑)
「許せん!」とか「もうイヤだ」とか「パトラッシュ、疲れたよ!」という気分の時に、この曲は本当によく効きます(ほんとは聴きますと書くつもりが、素晴らしい変換になったのですが、こっちの方がいい気がしてきたのでこのままにします、笑)
この曲を聴いていると、枯れかけてたと思っていた「なけなしの母性」が、泉のようにこんこんと湧いてくる・・・ような気がします(笑)
子どもたちに対して、生徒たちに対して、バロンやルナに対して。今は心を閉ざしている友人に対して。テレビの向こうの応援している人たちに対して。どうかすると両親やオットに対しても。
世の中にしあわせでいてほしい人がいすぎて困ります。こっち側の人もあっち側の人も分け隔てなく満たされていれば、きっと争いごとも起こらないだろうに。
40代あたりから、こういう歌が妙に染みるようになってきた気がします。これって年・・・ってことかもね(笑)

最後はこれ。
桑田さんの復帰第一作目のアルバムに入っていた曲です。
この曲をMステで歌う桑田さんを見て、雷に打たれたように好きになって思わずCDを買いました。
あの時、テレビでもaiko嬢が生歌を聴いて泣いてたなぁ。すっごく気持ちわかります。
今年は健康診断でいろいろと引っかかりまくり、先週あたりはあっちで再検査、こっちで再検査、結果待ちの日々でした。
検査の前に言われた「こういう可能性もある」がどれもひっじょーに怖かったわけですが(今にして思えば単におどかされただけのような気もしましたが、笑)今のところはどれもシロで、治療が必要なものはなくホッとしています。
ただし、まだ全部終わってはいなくて、最後のひとつは今月末。
それはわりといつも引っかかってる検査のひとつで、今のところ再検査になりつつ要観察のまま何年もきているものだし、ものすごく心配しているというほどでもないのですけれども。
まあ怖がり始めたらなんだってキリがないのですが、そろそろいろんな不安と闘っていかなくちゃならない年になったなぁという感じ。
ただ「可能性」を指摘されただけでもこんなに怖いのだから、どんな種類の病であれ、身体の病であれ、心の病であれ・・・長きに渡り闘病している方たち、かつて病を克服し、現在も定期的にその後の検査を受けている方たちはどんなに怖いだろう・・・と思います。
「そもそも自分に限らず、生まれた瞬間から人は死に向かった歩いているのだから」・・・と哲学者のようなことを言ったのは、幼い頃からたくさん苦労をして肝がすわった若い筋ジスの患者さん。
もちろん誰もが楽しい未来だけに目を向けて日々笑って過ごせれば一番いいわけですが、だからって楽しい方へばかり逃げたり、目をつぶってばかりじゃ、進んではいけないし。突然降りかかってくるかもしれないいろんな種類の「不運」の中には避けようもないことだっていくらでもある。
「心を奮い立たせる」という意味において、この曲には何度も励まされていると感じます。
この歌はラストがとっても素敵です。

現在(いま)がどんなにやるせなくても
明日は今日より素晴らしい
月はいざよう秋の空
月光の聖者達(ミスタームーンライト)
Come again,please.

この曲に限らず、3曲はどの曲も聴き終わったあとの後味が素晴らしいです。
このリストを延々リピートしたあとに、心地よい余韻とポジティブな自分が帰ってくる感じがあって、とてもカタルシスを感じます。
そんなこんなで、好きな曲を紹介しながら、なんとなく最近どんなことを考えているのか、ちょこっと書いてみました。