ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

アルバムLOVE FADERSについて その1…(1曲目の)「LOVE FADERS」

しばらくの間、他のテーマも挟みつつ、アルバムLOVE FADERSの話を少しずつ続けて書こうと思います。

あえて個人的に感じたことをだらだらと書いていて。

あまり普遍的な感想ではないです。

もしかしたら相当に頓珍漢かも?です。

剛さんっぽく言えば、鼻くそでもほじりながらふーん!?って読んでいただけたら(笑)(笑)(笑)

このエントリーでは主として、アルバムの1曲目の楽曲「LOVE FADERS」について書きたいと思います。

その後は順不同で、思いついたことから少しずつ書けたらと思います。

ずいぶん聴き込んできて、どの曲が一番好き?と問われた時にとっさに言葉を失うほど、迷い始めている今日この頃。

最近の属性として、やっぱりFUNK色の濃いものに心惹かれる傾向にあって。

真っ先に食いついた曲は「I'm just me」でした。

「此れ其れ」だったり「CREPE」だったりだったり「Butter」だったり。

「FUNK 一途 BEASTS」だったり「Everybody say love」だったり。

「Super miracle Journey!!!」だったり「AGE DRUNKER」だったり。

ダメだ!わたし…

この調子で書いて行くと、結局全曲挙げてしまうに一票(笑)

やっぱりね…自重しよう(笑)(笑)(笑)

でも明らかに最初はFUNK系から食いついて。

曲順で言えば初回盤Aがベストな感じに思ってて。

あとから通常盤に入っているバラード系へと気持ちが向かい始めたというのが実情なのですが…

そのなかにあって、はじまりの「LOVE FADERS」は、ちょっと異質でちょっと別格な感じに好き。

順位外の殿堂入り系?(なんだそりゃ、笑)かも。

多分剛さんの曲として出会ってなくても。

どこかでこの曲に偶然触れてしまったら、心惹かれたに決まってて。

どうしても手に入れたくなって躍起になって。

誰が作ったの?どこで買えるの?どこで聴ける?とSpotifyYoutubeや・・・

いろんなところを探し回っていたことと思われます(笑)

よかった!知ってる天才の作品で!!!

探す手間が省けてほんとうによかったよ(笑)(笑)(笑)

電子音でスタートした時、前回のNARALIANの1曲目とも一瞬だけ、もしや近い?と思わせるものの、まったく違う道へと進むイントロダクション。

一曲目にいきなりヘ長調です!!

ト短調とか、ニ短調とかじゃなくて、陽旋法や陰旋法じゃないの?って迷う感じの和風味でもなく、ヘ長調(しつこい、笑)

こんな穏やかで環境音楽っぽさすらある、癒される美しい曲がENDRECHERIの初っ端を飾る日が来るとは!?です。

たとえタイトルが「LOVE FADERS」だとしても、まあシンプルに明るい系で来るはずがない…不穏な感情の予兆とか、渦巻く黒い気配(Beat含め)がうっすら滲んでいるに違いない…くらいに思ってました!

ごめん、剛さん!!(笑)

いい意味で裏切られました。

初っぱなの未来的で宇宙的な音は、まるで宇宙船の中で響いている機械音みたい。

しばらく聴いているうちに、まるでタイムマシーンに乗っているみたいだと思い始めます。

未来から太古のはじまりの頃の地球へ瞬間移動…系??

ふとだんだんに低い音列へと焦点が絞られてゆき。

イントロっぽい部分が終わり。

低音の温かくてどこか懐かしいメロディーが鳴り始めます。

このツイートをした歯医者の時↓もずっと心の中で歌ってた部分がここです。

途中から、軽快に転がるように紡がれるシンコペーションのフレーズも好き。

そもそもがベースとかコントラバスとか通奏低音とか、低音系の音が大好きなので、メロディーじゃなくても低い方を追いかけていることが多いのですが、この曲の主旋律が低音域なだけで、しあわせな気持ちになります。

そこに時折はさまるピアノのメロディーは剛さんの手なる音なのですね。

いたずらに歌い過ぎず、そっと主旋律に寄り添う感じは、ちっとも押しつけがましくなくて。欺瞞のない無垢な音に聴こえます。

音数は決して多くないけれど、時折おひさまを浴びてキラっと光るような引っかかるフレーズが隠れてて…少し引っ張ったりフェイドアウトしたり、とても彼らしい。

わたしはこの曲を目を閉じて聴いていると、いつも抱くイメージがあって。

それは大海原に抱かれているかのような感じ。

ひたすらに寄せては返す波に身を委ねる。

すべてのはじまりの海。

万物の母なる海。

そして「万物の母」からのイメージなのか、おかあさんのおなかの中。

臍帯でおかあさんと繋がっている子宮というゆりかごの中で。

羊水の海にぷかぷかと浮かび、うとうとまどろんでいるようなイメージ。

どちらにしても、安心して音に身をまるごと委ねられる感じ。

あちこちで降り止まない大雨。

コロナの感染者がまた増えたと伝えるテレビ。

ここのところ、日々、平常時より何倍も神経を使い、続く雨に辟易し。

心身ともに疲れつつ、仕事をしたり家事をしたり、銀行や買い物やジムに行ったり、通院したりしてますが…

そんな日々の中、癒しでもあり、怒りとか不安とか恐怖を鎮めるような穏やかでやさしい音。

そして続く2曲目の「Everybody say love」のイントロの魅惑のギターソロったら!!

このなんとも素敵な受け渡しまでが1曲?という感もあり。

ここ!ここ!この流れがとりわけ大好きなの(笑)

(ほっとくとこのまんま、Everybody say loveまで語っちゃいそうなので、自重、笑)

この曲が今、わたしの手元にあっていつでも聴けるって本当にしあわせなことだなぁ。

さて。

この曲のタイトル、そしてこのアルバム全体のタイトルが「LOVE FADERS」ということで。
この機会に、まずはちゃんと定義からってことで、FADERを辞書を引いたらこんなページが出てきました。

www.g200kg.com

一言で言うなら

音量を操作するツマミの事で「フェードイン」「フェードアウト」を行うものという意味である。

 ということです。

言われてみれば「フェードアウト」とか日常的に自然に言ってるな~。
剛さんのファンをやってると、フェーダーの「音量」のつまみをガンガン上げられるのは恐怖でしかないですが。

「愛のつまみ」ボリュームなら、無尽蔵に上げても大丈夫。
そういえば、剛さんが表紙の「音楽と人」の三宅さんのコラムのラストに

さあ、愛のフェーダーをマックスに上げて、彼の新たな始まりを祝福しよう! 

 と書いてあったことを思い出しました。

なるほど~

ちなみに…このリンクのページに飛ぶと、続きが書いてあって。
下の方に画像が載っているたくさんのつまみがついた機械。わたしのイメージとしては、こういうのがフェーダーのイメージで。

これをこの楽曲と結びつけた個人的なイメージでは…

たとえば感情のつまみ。

怒りのつまみ。哀しみのつまみ。恐れのつまみ。諦めのつまみ。愛のつまみ…

さまざまな感情のつまみが並んでいる中で。

愛のつまみを選んで、ぐいーんとボリュームを上げていこう!!

そんなイメージ。

最近本も出たりしている「エンパス」という体質?性質?がどうやらわたしにも強くあって。

(実はそういう人は案外多いそうですが…)

人のどんな感情にも伝染しやすいし、他者の感情にも敏感で。

人の話を聞く機会があると、人と自分の感情の境目があいまいになったりして。

結果一緒にしょい込んで疲れ果ててしまうところがあるから気をつけなさい!と言われたことが何度かあって。

剛さんはもっと強めにそんな人な気がするので。

こういう体質の人こそ、負の感情系ではなくて。

意識して愛のフェーダーの方に心を合わせ、そっちを増幅しようと努めていった方がいいのかも?と思ったりもしました。

さて。

少し話は変わって。

わたしのプレイリストには、3枚のアルバムが全部順番通りに入っているので、通常盤のラストまで行くのにとても時間がかかるのですが…

先週くらいから、ラストの「あなたへ生まれ変われる今日を」の「あなた」って実は「地球」のような気がしてきました。

地球もまた「母なる地球」とか「マザーアース」とか言われることがあって。

わたしの抱いているイメージはLOVE FADERSともどこか共通しています。

かつて平安神宮で歌われた「命のことづけ」の中でも剛さんは「地球」へ心を寄せているのでは?と感じたように、この曲でも再び地球を擬人化して歌ったのかも?と思わされました。

ああ、なんとなくこの最初と最後の2曲の中に、こっそり同じテーマが潜んでいる予感。

スタートが「LOVE FADERS」で、最後の1曲が「あなたへ生まれ変われる今日を」であることに、実は意味があるんじゃないか?と思い始めてきたところです。
実はまったく見当違いかもしれないけど(笑)

そうだったらそれはそれでおもしろいと思ったり(笑)

ただただ音に身を委ね味わいつつ、そんな風にいろいろと想像することが楽しいです。

今回は特にコロナ禍で、いつもよりさらにプロモーションが少なめで、あまりアルバムの中身について、発売前に、剛さん自身が深く掘り下げて語ってはいないから。

残念な気がする一方で、その分想像の余地もあるといえばそんな気もするし。

何より今回においては、サブスク解禁が最大のプロモーションになっている気がして。

まったく毛色が違う、FUNKというジャンルそのもののファンや、さまざまな音楽をこだわりなく聴く、いつも肌に合う音楽を探している、いわゆる音楽マニアの耳に触れ始めたのを肌で感じます。

ENDRECHERIの世界はファンの小さな世界だけにとどめおかれるのは本当にもったいないと思っていたので。

こういう広がり方こそがご本人たちにとっても本望でしょうし。

本当によかったなぁと思うのです。

少しずつFUNK愛好家の方々のレビューも追い始めてみると、剛さんの楽曲や音楽が、知らない海外アーチストさんや洋楽に例えられたりもしていて。

未知のピアノ曲がこんな曲と語る時、わたしもよく生徒にそういう言い方をするな~と共感しながら眺めてます。

ブラームスっぽい曲よ?とか。フォーレラヴェルに近いかも…とかね。

なのでFUNK界隈の方が、それっぽいとおっしゃってるのを見かけると、未知のアーチストや曲たちをすぐにSpotifyで検索したり、検証してみたりできることが、今はとても楽しいです。

FUNKや洋楽、あるいは音楽の広いジャンルに詳しいけれど、こと剛さんの音楽に関しては、やっと開通したばかりの通路の入り口に立たれた音楽ファンの皆さま方と。

剛さんに導かれるようにFUNKを知り、彼の音楽のことなら少しは紹介できるけど、一方でもっと広い世界に出て、FUNKのことを知りたい剛ファン界隈。

双方向に新しい扉が開いたのだとしたら…

それはそれで、とても楽しくて今後の希望や展望がたくさんあって…

みんなにとってしあわせなことだなぁと思うのです。