ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 助けてパレアナ!!

 ものすごい一日でした。午後5時半までは、多少くたびれてはいても少なくとも普通の日だったわけですが、そこからがもう大変!!大変なんて言葉じゃ足りないのですが、とりあえずボキャ貧なので、そうとしか言えません。ただ今やっと諸々が収まる場所へ収まり、心配はあるものの、落ち着いてご飯を食べたところです。
 今日のレッスンを終えたのが夕方5時半過ぎで、花に水をやったり、レッスン室を片付けたりしてアネがいるリビングをのぞいたのが午後6時過ぎ。なぜか彼女、真っ青な顔をして横になっておりました。
 腹痛で起き上がることもままならないというので、これはただ事じゃないなと直感し、近所の病院へ着いたのが6時15分頃。この時はまだ自転車で行ったのです。しかもわたしはというと超普段着だし、近所用のサンダル履き。
 ところが、どうやら胃や腸の痛みではない、婦人科系かも・・・ということで、先生に急遽紹介状を書いていただいて、救急車に乗って市内ではかなり大きな病院へ転送されて、結局彼女は入院することになってしまったのです。
 卵巣のあたりのトラブルらしくて、おなかの中に出血があり、とりあえず経過を観察する必要があるのだそうです。排卵期のトラブルである可能性が大きいそうですが、出血が止まればいいけれど、もっとひどくなると大事なので・・・ということらしいです。そんなわけで、とりあえず彼女は1週間程度の入院になりました。
 彼女自身は、近所の病院で休ませてもらっているうちに少しは劇症状態は脱したらしく、意外に元気だったのですが、母としてはまたもや肝を冷やすことになりました。診断を待っている瞬間の怖かったこと。どうもわたしには、定期的に娘の健康を心配してパニックに陥る事態が生じます。そのたび密かに胃がでんぐりがえったかのような衝撃を受けます。
 先生はとても落ち着いた方で、きちんと説明してくださったし、何かあった時用に手術の同意書を書いたものの、これはあくまでも念のためですからね・・・と何度も言っていただいたこともあり、表面上は取り乱したりせず、一見淡々と手続きを終えて、とりあえずサンダル履きで電車に乗って入院の荷物を作るために家に帰ることができました。
 ちょうどオットも帰ったところだったので、今度は車を出してもらい、荷物を届けに行き、まあまあ元気なアネの顔を見てちょっと安心して、帰り道、ご飯を食べていないことに気がついたのがもう10時頃。へとへとです。
 コンビニに寄ってもらったので「何か買って帰る?!」とオトートに電話をしました。そうしたら今日の災難はこれでおしまいではなかったのです。途方もなく暗い声のオトートが、「おかあさん、ごめんなさい。僕、テレビを壊しちゃった」と衝撃の告白。呆れたことに、液晶テレビにリモコンを投げつけてテレビが壊れたというのです。元々どちらかといえば穏やかな子だと思っていたのですが、理由を聞いて3度びっくり。「はだしのゲン」を見ていて、イジメのシーンを見ていたら、頭にきてどうにもならず思わずリモコンを投げてしまったんですって・・・もう絶句です。
 もう怒る気力もなかったので、家に帰り、無音状態の中でやっとご飯を食べ終わったところです。缶酎ハイを空けつつやっとパソコンを開いたところです。
 とりあえず、アネが心配だけれど名医の先生に預けて来たのだし、テレビは壊れたけれどオトートに怪我はなかったのだし、たまたまオットは早く帰って来てくれたし、明日から仕事は休みだし、いつもなら必ず入れてあるはずの旅行の日程も今年に限って入れておらず、かかりつけの先生に婦人科系を疑ってもらえなかったら、多分症状が治まったので何事もなく家に戻っていただろうし、そうなったら病気は表には出なかったわけで・・・いいことを一生懸命数えてこれくらいで済んでよかったんだと思おうとしているところです。
 そう・・・これは「少女パレアナ」を書いたエレナ・ポーター女史の「どんな最悪な物事の中からも、いいことを探そう」という物語に習ってみたというわけです。この物語はかつてフジTVで「ポりアンナ物語」として放映されました。
 あるいは五日市剛氏の頭の隅っこに残っていた「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を思い出して「ありがとう」「感謝します」を言ってみたり・・・
 どん底な出来事の中でのいいこと探しは決して簡単ではないけれど、とりあえず前を向いて行こう!!アネが早くよくなりますように。テレビは・・・まあ、仕方ない。より大きな災いを避けるために犠牲になってくれたのだと思うことにいたしましょう(笑)というわけで、パソコンの順番待ちの列は飛躍的に短くなりましたが、病院との往復で忙しいお盆になりそうです。