ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 わたしは結構好き! 

 仕事用のピアノの楽譜を楽器店の人に持って来てもらったのですが、全部で2万4千円と聞いて、「え〜っ?!」と一瞬とってもひるみました。自分で注文した癖に(笑)
 もちろん生徒に渡した暁には、わたしのところに戻って来るお金なのですが、ただ今学校に行っている子どもをふたり抱えた財政難の我が家にとっては、この立て替えがちょっと痛い気がするこの頃です(笑)来月にすればよかったかなあ?
 さて、昨日はオトートの学校の保護者会があり、午後から電車に乗って1時間とちょっとの道のりを行ったわけですが、暇なので、オットの本棚にあった本を借りて行きました。

鈍感力

鈍感力

 この本が本棚にあるのは知っていて、前から気になっていたのですが、イマイチ手に取るところまではいかなかったのは、独身時代からこの方の書かれる恋愛ロマンス小説が、あまりにドロドロしていて苦手だったから(笑)
 でも、この本は少なくともドロドロな恋愛話ではなさそうだったし、文字が少なくてとっても読みやすかったので、結果的に一気読み。学校への行き帰りで読み終わりました。
 そもそもタイトルの「鈍感力」にびっくりですが、この本はもともと「鈍感な人」を擁護する本ではなくて(笑)むしろ神経質で、ちょっとのことにもくよくよしてしまう現代人への応援歌とも言えるのでは?という本でした。
 「現代人は全くなってない!どうなってるんだ!鈍感で非常識すぎるんだよ!それを助長するような本を出してどうする!」と怒りまくるシニカルな常識人の顔が目に浮かぶような気がしますが、現代には「傍若無人で鈍感な人」と同じくらい、ちょっとのことでも傷ついて、常に神経をすり減らし、どうかすると心を病んでしまうようなタイプの人も多いのです。
 そういった人たちに、「もっとおおらかでいいんだよ!鈍感なくらいでちょうどいいんだよ!」と励ましているのがこの本だと思うのです。
 なので重箱の隅をつつかず、あまり堅いことを言わずに楽な気持ちで読んでいくと、なるほど、こういう考え方もあるんだ!と思うこともたくさんあって、わたしは十分楽しめました。
 たとえばいつ何時でも、どこででも眠れる鈍感力、多少危ないものを食べたところで、お腹を壊さない鈍感力、会社の隣の人がイヤなヤツでも癇に障る癖があっても、平気で自分の仕事に専念できる鈍感力(笑)ガンなどの病気に負けない鈍感力。
 ちょっとした言葉遊びのような、屁理屈のように思えるところもありますが、「鈍感であるよりは、敏感な方がいいに決まっている」という先入観、思い込みに対する逆転の発想かも?!という気もして、とっても面白かったです。