ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 近況報告

前の日記をあげたら、ものすごくたくさんの方にコメントやら拍手やら、拍手コメントやらいただきました。
いつも本当にありがとうございます。
こういうのを日記にするのはどうなんだろう?と思って書くのをかなり迷ったのですが、意外とオトートと同じような経験をなさっている方が多いことにとても驚きました。
障がい者枠の厳しさもいろいろと思い知らされた部分もありますが、健常者であっても厳しいのは一緒。
世の中全体が弱いほうへ弱い方へと八つ当たり的になっていくのを実感しているのですが、そういう現状を知るにつけても、大人としてとても悲しく思います。
そういう大人にならないように、わたしたちの世代は見本を見せなきゃダメだろうと思います。
もちろん、世の中誰もがおかしいわけじゃないし、そうは言ったって、いい人のほうが多いに決まっているわけで。
心優しいやさしいみなさんたちが、オトートが、次はいい出会いに恵まれますように。心から祈ってます。

拍手コメント、たくさんいたたいてますが、お返事はやっつけにしたくないので、また別途、日を替えてさせていただこうと思います。
みなさま、本当にありがとうございました。

さて。

ここのところのわたしのテーマは「ストイック」です。

ちょっといろいろと心の状態が過酷だったというのもあるのですが、わりと昼間は家にいて、筋トレ、レッスンという柱を除けば時間がある日が多かったので、ばたばたしているときにはできないことをしよう、ただ暇にしてるとネガティブなことばかり考えてしまうから、ポジティブなこともちょっとはしよう…と思って始めたことがたくさんあります。

まずは。

これ、ちょっと前に買ってあったのですが、2週間前くらいからゆっくりペースで始めました。

書き込み式 ボールペン「般若心経」練習帖

書き込み式 ボールペン「般若心経」練習帖

ペン習字の本で、一ページが一行…というか般若心経の一節になってます。
見開き、2ページがその日のペン習字の練習の部分で、次の2ページに解説が載ってます。
意味をよ〜く読んでから、字の練習をします。
で、わたしはこれを頭の体操として使いたかったので、一日分の漢字を覚えてから次へ行こうと思っていて、今、どこまでやったかというと、7日目のところまで。

たとえば、

摩訶般若波羅蜜多心経

が一日目。
このくらいなら、なんとなく覚えられそうでしょ?

そして二日目が

観自在菩薩

これは観音さまのこと。

ああ、このペースなら覚えるのも簡単だ!と思ったのは最初だけでした。

三日目、四日目といくうちに、だんだん前のを忘れてしまったり、違う漢字で書いてしまったりします。

特にわたしは「行深」とか「照見」とかが覚えられなくて、ものすご〜く苦労しました。

で「ぎょーじん」を「こうしん」って覚えたり(これは危険で「行進」って書いちゃう、笑)「照見」を「Tell me」と覚えたりと、とっても不埒な覚え方をしています。

ほんと記憶力がなくなって、ボケ防止だなという感じ。

でも、ちょっと楽しくもなってきました。

全部が完全に書けるようになって初めて次の行に移ることにしているので、2日がかりのところなどもあり、ただ今のところ、あの有名な「色即是空 空即是色」までやってきたところです。

明日になったら一行くらいまた忘れてうなってるかもしれないけれど(笑)

もうひとつ、今、ものすごい勢いで「持統天皇」を追いかけているのですが、そのきっかけを作ったまったく持統天皇とは関係のない!?(え?なんで?というツッコミはもっともですが、ちょっと待ってくださいね、笑)本を紹介します。

日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現

日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現

「日本の大和言葉を美しく話すーこころが通じる和の表現」です。

書店で手に取って、ぱらぱら〜っとめくったら、「甍の波(いらかのなみ)」とか、「巌(いわお)とか、「名にし負う」とか「夜もすがら」とか「さかしら」とか、まずは小学校の音楽の教科書に出てくる歌詞の中の言葉が気になって、それらの歌をわたしはわりとレッスンでよく使うのだけれど、その意味を正しく知りたい、情景をちびっこたちと味わった上で、ちゃんと歌いたいと思ったのです。

この本ではこれら、ひとつひとつの言葉について、語源とか使い方とか、とてもていねいに解説してあります。

で、購入して家に持って帰ってみたら、大和言葉には、絶滅寸前?の素敵な言葉がとてもたくさん並んでいて、その中には結構わたしが好んで使う言葉や、かと思うとまったくなじみのない言葉、いろいろあったのですが、ぱらぱらめくっているだけでも、とっても楽しいのです、これが。

好きな言葉は?と問われたら、この本の中から探そうというくらい、とてもとても気に入ってしまいました。

たとえば「雲足が早い」とか「和毛(にこげ)」とか「つむじまがり」とか「たそがれ」とか「幸先」とか「人いきれ」とか「道すがら」とか「そぞろ歩き」とか、知ってはいるものの、美しい言葉なのに、あんまり使ってなかったなぁという言葉たちの意外と多いこと。

「篠つく雨」とか「しもたや」とか「橋涼み」とか、「したもい」(心に秘めている純粋な恋心とかを指すんですってよ!)とか、「舫う(もやう)」とか、まったく馴染みのなかったけれど、美しい言葉だなあと思うものなど、なんだかめくるたびに発見があっておもしろいです。

仕事上、ちびっ子や小中学生、高校生と話す機会も多いし、若者言葉もいっぱい聞くし、わざと卑近な言葉とか、乱れた使い方であるのを承知で子どもたちにより近づくために「ら抜き」で話したりすることも多いですが、新しい言葉たちも、大和言葉も、自在に頭の中で欲しいときに取り出せて、自然に使い分けられるようになりたいなあと思います。

これは、もうふた月くらい前に買った本なのですが、常にテーブルの上においてあって、ふとした瞬間にページを繰る習慣がつきました。

で。

この本に出会ってややしばらくして、たまたま見つけたのが坂東真砂子さんの「朱鳥の陵(あかみどりのみささぎ)」という本で。

あとがきをちらっとみたら奈良の飛鳥がキーワードになってました。
「朱鳥」って名前の手ぬぐい屋さんも、近鉄なら周辺にありましたよね。

ぱらぱらページをめくると、そこここの漢字に振り仮名がついていて、なんとそれが大和言葉の読みになっているらしいということも知ってしまいました。

「奈良」「大和言葉」ときたら、わたしが買わないわけにはならないだろう!!(な〜に言ってんだか、笑)という気持ちで衝動的に購入したのがはじまりでした。

ところがところが…

この本が飛鳥時代を舞台にしているがゆえ、時代背景とか、ナントカの皇子とか、ナントカ皇女とか、誰と誰が親子とか、誰と誰が姉妹とか、誰は誰の奥さんとか、政治的にこの人はどうなったとか…この時の天皇が誰で、一代前は誰だったとか、そういうことがわからなければ、さっぱり意味がわからないということが判明してしまいました。

プラス大和言葉のふり仮名は慣れないととても読みにくいということも判明し…

たとえばね「新益京」と書いて「あらましのみやこ」とふってあるし、「官人袋」の横には「つかさびとのふくろ」と読むのですが、慣れればなんともなかったものの、最初はこの読み仮名を読むことがすでにハードルが高く感じたりしました。

そして、何かこの時代のことを調べるにあたり、読みやすくわかりやすいのはないかな?と探してきたのが…

里中満智子さんの持統天皇物語「天井の虹」シリーズだったというわけです。

これ、多分最初の方はずっと前に読んだことがあったような気がします。
まだmimiとかで連載されていた時代です。

というわけで、スタートは大和言葉の本。
そこから大和言葉で書かれた本。
そしてさらに里中せんせのコミック…と、どんどん芋づる式に興味が広がって、今、どれも同時進行でわくわくしながら読んでいるという事態が起きてます(笑)

実はこの時代の歴史はとっても興味があったのに、そういえば、意外と知らないことが多いのですよね。

そんなこんなで、今は頭の中の5分の1くらいが、飛鳥の都や持統天皇あたりでぐるぐる回っております(笑)

(ついでに言っておくと、島田荘司氏の「占星術殺人事件」も見つけてしまったので、これも読み始めちゃってます!まだ最初の方だけど。
やっと石岡が出てきたところです。彼は自分を評して「インテリミーハー」と語ってて、なんだか結構コウイチさんっぽいイメージ!とくすくす、笑)

そんなこんな、いろいろわくわくして、結構楽しい日々です。

残りは何かというと、最近めっちゃ聴き始めたつよしさんの過去の作品群…(テーマ「ストイック」で遊んでる日々なので、やっぱり大好きな「美我空アルバム」により長く捕まってます。多分…このアルバム、ひょっとして本人よりもわたしの方が好きなんじゃ?ってくらい大好きです、笑)と、アネにもらったDSのポケモンと(笑)家族ごとと、そしてそして…

もうひとつがこれまたとってもわたし的には意外な「バルトーク」。
バルトークのミクロコスモスは、ピアノの導入教材として使ってみたいと思っていたものの、わたし自身が現代曲に馴染みが薄くてしり込みしておりました。
ちょろっと弾いてみても、まったくしっくりこないというか、頭に入って来ないというか…
5年前くらいにトライしたときに「ムリ!」ってあきらめた過去があって(笑)

ねえねえ、同業で絶対わたしよりいいピアノの先生に違いない、ふぇるまーたの仲良しさん、ゆきはなせんせ(こんなところから呼びかけるな!笑)ミクロコスモスはレッスンに使いますか?
確か、以前コダーイは使ってらっしゃるようなお話を伺ったことがるような。
わたしも以前トライしたことがあって、コダーイは全然アリでしたが、バルトークはダメでした。近そうで遠い感じがしました。

でね、一旦ダメだ!と思いかけたものを、久しぶりに引っ張り出してみたのは、FUNKへの道すがらとどこか似てる…かも?と思ったからです。

一見、今まで聴いてきたものと違う?わけがわからない?と思うものでも、ちょっと辛抱強く耳にしていると、だんだんに耳馴染んできて、自分の中で、なくてはならないものになっていく…という、先の過程もあることをもう知っちゃったのでね!!

さぁ希望を持って、もっかいトライだ!!と思って、それこそ、幼稚園児くらいからスタートできる教材を、まずはわたしがやってみているわけです。

今2巻まで終わって、3巻目に入ったところです。

言わばあかちゃんが喃語(なんごって読みます。あーあーとか、んまんまとかそんなヤツ)から覚え、だんだん言葉を覚え始めるような、そんな感じでひたすら弾いていきます。

弾くことはもちろんまったくむずかしくありませんが、たとえば、シャープが一個だけなのに、「ド」だったりとか(普通、一個目のシャープはファと相場が決まってるので)調性の常識を超えてるものも比較的最初の方で出てきて、これなに?宇宙人の音楽?なんて目を白黒させながら弾いたヤツもあります(笑)

拍子もすっごく独特で、変拍子あり、5拍子あり。

ひゃーっ!ハードル高!

でもでもでも。

これがね〜5年前とは大違いで、めっちゃ楽しいのですよ!!

びっくりだ。

ためしにアネに聞かせてみたら、「わっけわからん!!おかあさん、これずっと弾いてると気が狂うよ!」と言いました(笑)
わたしも5年前は一旦そう思ったのでした。

これ、まずは自分が3巻までやり終わったら、次はレッスンにり入れるというのを目標としています。

なんだか無条件におもしろいんですもの。ちびっこに今までの教材と2本立てで使ったら、現代曲も古典も両方いける、ある意味音楽的バイリンガルみたいに進めるんじゃないかしら。

少なくともちびっこはまだ拍子の概念も調性の概念も薄いから、そういう時に自由な音楽の耳を育てるのはすごいチャンスな気もしていて。

この教本を使った先生方の体験談を読むと、現代曲に抵抗を無くすだけじゃなく、ポリフォニー、たとえばバッハみたいなものに取り組む上でも、すっごくいい練習になるんですって。

そうやって弾いてみたら、そんな気がしてきました。

というわけで、先入観をぶっ壊せキャンペーンも実施中!

そういえば、わたしのもう20年以上前に亡くなった恩師も、晩年よく発表会でバルトークを弾かれていたことを不意に思い出しました。
先生があれだけ熱心にやられていた道をわたしもやっぱり見つけて入ってみてるんだなぁという感慨。
何年経っても何十年経っても、恩師はわたしの胸の中にいて、こうやって一生わたしの心に語りかけてくださるんだろうなぁと思うと、とてもとても心強いです。

まだまだ探求の日々は続きます。

Endless SHOCKの観劇日記と、今日見てきた「はじまりのうた」という、とっても素敵な音楽がたっぷり出てくる映画の話も書きたいです。
KONOHAさ〜ん!KONOHAさんの文章にめちゃくちゃ触発されて、行ってきましたよ♪
ああそうだった、ブンブブーンの八代さんの回のことも書きたいな!!

そうこうしているうちに、つよしさん関係もそろそろ情報が出て来そうな気配ですよね。
ひたすらいいボーカリストと、いい音が全編にわたり鳴っている映画を見たら、猛烈に彼の新しいアルバムが聴きたくなりました。春が待ち遠しいです。