ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[日記] そんなに悪くはないと思うこと

 今日は全然パソコン自体を開けませんでした。なんでだろ?!要領が悪いって言うか、気が滅入るっていうか・・・こんな日もあるさっていう感じです。
 そんな日にふと思ったこと。ネットの匿名性についてのお話です。この話題が取りざたされるときは、たいがいがネガティブです。「匿名だからと言って何を言ってもいいっていうものじゃない!」とか、「言っていいことと悪いことがある」とか。「問題だ〜!」「問題だ〜!」と常にどこかしらで叫ばれています。わたしももちろんそう思うし、よそのサイトを覗いていてカチンとくることもあります。幸いにして、「ふぇるまーた」ではそんな思いをしたことがありません。ありがたいことに、やさしい方、思いやりのある方が集ってくださって、そのことをとっても誇りに思っています。そのせいか、「匿名」であるが故の温かさが身に染みることが多いです。というわけで、今日は匿名性であるが故に感じた美しい話を(笑)
 サイドバーにメールフォームを置いているので、時々見知らぬ方からメールをいただくことがあります。HNは書いてあるものの、匿名なのでどんな方が書いてくださっているのかは、全くわかりません。性別はなんとなくわかるものの、年齢も職業も、住んでいらっしゃる場所もわかりません。
メールなので、見るのはわたしだけ。自分がそうなのですが、知らない方にメールをするのってとても神経を使うことだと思うのですが、読んでみると、こと細かにふぇるまーたの感想をくださったり、こっそりわたしが喜ぶような情報を教えてくださったり、ライブや観覧のレポをして下さる方もいらっしゃいます。子どもたちのことや生徒のことで追い込まれると、素敵なアイディアをくださったり、なぐさめてくださったりする方もいらっしゃいます。
 こういうことを、わたしだけのためだけに、匿名で、たくさんの労力を使って書いてくださる方の心根の美しさに、時々とっても打たれてしまいます。なんてやさしい方なんだろうと思います。だって匿名なんですから・・・。
もちろんメールのアドレスが書いてあれば個人的にお礼を言うことはできますが、頼りはアドレスひとつだけ。頼りなくて不安定なこのインターネットの世界では、ハードが壊れてしまってもソフトが壊れてしまっても、元に戻る確証はありません。もちろんわたしが今ここで、「ふぇるまーた」を間違ってデリートしてしまえば、「これを書いていたわたし」ですら、なかったことにできるのです。そのまま何食わぬ顔で別のHNで別の人格で再スタートしようと思えば、それだってとっても簡単です。
 お顔はもちろん、住所も電話も知らない方々とは、本当に一瞬だけのおつきあいで終わることがほとんどです。そう思うと、いただいたメールやコメントでは、いわば無償の愛ややさしさを、見返りを期待せずに投げていただいているわけで、こんなわたしのために、なんてありがたいんだと思います。面倒がらずにアクションを起こしてくださる皆様には、何もお返しできず、ただ「ありがとう」としか言えないのですけれど。
 声を大にしていいたいのは、インターネットって悪い側面ばかりじゃないと言うこと。もちろん素敵さを堪能するためには、人に迷惑を掛けないとか、他人のプライバシーに踏みこまないとか、特定できる相手に対する中傷はしないとか、一般社会でもあたり前のルールを、当たり前に守った上でのことですけれど。
 ひとつ哀しくなるのは、ネット上では「さすが年長者」と感心する場面が極端に少なくて、どちらかと言えば非常識で言いたい放題、わがまま放題だとカチンと来る相手には、同世代以上が多いような気がすること。次世代のお手本になるべき世代のはずのわたしたちなのに、なんて嘆かわしいことなんだろうと時に思います。パソコンを扱う技術や新しいものを取り入れる術は、若い子の方が圧倒的に持っているかもしれませんが、頭や心はちゃんと大人でいたいです。
 99%の方がルールを守って、楽しんだり喜んだりしている場、この狭いような広いようなインターネットの大海原を、ほんの一握りの非常識な人のために、悪いものと決め付けるのは愚かだと思います。これからもこの小さな箱の中の大きな社会と上手につきあっていけたらと思います。
PS 昨日書きかけたのですが、まとまらずで1日置いてアップしました。
  「ありがたい」「ありがたい」と言っているわりには、ここのところ頂いたメールの返事を溜めております。ごめんなさい。週末にでも、必ず返信をしますので、とりあえずこの場を借りて、とっても喜んで読ませていただいたことだけ、先にお伝えしておきますね。筆不精でごめんなさい(笑)