ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[KinKi Kids]9月21日 ENDLICHERI☆ENDLICHERIライブ はちゃめちゃ感想文

 これ以上時間が経っても思い出すはずもなく、しかもその後ずっとライブは進化している模様です。なので、つらつらと書いてみました。一度きりしか見ていないものですし、かなり記憶が怪しいところもあります。思い入れが強いものですから、客観的じゃなくて、多分に主観的な感想です。そして、例によって恐ろしく長・・・以下省略(笑)
 というわけで、ご覚悟がある方のみ心してお入りくださいね。
☆Opening〜ENDLICHERI☆ENDLICHERI
 映像が全然別物になってました。エンドリケリがいつの間にか龍に変わっていて、湖みたいなところから立ち昇ってきて、飛び出すようにこちらに迫って来た画像がすごく印象的。
 途中、結構大きくケリーの画像もでてきて、隣のお嬢さんたちがきゃ〜っ!ヒートアップしてました。
☆ Blue Berry・ 闇喰いWind
 少し変わったところもあった気がしますが、おおまかには変更点なしだったと思います。
☆ ナイトドライブ
 イントロだけでは、何が出てくるかわかりませんでした。確か最初の部分に十川さんのピアノソロが結構長くあります。聞きほれます。イメージとしては、「美しく在るために」的位置づけ?!照明がとってもきれいです。ちゃんと赤から青に変わります。途中暖色系の照明がきれいに当たっていて、なぜか、秋らしいせつない気持ちになりました。「si:」のライブでは、全編これ、せつない空気が流れていて、今でもDVDを見ているとなんだかとってもせつなく胸が苦しくなるのですが(多分、曲調かな)今回もこの曲でそのイメージが蘇えりました。
 途中から、上ハモを取っているの?と思うような高いフレーズにメロディーを変えて歌っていて、何度かファルセットを含むやわらかい高音になるのですが、CCKのレーザービームのような、突き抜ける高音とは全然違っていて、もっと角のない感じ、雲みたいにふわふわした声でした。適材適所、自分のイメージに沿うように歌い分けている感じがします。すごく好きです。
☆ A Happy Love Word
 この曲のギターのフレーズが、もうなくてはならない感じです。気がつくとMステなんかでバックバンドがいると、ギターの音色を聞き分けようとする耳ができてしまっています。ケリーのギターの音色が今や歌声と同じくらい好きになってしまっていて、この曲でギターソロが始まると期待でゾクゾクします。きれいに流れているとか、メロディーラインがどうというよりも、ものすごく引っ掛かりがあって心を揺さぶられる音色だと思います。ステージの名ギタリスト達の音とも少し毛色が違っていて、師匠(ツッチー)の流れを汲む音だなあと思います。
〜MC〜(軽い挨拶)
 すご〜く短いです。「僕の音楽を全部余すところなく、味わってください!」というようなことを言っていたと思います。オフコース時代の小田さん(和正さん)並の短さだわ〜とふと、思い浮かびました。わたしは音楽の流れが遮断されないし、このくらいが適当かも。
☆ 濡れ鼠
 今までの曲で、最も大きく変わったと思ったのはこれでした。ギターソロではじまり、ワンコーラスはギター一本で歌っていたのですが、これが超絶に色っぽくてどぎまぎどぎまぎしました。元々とっても色気がある曲だと思うのですが、前回のライブまでは、スティーブのパーカスによって作られるドラム缶の音とのコンビネーションで焦燥感溢れるこの曲らしさを感じていた気がしていたのですが、この日はスティーブもおらず、最初の最初がギター一本だったので、よりケリー風味が増したせつなさでした。
☆ PINK
 どこでも書かれていますが、ピンクの光るマイクが出てきて、「ああ、PINKだ〜!」と思った瞬間に感無量です。なぜかこの曲には特別の思いがあります。この曲やナイトドライブでは、舞台からはけてしまうメンバーさんもいて、バンドとの一体感をとことん堪能したこれまでのライブと比べて、今回はより「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」のすごさにまっすぐに光が当たっている気がします。かといって、バンドの一体感が壊れていると思ったわけではなく、ちゃんともう少し後の曲になると、メンバーあってこそのナンバーも畳み掛けるように出てくるので、前半としては、こういうのもいいかなという感じです。
☆ ORIGINAL COLOR
 この100回ライブが始まってからというもの、わたし限定かもしれないけれど、感極まって泣きそうになったりはせず、どちらかと言えば、楽しくてたまらないとか、音楽っていいねという感じが常に勝っていたのですが、この日のこの曲ではなぜか心を揺さぶられて、はじめて涙腺が怪しかったです。もちろんネガティブな思いではなくて、ホームドラマのワンシーンを見ているような、温かくて幸せな空気が会場中に充満している感じだったのです。
 「si:」ライブのDVDでは必ず中村修司さんのなんとも言えないやさしい笑顔を目で追ってしまう曲で、穏やかでやさしいフレーズだし、歌い方も決して重くはないのに、「愛を感じていたいという切実さ」みたいなものが見えてしまう曲だったのですが、今回リメイクされたこの曲では、その切実さが抜けて、もう少し気軽に?気楽に?肩の力を抜いて歌っている気がします。「もう力を入れてガチガチになっていなくても大丈夫」という感じ。それを聞いていたら「これだけの日を跨いで来たのだから」という今回のキーワードが頭に浮かび、「連続公演」の月日の重さとかいろんなことがよぎって「成長したね、堂本剛!」とちょっと乱暴に肩をポンと叩きたいような気持ちになりました。
☆ See You In My Dream(間でメンバー紹介)
 この曲と「Saturday」は絶対にこのライブに紛れ込んでも全然違和感がないはずと思っていたのですが、思ったとおり溶け込んでました。前からあるかのようにすぐに馴染んで、即座に一緒にフリまでしちゃいました。ただ、つよしさんがギターを持っているのがちょっと残念。この曲で軽〜くカッコよく振り付けするつよしさんを見たいです。
 ここからメンバー紹介になだれ込むのですが、「See You〜」が短めバージョンなのがちょっとさびしいです。フルコーラスがいいな。
☆ギターソロ〜インスト〜アラビア風ダンス
 ギターソロ部分やバンドメンバー紹介部分は、ちょっとこれまでと比べると短めで物足りないような気もしますが、それを補って余りあるのが、そのあとのアラビア風のダンスです。これをうまく説明するのはむずかしいのですが、ちょっとエキセントリックでエキゾチックなダンスが、結構長く続きます。
 ここではフリーダンスではなくてかなり創りこんである感じのダンスで、TAMAさんと優香さんを従えて3人で踊りまくります。異国情緒な趣のあるメロディーに乗って、ちょっと怪しくとっても色っぽい踊りが展開されます。くらくらします。この3人のバランスやコンビネーションもすごくいいです。ファンタスティポ風、3人組ダンスユニットも行けそうなノリです。
 この部分では、音楽がメインでダンスがサブということではなくて、あくまでもダンスがメインで魅せ場(見せ場と書いたら、こう変換されたのですが、こっちの漢字の方が適切という気がします。)という感じです。元々彼のダンスは表情があって、独特の表現力もあって、特にやわらかで曲線的な美しさが大好きなのですが、今回のダンスシーンでは結構メリハリがはっきりした鋭角的なダンスもあります。
 これをあの音楽漬けライブのと真ん中にもってきて、しかも76公演を経てかなり「音楽より」になっているファンたちをうならせるんだからすごいです。わたしとて、今回の最大の見せ場はここ(とアンコール)じゃないかと思いかけているくらいです。この日は全容がちゃんと見える場所ではなかったので、DVDには絶対にここを入れていただきたいです。
☆Saturday
 もう、イントロだけで十分にテンションが上がります。大好きなナンバーのひとつです。この曲から大好きなCCKへつながっていくのだと思うと、うれしくてピョンピョンしてしまいます。
☆Chance Comes Knockin・ Six Pack・The Rainbow Star
 途中、CHAKAさんがブレイクを入れて、「今晩はニューオリンズ風に〜」みたいなアナウンスをします。この辺りは全部英語なのですが、ちっとも違和感はありません。英語力が怪しいわたしは、全部の単語がきちんと聞き取れるわけではないのですが、それでもだいだい言いたいことはわかるし、すご〜くおしゃれで素敵なコーナーになっています。この日は、5拍子のリズムをchakaさんが「こうやるのよ」と示してくださり、すぐに客席が乗っかって「ステージの上の方々と一緒にセッションする」という楽しいコーナーがスタートです。
示されたら乗っかってみる、盛り上がったらアピールをする、求められればすぐにコールする・・・どんどん乗せられることが楽しくなってきて、まわり中が大盛り上がりでした。逆にもうステージでは「フリ」が出来上がってしまっている曲では、前のように揃いすぎるアクションではなくて、もっと自由にやりたいようにリズムに乗っている人が増えた印象です。身体をとことん揺らしている人。常に跳ねている人。リズムを取って全身で手拍子をしている人。「みんな違ってみんないい」って感じ(笑)わたしはそもそも音楽ってそういうものだと思っているので、この客席の微妙なノリの変化、「自分が楽しみたいやりかたで、ノル」というのがなんとなくうれしかったです。
 わたしが参加して二日目は、すでに進化が始まった日だったらしいですが、この曲の途中でバンドメンバーがみんな出てきて、同じステップを踏みつつ音楽を創ってゆく辺りがとっても楽しかったです。気がつけばみんなこぼれんばかりの笑顔です。CHAKAさんがSASUKEさんが、下神さんが先生がウエケンさんが、みんな本当に楽しそうに笑ってます。その中でケリーの幸せそうなこと。自由にステージを渡り歩いてはニコニコニコニコ。それはもう満足気に、極上の笑顔を浮かべて音に酔ってました。わたしたち、客席ももちろん置いてきぼりにはなりません。「KISS ME KISS ME」のレスポンスでは、ちゃんと両手を広げてキスを投げてくれたし、ちゃ〜んとステージに限らず客席にも愛を投げてくれます(笑)
 客席の方も、「パフォーマンス?歌?見せてみなさいよ」という受身の感じではなくて、参加して当たり前という空気になっているので、ステージとの距離がどんどん近づいている気がします。前回までのライブで核になっていた部分は丸ごと残されているし、ここではエンドリメンバー全員と音楽の楽しさをとことん共有できて素敵です。

〜アンコール〜
☆ 未発表曲
最初にゴボゴボという水の音(わたしは未確認ですが、実際に水槽でこの音を作っているらしいと友人談)と、澄んだチーン!チーン!という鐘のような音(これはケリーが手に持った楽器で出している音です)で静かに荘厳に始まります。
この曲に関しては速報でも書きましたが、サビの部分「ソラガナクカラ」(この人の場合、漢字が想像と違うことが多いので、あえてカタカナで書きました)の繰り返し部分が、ものすごく心に残る曲です。かと言って言葉通りに、がが〜っと落ち込む感じではなく、なんとなく前向きなイメージがしたのですがどうでしょう?!うっすら聞き取れたと思った歌詞の中に、「竜の背に乗り〜」だったか、そんな歌詞があったような。最後の方で高音が炸裂していた気がします。レーザービームの声。そして、ファルセットもありました。この曲が新曲になるのならうれしいです。
 NHKシルクロードとか、その手の番組の主題歌に使われても合うような、壮大な感じ、自然への畏怖みたいなイメージが沸いたのですが、もちろん今のところはわたしが勝手に抱いたイメージに過ぎません。純和風でもあるような、異国情緒の趣があるような、太古の息吹が感じられるような・・・言っていることが支離滅裂ですが、頭の中を様々なイメージが散り散りに飛んだのだから仕方ありません。(あくまでも、1ファンの戯言ですから、信用しすぎないでくださいね。また別の日に聞いたらイメージが変わるかもしません。)もしかして歌詞を見ながら聞いたら、全然違う感想を持ったりして(笑)常に想像の範疇を軽く超えて行く人のファンをしていると、大変です(笑)
〜MC〜(終わりのご挨拶)
 曲の終わりに深々とお辞儀をして、すべての歌が終了です。この深々〜!がとっても印象的でした。対してこの後のMCはとっても早口で決められたことを時間内にしゃべらなくてはとあせっているような感じに聞こえました。全体として、無駄なことを言わずにぶれずに音楽を聴いてもらおうという気概が感じられました。
 ファンとの絆については、この76公演で十分に築いてきたという自信もあっての決断かもしれません。音楽では十分に客席と対話しよい循環ができているし、ケリー自身がこのライブを十分楽しんでいることは、セッションの部分や音の中ですごくいい顔をして揺れている場面を見るだけで十分に実感できるので、わたしはこのくらいでちょうどいいと思っているのですが、もっと若くて熱いファンにとっては、「もっと声を聞かせて!」という気持ちが募ってしまうかも(笑)
☆Ending(Roll)
 この日は急いでいたので、スクリーンを最後まで見切ることができませんでした。次回は是非。ちらっと見た限りでは前回同様、映画のエンドロール風でした。
 最後まで見て思ったのは、今回の再追加ライブでは、「ケリーのライブ」という趣がより強くなったのではということです。彼の声の素晴らしさがより強調されている気がします。元々つよしさんありきのライブですが、本公演では客席との楽しい交流に力を入れ、追加ライブでは「エンドリファミリーみんなが主役」という気持ちになり、そして追加の追加でやっぱり、歌手ENDLICHERI☆ENDLICHERIって半端なくすごいね・・・と思い知らされています。
 ENDLICHERI☆ENDLICHERI自体は、堂本剛と比べると知名度はまだまだのようですし(笑)「世間に知れ渡り過ぎていない新人歌手」をこっそり応援しているような楽しさもあって、とっても新鮮です。もちろん、わたしは双方のファンですけれど、臨機応変にどっちも好きなまま応援していきたいです。
 次回見たら、また感想が変わるのかもしれませんが、そんなことをつらつら思いながら、家路に着きました。