ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 リズム&ドラム・マガジン

 スティーヴエトウ氏のコラムが載っていたので、先週買ったのですが、この本が思いのほか面白くていろいろなページを繰っては楽しんでいます。なにより打楽器だけについて、こんなに文章を読んだことがなかったのでとても面白いです。できればやってみたいくらいですが、なにしろ音は大きいし、わたしの防音室はグランドピアノでいっぱいだし・・・(笑)それでもいつか、思う存分打楽器に触ってみたいなあと思わされる雑誌です。
 スティーヴ氏のページで言えば、まず彼の最初のツアーが西田敏行氏の「もしもピアノが弾けたなら」だったというのにびっくり。わたしはこの曲の頃、音大に入学直後だったし、西田氏のこの曲が大好きだったので、とっても記憶に残っているのです。
 その頃、わたしは音大の先輩でもある山下洋輔氏に学園祭のイベントで触れ、彼の音楽にはもちろん著作にも激はまりしていたのでした。思えばこの頃からわたしは、厳格なスタイルのきちっとした伝統的な音楽が好きなくせに、一方では自由なスタイルの音楽というものに対しても、とってもあこがれがあったのです。これもAB型ゆえの両極端な趣向かしらん?!思えばただ今ケリーの声のみならず、tankの中で繰り広げられる自由な音楽にたまらなく惹かれるルーツはこのあたり(山下氏)にあるのかも?!とそんなことを思ったりしました。
 当時山下氏を好きなわたしが、もし若かりし頃(今も十分にお若いですけれど、笑)スティーヴ氏に出会ったらどんな風に思ったかしら?当時はニアミスだった彼と、ほぼ20年後に出会ってこんなに何度も生演奏を聞かせていただいているなんて、ホントに不思議と思ったり(笑)
 山下氏はピアノだしスティーヴ氏と一緒に語るのはちょっと強引ですが、自由奔放でなんでもありな音楽のスタイルとか、穏やかにして意外に紳士、でも時としてとってもクレージーな演奏をなさるところとか(失礼!)遠からず?!たくさんの共通点を感じるという感じで、ますますおふたりともに親近感を覚えたりしたのでした(笑)
 話をスティーヴ氏に戻して、その後の彼の経歴を追ってみると、キョン×2やフミヤ氏、大黒摩季さんなど、超個性的でカリスマ性のある皆さんのバックで十分にその個性を発揮しつつミュージシャンとしての道を歩いて来られたことがわかります。
また、インタビューの中で

「自分のスタイルを決めずに柔軟に保つのが一番」
「閃いたらどんどんやっていく。そしてダメだったらすぐ撤退します。「すみませ〜ん、違いました〜」って。
「センターにいるアーチストを好きになる。そうすると自然に良い演奏になっていく」

これらの文章にはとっても惹かれ納得しました。これだけのキャリアや実績があるにもかかわらず、自分の表現に対して頑固ではなくて、常に柔軟で臨機応変なところが、彼のプレイヤーとしての最大の魅力でもあるのでしょう。
 特に「センターにいるアーチストを好きになる」のアーチストを「生徒」に替えたら、そのままそれがレッスンのあるべき姿のような気もして、とっても心に残りました。
 わたしの場合は、今目の前にいる生徒をとても好きになれば、その子のことを理解しようとするし、もっと楽しませてあげたいと思うし、上手にしてあげたいと思うのだろうし…そんなところは一緒かなあと思ったのです。
 スティーヴ氏の目下のところのお仕事はというともちろんENDLICHERI☆ENDLICHERIライブなので、目下彼が演奏している「センター」にはケリーがいるわけで、そんな風に思ってもらえるケリーはしあわせだなあと思ったり。
 他にもこの記事の中にはケリーライブのステージの写真があったり、ステージの「ありかた」みたいなことも書いてあり、それからちょっとですが、ケリーのコメントもあるので、ケリーファンとしてもとても興味深い記事になっています。
 これを何度も読み返したりしていると、とってもお台場が恋しくなります。実はゴールデンウィーク中はライブには行かない予定だったのですが、ひょんなことから6日のライブにアネとふたりで参戦することになりました。
 ちょっとハードで読めないことばかりのゴールデンウィークですが、最後に楽しみが待っていると思ってもうひとがんばりしましょうか(笑)