ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 マングースさん、いらっしゃい!

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

 また、ジャイアンツが負けて、オトートがとっても不機嫌です。どうしちゃったんでしょう?!がんばれ、ジャイアンツ!我が家の夜の平和のためにも(笑)
 さて、本題です。前に限定版はほぼあきらめたと書いた「のだめカンタービレ15巻」ですが、お友達の本屋さんのご主人が、チェーン店をしらみつぶしにあたり、手にいれてくださいました(感涙!)持つべきものは本屋さんの友達!なんてありがたいことでしょう。マングースがピアニカを持っているのが、なんとも愛らしいです。おなかを押すと「ぎゃぼ!」っと鳴きます。レッスン室において、生徒たちと一緒に愛でたいと思います。
 マスコットもかわいいですが、本編も見所満載。そんなに極端なネタばれをするつもりはありませんが、まだ読んでいなくて内容を知りたくないという方もいらっしゃるかもしれないので、ここからは多少のネタばれOKな人のみどうぞ。
 15巻の何がうれしいって、こんな風に「のだめ」が本当の意味で大活躍する場面を、実はわたし、待ち焦がれていたのです。のだめの初リサイタルの場面は特に、何度も何度も繰り返して読んでしまいました。古城でのリサイタル、そして晩から開かれた「音楽のつどい」いいな、いいな!わくわくしました。
 彼女がリサイタルで弾いた曲の中で、わたしがとりわけ好きな曲はラヴェルの「水の戯れ」なのですが、キラキラ星変奏曲を弾いているときの描写が、まるで音が浮かんでくるよう、きっとこんな演奏だったんだわなんて思いつつ読みました。
 モーツァルトの書簡に載っている衝撃的な詩は、わたしも実は音大の時に出会い、あっけにとられた覚えがあります(笑)あの天使みたいな曲を書く人が、一方でどうしてこんなに下ネタ満載の下品な詩も書くの?と衝撃的でしたから(笑)のだめにせよ、千秋にせよ、ちょっとモーツァルトは苦手というようなムードでしたが、実はわたしも若い頃はそうでした。なんだかつかみところがなくて、わかりやすいんだか、わかりにくいんだか、よくわからなかったのです。そんなわけで、わたしも、のだめが考え込んでいる様子が実感的によくわかるような気がしたのです。(わたしの場合は、たっぷり大人になってから、あらためてモーツァルトにはまりなおした感じです、笑)
 モーツァルトの曲の中では、千秋が弾いていた「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」も大好きですが、一番好きなピアノ曲はというと、ターニャが弾いていた、a mollソナタ、K.310です。「超ロマンチックにねっとりと弾きすぎでは?」と言われていましたが、確かに思い入れたっぷりに弾くとそうなりやすいかも。ターニャのこれまでの数々の描写からすると、いかにもそんな演奏をしそうなターニャなので、笑ってしまいました。キャラ設定、ナイスです。(実は、彼女、大好きなキャラの一人です。)派手好きで一見ギャル風なのに、実は純情な彼女。なんてかわいらしいんでしょ!・・・たとえヒョウ柄でセンスの悪い服ばかり着ていてもです(笑)
 彼女といい、黒木くんといい、今回の15巻、好きなキャラがいっぱい活躍していたので、とってもうれしかったです。このコミックは以前にスポーツ誌などでドラマ化のうわさがあったり、流れたとうわさがあったりしましたが、実写でみたいような、みたくないような(笑)出てくるキャラが、みんなあまりにも強烈すぎて、実際これを実在の役者さんで表現するのはむずかしいかもしれません。