ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[仕事] 連弾は楽しい!!

 ここ最近、意識的に生徒たちとたくさん連弾をするようになりました。以前から連弾は大好きなのですが、たとえば友達同士だったり、姉妹だったり、そういう連弾をしてもらい、わたしはコーチするだけっていうのが多かったのですが、今取り組んでいるのはわたしと生徒でする連弾です。
 これがやってみると楽しいです。習い始めて2年以上経っている子となら、まず間違いなく息が合います。そりゃあそうでしょ!わたしがわたしのやり方で手取り足とリ最初の最初から育てている子達なのですから(笑)
 テンポの取り方とかブレスのタイミングとか、そっくりだし、言いたいことはお互いに言わなくてもわかります。そんなこんなで弾いていると気持ちが生徒たちに近づけるような実感を得られます。自分の欠点まで見えてきます(生徒の弾き方を見て、あれ?!わたしおかしな癖がついてる?と思う瞬間があります。お金をもらって悪影響を与えちゃ、ダメじゃ〜ん!)そして、なにより、おとなしい生徒たちと、気持ちが通い合うのがわかります。
 実は、うちの生徒たちは極端におしゃべりな子たちと、極端に静かな子たち、本当に両極端です。おしゃべりな子たちは、自分の方から思い切り主張してくれるので、これは楽!でも、おとなしい子たちの方は、いろいろ話を振ってもなかなか自分のことをしゃべってくれません。時として、あれ?この子、今日しゃべった?と思う時もあります。実はわたし自身もあんまりおしゃべりが得意じゃないので、そういう子とのレッスンは「本当に楽しい?言っている意味がわかってるかしら?」と探り探りで大変です。
 でも、そんな不器用なふたりが、連弾していると言葉を交わさなくても、とっても雄弁に語り合える気がするのです。先日もピアノパレードという教本の中に入っているフォスターが作った曲のオムニバス曲集を連弾していたのですが何曲も入っている曲の中で、彼女がどの曲が大好きで思い入れたっぷりに弾いているのか、瞬時にしてわかってしまい、「『ケンタッキーの我が家』大好きでしょ?!」と振ったら極上の笑顔でにっこり。こういう瞬間があるから、こたえられないと思ってしまいます(笑)
 他にもモーツァルトをやったり、中田喜直さんの昔わたしも先生と弾いた連弾曲をやったり、初歩の初歩の子とは、トンプソンの小さな手のための教本(片手ずつからふたりで弾ける教本)でも連弾をします。それさえもおぼつかない子とは、マラカスを振ったり、カスタネットを叩いたり。誰かと一緒に音楽する・・・っていうのはレベルに関わらず、本当に楽しいです。