ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 野ブタ。をプロデュース

 もう9話まで来てしまいました。来週でおしまいだと思うとさびしいです。昨日のお話の中ではまり子があまりにやさしくて、彼女に釘づけになってしまい、ほろ苦いお話にもかかわらず、ちょっとだけ暖かい余韻が残りました。まり子ちゃん、なんていい子なんでしょう。焼き栗を野ブタのほっぺにあてて、「あったかいでしょ?!」と言ったあたりから、なんだかうるうるしつつ見ていました。自分に素直だし、まっすぐだし、いつも凛として前を向いていて。彼女を主役にして番外編を作ってもらいたいと思うほどです。彼女がしあわせになるところを見届けられたらなあ。ドラマの展開としては×かもしれませんが、実は修二くんは、まり子が好きだったことに気がつく・・・なんていうストーリーを作ってあげたいくらいです(笑)
 それにしてもこのドラマ、まり子だったり、担任だったり、教頭だったり、豆腐屋のおじちゃんだったり・・。主役3人以外のいろいろな人たちに愛着が沸き、いろいろな場面で彼らの誰かに突然ぽっとスポットが当たり、存在感を持って迫ってくるところがとても気に入っています。テイストは全く違うけれど、クドカンのドラマとなんだかちょっと感じ方が似ています。気がつけば脇の脇までみんな好きになってしまうのです。木皿脚本のこのお話の方が、一見すると圧倒的にほろ苦いのですが。それでも、それでも根っこのところでは「人間って本来そんなに悪いもんじゃないよ。絶対にそうだってば」と力強く言っている気がしてなりません。
 野ブタ、修二、彰の関係は9話になってだんだんきれいな正三角形になって来た気がします。わたしとしては、彼らがこのまま3人で友情モードのまま、卒業を迎えてほしいなあと思うのですが、どうでしょう?大変なことがたくさんありましたが、今後時が経つにつれ、きっとこの3人でのあれこれが、ぴかぴかしたステキな思い出として残っていくような気がします。
 余談ですが、今回のもうひとりの主役、ぞっとする名演技をしていた蒼井さん役の柊瑠美ちゃんは、だいぶ前の朝ドラ「すずらん」の子供時代の「もえちゃん」だったのですね。友達のブログで発見し、そういえばそうだ!とびっくりでした。大人になったなあとひたすらびっくりです。確か「千と千尋の神隠し」で声優さんもされてましたっけ。着々と女優さんの道を歩んでいたのですね。これからの彼女にも注目したいです。