ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 宮崎あおいちゃんのトップランナー

 録画してあったものを、夕べオットと一緒に見ました。
 我が家でとても楽毎週欠かさず見ていた「篤姫」の裏話もたくさん聞けましたし、司会のおひとり、箭内さんとのやりとりもとても楽しくて刺激的な番組でした。
 一旦演技に入ると本当に役になりきっていて、北大路欣也氏や松坂慶子さんなど超大物俳優を相手にしていても物怖じするということがありません。
 篤姫の放映も最後の方だというのもあって晩年の篤姫は貫禄たっぷりなのですが、その晩年の演技はおかあさん役の樋口可南子さんを参考に考えて演じたなんていう「なるほど〜」なエピソードもありました。
 誰が相手でも堂々としているその立ち居振る舞いは、実は子役時代からの積み重ねがあったそうで、そういうお話はとても興味深かったです。
 一方で、箭内さんとCMのお仕事の間に間に「洋服の派手派手対決をしよう!」と自分から挑んで勝ち負けに一喜一憂したり、世界のシールを集めて葉書にしている素顔なんかは、結婚しているものの、まだまだかわいらしい若いお嬢さんの横顔をいっぱい残していて、そんなところもとっても好感が持てました。
 すごく心に残ったひとことは、ご自分が子どもでエキストラの仕事をしていた時に、散々オトナのイヤな面を見てしまったという話で、相手によって態度を変えたり、主役には気を使ってもエキストラの子どもたちが寒かろうが暑かろうが全く目にも留めず、「ああ、大人ってこんなもんなんだな〜」と思ったという話です。
 どこかアンバランスに大人びている素顔ととっても子供らしい無邪気なところが同居している感じなのは、こういう冷たい現実を幼くして見てしまった体験があることもあるのかもと思いました。
 同じようなことを、やっぱり小さいころから仕事をしているつよしさんもよく言っています。特に極限まで追い込まれた仕事のさなかにいて、しかも子どもが相手だったりすると、人は隠せない本当の自分が出てしまうのかもしれません。
 かく言うわたしも以前に大失敗をしていて、本人にはいいカッコしたくて口では全く叱らずに、レッスンノートでおかあさまに「集中力が欠けていて困っています。」とか「はしゃぎすぎて全くレッスンになりませんでした。」と書いたことがあって、そのことをある日2年生のFちゃんに突然に涙ながらに「どうしてママに言うの!?わたしには何も言わないで!!先生のウソつき!」と訴えられたことを思い出しました。
 このわたしに対する不信感はどんなにがんばってもなかなかぬぐえず、それはそれは後悔したものですが、結果的にこの不信感を払拭して人として信用してもらえるようになるまで、有に2年はかかりました。
 今でもこの思い出はほろ苦いけれども、とても大切な経験です。ついこの間、5年生になった彼女が別の生徒に「この先生は絶対にえこひいきとかしないし、信用して大丈夫だよ!」と言ってくれたのを聞いたとき涙が出そうにうれしかったのを思い出します。
 Fちゃんの胸の中で、わたしに裏切られて悔しかった思い出が決して消えないように、あおいちゃんの心のどこかにも、その時の大人の仕打ちがやっぱりいつまでも残っているのだなあと思うと、大人の責任というヤツをつくづく感じます。
 おっと話がずいぶん逸れました。宮崎あおいちゃんがステキだった話をするつもりだったのに(笑)
 今回の大河ドラマですっかりあおいちゃんファンになったわたしですが、明日はどうやらそのあおいちゃんを生で見れそうな気配です。朗読という形で、わたしが行くライブに参加されるのだそうです。彼女の出演も含め、明日がとっても楽しみです。