ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

紆余曲折の記録。参戦までの記。

ものすごく久しぶりに日記を書いたのに、たくさんの方に反応していただきとてもうれしかったです。

ありがとうございました♡

拍手コメントやスターも、Twitterのいいねにもとても励まされました。

読んでくださった皆さまに、心からの感謝を!!!

さて。

ずっとずっと昨年のアンフィシアター公演参戦の感想を下書きに入れてありました。

どうしても表に出せなかったのは、当時の気持ちがあまりにも複雑だったからです。

(ライブそのものに関してはまったく複雑ではなかったです。シンプルに感動…笑)

そのことについて、とても今更ですが記録として少しだけ書いておこうと思います。

尚、ここから書く諸々は、昨年2021年8月当時の気持ちであり、あくまでもその時点ではそう思っていたという話です。

その後も刻々とウイルスが変異したり、感染対策の常識も変化してきているし。

わたし自身もそれがベスト!と思っていたことで、今は違うなと思う部分もあります。

あくまでも当時の断面を切り取ったものということで。

どうぞご了承いただけたらと思います。

公演が始まる少し前、昨年のオリパラ開催前後あたりから、だんだん関東圏の感染状況は深刻化し始めていました。

これまでに見たこともない増え方だ…と連日報道されていて。

そんな最中、物理的にではなく気持ち的に、とても身近なところでコロナ感染が起きました。

その方はお仕事で避けられない事情があって、本当に不運な感染だったそうです。

罹られた方はうちの子たちと世代が近くて、母親としてものすごく心を揺さぶられてしまいました。

まるで自分が経験しているかのような感覚で、むずかしい闘病をされている方を目の当たりにして。

どうかすると、命も危ないのでは?と家族が心底怯え苦しんだ瞬間も近くで見ていて。それでも医療を受けられないんだ…という状況を、自分のことのように体感してしまいました。

(幸いにもご家族のご尽力もあり、その方はちゃんと回復されました。本当によかったです。)

そんな事態が起きている真っ最中。

事情をたまたま共有することになった友たちと共に「月末の剛さんのライブの参加どうする?」となった時。

わたし以外の友人たちは、今回ばかりは…と、あっさり参加を取りやめました。

それは自分の健康のためというよりは、同居家族や子どもたちの健康を思って、主にみんな母としての決断でした。

それくらいコロナは侮ってはならないと実感させられる出来事だったし、お医者さんに看てもらうことすら簡単ではない当時の状況からすると、家族がいる者にとっては絶対に持ち込んではならない病気だと切に実感した時期でした。

わたしもリスクが高い家族と暮らしているし、小さな生徒たちと常に接しているわけで。

普通に考えれば、わたしだってどうみても取りやめるのが妥当だと思われたのですが。

うちにはちょっと違う特別な事情があって、それは同居しているオトートの存在です。

筋ジスのオトートにとっては、コロナが恐ろしいのは当然のこととして。

同じくらい運動不足も危険なことなのです。

「筋肉というものは、常に適度に動かしていないと、弱ってしまう。特に筋肉を作るジストロフィンの働きが弱いベッカー型の筋ジスの人にとっては尚のこと…」

というのは常日頃から言われていたことですが…

それが長きに渡る緊急事態宣言や行動自粛による活動の制限で、かなり実感的にわかる事態になっていたのでした。

よくメディアで言われる「今動くのを我慢したって、来年も再来年もあるじゃないか!!」というのは間違いなく正論ですが。

それと同時にそれが通用しない人もいて。

たとえば身近なところでは、ご高齢の方達にとっての一年は本当に大事だと思うし。

さらに持病があるのなら尚のこと。

オトートは高齢ではないですが、そんな特別な事情がある一人です。

彼にとっては、筋ジスの進行を食い止めることは、日々の中で何を置いても切実な問題です。

それはひいては彼の生命にもかかわってくる大問題で。

そのために小さい頃からこれまでも、さまざまな人一倍の努力を重ねてきました。

高校生になった頃からは、たくさんのライブ参加や、ライブでつながる友達との交流が次第に趣味になって行き。

かなりあちこち動き周り、ライブでずっと立っていたり、時に踊ったりすること。

楽しいことに向かうため、またはそれを最大限に楽しむためにたくさん歩いたり、アクティブでいることは、彼の健康を大きく支え、健康維持の大きなモチベーションの一つにもなっていました。

それがある日突然状況が変わり。

自粛により、たくさん参加していたライブがほぼ全部配信になってしまったことは、ありがたいことなのですが、オトートにとっては、人の何倍ものダメージになってしまったというわけです。

気がつけばだんだん「歩くとすぐ疲れるようになった」とか「体重が増えて動き辛くなった」と言い出して。

体重はわたしよりもずっと軽くて50キロくらいだったのが、あっという間に洋服のサイズがSサイズからMサイズになり。

それは筋ジスをもっている人にとっては、かなり身体の負担が増えてマズイこと。

それに気づいたオトートは、まずは家の周りを人が少ない時間に散歩することを始めて。

だんだんに散歩の時間をうんと長くしたり、家の中でストレッチをしたり、サプリを飲んで少しでも免疫を保とうとしたり、彼なりに体力や筋力の維持に努めつつ。

それがなければライブに参加できないとなれば、予防接種にも前向きで。

さっさと家族の誰よりも速く2回の接種を終えたりもして。

実は黙って着々とライブに行ける状態になったら行こう!と準備を重ねていました。

そしてわたしがENDRECHERIのライブ参加の予定から1週間後に

Animelo Summer Live 」というアニメの祭典とも言える最大規模のフェスに参加することに決めたから!!とある日お伺いではなく、宣言されました。

埼玉スーパーアリーナで毎年開かれていたこのフェスには、学生の頃からずっと一人でも参加していて。

体力も筋力も弱い彼が、人混みに揉まれて怪我でもしたら…という気持ちが親としては常々あって、やめれば?と言ったことは何度もありますが。

そういうことに関してはとても頑固な一面もあって。

自分のクレジットカードが持てる年になるまでは、徹夜で並んだこともありました。

メガネを飛ばされたりしつつチケットをゲットしてきたこともあれば。

近くのカラオケで夜明かしして当日券ゲットをしたこともありました。

そのうちに仲間がどんどんできて、今では多くの友人と繋がって。

気づけばそれをきっかけに、アーチストさんや声優さんのライブにもいっぱい参加していますが、彼にとってはアニサマはライブ参加の原点で、今でも大事な大事なライブとなっています。

(もっとさかのぼっていくと、いっとう最初にオタク的な趣味への入り口を作ったのは、彼が小学生の昔、KinKiコン初参加のわたしに無理やり連れて行かれたことだそう。それが彼のオタク活動の入り口なんですって!

以前彼がTwitterでつぶやいていて、それがKinKi界隈のRTで流れてきて仰天しました、笑)

とはいえ、とはいえですよ!!!

やっぱり感染は怖いし。

「一緒にせーので今回のライブ参加はやめよう!!」

とオトートに進言したこともありました。

でもきっぱりと「No!!」

これまでどれだけ参加に向けて努力してきたと思ってるの?と言われたら、黙るしかなく。

話くらいは聞いてやるか!?という気持ちになり。

そういえばこの頃、家の中の階段を上るのもちょっと大変そうだなと思い始めていたところで。

そうしたら、畳みかけるようにオトートが…

「都内じゃないよ?埼玉だから県内移動だけだし!!」

「感染対策の一つとして、接種もそのために2度済ませたし。」

「何より自分の心身ともの健康を考えたら、どうしても参加したいんだ…」

そういわれてしまったら、さすがにダメとはとても言えず。

さらにわたしも同じ頃のライブチケットを取っていることを彼は知っていたので。

「じゃあ、あんたが行くのは仕方ないとして。わたしはちょっと怖いし、やめるかなぁ?」と言ったら…

「それはないんじゃない?お母さんが危険だからやめる!と決めれば、俺だって行き辛いし。」

「お父さんにだって『絶対行くな!』って言われちゃうじゃないか。」

と大反対に合いました(笑)

「感染対策はちゃんと完璧にできるようにとことん考えて、最も我が家で感染にナーバスな父対策も考えて、ちゃんと参加しよう?」

「これはお母さんと俺との一蓮托生案件だからね?」

彼もまた必死。

実際にいろいろな資料を集めたりして。

どうすれば安全?何をしてはいけない?など、さまざまにプレゼンして来ました(笑)

もちろんわたしも彼がむこうみずに参加を決めたわけではないことは、よくわかっていて。

散々紆余曲折があったあと「これはわたしも覚悟を決めるしかないな!」と腹をくくりました。

とはいえ感染の怖さを思い知ってしまったし、正直ぎりぎりまで「怖い」が勝っていて、当日は心底びくびくしながら勇気を振り絞って参加した感じだったのです。

実際参加してみると、剛さんを始め、開催者側も本当に細かいところまでよく考えていて、決して乱暴な開催ではなかったこともわかったし。

開催者側もまたどれだけがんばって手探りで開催にこぎつけたかが痛いほどわかり。

そして。

何よりも制限はあったけれど、参加したライブは心底心弾むもので。

楽しくて楽しくてたまらなくて。

参加できたことがうれしくてしあわせで。

そう思えば思うほどに、参加をあきらめた友人たちに心から申し訳なくて。

「オトートを大義名分にして、無理やり参加した自分を正当化してないか?」と苦しくもなって。

いろいろな感情がうずまいて、Twitterでもブログでも何一つつぶやくことも感想に触れることもできなくなってしまいました。

そして。

いくらかは想像していましたが、ナーバスなオットの帰宅後の反応は想像以上で。

ライブ参加後の1週間は家でも常にマスクを強いられ、3食完全に個食だったし。

帰ってしばらくは、なるべく家族と関わらないように。

休みの日もピアノ部屋でほぼ一日を過ごしたり、寝る時もマスクをしろ!!と、感染の予行演習ですか?というくらいの扱いで。

ライブ直前直後の週は、心身ともに削がれてめち.ゃくちゃ大変だったし。

いろいろな場面でいちいちオットと揉めたり、アレルギーでくしゃみひとつ、鼻水がちょろっと出ただけで「きっと感染だ!」と脅されたり。

もう二度と行くもんか!!みたいな気持ちになったりもしたけれど(笑)

わたしで散々もめて疲れてしまったのか、翌週のオトートの時は、フェス参戦から帰っても若干マイルドな扱いになっていて(笑)

まあ先陣を切って苦労した甲斐もあったかな?という感じだったのでありました。

そんなこんなで、あのライブ参加はとびきりうれしくて、楽しくて幸せであると同時に。

苦しくてせつなくて、行けなかった友やそれどころじゃなかった感染周りのみなさまのことを考えると本当に申し訳なくて。

ぐちゃぐちゃの心のまま、お蔵入りさせてしまいました。

とはいうものの、今頃になってやっぱり書いたものを出そうと思い立ったのは、感染した方が幸いにもちゃんと回復されて。

参加をあきらめた友たちもその後別のところで開催されたENDRECHERIのライブに参加できたり。

ナイツテイルやジャニーズフェス、KinKiの元旦ライブなど、それぞれに参加が叶い。

今ならこれをアップすることが友人たちを傷つけたりはしないかなぁと思えたからです。

とはいえ、それは幸いにもオトートもわたしも元気に行って帰ってくることができたから。

あの時に流行っていたのがもしも今のようなオミクロンだったら、感染力も全然違うし、また状況はまったく違っていたかもしれないし。

何よりステージの方達も、同じ対策をしていても、誰一人罹らずライブツアーが完走できたとも限らないわけで。

そしてそして。とても大事なこと。

感染した方もちゃんと回復され、その方々のご家族もお元気で。

友人たちも家族を含め、みんな元気にあの時を通り抜けられたからこその今なのでありました。

そして今、また新しい状況になっていて。

来月末に大阪のライブに行くべく、着々と準備していたオトートにとっては益々厳しい状況になっています。

とはいえ、わたしと同じように楽しかったと同時に怖かったとかめんどくさいことになった…も散々実感したオトートは少しでもヤバイと思ったら潔くお金を無駄にしてもやめると心をちゃんと決めているようで。

まあきっとその時になったら最良の判断をするのだろうと思います。

とまあ、こんな事情がありまして。

本当にいろいろ悩んで参加を決めた久々のライブ。

今にして思えば、その感想ごと封印してしまうのも違うだろうと思われます。

もっと言えばあんなにお世話になった昨年のアルバム「GO TO FUNK」についてもまったく触れてないではないですか!!

ということで。

前置きが超長くなってしまいましたが、本編の方はほとんど書き終わっているので、いろいろと文章を足しながら、徐々にアップしていきたいと思います。

拍手コメントに関しては別途、個人的にお返事させてくださいね。

Yさま、Yさん、ありがとう♡(偶然両方Yさんだった、笑)