ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

][日記][ライブ] 内定!そして…

ここのところあまりにいろんなことがあったので、どこから書いていいのかわかりません(笑)
だからといって、どれにしようかなぁ?なんてのんびり考えてると、どんどん忘れていってしまうので、強引に書いてしまいます。
まずはオトート話2連発。
大学3年の就職活動の解禁日以来、地道にたくさん会社を受けてきたオトートに、このたび、やっと初の内定が出ました。
今の大学生の子たちの就職活動は、わたしたちの頃とは180度様変わりして、本当に大変なのだということを実感していた今日この頃でした。
たくさんのみなさんに応援していただいていたので、ここにて一応ご報告させていただきます。
アルバイトさえなかなか決まらず、そのまんま就職活動へとシフトして、七転び八起きの精神でいくつもいくつもトライしては玉砕した状況の中で、やっと自分の足で勝ち取った内定。
最近は障がい者枠でもとてもたくさんの人が応募していているみたいだし、一般枠はもっともっと厳しいしで、就活だけでスーツがボロボロになるんじゃないか?というくらい何度も着てあちこち説明会だ、一次だ、二次だと走り回っていましたが、やっと遠くに明りが見えてきたところです。
このまんま決まらなかったらどうしようと思っていたみたいなので、本人もちょっとほっとしたみたいです。
今回内定をもらった会社はオトートが自分で「ここがいい」と探してきたところだし、自分にしかできないことがきっとあると思って選んだ職種らしいのですが、枠が一般ではないので(一般枠と両方で受けていました)嘱託という扱いだし、いろいろと条件的なこととか、今後考えなくてはならないこともあるのですが…
とりあえずは今はやっと社会人への第一歩が踏み出せたという感じです。
オットや義理の兄、わたしの両親など、いろいろな意見も聞きつつ相談して、今後のことは、あくまでも本人の意志を尊重しようと決めたところです。
その大変な就職活動のさなか、一方で…
大学生活最後の年の唯一のお楽しみ…と半年以上前から楽しみにしていた「アニサマ」というアニメの世界のフェス的なものがさいたまスーパーアリーナにて、今年は3日間の日程で開催されました。
たくさんのアニメ界の人気者、重鎮がステージに立ってさまざまな歌を歌ったり、コラボレーションしたり、パフォーマンスをしたりします。
ここのところアニメの主題歌を歌う歌手は実は実力派歌がたくさんいて、うちの子らはどちらかと言うとJ-POPよりもマニアックで質の高いアニソンの方をよく聴きます。
実際聞かせてもらうと、驚くほどクオリティーが高い音楽や、凝った手法の曲も多くてこれもひとつの文化だなんて思ったりもしていたのですが…
オトート一押しの水樹奈々ちゃんをはじめ、藤田麻衣子さん、スフィア、田村ゆかりさんなど、そうそうたるメンバーが一同に会するということで、毎年それはそれはチケット争奪戦も大変です。
今年は例年にも増してうたプリの「ST☆RISH」、モモクロ、中川翔子ちゃんなどアイドルとしての人気も高いメジャーなスターの出演がさらに追加されたので、さらにチケット争奪戦が激化したらしいです。
オトートたちは例年の失敗を生かしつつ、早くから友人たちと作戦を練ってチケットを得るためにがんばっていたらしいですが、今年はファンの多い出演者の日にちに偏りがあって、先行、一般、いろいろな枠を駆使して大学の友達とみんなでがんばったものの、彼がチケットを取れたのは1日目のみとなってしまったらしいです。
本命は水樹奈々ちゃん他、実力派の歌手が多く出る3日目だった彼はあきらかにがっかりしておりました。
さて。
折しもこのライブ参戦の直前になって、彼にとって一世一代の大変な予定が追加されました。就活まっさかりの彼にとって本命ともいえる会社の4次の面接に通ったことが判明し、ライブ当日の午前中に社長面接が行われることになったのです。
ライブ参戦前に社長面接とはなんというすごいスケジュール(笑)
とはいえ、後にして思えば、順番が逆じゃなくてほんとよかったです。
先にライブ参戦で、たとえば翌日が社長面接だったら…声もガラガラぐったり疲れ果ていてたので、面接がうまくいったとはとても思えません。セーフ!!
まずは朝一番でスーツに身を包んで都内に出かけ、面接を終えて一旦帰ってきて…ライブ用Tシャツに着替えて、昼食もそこそこにたくさんのサイリウムを抱え(笑)飛び出してゆく…それはそれは緊張と興奮の3日間がまんまスタートしてしまったわけなのでした。
さて。1日目は大興奮のうちに、超楽しく終了したものの…実は本当に行きたかった3日目も、直前になって当日券が出ることがわかってしまいました。
今年はうたプリチームと奈々さま、そしてスフィアと人気者が3日目に集中してしまったため、3日目のチケットを探している人は山ほどいました。
そんな中の当日券争奪戦は、ものすごいバトルとなって展開されることが想像に難くなく、にも関らずオトートはどうしてもそれを得たいと言います。
友達はみんなあきらめたそうなのに、一人でもどうしても行く…とガンとして聞かず。
たとえ取れなくても、トライもせずにあきらめるのは絶対にイヤだと言うのです。
この最終面接の結果待ちの大事な時期に、何もそんなに危険なことにトライしなくても。
普通の筋力がある子だって怪我をするかもしれないのに、全力疾走はできない身体だし、力のないオトートが万が一ガガーっと走りだす集団の真ん中に入ってしまったら…運が悪ければ骨折だってあるかもしれないし、転んで眼鏡を壊されたなんて話も聞くし…と最後まで「やめれば〜」としつこく言っていたわけですが、本人は行くと決めたら誰がなんと言おうがテコでも動かず。子どもじゃないんだから…とうす笑い。
最後の最後はアネに「おかあさん、過保護!」と冷たく言い放たれて覚悟を決めました。そりゃそうだ。えいままよ(笑)
そして、一人で着々と仮眠用に大宮のカラオケの部屋を押さえ、早朝、折りたたみの椅子を持って始発到着時間に間に合うようにけやき広場に向かうんだと出かけていきました。
ふぅ。
そしてそして…翌朝どうなったかと思い電話を掛けてみたら…7時間以上行列に一人で並んで見切れ席ではありますが、貧乏学生にふさわしく半額で買える席をゲットしたのだそうで、そこからさらに数時間をつぶして堂々と3日目も参戦してきました。
ああ、この人(オトート)も自分がやりたいとなったら、絶対に言うことをききません。昔からこんなに頑固だったかしら。
誰に似た?と思っておりますが、家では「やっぱり母の子だねぇ〜」ともっぱら言われておりまする(いやいやいや、わたしはそこまでしないから、笑)
とはいえ、無事内定ももらえたし、ライブは超絶楽しかったそうなので、神様ありがとうという気持ちでおります。平身低頭。ぺこぺこぺこ。
それにしても21歳の体力ってスゴイです。
ほとんど徹夜したまま7時間も行列に並び、その日の夕方からライブに参戦して日付が変わる頃い家に帰るなんて…今のわたしにはとてもムリなのはもちろんのこと、自分が大学生の頃を省みても、そこまで無茶なことは考えもしなかったなぁ。
そこまで手に入れたいチケットもなかった気もしますが、あんな風に必死になれるものがあるのはちょっとうらやましい気がします。
翌日大学の友人たちを相手に散々武勇伝を語ったらしく、みんなに「いいなぁ。」「俺もがんばればよかった」と言われまくったそうで、ちょっとした英雄気どり(笑)
これで面接がダメだったら洒落にならないところでしたが、どちらも決まって本当によかったです。
こうした経緯があって先にご報告したように、内定がもらえたというわけです。
この何もかもがいっしょくたにやってきたような1週間。本人でもないのに母もまたぐったりと疲れてしまいました(笑)
ちなみに最終面接では、ふたつの部屋でいっぺんに面接が行われたらしく、ほぼ同時に別の部屋から出てきた男子としばらく話をしたそうです。
その子もとてもいいヤツだったとオトート。お互い「決まればいいね」「もうずいぶん苦労してきたし…一緒に受かるといいんだけど」と話したそうです。
外見普通だったし、普通の学生さんかと思ったら、お互い障がい者枠だった…とオトートは相当びっくりしてました。
オトートも一見普通だし、歩いたりしゃべったりしている分には病気はわからないので、そういう人の気持ちはよくわかるのだと思います。
でも逆に自分と同じような境遇の人がほかにもいて、同じように苦労してきた人と短い時間とはいえ語り合えたのは貴重な経験だったみたいです。
あの学生が受かって自分が落ちても仕方ないかなぁとも言っていて、心の中には複雑な想いがあるにせよ、そんな風に言えるようにな人に育ってくれてありがとう…とも思いました。
めでたくオトートも受かりましたが、もう一人の彼も受かっているといいなぁ。
一緒に合格して、励まし合ったり他の人にはわからない気持ちを共有しつつ、同僚として仕事ができたら…きっとお互い無敵になれそうな気がします。
いえいえ、もし合格したとして同じ社屋に配属になるとも限らないわけですが…いろいろな出会いがあるなぁと思ったこの面接話でありました。
陰となり日向となり応援してくださったみなさま方、本当にありがとうございました。
今日のところはご報告まで。