11月22日、玉置さんのソロツアーのオーラスに行って来ました。
ここのところ玉置さんのソロツアーは葛飾で参加することが多かったので、久々の東京フォーラムのAです。
それ以前にフォーラムでシンフォニック以外のソロを見た時は何年かフォーラムCだったと記憶しているので、一番大きいAのステージに立つ玉置さんを見るのは本当に久々でした。
今は感染状況も落ち着き、ホールはほぼ100%の集客率な感じで、一階席から見る限り、隅々まで埋まっていたと思います。
この状態がしばらく続くといいなぁと思いつつ。
以前は同世代以上が多い印象だった客席には若い人たちもお子さんもいて。
特に若い男子が増えたなぁと感じました。
通りすがった開演前のロビーでは、老若男女いろんな方々が玉置さんのポスターの写真の前で立ち止まり、記念撮影したりしてました。
そしていつもながら彼のライブは夫婦率が高いです。
同世代くらいのご夫婦がいっぱいいて心強く思いながら席に着きました(笑)
わたしたちの席はステージ向かって右寄りの前方で、肉眼でも十分よく見えましたが、目の前に大きなモニターがあるので、コンサート中はついついモニターてギターの手元や楽器の音、みなさんの表情など追ってました。
途中で20分の休憩を挟み2部構成で、6時スタートで8時には終了。
休憩の時はちょっと短くない?・・・と思いましたが、全部のプログラムを終えてみると、そこで演奏された1曲1曲があまりに洗練され充実していたので、満足感が半端なくて、十分と思ってしまいました。
物足りない感じはなかったです。
それよりもあの広い空間で、お年にしては奇跡では?と思うくらい声の伸びも声量も半端なくて、彼の歌声を何より大切に「核」にしたプログラム。
前後あまりにもバタバタだったので、セットリストもネタバレも見ておらず、ものすご~く無防備に出かけてしまったのですが(笑)
始まってすぐにがっちり心を掴まれて夢見心地。
その世界観にまるごとダイブしてしまったのでありました。
セットリストに沿って軽く感想を書いておきます。
ちなみに・・・この日のライブはWOWOWで年明け1月2日、20時半から放映予定だそうです。
見ることができる環境にいらっしゃる方には、ぜひぜひ自信を持ってオススメいたしますので、よかったら。
☆第一部
1.あこがれ インスト
楽団員が静かに登場して。
チェロ、バイオリン、ギター、パーカッション、キーボードと少人数編成ながら、とても調和が取れていて。
「あこがれ」は数限りなくCDで聴いている曲ですが、生は格別でした。
チェロの温かくも重厚な音、そしてそこに重なる心を震わせるバイオリン。
まるで暖炉の前に座り込んでぬくもりに浸り込んでいるような感覚でした。
心の内側に向かってどんどん深く沈み込んでいくような、不思議な気持ちになりました。
ちょっとノスタルジックで温かな・・・異世界への扉が開いた感じです。
2.ママとカントリービール
玉置さんが登場して。
ひと節歌っただけで、あっという間にその世界観に取り込まれていきます。
久しぶりの生玉置さんはとてもお元気そうでした。
一音一音優しく優しく、丁寧に丁寧に。
引き込まれて息をするのも忘れて見てました。
3.花咲く土手に
この歌は、野辺送りを描写したお弔いの歌です。
おじいちゃんが亡くなって、親族が田舎に集まって。
その時の光景や空の色や参列者の気持ちが淡々と描写されるような歌。
誰の心の中にもある日本の田舎の原風景とか、旧き良き時代の光景が玉置さんの歌声で鮮やかに目の前に広がります。
玉置さんはこれまでのライブでも何度も見ている青い「バスカリーノ(ギター)」を大切そうに抱えて歌います。
↓この時に持っていたこれです。
音楽が始まる時の合図はパーカスの中北さんが出してらして「1,2,3」とカウントされている声が普通に聞こえました。
玉置さんは、伸びやかな声で、あまり感情を乗せすぎず、引っ張り過ぎずに歌います。
それがなぜか古い8mmのフィルムでも見ているような気持ちにさせられて絶品でした。
3.青い“なす”畑
入りはギターの弾き語りから。静かに内省的に始まります。
何度聴いても歌詞が哲学的で、完全には理解できた気がしないのですが。
トマト畑の中で自分は浮いていていると意識はしているのだけれど。
「思われ」「慕われ」「覚悟した」にみられるように、多分外からのイメージと心の中はかなり離れていて。
とことん汗を流し「今ある場所で」存分に花開いているように見えて。
実は決して完全には混ざり合えないともうわかってしまっていて。
それでもそのやさしさと男気ゆえに、感じている違和感や、本当に進みたい道のことは言い出せず…
一人静かに「覚悟」を決めているナス。
よりどころは唯一青い空。
庭の隙間からほんの少しだけ見える空。
すべてわかっていて「ありのままの自分」を唯一受け入れてくれる青い空。
都会の隅っこで故郷の広い空を想いながら生きているナス。
どこかわたしが大好きなもう一人のアーチストその人のテーマや葛藤ともとてもよく似て。
心が締めつけられるような感覚を覚えます。
一人で始まった音楽には、徐々に楽団の仲間(理解者の象徴のようなイメージ)が加わり、パーカスが力強くリズムを鳴らし、大きな歌になってゆき・・・また弾き語りに戻って終わります。
相当な年月を経て、今、やっとありのまま、自然体でさまざまな場所に立っているように見える玉置さん。
幸多かれと祈らずにはいられません。
↓こんな歌です。6年前の映像ですがよかったら。
4.I LOVE YOU
ピアノがメロディーを鳴らし始め、イントロで「ああ、この曲だ!!」と気づきます。
この曲はカヴァーされる方も多いし、人によってアプローチもさまざまだと感じますが、玉置さんは自由自在に曲を彼流に揺さぶっているけれど、しつこくなくて。
さらっと歌ってはいてもどこか粗削りな感じも出していて。
曲の主人公のふたりの「若さゆえ」なイメージがすごく上手に表現されているように感じました。
以前のコンサートで尾崎豊さんとの交流の話を聞いたことを思い出していました。
この曲の世界観に沿うように歌っているのはもちろんのこと、どこかきっと生前の尾崎豊さんを想い彼に捧げているかのような歌声でした。
5.嘲笑
この曲はビートたけしさん作詞で玉置さんが作曲で、とても素朴でシンプルだけど、味のある大好きな曲の一つです。
詞も曲もシンプルであるがゆえに、玉置さんの美声が引き立つし、たけしさんや玉置さんの心根のやさしさや、年を重ねても決して損なわれることがない「少年性」のようなものが滲んでいて。
聴いていると、枯渇しかけていた!?「愛」が身体にひたひたと補充されるような(笑)そんな感覚を覚えます。
背景が星空になりました。
メロディーを口笛で吹いたのはこの曲かな?
口笛の音色があまりに美しくてびっくりしました。
歌声が美しい人は、口笛の音色も凡人とはこんなにかけ離れてるの!?まるで小鳥のさえずりのよう・・・と思ったので、そう書いておきます(笑)
思わず目を閉じて、美酒を味わうように味わってしまいました。
6.aibo
再度青いバスカリーノが渡されました。
この曲もパーカスのカウントで始まります。
パーカッションと弦楽器がものすごくいいバランスで、玉置さんの歌声が温かくてせつなくて、心をグッと掴まれました。
これからどこに行って何してく
泣いたりなんかしてないよね
そばにいなくても
なんだか泣きたい気持ちになります。
「遠く離れていても、ちゃんと君のことを思っているよ!?」
どこまでも温かくて、心が強くなれるような歌声でした。
7.花束
玉置さんのアカペラで始まるのですが、いきなり高音で全力で歌の世界観に飛び込む入りは、とてもむずかしいと思うのです。
セトリを知らないで無防備に聴いていたので、聴くのは初めてではないのに、最初の歌声ですでに度肝を抜かれました。
まあむずかしい曲だと思うのですが、歌声もリズムもブレスも自由自在に操っていて、ちっともむずかしそうに聴こえないのが凄いです。
楽器の音と玉置さんの声のバランスがとてもよくてまさに音楽の花束を渡されたような気持ちになります。
これでもかと技術力の高さを見せつけられた気がして。
そしてその前に玉置さんの「純」な想いがまっすぐに飛んできて。
息することも忘れて聴き入って、1曲でぐったり(笑)
美声はホールの隅々まで響き渡っていて、終わったあと余韻が半端なくて。
ここで休憩が入ったのは正解!!とか思ってしまいました。
場内が動き出しても「花束」の余韻でなかなか浮世に戻って来れなかったです。
☆第二部
8.Winter Leaf インスト
ロビンさんのチェロの音が本当に好きで、ずっと聴いていたいと思ってしまいました。
「故郷楽団」というネーミングにもあるように、包み込むような優しい音で第二部の「序曲」としてではなく、この楽団の音をずっと聴いていたいと思ったりもしました。
もちろん矛盾しているようですが、玉置さんが出てきてくれるのを心待ちにしているわたしもいるのですけれど(笑)
9.終わらない夏
この曲は、まるで絵画を見ているようでした。
歌を聴いているだけで、情景が鮮やかに浮かびます。
これまでの曲ともこの先の曲とも少し異質で。
まったく違う世界観にあっという間にまるごと取り込まれた気分になります。
丘の上君がいて
白い歯がこぼれて
僕を誘った
蝉時雨だけ聞こえた
丘の上君がいて
ガラス玉の瞳
僕を汚した
最初の方だけですでにハートを鷲掴みされて。
去り行く夏の匂いまで感じたし。汗ばんだシャツや虫の声もするようでした。
少女のような無垢な「君」の甘くかすれた声やガラス玉の瞳に魅せられてくらくらしながらもそこから抜けられない、詞の主人公の男性の戸惑いと恋慕。
なんて艶っぽい曲なのだろうと、玉置さんの紡ぎ出す歌声と表現の色っぽさにくらくらしました(笑)
わたしは彼のソロから入ったファンで、アルバム「カリント工場の煙突の上に」が最初に買ったアルバムというくらいなので、普段あまり彼の「色気」は意識していないのですが、そうだった!こういう歌を歌う人だった!!と徹底的に思い出しました(笑)
途中から要所要所でうなる、パーカッションの雷のような轟が恋人たちに立ちはだかる不穏な空気や残り少ない時間を予感させて胸が苦しくなります。
目を閉じて聴くとさらに情景が目の前に迫ってきて。
曲のイメージの中の多分相当に美しいであろう女の人が、容姿だけ、不意に青田典子さんと重なったりもして・・・(笑)
(いえいえ。奥さまの青田さんは、美しくてかわいらしいだけではなく。
誠実でウソがなくて、最近女神様のようにさえ思っている昨今なので。
この詞の女性とはまったく違うのですけれど…どうぞ末永くお幸せに♡)
それはともかくとして、玉置さんの大人の色気が匂い立つような表現と、計算し尽くされた陰影のある歌声にくらくら。
しばし俗世間を忘れて儚い男女の浅い夢のような時間に酔いしれました。
10.コール
前の余韻からまだ全然抜け出せなかったというのに・・・
チェロとバイオリン、弦楽器の流れるようなイントロから入って、するする~っとその流れを汲んだ玉置さんの澄んだ声がせせらぎのように聴こえてきました。
そうなるとあらがえず、あっという間にまた別の世界へと飛ばされます。
本当に大好きな曲なので、今回着席でとても落ち着いて聴けてとてもよかったです。
一番ではギターがシンプルだけどとても誠実な音を鳴らし玉置さんの美声に寄り添っていて。
二番では、チェロやバイオリン、パーカッションの音がとても調和して聴こえました。
玉置さんの声はとても伸びやかで、荘厳な雰囲気。
ロングトーンはどこまで伸びるの?という感じ。
宇宙まで届きそうで、圧倒され茫然と聴き入ってました(笑)
この曲は須藤晃さんとの共作ですが、キーボードや音楽プロデュースを手掛けられるトオミヨウさんは須藤氏の息子さんなのですね。
かつての盟友の息子さんが、今は玉置さんの音楽を支えているわけで。
歴史を感じつつ、父から息子へのバトンとか、息子さんはどんな想いでお父さまが大切に育ててきた音楽を引き継いでいらっしゃるのだろうとか・・・色々想いを馳せては素敵だなぁと思いながら聴いていました。
11.サーチライト
イントロだけですぐに何が始まるかわかって、そう来たか!!とウルウル。
この曲も中北さんの掛け声から。
暖色のオレンジ系の照明が温かく照らす中、玉置さんが歌う歌詞が沁みて沁みて、涙目になりながら聴いてました。
怖くて寒くて眠れなくなって
小さな光を探した夜に
必ず僕を照らす
サーチライトをずっと
信じてた 信じてた
サーチライトのような玉置さんの、とびきり温かな表情で紡がれるなんて包容力がある歌声。
そして「君もまたサーチライトになれるんだよ!?」「きっと大丈夫、あきらめないで」と言われているような気がして。
この辺りからは、ずっと薄氷の上を渡っているようなここのところのレッスンと。
一つとしておろそかにしたくないのに、日々に流されて大事な人たちを大事にしきれていない悔しさと、至らない日々の至らなかった自分をひとつずつ思い出したりしてました。
そんな風にキリキリと胃が痛んでも、その痛みごと抱きしめてくれるような包容力がある歌声なのでありました。
12.MR.LONELY
玉置さんは茶色のアコギとピックを持ちました。
パーカッションから入って、アコギの素朴で美しい音色に彩られた玉置さんの歌声の素敵なこと。
元々大好きな曲ですが、今の自分の心境とあまりにもぴったりすぎて、なんだか気を抜くと号泣モードに入ってしまいそう…と警戒しながら聴いていて(笑)
2番に入り。
どんな時でも どんなことにでも
人の気持ちになって
この心が痛むなら
この歌詞で、心を込めて自分の心臓の辺りを、トントンと2回叩く玉置さんに吸い寄せられるように見入っていたら、続きの歌詞
むだなことだって言われたって
かまわないから
で、決壊寸前・・・ヤバい・・・
なんてやさしい歌を歌う人なんだと思いました。
存分に聴かせてから・・・
ラストのラスト。
マイクオフで歌ってくれました。
オーケストラと演奏するようになって、アンプラグドの世界の素晴らしさに触れて以来、時折マイクオフで歌ってくれる玉置さん。
鳥肌が立つような豊かな声量の素晴らしい歌声でした。
2階の後ろまで十分に届いたのではないかしら?
そして万雷の拍手!!
マナー良く、マスクをしてここまでおとなしく着席で聴いていた観客は、叫ぶ人もなく。
素晴らしいことをステージのその人に伝える唯一の手段は拍手と言わんばかりに、長い長い拍手は切れることなく続き・・・
バラードでここまで熱狂させるって凄くない?と心底思っていたら・・・
ここからが実は真骨頂だったのでありました!!
13.JUNK LAND
「MR.LONELY」の余韻でまだ静かな興奮が続いている中、鳴り出した力強いイントロ!!!
ここは座っているわけにはいかないと、いきなり前からどんどんスタンディング。
ためらいつつも、ここは前に習って、わたしたちも立ち上がって手拍子を始めました。
今までの静けさがウソのように熱狂的な空気に支配されて、玉置さんやバンドの方々の手拍子にも乗せられて、会場中が生き物のようにうねりました。
玉置さんはもちろんのこと、弦のロビンさんやバイオリンの吉田さんもとても楽しそうに手を思いっきり上に上げて拍手で煽ってくださってたのが幸せの象徴のような光景でありました。
ふと周りを見回すと、周りの老若男女、誰もがとてもいい顔をしていてクラップしてて。
会場中が一緒に一台の車に乗り合わせ、ポンコツ車はうなりをあげながら、誰も置いていくことなく、坂道を駆け上っていくイメージ。
オットもわたしも大好き過ぎる曲なので、いつも我を忘れて熱狂してしまいます。
もちろん叫ぶことはできないので、この精一杯のクラップで伝われ~という感じ。
帰りの電車の中で「やっぱりこの曲ってどこか宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を思わせる何かがあるよね。」とわたしが言ったら。
オットは心底びっくりしていて。
「ええーーーっ!?そんな歌?全然違うだろう!?考え過ぎ」・・・と笑われました(笑)
「愛する人も愛犬も、ポンコツ車に乗り込んで、みんな引き連れてジャンクランドで楽しくやろうぜ!」と、すごくhappyな歌だと思っていたとオット。
かもしれないよ。ってかそれが多分正解なんだろうけどさ(笑)
でもさ、でもさ・・・と食い下がる妻(笑)
一方のわたしは、どうしても雨ニモマケズの
東ニ病気ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ
この曲を聴くと、この辺りが浮かんでしまうのです。
ふぇるまーたでも過去に何度も音源を貼って記事を書いているから、ここでは割愛しますが、やっぱりこの曲は深い・・・とわたしは思いたい(笑)
かくも解釈が真逆なことにお互い笑ってしまったりもしつつ(笑)
「ガラクタだけど心を込めて」
やっぱりこの詞にグッときてしまったのは共通してて。
今日もよかったね~とオットとふたりしみじみしつつ。
ライブの時間へと戻ると・・・
これまた大拍手と共に曲が終わる頃にはすごく楽しいのにやっぱり涙が滲んでて。
まだまだ涙目ターンは続くわたしだったのでありました(笑)
ちなみに、主に堂本さんファンで玉置さんについてもちょっと知りたいなぁという方。そしてレインの脳みそをのぞいてみたい方は、時間がある時にこの辺の過去記事へどうぞ。
おっとかなり逸れちゃった!すみませぬ。
14.田園
大熱狂を引きずったままこの曲が始まるので、だれも座らず。
スタンディングで手を上に上げて拍手をしている方が多かったです。
この曲が「コーチ」というサバカレーのドラマの主題歌になった時のことを今でもよく覚えているし、あのドラマも大好きだったけど、当時これほど長く玉置さんのテーマソングのように歌われる歌になろうとは想像していなかったなぁと思います。
昨年末の紅白の、ベートーベンの「田園」とミックスした粋な演出もとても素敵だったことを思い出します。
「愛はここにある、東京にある」
いつものおきまりの歌詞替えがあって、声は出さないけれど、熱狂がうねりのように会場中を支配しました。
この曲もなんてわかりやすく温かくて、しみじみと楽しい曲なのでありましょう。
で、この曲が終わった後も拍手喝采が終わらない!!!
玉置さんは満面の笑顔でとてもとても楽しそうで、バンドのみなさま方も幸せそう。
もちろん客席もhappyオーラで満ちていて。
お互い無言なのだけれど、気持ちって伝搬していくし、それがちゃんと互いに伝わるものだなぁと不思議な感慨に包まれてました。
このあと、短いMCがあって。
「皆さん、足を運んでくれてありがとう!感謝します!」
「全国の関係各位の皆さま、ありがとうございました。」
「チーム玉置のみんな、ご苦労さまでした。」
と、ステージ脇も含めあちこちスタッフさんらしき方々に向けて笑顔でねぎらって。
メンバー紹介へと移っていったのですが…
いつものようにハグしたり、ハイタッチしたりはできないので。
今いるところは一切離れずに、メンバーと一人ずつ、お互いがエアハグしたり、エアで肘を合わせる仕草をしたり。
とても和やかでHAPPYなメンバー紹介の時間となりました。
そういえば、いつもならありえないことですが、まったく誰もが持ち場を離れることなく、ソーシャルディスタンスは完璧に守られていて。
玉置さんもまた、ステージまでマスクをしてきて、ちゃんとステージで外すところを見せてから歌に入っていました。
そんなところもちゃんと見せることで、安心して大丈夫だよ!?という心遣いだったのだろうと思いました。
15.メロディー
この曲は、まだ前からの流れで立ったまま聴きました。
一番はギターの弾き語りでしっとりと。
二番から楽器が入ってきますが、歌の邪魔をせず、溶け込むような音に思わず目を閉じて聴き入ってしまいました。
ノスタルジックで、学生だった頃の幸せな時代を思い出しつつも「今だってまだ楽しくやれるよ!!」とエールをもらっている気持ちになりました。
そうなのです。
玉置さんの歌声には押しつけがましいところがまったくなくて。
「大丈夫!!」と後ろから大きな腕に包まれつつ、そっと前へと背中を押してもらっている気になるから不思議です。
そしてまんまと「そうだよね!!まだまだやれる!!」と、ちょっと心が軽くなって。
笑顔で明日に向かっていける気がする単純無敵なわたしってば(笑)
ラストは玉置さんの声だけになります。
曲終わりの拍手はまたしても鳴りやまず、そのままアンコールへ。
☆アンコール
16.しあわせのランプ
温かくてやわらかなこの曲は玉置さんの声からスタートしました。
しあわせになるために生まれて来たんだから
なんてド直球!!!
この言葉があの包み込むようなやさしい声で歌われると、まったく嫌味がなくて、とても素直に「そりゃそうだよね!」と言える気がしてくるから不思議です。
少し先へ行って
大切なことなんか わかってくるんだから
好きなことをやっていきなさい
ここもいいなぁ。
一つ一つの歌詞が染み入るように心に入ってきます。
それでもどうしてもやりきれなくなった時は
この空を見上げて
やさしかった頃のこと思って
なつかしくなったら しあわせだって言って
笑っていなさい
ご先祖さまとか先人たちが、玉置さんの歌声を借りて、今を生きるわたしたちを励ましてくれるような歌だなぁなんて思いながら、しみじみと聞いていました。
すべてのプログラムが終わった後・・・
これでもかとステージから愛を投げてくれた玉置さんは、とてもいい表情でステージを降りて行かれました。
コロナ禍でなければ、もっと何度も行きたかったですが、1回だけだからこそ、とてもとても大切に楽しめた気がします。
帰ったらすぐにピアノ部屋にこもって思いっきり弾こう!!
いいコンサートに出会えると、必ず思うことを今回も思いました。
もちろん家族もいれば、夜まで遊んで来たという罪悪感もあって、まんまピアノ部屋へ!ってわけにはいかないですけれど。
音楽の楽しさをまたひとつ味わったことで、モチベーションがかなり上がりました。
ありがたいことだなぁ。
このまま減っていて、来年もまた玉置さんの生歌に触れられますように。
☆バンドメンバー
Keyboards:トオミヨウ
Guitar:秋山浩徳
Violin:吉田宇宙
Cello:Robin Dupuy
Percussion:中北裕子
ちなみに・・・
例年、ライブに行くことを本当に楽しみにしているわたしですが、今年はENDRECHERIの舞浜で2回と、この国際フォーラムのみ。
3回の参加でした。
小喜利も残念ながらこのライブとあまりに近かったので申し込み時点であきらめたし。
配信では楽しいライブにもいくつか参戦しましたが、生でどうしても触れたいものは絞りに絞って、無理なくどうしても!!が実現するもののみとしました。
結果、生きててよかった~と思えたし、他の楽しそうなものに行けなかったことも「一番行きたかったものには行けたのだから」と自分を納得させることができたしで。
これでよかったのだと思えました。
やることが多すぎて、ついついうわの空になりがちな今日この頃ですが、ちゃんと地に足をつけて、わたしも音楽を探求していきたいなぁとあらためて思わされました。
来年はどうなっているかわかりませんが、自分のペースで楽しめたらいいなぁと思います。
すでにしてある申し込みは元旦の東京ドームのみです。
当たるといいなぁ。
久々のKinKi Kids。
25周年も楽しみにしています。