ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 玉置浩二コンサートツアー2016〜AMOUR〜 11月17日 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

久々の玉置さんエントリーです。
今ツアーは、8月末の昭和女子大学 人見記念講堂ライブ以来、2度目の参加でした。
前回がたまたま京都から帰ってきた翌日で、あまりにもバタバタで行ったこともあって、感想を書けませんでした。
で、記憶の定着ができずとても後悔したので、今回は書こうと決めていました。
その割にやっぱりありえないほど忙しくて、メモを取る余裕がまったくなかったので、記憶に残っているところだけですが・・・
書いているうちに思い出したこともあって、思いのほか長くなってしまったのはいつものこと(笑)

そのほかにも「サワコの朝」の話とか、玉置浩二ショーの話とか、存分に堪能して何度もリピートしたのに書きそびれた話もたくさんあって。
どこかで整理できそうなら、別途また書きたいです。
玉置さんの髪の毛がしばらく見ない間にものすご〜く伸びていて、びっくりしました。
最後に見たの、いつだっけ?
多分、玉置浩二ショーの方が人見の時より後かな?
収録は人見とどっちが先だろう?などと思いながら。

ライブが終わり、会場の中で携帯の電源を入れて、日にちが日にちだっただけに、真っ先にツイッターを開いたら、求めていた情報よりも先に目に入ったツイートが「玉置さん、サリーちゃんのパパみたいだった!」というもので・・・
思わずオットをつっついて「見てみて〜」と同じ画面を見て大爆笑。

言い得て妙!!

素敵だったんですけどね。

サワコの朝では「りゅうちぇるに似てるはず!」って玉置さんが言ってましたよね〜むふふ。
あの時よりさらに伸びてた?・・・かも。

そんな話は置いておいて、この日の玉置さんは、歌声が絶対に絶好調と思っていたら、この日見にいらしていた安全地帯のギタリスト、武沢さんが

懐かしさと新鮮さが入り交じった不思議感覚で、今日は玉置の歌最高!!
何年にいちど位絶妙だったコンディションを感じたー
バンマスのカキ君と六ちゃん含めたみんなの演奏も良かったな〜♪

と報告されている文章を発見し、やっぱり!!と膝を打ちました。

ほんとにそうでした。
歌っている玉置さんがいつにも増して水を得た魚のようで、とってもしあわせそうに見えました。

バンドのメンバーは

ギター:矢萩渉さん

ベース:六土開正さん

キーボード:トオミヨウさん

ドラム:ホセ・コロンさん(日本語の上手なスペイン人だそうです!)

チェロ:デュプイ・ロビンさん(フランス人)

ユーフォニウム・フリューゲルホーン・ディジュリジュ?:ゴンドウトモヒコさん

昨年の故郷楽団にもいらした、チェロのデュプイ・ロビンさんの音が、玉置さんの芳醇な声ととてもよく合う、とてもやさしくて深い音を鳴らしてらっしゃいました。
さらに、ゴンドウ氏のユーフォニウムやフリューゲルの音が、6名という小さなバンド編成の中にあってちっとも浮かず、ろうそくの火がまるでゆらぐような不思議なニュアンスを醸していて、とても心を奪われました。

安全地帯からのおふたりはさすがの安定感だし。トオミヨウ氏は玉置さんから絶対的な信頼を得ているのが伺えるし。

6人の中に、フランス人のデュプイロビン氏とスペイン人のホセ・コロン氏と、おふたりも外国の方がいらして、とっても和の感じがする「無縁坂」や「みんな夢の中」を情感たっぷりに演奏されるのが、最初とっても不思議な気がしたのですが、もちろん音に違和感はまったくなく。

お国も出身もさまざまな方々が心を合わせてひとつの音楽を奏でながら、みんながとても楽しそうなのが、大げさに言えば世界平和の象徴のように感じられて、ぐっときました。

最初は音合わせの時のように単音がtuttiでずっと会場に鳴り響いていて、その音の中、みなさんが入ってきて、音楽が始まります。
休憩後もまた、同じように単音からスタートしたのですが、なんだか一音だけが鳴り響くことで、集中と期待が徐々に高まっていく感じがとても好きでした。


1 サーチライト

この曲が1曲目だったのですが、1曲だけですでにぎゅーっと心を掴まれて、引きずり込まれます。
しかもわたしは前の日記にも書いたように、ここのところ仕事でものすご〜く疲弊していて、感情をムダに動かされないようにコントロールしていたフシがあって。
珍しく、いい歌を聴いても全然アタマに入って来なかったらどうしよう?くらいのテンションで行ったのですが、まったくの杞憂でした(笑)

心を鷲づかみされたまま、最後の1曲まで存分に楽しませていただきました。
久々の玉置さんだったのですが「やっぱりこの声も常にわたしのそばにないと生きていけないかも?」と心底そう思いました。


2 MR.LONELY
この曲では確か、玉置さんが1番はいつも通りファルセットで歌っていたけど、2番にはファルセットのところを地声にして楽々歌っていた場面があって。
そこだけでもよほど調子がいいのだなぁと思ってました。

ファルセットだと繊細で包みこむように聴こえるのが、地声で歌うとちょっとニュアンスが変わって力強く抱きしめられるような歌声で。
この1曲だけで、すでにもう一度巻き戻して味わいたい・・・とか思ってしまいました(笑)

サーチライトといい、この MR.LONELYといい、とてもとてもやさしい歌を、玉置さんがとてもていねいに心をこめて歌ってくださるので、すでにしてうるうる。
ダメだ!ダメだ!緊張感を持って聴かないと号泣パターンだ!!(笑)と、唇を噛み締めました(笑)

別にそんなにがんばらなくってもいいんですけどね。むふふ。


3 Only you

「Only you」は元々大好きな曲で、週末たんび、異国のハイウエイを突っ走りながら聴いていた思い出の曲でもあるのですが、聴き慣れたCDバージョンよりも生歌の方が圧倒的に好きでした。

ここのところの玉置さんは、まずはご自分が歌っていて、もしくは演奏していて、表現することが心底楽しいのだろうなぁと思える場面がたくさんあって。
この曲でも伸びやかな声を客席に届けている玉置さんは、のびのびと、とてもしあわせそうに見えました。
そういう気持ちが伝わると、見ているこっちも自然と笑顔になって。
ステージと客席で、素敵な愛の交換をしているような感じ。

今回もまた数列目のど真ん中というとてもいい席で、何度も「目が合ったに違いない」と錯覚したのですが(そんなはずはない!笑)きっと周りの方々も自然と笑顔になっていたと思います。

その笑顔は玉置さん、あなたがわたしたちにくれたものです!

そのことが伝わるといいなぁ・・・なんて思いながら聴いてました。

この曲ではロビン氏のチェロの音がイントロからとても効いていて、心を捉まれました。大好き。



4 花束

玉置浩二ショーで中島さんとふたりで歌ったバージョンも散々リピートしましたが、このツアーでは玉置さんがソロでセルフカヴァーしています。

最初のところ「あふれる涙を あたたかな花束にして」というひと節が渾身の歌声で鳥肌もので、どんな風に歌うのか、ひと時も見逃したくないと思っていたくせに、思わず目を閉じて聴いてしまいました。

この曲もロビンさんのチェロがとっても素敵な温かい音で玉置さんの歌声を引き立ててました。

この曲は、元々中島美嘉ちゃんに提供したドラマの主題歌になった曲ですが、中島さんバージョンもとても好き。

中島さんが歌うと彼女の声自体が花のようで、女性らしい、華やかさとか、カラフルで明るくて、開かれたイメージ。
しかも羽根のように軽やかな歌声がとっても印象的だったのですが・・・

玉置さんが歌うとまたちょっと違うイメージ。

歌詞の後半では「あふれる想いを あたたかな花束にして」というのがあるのですが、玉置さんのこの歌はまさしく想いのかたまりが「あたたかな花束」になって「はい!」と差し出されたかのような、花束に込められた愛そのものを体現するような歌でした。

そもそもが花束に「あたたかい」というイメージはあまりなかったのですが、包み込むようなやさしさが伝わって、心の中がじんじんと温まって「キミはまだまだ大丈夫!」とやさしく背中をぽんぽんされたイメージ。

今回のライブでは誰かのために書いた曲を玉置さんがセルフカヴァーした曲もあったし、別の人の歌を玉置さんが歌った場面もありましたが「名曲」たちが使い捨てられず、とても大切に歌い継がれることの素敵さをこれでもかと教えてもらったような気がします。

あの方の歌い方も素敵だったけどこんな表現もアリなんだ!と感動したり。
玉置さんの歌声で先に聴いちゃった曲も、提供者の歌声を聴いてみると、どれもとても魅力的に感じました。

力のある歌は、誰が歌っても、どう歌っても素敵というのが証明されたわけですが・・・
それは一重に玉置さんは、歌手としてだけじゃなく、ソングライターとしての実力が凄いのだということでもあるし。

逆にカヴァー曲では、歌い手としての玉置さんのセンスのよさにうなった場面もありました。


5 無言坂
演歌?・・・というよりもブルース・・・かな?といったアレンジのこの曲は、玉置さんの声にベストマッチで一瞬意外?とも思ったのですが、そういえばオンタイムのワインレッドの頃の歌声からはそう遠くない路線かな?とも思ったり。

玉置さんが歌うと、とってもお洒落な曲に聴こえました。

どこでだったか一瞬ブレイクが入るのがおもしろいアレンジでハッとしました。

この曲では矢萩さんのギターとか、六土さんのベースが活躍していて、旧きよき歌謡曲感を醸していて。

そこにゴンドウ氏の楽器が入っていたのですが、すごくいいスパイスになってました。すごく印象的だったのになんの楽器を弾かれたのかメモってなくて。

わたしは常日頃、あんまりこういう曲を好んで聴くというほどではないですが、日本人として、ちゃんと生き残って欲しいジャンルだなぁと思いました。



6 みんな夢の中 [高田恭子]
多分勘違いじゃなければ、人見の時はやってないんじゃないかな?この曲は久々に聴いたような気がしました。

初聴きは確かブルーノート東京だったんじゃないかな?
間近で、とても贅沢な聴き方をしたせいもあってか、一瞬にして撃ち抜かれたいい思い出の曲なのですが、当時、家に帰ってからオリジナルバージョンを聴いて、昔のこの曲とはほんとに別物で驚いたことを思い出しました。

歌う人の感性でここまで別物になるんだ!!とびっくりします。

玉置さんが歌うととってもキュンキュンします。

夢のくちづけ 夢の涙
喜びも悲しみも みんな夢の中

歌詞もメロディーもとてもわかりやすくシンプルなのですが、だからこそ・・・かな?
泣きたいくらい心を捉まれました。


今回ブルーノートの時よりももう少し、全体として流れがよくなったように感じました。
巧い人特有のしつこさ?・・・いやいや違うな。
ちょっと過度な修飾・・・のような部分がそぎ落とされて、よりシンプルに。タイム感がきっちりとして。

「禅」の世界のような、あるべきものが最小限の無駄なものが一切ない美しさ。

とてもとてもよかったです。



7 砂の街

もともと雰囲気があって素敵な曲ですが、途中で挟まる玉置さんの口笛が抜群に上手でびっくりしました。
歌が上手い人は口笛も上手なんだなぁと思いました。
家に帰ってから真似してみようと思ったけど、ぜ〜んぜんムリでした(あたりまえじゃ、笑)

小洒落れたイメージのちょっと掴みどころがない曲でもあるのですが、ふわっと抑え目の歌声で、ぱらぱらぱら〜っと消えてしまいそう・・・
なんて思って・・・ああ!だから砂の街なんだ!!

と当然過ぎることを思いました。

途中でゴンドウさんが吹いていたのはフリューゲルホーンだったっけな?(メモってないので定かじゃありません。)
ボーカルとこんなにやさしく絡まる音色が出せるんだ・・・と感動しながら聴いてました。



8 サザン・ウィンド
イントロだけで明らかに熱が上がり、思わず立ち上がると、周りのみなさんもこぞって立ち上がり、このライブ前半では一番の盛り上がり・・・という箇所です。

玉置さんがパナマ帽を小粋にくるくる回しながら歌うのですが、よく知っている中森明菜さんのこの曲とはまた全然違う雰囲気。

遊び心満載で余裕たっぷりで・・・背伸びしている女の子の歌じゃなくて、いい意味でとっても大人っぽい歌になってました。

玉置さんは「Aoh!!」っとか、「Ha!」とか、絶妙のタイミングで入れてきて、間奏のところもず〜っとノリノリでフェイクを入れまくり。
楽しいよね?楽しいでしょ?って、笑顔で見せてくれているような。

そして会場の大半を占める昔少年少女たちは、楽しくってしあわせで、みんなにこにこしながらクラップしつつ、はしゃいでる。

こんな瞬間もたまにはあっていいんじゃないかな。だってオトナだもの。
いつもがんばってるんだもの!


9 遠泳
サザン・ウインドの後によくこの曲を持ってきたな!という感じ。
まったく違ったテイストです。

針が重なる 真夜中 僕らは
シーツの波間 抱き合い 泳いだ

ですよ?
くらくらするくらい色っぽくて、静寂が迫ってくるような歌です。

あどけない笑い声が 風になった髪をとかした
霧にかすみ揺れる島が 一秒ごと僕のそば

ですよ?

上がりきった熱をたちまち冷まして、シーンとしずまりかえった会場中を、新しい世界へといざなう感じがさすがでした。

ふたりでいてもどこかさびしくて、孤独ごと抱きしめあうような不思議な感覚。

いつまで泳いでもたどり着けない先を目指しているような。
水面にぽつんとひとつ投げた石によって、広がっていく波紋のような・・・
玉置さんの余韻の残る歌声。

夜の静寂(しじま)の中に放り込まれたような感覚、息をするのもためらわれるようなひそやかなムード。

さっきまで熱狂していたなんてとても思えない。
自由自在に玉置さんに感情をもてあそばれるわたしたち(笑)

呆然としていたら、ここで15分の休憩となりました。
シンフォニック以降、休憩が入るようになって、最初はちょっと集中がそがれる感じがして、残念とも思ったのですが、この頃は少しなれて、ありがたいかも?と思うようになりました。

この曲の最初にも書きましたが、一旦集中が途切れても、始まればたちまちのうちに玉置さんの世界へ引きずり込まれるのだし。
途中でトイレにも行けるしで、なんだかこちらもとても楽だ・・・と気がついてしまいました(笑)

☆ちょっとした備忘録
今回まったくメモを取らなかったので、記憶がものすご〜く怪しいのですが、どこかでゴンドウ氏が長い楽器を持って演奏されていて。
それがディジュリジュじゃないかな?と思ったのですが、違うかしら?
なぜここに書いたかと言うと、休憩時間にオットにその話をしたような気がしていて。勘違いかもしれないけど。
わたしは日本人のディジュリジュ奏者の方のドキュメンタリー番組を見て強烈に惹きつけられたことがあって。生音は聞いたことがないのですが、それじゃないのかな?と思う場面があって、とても気になっていたので、書いておきたいと思います。
ブルーレイになったら真っ先に確認したいところです。
ついでに言うと、WOWOWに入りたいなぁ〜と最近とっても思ってて。すご〜く見たいと思うものが時々あります。
直近で言えば「氣志團万博」とかね。めっちゃ見たかったなぁと・・・たまたまちらっと見かけた桃色空に強烈に惹き付けられて、そう思ったところです!



休憩になって、わたしはふぇるまーたに時々寄ってくださる、玉置さんファンでもあり、KinKiさんファンでもあるKさんとお会いしました。

一緒に談笑しつつ、トイレの列に並んだわけですが・・・

これまた至福!!な時間・・・でありました。

この場所で、好きな人たち、両方の話ができるなんて。

Kさんは他にもミュージカルとかライブとか、いろいろと精力的に行ってらっしゃる方で、でもおだやかでたおやかな雰囲気の方で、今年は充実してましたね〜なんて言い合うのも楽しかったし。

それにしても今年は玉置さんとつよしさんやKinKiさんがかぶりすぎ!なんて笑い合ったり。

来年もいろいろと見たいものはたくさんあるけど・・・まずはつよしさんが予定を出してくれないと!!
そういえば安全地帯も来年は記念の年だから、きっと何かあるでしょうし、楽しみですね〜

そうなると、ますます予定がかぶらないように、早くいろいろと予定を出して欲しいですよね〜

な〜んて勝手なことを言い合うわたしたち(笑)

たまたまわたしと同じ列の、とっても近い席にいらしたので、この辺りから見ると、玉置さんと何度も目が合ったって錯覚するよね?なんて話にもなり。

お互い玉置さんとKinKiさんの間を自由に行き来しつつ、どちらにもメロメロしているのがおもしろくってしあわせで(笑)

休憩の時間もまたとても楽しかったです。


10 泣きたいよ
この歌は鈴木雅之さんのために玉置さんが書いた曲で、オットがとっても好きだと言ってました。
とっても前向きで、男っぽい懐の深い歌だなぁと思います。

わたしももちろん好き。

家に帰ってから、あらためて玉置さんとコラボバージョンではなくて、鈴木氏がひとりで歌っているバージョンの歌を探して聴いてみたのですが、こちらもまた素晴らしかったです。
玉置さんのとはまた全然違う雰囲気で、もっと繊細に大事に歌ってらっしゃって。

先ほども書きましたが、いい歌はやっぱりいい!!いろんな歌い方があっていいし、いろんな表現で歌われる歌は実際しあわせなんじゃないかと思ったり。

こういうすご〜いコラボこそ、FNSとかでやらないかなぁ?
そういうのがあったらきっとかぶりつきで見るんだけど・・・そんなことを思いました。



11 ママとカントリービール

この曲は、玉置浩二ショーで、竹中直人さんと一緒に作った曲と言ってました。
詞が竹中さんで、曲が玉置さん。
ふたりで作った曲を、提供する相手の竹中さんより先に玉置さんが歌うことで、竹中さんはこんないい詩を書くんだよって紹介できる・・・みたいな話をしていたと思います。

この曲の詞の核には「おかあさん」がいて。

おかあさんへの想いがあまりにも素直に言葉にされています。

竹中さんの詞ですが、玉置さんもまたお母さまが大好きだと公言されていて、「純情」というお母さまのことを歌った歌も出してらっしゃるから、玉置さんは心を寄せやすかったんじゃないかとも思ったのですが・・・

あまりにも歌の世界観に引きずり込まれ過ぎて、1曲の終わりに呆然としてしまいました。
なんだか自分がママとの別れを体感してしまったかのような感覚だったのです。
それはあまりにもほんとっぽい感覚で。まるで疑似体験したかのよう。
うちの母はまったくもって健在なのですけど、妙に身につまされてしまいました。

人見で聴いたときは、え?玉置さんのおかあさま、何かあった?と思ったくらいですから・・・

これはほんとに刺さる曲だったなぁと思います。

まだ竹中さんは歌ってらっしゃらないのかな?
役者さんは歌に心を寄せることがとても上手だから・・・彼が歌うこの曲もぜひぜひ聴いてみたいです。


12 MY STAR
この曲は奥さんの青田典子さんの詞に玉置さんが曲を書いたもので。

ふと玉置さんが青田さんと共に出演したサワコの朝のことを思い出しました。

玉置さんは典子さんについて「すごくいいヤツ」「まっすぐ」「余計なこと言わない・・・人の何かとか。優しい」なんておっしゃってて。
さらに極力典子さんのごはんを食べたいともおっしゃってて。
言葉は少なめだったけど、とても心に響いたのでした。

そんな奥さんと一緒に作った曲が心に響かないわけがない!!
すご〜くよかったです。


13 ワインレッドの心
一般の人がイメージしているこの曲よりもちょっとテンポが遅めなんじゃないかな?
でも、長い間熟成されて、どんどん洗練されて、さらに豊潤な赤ワインになってきているような(笑)

わたしが応援しているもうひとつの場所、KinKi Kidsで言えば「硝子の少年」と同じ立ち位置・・・です。
初めて見に来られた方にとっては、やっぱりこの曲があるとうれしいのだろうし、名刺代わりの1曲とも言える曲。

両方のライブを行き来するようになって、こういう大ヒット曲の扱いとか、ソロとグループの兼ね合いとか・・・より客観的にわかるようになった気がします。
どこにもそういうことがあるのだなぁと思います。



14 じれったい
この曲でまたみんな一気に立ち上がり、確かここからはみんな最後のあたりまでずっと立って聴いていたんだと記憶してます。

休憩前のサザンウインドと同じくらい?もしくはもっとかな?めちゃくちゃ盛り上がってました。

最近シンフォニックやら、わりと静かなテイストのライブが多いけど、思いっきりはじけるライブもやっぱりそろそろ見たいよね〜なんてオットと時々話します。
いろんな引き出しがある人だからそう思うんでしょうけどね。
こういう曲ばっかりの、思いっきりファンキーだったり、思いっきり妖しく色っぽい曲ばかりのライブも見たいなぁ(笑)

大盛り上がりの中、ふと幼児の声がすることに気がついて・・・始めて右を見たら、3〜4歳くらいの女の子がおかあさんに抱っこされて見ていたのでした。
両親がファンで置いては来れないから、連れて来られたのかな?と思いきや・・・全然違って、その子も立派なファンらしいことはすぐにわかりました。

一生懸命手を伸ばし、舌ったらずな声で歌ってたのです。
そういえば、うちの子たちも、かなり小さい頃から車の中でずっと玉置さんの歌声を聴かせていたから、よ〜く歌ってたな!と思い出しました。

小さい子が歌うには、ちょっと色気が勝ってる気がして、大丈夫なの?ってちょっとドキドキしちゃいましたけど(笑)

オトナが散々盛り上がっているのに負けずに、女の子も一生懸命ぬいぐるみを振って玉置さんにアピール。ものすごくかわいかったです。
この時点では玉置さんはまだあんまり彼女に気づいてなかった気がするのですけど・・・絶好の機会はこの後に!



15 ひとりぼっちのエール

イントロからとても清々しくて、なんだか泣きたくなります。
さっきの妖しさがウソのように、とっても爽やかなの。

時々キラっと光る矢萩さんのギターの音。

玉置さんは伸びやかなとてもいい声で歌っていて、なんだかしあわせ過ぎてうるうるしてきます。
いい曲だなぁ。

途中から客席も「ら〜らら〜ら〜♪」と一緒に歌うのですが、ここでちょっと調子っぱずれの、でもとってもかわいい歌声が聴こえてきて・・・

ああ、あの子だ!!とわかりました。

そのちびっこちゃんがほんとに楽しくて仕方ないという風情で一生懸命に歌ってて、それを見つけた玉置さんがにっこにこになりました。

それをただ見ていただけなのにうるうるしてしまいました。
よかったね〜玉置さん!気がついてもらえてよかったね〜おチビちゃん!!

こんなに無邪気に邪念のない声で楽しそうに歌われたら、歌い手としてもうれしいだろうなぁ。
一ファンのわたしだってうれしいもの。

最後の方は、わたしたちの「ら〜らら〜ら〜♪」の方がメインになって、玉置さんがフェイクを重ねてくれて。
この辺、鳥肌ものでした。



16(清く正しく美しくワンフレーズからの) メロディー

玉置さんが最初ギターを弾き始めて、あれっ!?と思ったら・・・

「悲しいときは空を見て 誰も悪くないと言おう〜♪さびしい〜ときは海に来て もう自分を責めなくていいと言おう〜♪」 

えーーーっ!?

『清く正しく美しく』をワンフレーズ歌ってくれたではありませんか!!

うわぁ。泣く!!

そのまま何事もなかったかのように「メロディー」に入って行ったわけですが、弱っていた身体と心に沁み渡るやさしい歌声に撃沈!!

やーめーてーっ!!好き過ぎる曲なんだもの(嬉泣)

そういえばサワコの朝でも、阿川さんが「『清く正しく美しく』歌って!」っておねだりしてましたよね?
「もうちょっともうちょっと!」ってさらにおねだりして、少しでも長く歌ってもらおうとしてましたよね?

ほんと気持ちはよくわかる!思ったわけですが、実際にここ葛飾でこの日にこの歌のワンフレーズが聴けたことをきっと忘れないと思います。
ああ、弱音を吐いてちゃダメだ。オトナが「清く正しく美しく」をあきらめちゃダメなんだな!ってなんだか叱られたような気持ちにもなりました。

さて。

メロディーです。

「清く正しく美しく」もとてもとても好きですが、同じくらいメロディーも好きです。

このところライブではわりといつも歌ってくださる印象なのですが、いつ聴いてもほんとにこの曲はアベレージが高い気がして。
安心して聴いてます。
なんて安定した美しい歌声。大好き。

で、続いてメンバー紹介があります。

一人一人を紹介しながら、遠くから思いっきり手を広げてハグの仕草の玉置さん。

紹介している玉置さんもとってもうれしそうだけど、メンバーさんたちがみんな、本気で気持ちの入ったエアハグをしてて・・・
素敵だなぁと思いました。

拍手が鳴り止まない中、玉置さんは観客席に向けていたずらっぽく笑い・・・

照れたように、なぜか一旦首周りで遊ばせてたボウタイを結んでみせて・・・そしてすぐにほどく。

この辺、少年っぽい笑顔といたずらっぽい顔にヤラれました。
思わず客席もみんな笑顔になって、一緒ににこにこ。


17 田園

「愛はここにある、葛飾にある」って例によって替え歌。

もちろん大盛り上がり。

誰もが笑顔でクラップしたり、こぶしを振り上げたりしつつ、一緒に歌ってました。
歌はもちろん抜群の安定感で、この曲があって本当によかったなぁという感じ。
会場があっという間にひとつになります。

この曲が生まれたドラマ「コーチ」はオンタイムで見てましたが、こんなにこの曲が先々、玉置さんの代名詞のような曲になるとは思ってなかったなぁ。
当時から好きな曲ではあったけど。
今ではほんとに代表曲のひとつだなぁと思います。


18 いつもどこかで
そしてそして、ふぇるまーたに何回動画を貼ったかわからないこの曲が今回のラストなのです。

たとえばこの時とか。

たとえば2006年のこの時とかも。

しつこいのでもう貼らないけど、もっともっとあります。

そんな話は置いておいて。

今回は、伴奏が多分キーボード一本で、ものすご〜くシンプルだから、玉置さんのいい声や魅惑の表現力がこれでもか!!と強調されていたように思います。

ひとつ前の日記にも書いたけど、忙しすぎてちょっと母性が枯渇していると感じていた今日この頃だったわけですが、玉置さんに「大丈夫!まだいける!」と励ましてもらったような気がしました。

母性はわたしにとって生命線のひとつなので、枯渇したらもう自分の価値がなくなっちゃうような気さえして・・・だからといってやれることには限界があって・・・
とんでもなく追い込まれまくっていたわけですが・・・(笑)

まるで抱きしめてくれているような玉置さんの懐の深い歌唱に・・・

忘れないで どんな時も
僕が君を 包んでいるよ

わ〜ん、ありがとう(涙)

そんなに深刻に考えなくてもよかったんじゃ?と自分のことを「ふふふ。バカね!」と笑う・・・そんな余裕の気持ちまで生まれたような気がしました(笑)

すごいなぁと思ったのは、この曲はほんとに何十回、何百回とリピートしているので、曲を知り尽くしているのですが、間奏部分の「ソー↑ラ↓ソ↓ド↑ミ↑ソー♪」(移動ド)のところ(多分元々はエレキギターかな?)を、玉置さんがスキャットで全部歌っていたのです。

歌ったメロディーは多分オリジナルに限りなく近かったと思います。

ここはほんとうにびっくりしました。

もちろんやってできないことはないと思うのですが、こんな風に声だけで魅力的に聴かせることができるんだなぁと心底驚きました。

とてもとてもよかったです。

ほんとにほんとにいい曲だなぁ。

最後のところ、ワンフレーズだけ、確かあえてマイクを外して・・・

このくらいの大きさのホールだと全然声が通ります。
生声もいい声だなぁ・・・と感嘆していたら・・・

余韻をあえて残し過ぎず・・・ステージを後にする玉置さんでありました。

そんなところもとてもとても好きでした。

「歌うこと、表現することが、今の玉置さんにとってはただただ楽しくて、しあわせなことなのだろうな!」というのがひしひしと伝わってくるライブでした。

ライブツアーも終盤ということもあってか、すでにこう見せてやろうとか、こんな風に聞かせてやろうとか、そういう意図してやっている感じや、過度の緊張がなくて、いい曲を歌うことによって自然と湧き上がる感情をまっすぐにメロディーに乗せて投げてくれたようなイメージでした。

なので、こんなにまっすぐに伝わってきて、素直に感動したのだと思いました。

もちろん元々天才的に歌が巧くて、すごくテクニックもある人だから、十分に巧いしただただ凄いのですが、それをあんまり感じさせないコンサートだったので、こちらも肩の力を抜いて、心を開いて玉置さんの世界を楽しめたような気がします。

さらに、才能がある人ほど経験値が上がるにつれ、よりマニアックな方向へ走ったり、自由度が上がって、テンポもちょっと過度にa piacereになりすぎる傾向があるように思うことも多いですが・・・

玉置さんの場合、ここのところ、さらにその音楽に客観性が増したんじゃないかと思うところもあって。

近年オーケストラとたくさんの競演をして、いろいろな楽器のたくさんの演奏者のみなさんと心を通わせ、調子を合わせてひとつの音楽を作り上げているその経験が、いい意味で自然と生かされているのかも?と思ったのです。

油が乗りきった感のある玉置さん。
その歌声や歌が、もっともっとメディアに乗るといいなぁ。
さらに、後輩の音楽家たちとたくさん競演して、影響を与えたり刺激をもらったりしたらいいのになぁ。

そんなことをいろいろと思ったライブでした。

今後の玉置さんの活躍も楽しみです。