3月7日、久しぶりに配信で、吹奏楽の演奏会を観ました。
時間になる前に夕飯のカレーは作ってあって「みなさんご自由にどうぞ!」と家族に言い置いて、とっとと部屋にこもってパソコンで…と思ったら、なぜかオットがウイスキーをロックで二つ作ってテレビの前にやってきて。
「せっかくだからテレビの大きな画面で観ようよ!」と言うではありませんか!!!
レ:えっ!?観るの?
オ:えっ!?観るよ…当然でしょ!
ということで(笑)
なぜかちびちびとウイスキーを吞みながら、ふたりで一緒に楽しむこととなりました。
思えばオットも剛さんが12月のラストのどヤで徳栄の話をした時に、一緒にそのラジオを聴いていて。
ええはなしやな~と言ってましたっけ。
うちのピアノの中学生の生徒の中に、現役の吹奏楽部の部員たちがいるし。
花咲徳栄高校の吹奏楽部ではないですが、近隣の高校の吹奏楽部に所属している、あるいは所属していた子たちはたくさんいて。
過去には甲子園のアルプススタンドでブラスバンドを率いて指揮棒を振った子や、吹奏楽コンクールで普門館に行った子たちもいるので、かつての生徒たちの雄姿を眺めているような気持ちになったかと思えば。
中学時代、わたしも山口県の片田舎の、100人から部員がいた吹奏楽部でクラリネットを吹いていたので。
コンクールに出たり、文化祭や学校行事、町のお祭りで演奏をしたり、楽しい思い出もたくさんあって、昔むかしの甘酸っぱい出来事も懐かしく思い出されました(笑)
数年前、中3の文化祭の時のカセットテープが発掘されて(照)
徳栄の演奏会のラストで、一生懸命に自分の言葉でお話をしていた男の子とそっくりのことを当時の親友だった副部長の友達が言っていたなぁなんて思い出したり。
わたしが吹奏楽に夢中になっていた頃は、もう40年以上も前のことですが、見ているだけでたちまち時間が秒で巻き戻ったり(笑)
いつの時代も一緒だなぁと思うことも。
逆にずいぶん変わったなあと思うこともたくさんあって。
たとえばマーチングという世界は当時まったく知らなかったので。
楽器をリズムに合わせて振りあげたり、楽しそうに踊りながら演奏する姿とか、ポロシャツに着替えてラフなスタイル、ラフな笑顔で演奏をするパートはとても新鮮で。
生徒さんたちが生き生きしていてとても魅力的だったし。
そのパートが挟まることによって、コンクールへ持って行くような曲たち、たとえば「『ローマの祭り』より チルチェンセス」や「富士山~北斎の版画に触発されて~」などは、逆にとてもその完成度や真摯な表現に惹きつけられて、演奏会全体として、緩急が素晴らしいなと思いました。
そしてそして、何よりも…配信だから1曲1曲が解説を挟みつつ、よどみなく丁寧に収録されていて、とても見やすかったです。
それにしても豪華だなぁと思ったのが「ローマの祭り」の時の音の厚み。
低音部だけでも何人いるの??という大所帯っぷりは、さすが私立の強豪校という感じ。
照明に反射してキラキラピカピカと輝く楽器たちから繰り出される重厚な低音。
やっぱり吹奏楽でも、ここのところの低音好きが炸裂してしまいました(笑)
居並ぶコントラバスやチューバの音に心底ワクワクしたし、次に(背がとか、手がとか、笑)大きく生まれ変われたら!?(笑)あの辺の楽器を極めてみたいとか思いましたのことよ。
「パプリカ」とか「青春の輝き」とか「トワイライト・アッパー・ウエスト」とか、あの辺のナンバーは本当に楽しかったです。
うちのご近所にも多分吹奏楽をやっている子がいて。
春から夏にかけての非常事態宣言の時、不器用ながら一生懸命パプリカを練習している音が聴こえていたものでした。
あのコも上手になったかなぁ??
さらに、これらの曲たちにはゲスト奏者さんやゲストの指揮者さんも加わって、なんと豪華なこと!!とあらためて(笑)
ただし、あれらのソロを生徒さんたちが演奏するところも聴いてみたかったかも。
圧倒的に練習時間もなかったでしょうし、やむを得ないところもあったとは思いますが…
そして特に近年、たまたまかも?だけど、「和」の色合いの濃い作品が多いような印象があって。
吹奏楽の楽器たちは西洋発ですが、日本の心をうまく載せて表現しているなぁと思ったり。
個人的な好みとしてはこれからのチームのみなさんが演奏された「富士山~北斎の版画に触発されて~」にすごく心惹かれました。
和旋法を取り入れてましたよね?それこそ、西洋音楽と和旋法の融合にワクワク。
ちなみに遠い昔わたしが吹奏楽部だった時の曲はドリアン旋法(教会旋法)で作られていて。
曲が生まれる経緯には、その時々、テーマや作家さんならではのさまざまなイメージを再現すべく、ななめ上からの挑戦が入ったりもするのかな?なんて想像してみたり。
そして、ひとつ前の日記にも書いた「宝島」です!!!
これをどんなに楽しみにしていたかは、一言では言えないくらいなのですが、心躍るとはこのこと。
実はこの曲の原曲世代で、原曲ファンでもありました。
「T-SQUARE」がまだ「THE SQUARE」だったころから大好きだったわたしは、元々の原曲が大好きでよくスクエアのライブにも行っていて。
リリコンという楽器(電子系の吹く楽器)を吹く伊東たけしさんに強く惹かれてた思い出。
そんなわたしにとっては、とても懐かしくもあり。
吹奏楽の音楽会で演者さんみんながとても楽し気に演奏しているのを聴くたびに、無条件で心躍る大好きな曲なのでした。
娘くらいの年の友人が「この曲は演奏会のラストに演奏されることが多いから、名残惜しくてちょっとさみしくなる曲」と言ってましたけど。
それもわかるなぁ。実にそう!!!
楽しい時間ほどすぐに終わっちゃうものなのだ!!!
ひとつ前の「トワイライト・イン・アッパーウエスト」もまたスクエアの曲で。
もしかしたら川口先生あたり、スクエアのファンでいらしたのかしら?
(全然違うかもですが、地元の中学の吹奏楽部がピンクレディーばかりやるので謎だったら、先生が元大ファンだったということがあって、それを思い出しました、笑)
おかげさまで、配信演奏会を終えた後は、Spotyfyでスクエアの曲を着々と聴き込んでいます。
今回演奏された「宝島」は、この学校のために作られたオリジナルのアレンジだったそうですが、そういうのもとても素敵だなぁと思いました。
吹奏楽バージョンもまた聴けるといいなぁ。
総じて、どのパートもとても楽しく見ていたのですが、何より心躍ったのが、意外にも野球応援メドレーで。
何度も鼻の奥がツーンとしました。
コロナ禍と郷愁と。
野球部員や吹奏楽部員の夢と我慢と。
「こんなにがんばってる君がいる~♪」というフラワーの歌詞のような気持ちがないまぜになって、心がぎゅーぎゅー締め付けられました。
そしてまた定演が中止になったうちの生徒達のことを思い出して、せつなくなったのもこの辺り。
それにしても「だっただん だっだっだだん♪ だっただん だっだっだだん♪」の繋ぎのドラムマーチに心底心躍りましたのことよ。
そこそこ野球好きなので、時間が合えば高校野球をテレビ観戦してきましたが、あまり意識はしていなかったけれど、意外と応援ソングは耳に残っていて。
懐かしくて甘酸っぱくて、ものすごく熱狂するけど、どちかかが勝てば、必ずどちらかは負けるわけで、どっちが勝っても負けてもちょっと悲しくてせつなくて。
その気持ちの数々を引き受けてくれる応援歌たちの存在感は思ったよりずっと大きかったのだなぁ。
ラストの徳栄の校歌は、もちろん知っているわけではなかったけれど、あれが甲子園でいい場面で美しい音で演奏されたら…絶対に泣くだろうなと思いました。
常日頃「こんだーら」(思い込んだら~♪笑)を煽りそうな世界観は、極力避けて来たタイプですが、知らない校歌なのに聴いているだけで、生徒たちが重ねてきた努力とかプライドとかが染み入るように心に流れ込んできて…ヤバイ!!と思いましたのことよ。
そして今頃になってあらためて「野球の応援歌」に焦点を当てて番組にして欲しいと願った柳沢慎吾さん、本当にすご~い!!と思いました。
ああ、早くコロナが去って、たくさん観客がいる中で浜風に吹かれながら、高校生たちが試合をしたり演奏で応援ができる日が来るといいなぁ。
そしてそして。
我らがKinKi Kidsの曲たちも素敵でした。
ちゃんとブンブブーンやクリスマス配信で共演できたことにもナレーションで触れてくださってて。
彼らやスタッフへの感謝もコメントの中にちゃんと入っていて。
確かコメントのラスト「(私たちは)最後には笑顔の花を咲かせます!」と言ってらしたのがとても印象的でした。
そして曲が始まったら、見慣れたKinKiさんそれぞれのうちわや、ツーショットのわりと最近のうちわ、ペンライトを振ってる子たちがいたりして。
心憎い演出に、とてもとてもほっこり。
ご縁がつながって、彼らにとってもこれからは特別な曲たちになるであろうKinKiの曲たち。
昔の曲も色あせることなく、キラキラと輝いていて。
「夏の王様」「ね、がんばるよ。」「青青の時代」「フラワー」の4曲。
隅々まで名曲揃いだなぁKinKi Kids!とあらためて思いましたのことよ。
ラストのフラワーでは、川口先生がKinKiさんのペンライトを指揮棒にして振ってくださり、そんなところもすごくお茶目で。
上からではなくて、生徒の目線までちゃんと降りてきて、みんなの心を掴んで一つにしていらっしゃるのだろうなぁと想像しました。
見ていて聴いていて、とても楽しかったです。
生徒さんのご両親世代にとってはきっと懐かしく、誰もが知っている曲たちだったことと思われます。
そんなことも誇らしく思いました。
この共演をきっかけに、生徒さんたちにとっても、これらの楽曲が辛い時の支えになるような、そんな曲たちになるといいなぁとしみじみと思いました。
なんといってもこの交流が、一方的に番組や大人によって与えられたものではなくて、世代や立場が全く違う番組スタッフとKinKiさん、高校生と先生が、心を寄せ合い、心を通わせ合って、信頼関係を築いたことによって実現したものだというのが素晴らしいと思いました。
観ることができて本当によかったです。
花咲徳栄の吹奏楽部のみなさま、柳沢慎吾さん、KinKi Kids。
みなさんに感謝!!
さて。
せっかくなので、ブンブブーンからこの配信までの経緯を3/3にまとめて、このエントリーを終了したいと思います。
実はこっそり前のエントリーから今日になって通し番号を振りました(笑)