ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE @名古屋センチュリーホール 6月28日 その2

そういえば、わたしの今回のツアー参加はこの日でおしまいなんだなぁと、ふと今朝実感しました。

さみしく思うし、残念でもあるけれど。

一方で、本編の時に当たらなかった方々に優先的に追加公演が当たっているらしい?という噂も耳にしていて。

それなら外れた甲斐もあるってもんだ!と納得もしていて。

だからこそ。だからこそ、このわたし的最後の一公演は、大事に余韻を楽しみたいと思います。相変わらずなかなか伝わる文章が書けなくて焦れ焦れするのですが、精いっぱい誠実に、丁寧に書きたいです。

というわけで、一回目のMCの後からです。

 ☆去な宇宙
そうやって(その1参照)始まった「去な宇宙」ですが、歌声に違和感を感じることはありませんでした。

若干吐息交じりな感じがあって、ブレスがいつもより細かいかも?と思ったくらい。

でも、逆にそれが訥々とした印象を与え、この曲の世界観にはぴったりな表現になっていたとわたしは感じました。

途中から喉は大丈夫かな?という感覚も手放して、どんどん曲の世界に入り込んで聴いていて、歌声をじんわりと味わっていました。

この曲では、つよしさんがエレキを持って「和」な音を鳴らすのですが、このリフがファンキーだけど、きっと日本人じゃないと弾けない、日本人として生きてきたからこそ浮かぶようなオリジナリティーあふれる音で、音の数はそんなに多くないのに、心をさらわれてどこかに連れて行かれました(笑)

ああ、つよしさんのギターの音。やっぱりこんなにも心を掴む!歌だけじゃなく、演奏だってどれ一つとして代わりはきかないものなんだ!…と心底実感させられます。

歌声とギターの演奏と。

同時にふたつのことをするというのが「あたりまえに簡単なことではない」と知ってしまった今。

今、ここでこれを聴けるしあわせを噛みしめつつ。

二度と聴けないかも?と思った時の恐怖。今日という日、目の前に立ってくれるありがたさ。

いろんな気持ちがあふれんばかりに心に湧いてきて。

ものすごく静かな曲なのに、心は大きく波打っていました。

ああ、どうぞよもやムリがありませんように。

たとえドタキャンになったって、誰も文句なんて言わないと思います。その歌声は、その存在はほんとどれだけ大事か、昨年の夏思い知ってしまったから。

もう二度と聴けないかも?と覚悟した昨年と比べたら、今がどれだけしあわせか。

だからどうぞまずはご自分を大切にしてください!と祈るような気持ちになってしましました。

おっと語りすぎ。

天井から降りてくる、大きなサンカクの枠。

そしてレーザーでも形作られた2重サンカク?立体的な三角錐

まるで宇宙船かサンカクの檻?鳥かご?

閉じ込められてるような?とも一瞬思ったけど、違うな。

自分の意思でそこにいる感じ!

まっすぐにあたる七色のレーザーライトが強くてとても美しい。

幻想的な大きな三角形。

静かにゆっくりとゆらゆら。

 

☆Believe in intution

ドンドン…ドンドン…

ドンドン…ドンドン…

心音のようなこの音がシンとした会場に響き渡り、まるで儀式の始まりのよう。

次の音列がとても不思議で。

そこに一見不思議で難解な音列を見つけたならば、聴音したくなるのが音楽愛好者のサガ(笑)

ああ、どうしても聴き取りたい!!(笑)

でも、なんとか聴音できたとしても、絶対に書きとらなきゃ忘れる!ムリだ!と思ったので、ライブハウスでは断念した経緯があって。

今回はメモを持ってたし、ここがラストチャンス!

聴き取ろうとしらなきゃ、仮初めにも、ピアノのせんせの名がすたるというもの!!(なんちゃって、笑)

というわけで、間違ってるかも?ですが、書きとった音列がこれです。

ミドシ ♯ファ シソ ♯ファ ♯ド ソ♯ファレラ ♯ファミシソ

全部下降形です。階段を降りるように、何度も何度も繰り返されるこの不思議な音列。 

(間違ってるかも?です。昔は書き取れれば絶対に間違えない自信があったのですが、年のせいか、どんどんへっぽこ耳になっちゃってるので、汗)

サイケデリックな音。

不思議過ぎる。これ、どこかの国のナントカ音階?どこか異世界へ連れて行かれそう!!

つよしさんはベースに持ち替えて、太さんとダブルベースです。

ゆっくりだけど、エッヂが効いているので引っかかりがあって、ダレることはなく。

突き放されているようでやさしく包み込まれているような感じもあって。

アンビバレント

このアレンジのこの曲を聴くと、わたしはかつての化粧品のCMで、環境音楽のようなBGMをバックに秋から冬の荒涼とした大地に、無表情の女の人がすっくと立っているCMを思い出します。

一見無機質なような淡々とした感じなのに、実は内側まで入っていくと中に温かい人の心が息づいている感じ。

自分のメモを見たら・・・

「なんともさびしくて、なんとも心細くて、そしてなんとも心強い・・・」

なんだそりゃ?(恥)、とんでもなくメルヘン(汗)

この曲はさらにパワーアップしたように聴こえました。

太さんもまた、実力派の方ですが、まだまだこのバンドの中に入ったばかりで、ちょっと遠慮されてるかな?という印象だったのが。

この曲の後あたりからだんだんに印象が変わってゆき、アンコールである方にいざなわれて一皮むけたかも?

その感じがドラマチックで素敵でした。

その話はまた後で。

恵子さんのソロの歌声が漂うようで、プリミティヴな太古からの自然を彷彿とさせるなぁと思っていて。

わたしはどうしても奄美を思い出してしまうのだけれど。

その話を名古屋でお逢いした奄美ご出身のお友達にぶつけてみたら、彼女も「そう思う!」っておっしゃってくださって、とてもうれしかったのです。

Kさ~ん、またいつかどこかで。奄美のお話、いっぱい聞かせてくださいね♡

 

☆NIPPON

Gakushiさんのソロから始まるこの曲。

彼のソロはなんとなく、とても骨太だった?と思っていたのですが…

今回のソロはまったく別物でした。

むしろLeggiero(軽やか)で、a piacere(自由)なソロだったのでありました。

「Gakushiさんってばほんとに自由自在!!」とわたしメモ。

メロウにもジャジーにも。

CM動画のようなかっちょいいフレーズも!

あっ。前に彼のソロの音源で、Twitterに貼ったのがありました。

痺れる!わくわくする!持っていかれる~♪

一瞬のひらめき。瞬間瞬間のきらめきのようなもの…を音にしたかのようなとても素敵なソロでした。

たとえば突然ガンガンffで弾いて度肝を抜くとか。超絶技巧で唸らせるとか…

そういうをのはわかりやすい気がするけど。

全然そういうのじゃなくて。

指先に全神経を集中して、フェザータッチでふわっと音を置く。

 こういうこともできる方なんだなぁと、その引き出しに驚きました。

ミーミ ファーファ ミ ファー ミ

重低音でゆっくり、でもグルーヴィーなこの音列が始まると、みんながこの心地よい土台の上で、自由に楽しみ始めます。

ステージの方々が、客席も・・・みんなが好きな音を追ったり、あるいは全部をふわっと聴いたり、ひたすらにベースの音に身体を合わせたりしながら、音の大海原を泳ぎ回る感じ。本当に気持ちがいいです。

多分・・・ですが、全部が完璧に聴こえない状況に陥ったとしても・・・こういうスタイルの土台がしっかりした楽曲であれば、誰にでも楽しめる気がして。

電車に乗り込むようにグルーヴに乗っかっちゃえばいいの。あとは風まかせ。感覚任せ。

ああ、だからFUNKってやさしいんだ!とあらためて思いました。

「ドドララ ミ♭レ ッドー ドドララ ミ♭レッドー」

前にも貼ったこの音列は、ルーツを辿ると平安結祈にまで遡ります。

いつだったっけ?と調べたら7年前!

アレンジがこだわりなくどんどん進化してゆく中で、大切に何年も弾き継がれるフレーズもあって。

興味が尽きないなぁと思うのです。実に。

 

MC

・最近レコーディングをしてて、いい感じにいろいろな曲が仕上がり、映像も撮ったそうです。

その中に、蕁麻疹(JIN MACHINE)やFunky レジ袋も入っているそう。

「Funkyレジ袋」はちょろっとだけアカペラで歌ってくれたのですが、わたしがイメージしたのは「偉魂」みたいなヤツかなぁ?と。

言葉遊びと掛け詞がいっぱい入ってるんじゃ?と想像しました。

(もちろん確証はないです、笑)

 

・竹内くんのリアクション話と父兄参観日

スタジオにて。

つよしさんの前方でギターリフを一生懸命考えていた竹内くんが、後方の剛さんを振り返り一言。

「ここ、これでいいか?」と言った、その口調が「まるでお父さんだった!」とつよしさんが大喜び(笑)

「いいかなあ?」とかだったら普通だけど「これでいいか?」なんやもん(笑)だって。

にこにこしながら語るつよしさん。
そして、出来上がった曲をみんなで聴いている時の、竹内せんせのリアクションがツボだったらしく、真似していい?と一応ご本人に了承を取ってから、やって見せるつよしさん。
最初は腕を組んで身体を右に左に揺らしながら聴いていて…

だんだんに盛り上がるにつれて、両手を交互にグーで上げて歩き出す。

最後はそのグーが両手になって「キターーーっ!!」となるそうです(笑)(笑)(笑)

つよしさんがグーを片っぽずつ上げて、そのスタイルで前に進んでみせるところを想像してみてください←間違いなくかわいいでしょ@@@@@

さらに…竹内くんは、レコーディングの時、たばこの箱くらいの小さなエフェクターを一時間くらい、延々、あーでもない、こーでもないといじったりしていたそうで。

これだと思う音を一生懸命に探していたのでしょうね~

きっと各々のメンバーさんたちそれぞれに、音に対するこだわりポイントがあって、ものすご~い職人技のレコーディングが展開しているのだろうなぁと思わされました。

 

・歴史を感じるつよしさん

竹内くんとも長いね!とつよしさん。

ぼくも39だから、竹内くんも当たり前だけど(お互いの)年齢考えたら吃驚するよね…と言ってましたよ。

竹内くんが「いい仕上がりの曲に両腕を振り上げた日」の翌々日は、なんと父兄参観だったそう(笑)

「こんな風にガッツポーズした2日後に、父兄参観やで!?(笑)」とにこにことつよしさん。

そしてしばし参観日のとまどいがちなおとうさんトークをする竹内せんせ!

どんな格好して行けばいいの?とか、いろいろとスタッフさんとかに相談もしたそうです。

当たり前だけど、みなさんそれぞれに普通の暮らしがあって、家族がいて。

そんな話もちょいちょいお互い報告し合いつつ、人と人とのあたりまえのお付き合いを満喫しているらしいつよしさん。

よかったね~本当に。

きっと、仕事以外のそういう普通の暮らしのなんでもない会話が普通にできる仲間たち。

人としての心のよりどころのようなものを、幼い頃から大人に混じって仕事をしながら、誰よりも求めていたんだろうと思います。

仲良しの皆さんとの、何気ない日常の話は、聞いていて本当に感慨深いものがありました。

 

・出来上がった楽譜に(多分AとかBとか)パートがわかりやすいように、符丁をつけるのを、ネタが尽きて、うっかり「竹ちゃん」にしてしまい。

みんなで演奏をしようとするたびに「じゃ、竹ちゃんの4つ前からで!!」「もう一回竹ちゃんから!」なんて真顔で言うことになっておもしろかったそう。

 

・レコーディングの密着取材があったそうです!

MVもかなり良いものが出来たそうで「いつ頃言えるのかはまだ分からないけど楽しみにしてて!」とおっしゃってました。
MVは、まるで何かが憑依したみたいにスゴイものになったそう。

「俳優さんとかよくそういう方がいらっしゃると思うけど、自分じゃない人を遠くから見てるみたいだった」と話してくれたのですが…

他人事のように言ってるけど、それ、つよしさん、まさしくあなたのような人のことじゃないんですか?と、多分たくさんの人が思ってたんじゃないかな(笑)

そんなこんな、つよさんは常日頃から演じる時、表現する時は憑依型の方だと思ってたわけですが・・・

今回、わざわざ本人がそう言うってことは、さらにいつもよりも何割か増しで、そう感じさせるMVの仕上がりだってことなのだと思います。

なんだろうなぁ♡

超楽しみです。

 

・局の密着カメラの話
「今回レコーディングの様子を『局のカメラ』が密着してくださって」とつよしさんが言った時点で会場が超ざわざわ。

今「局」って言いましたね?

SONGSとかSONGSとかだったらいいなぁ♡なんて(笑)

どうやってファンクが作られているのか、つよしさんの頭の中がどうなってるのか。

何日間か密着してくださって、ただただ、みんなでステーキ屋さんの注文をしている様子なんかも撮られたりして。

「もっと緊迫感のある中でやってるんだと思いました。アットホームなんですね~」と言われたそう。むふふ。

でも、翌日のレコーディング風景は撮りながら、とても感動してらしたそうで。
にこにこしながらその話をしていて、聞いている方は、楽しみで楽しみで身もだえしました(笑)

 

・コーラスのオーダー話

つよしさんは「歌っているけど、歌ってないかのように歌ってください。」というような、とんでもないオーダーを出すそうで。

うわぁ!禅問答みたい!!大変だろうなぁと思いながら視線をコーラス隊に移すと…

平然と頷いてらっしゃる方。あははと笑ってらっしゃる方。

ほんと猛者揃いで驚きます(笑)

 

・十川さんの「おぼえのないライブ」の話

十川さんは、眠ってしまった瞬間、うっかり携帯を背中の下に敷いていて…

なぜかライブ配信のスイッチが勝手に入ってしまい…

お仲間だけに公開しているfacebookで、30分くらいひたすら、十川さんの寝息だけが中継で配信されていたのだそうです(笑)

なんだそりゃ?なエピソードですが、十川さんならありそうだ!!と会場中が思ってたはず(笑)

そして、ご本人は夢の中だから気づかなかったのはもちろんですが、その配信をたまたま見ていたのがスティーヴさん。

「マヂか!!」と一言だけ、コメントが入っていたのだそうで(笑)(笑)(笑)

つくづくと、神エピソードに事欠かない人であることよ!!!

そんな十川さんは、キーボードの端っこから、なぜか松の棘が出ていたりもするそうで。

なんでそんなことになるのかさっぱりわからない??と首を傾げてらっしゃいました(笑)ご本人がわからないなら、誰もわからないと思います(笑)

 

地震の話

前の話の流れから・・・十川さんがあの日、一人だけ、なぜか始発の電車に乗ってらして、電車の中で地震にあってしまわれた話に。

長時間電車がストップする中で、車内販売の飲み物が、なぜかアルコールしかなくて。これは困ったと思っていたら、たまたま十川さんは、豆乳を3本持ってらしたそうで(なぜに?笑)

その中の2本を飲みつつ、長く電車の中に閉じ込められていたそうですが、事なきを得たそうです。

その後、他のメンバーたちも大阪へ飛行機で飛び、誰もが十川さんよりも早く到着したそうです。

 十川さ~ん、本当にお疲れさまでありました。

一方のつよしさんは、前ノリしていて、地震の時ホテルにいてすごい揺れを体感したそうです。

立つことができないほどで、ベッドに両手しがみつくしかなかったそう。

地震国だから、どこで地震が起きてもおかしくないから、皆さんほんと気を付けてくださいね。と何度も何度も言ってくれました。

 今回の大阪の地震では、多分ご自分としては、真っ先にファンにも自分の無事を伝えたかったけれども。

さまざまな事情で、自分のペースではなかなか発信できない環境にあって…

と沢山の方々の事情を慮り、誰も責めないように気をつけながら、その時の心情を話してくれました。

もどかしい思いはあっても、どうにもできないこともあるというのを、わたしたちもちゃんとわかっていないといけないと思います。

その中で、多分常に最善の方法を考え、できることを淡々とやっている。

だからあんまり騒ぐことなく。静かにご本人の発信を待つというのがファンにとっての最善で、結果として彼のためにもなることなのだと理解しました。

数時間新幹線の中に缶詰めになった十川さんも、イベンターさんが迎えに行って無事到着。

仲間たちの笑顔に迎えられた後は、みんなで夕ご飯を食べに行ったそうでした。

次にやる曲は、SANKAFUNKです!と紹介して、ライブ本編へ。

「踊り狂い散らしてください!!」 って言ってたのは多分ここ?・・・だった気がします(笑)(笑)(笑)