ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

堂本剛 東大寺LIVE2018 9月15日 その1

ここからは、セットリストに沿って書きます。

そもそもたった一度のライブで。

いつもながら、暗がりでまったく下を見ずに、手探りで書いたぐちゃぐちゃメモを見ながら起こした内容なので、かなり怪しいです(笑)

勘違いもたくさんあるかも?だし、何より記憶が怪しいので、おかしなところがあるかもです。

ご指摘は大歓迎です。

もちろん個人的な感想なので、どうぞあまり信用し過ぎずに、雰囲気だけ読み取っていただけたらと思います。

 厳かな雰囲気の中、普通に演者のみなさまが出ていらして、静かな拍手が起こりました。

まずはこの日のバンドメンバーを整理しておきます。


ギター:竹内朋康さん・佐藤タイジさん
キーボード:十川ともじさん・Gakushiさん
パーカッション:スティーヴエトウさん
ドラム:DUTTCHさん
ベース:.酒井太さん
トロンボーン:SASUKEさん
トランペット:小澤篤士さん
サックス:かわ島崇文さん
コーラス:オリビアさん・平岡恵子さん

(あってるかなぁ?間違ってたら教えてくださいね!)

つよしさんの衣装もバンドのみなさんの衣装もお坊さまの袈裟みたいな感じ。

サマソニとはまた全然違う雰囲気でしたが、みなさんよくお似合いでした。
つよしさんのだけ、なんだか胸元がきらきらしていたような。

ステージは、かなり高くなっていて。

わたしたちは「と」ブロック。少し横からですが、わりと近いところにいたので、肉眼でもなんとかステージの方々が全員見渡せました。

とはいうものの、細かい表情まではわからない・・・と思っていたら、両側にビジョンがあって(前の日記の最後ら辺、参照)。

このビジョンでつよしさんやバンドのみなさま方、大仏さままでもが時折大写しになるので、細かいところを見たい時には、少し身体を斜めにして、ステージとビジョンの両方を見ていました。

 

☆ラカチノトヒ

第一声。

初っ端からつよしさんの歌声が聴こえてハッとしました。

わたしは今回、平安さんのライブを見ていないので、そこがどうだったかは知らないのですが、わたしが知る限りでは・・・

少なくとも、ほんとに第一声からご本人の歌声が聴けるという、こんなパターンは久しぶりだなぁと思いました。

声はつよしさんだけじゃなくて、コーラスのおふたりの声とも混ざり溶け合って、美しい立体的なひとつの歌声となって、客席に届きました。

この声はこれから始まりますよの「ファンファーレ」のような役割を果たしていて。

まだ何の曲が来るのかまったくわかりません。

でも厳かだけどドラマチックで。

単色ではなくて、虹色のようなイメージの、美声だったのでありました。

今回のライブでは、どの曲も「この曲だ!」とわかるまでに結構時間がかかりました。

というのも、既存のアレンジで始まった曲は1曲もなくて、どの曲にもちゃんと今回だけのアレンジがほどこされていたからです。

美しいシンセの音が鳴って、気がつくと下の方で多分ベースかな?規則正しく低音が鳴っていて。これは曲を通してずっとだったのですが、この音は、まるで鼓動のようだと思いました。

テンポ的にも鼓動から遠からずなBPMだったのではないかしら?

まるでクラシックで言うところの通奏低音みたいな感じにも聞こえて。

その一定の間隔で鳴る低音の上でひそやかに始まった曲は「ラカチノトヒ」でした。

うわぁ!!なんてこの場にぴったり。なんてこの奉納ライブの始まりにふさわしい曲!!

しばし茫然。大好きなんだ!この曲は・・・

考えてみれば、スタートが肉声だったのも「人の力」を想像させる、象徴的な始まりでした。

(初心者マークのみなさまにもわかりやすく書くと、ラカチノトヒは後ろから読むと「ヒトノチカラ」これがテーマになっているのです!)

テンポがゆっくり目なこともあって、歌詞をややはっきりと、噛んで含めるように歌うつよしさん。

呪文のような「ラカチノトヒ」の繰り返しも「ウソドモリト」「セドモリト」も、ベースの「木魚」に乗って繰り出される「お経」のようでもあって。

大仏殿の前で奏でられる音楽としてはベストマッチ。

アンプからほぼまっすぐの場所にいたせいか、バスの音やドラムの刻む音がものすごく胸にきて、痛みにも似たドキドキ。ズキズキ。

顔を上げると、暗闇に浮かび上がる大きな大きな大仏殿。

小窓からのぞく大仏さまのお顔。

つよしさんのやさしいロングトーンの声の音色が、風に乗ってやってきて、風と共に流れ去ってていくような不思議な感覚。

とびきりの贅沢です。

ギターを弾く竹内くんのリフが、とてもかっこよくて見惚れてました。

なんだか原初、はじまりの日本が浮かぶような気がしたのは、悠久の時を越えてそこにいる大仏さまを激しく意識していたからかしら?

この日わたしが思い浮かべたラカチノトヒは、夜の帳が下りてから聴いたにも関わらず、なぜかSUNバージョンで、じりじりするような熱い夕陽の地平線が浮かびました。

大仏建立が「ヒトノチカラ」の結集によって完成したものだということを強烈に意識したからかもしれません。

「情熱」の象徴のようなものとして「太陽」が浮かんだのかもしれないと思いました。

最後の方で何回か鐘みたいな音がして、リハの時にスティーヴさんの前にあった、あの仏具たちの中のどれかを鳴らしているのかな?なんて想像もしましたが、細かいところまではわからず。

残念!

ああ、映像化されたら確認したいところだらけです。


☆HYBRID FUNK

ラカチノトヒのラスト、明確なシメ!みたいなものはなくて、どこで終わりなのか、ここで拍手していいのかちょっとわからないままに次の曲が始まりました。

そういえば、サマソニでもノンストップだったなと思い出します。

この後もずっとそうで、今回のライブは言葉も挟まず、音も切れず、よって聴き手としても集中が途切れることがまったくなく。

わたしはこういう感じもとても好きです。

竹内氏のひずませた音からスタート。

この時だったかどうだったか?ビジョンを見ていたら、竹内くんが、ギターにくっついていた?レバーみたいなのをぎゅーっとかなり力を入れて引っ張っているように見えて。あのレバーが音をひずませる役割をしているのかなぁ?と思ったりしたけど、ギターに詳しいわけじゃないので、明確にはわからず残念。

この竹内くんの音にGakushiさんのグルーヴィーな音も加わりましたが、まだ曲の輪郭は見えず。

最初の方はHelp me Help meのイントロちっくな、ちょっとせつない音も鳴っていて。

(と、自分でメモに殴り書いているましたが、近かったかどうかは今では確かめるすべがありません。が、どうもこの辺りの音、リハが風に乗って聴こえてきたような気も?笑)

なんだろうなぁ?なんだろうなぁ?と思っていたら、いきなりつよしさんのラップが始まって「HYBRID FUNK!!」とわかりました。

この曲が隠れているとは、ちっともわかりませんでした。

おもしろ~い!!!

サマソニでもこの曲はこのラップのところからスタートでした。

つよしさん的にはここから始めることに意味があるのかな?

ちょっと聞いてみたいです。

プロジェクションマッピングで、大仏さまが大写しになったりしていて、映像がかなり凝っていました。

途中で挟まったSASUKEさんのトロンボーンのソロが、力強くて情熱的で、とても頼もしい音・・・とわたしメモ。

ああ、いつものSASUKEさんの大好きな音たちだ!うっとり。

赤と黄色の照明で闇がそこだけ塗りつぶされて、力強さを目でも感じた・・・と書いてました。


☆宗流POWER

この曲へのつなぎは、Gakushiさん。

なんだかホーミーみたいな低めのチェンジボイス。

純和風でもなければ、おごそかな感じでもないのですが、不思議とこの大仏様の前という場所にどこかマッチしていて。おもしろいなぁと思いました。

やがて、とてもグルーヴィーにバンドの音が重なってきて。

この曲は多分それなんだろう?と思ったのは「ソウル」という言葉が何度も聞こえたような気がしたからです。

実は平安さんのレポを読んだ時「宗流」は「そうりゅう」と読むのだと勝手に思い込んで読んでいて、生で聴いて初めて「おや?もしかしてソウル?魂って意味の当て字で宗流なのか?」と初めて気がつきました。やだわ~、わたしってばマヌケ~。

これもテンポはゆったり。

重めのかっちょいい曲でした。

普通のライブでも、あらためて聴いてみたいな。

原曲はもっと自由でお洒落な、今年のツアーで言えば「NIPPON」みたいなアレンジも合いそうだと思いました。

とはいえ、今回初めて聴いたので、どんなの?と聞かれてもどう返事していいかわからない感じなのですが…

ものすご~く印象に残ったところだけへんてこにメモってて。

「(アイ×7)×4 

ラ シ ド レ で音階を駆け上がる」

なんですか?それ?って感じ。

多分ですけど、歌詞は「アイ(愛なのかな?)」で。

音は「ラララララララ シシシシシシシ ドドドドドドド レレレレレレレ♪」

ってことじゃないかと??(違ったらごめんなさい!)

ここがとても印象的でした。

 

☆初めて聴いたインスト曲

実はこの曲がわたしが無類の音楽好きとして、今回のライブで最も食いついた曲の中の1つでした。

とにかく聴いていて、最も心を持っていかれたし、ここ数日気がつけばこの曲のことを考えているわたしがいます。

最初に少しだけ和?って感じの旋律が流れた?と思ったのですが、和を×で消してあるわたしメモ??(なぜに?笑)

前の曲からの流れをまったくぶった切ることなく。

自然になめらかに演奏しながら、まったくムリなく魅惑のアドリブで、観客を全然違う世界観へといざなう、十川さんってばほんと天才!!

ヤマハの方に、十川さんは、ポプコンで伝説を作った天才のおひとりとして、社内でも語り継がれているという話を聞いたことがあるのですが。

今回、あちこちの場面で素晴らしい音を鳴らし、つよしさんと共に、バンドの音の交通整理に心を砕いてらっしゃるように見えて。

あらためて彼の演奏や、バンマスとしての実力のほどを見せつけられたような気がしました。

素晴らしかったです。

やがて十川さんのキーボードは、ゆったりとした、短調の少し悲し気な旋律が奏で始めます。

ゆったりなメロディーを繰り返されると、どうしても属性的に音を追い、聴音したくなるわたしの悪いクセ。

多分8分の6拍子・・・だけど、2小節目だけが多分7拍あってここが変拍子

どうしても記憶に残したかったのか、めくらめっぽうなわたしメモが恐ろしいことになっていて。

まるで耳なし芳一みたいに、同じ音列を何回書くの?というくらい書きまくってました(笑)

自動書記かお経か?・・・怖いよ(笑)

その音列が、全部ほぼ一緒なので、もしかしたら調は違うかも?移動ドになっちゃってるかも?ですが、メロディーは合ってると思われる・・・わたしの耳が合ってれば・・・ですが。(最近耳の退化?老化を感じて悲しいです!笑)

 

レーー  ↓ドーー

ファーー ーファ↓ミ↓ド(ここだけ多分一拍多かったはず?7拍)

↓シ♭ーー ーシ♭↑ド

ソーー↑ソ♯ ↑ラーー

真ん中で割れる。行きつ戻りつな感じのリズム。

やっぱり特徴を兼ね備えているから、きっと8分の6じゃないかな?

やがて、つよしさん以外、ギターもベースも、リズム隊も、徐々に全員がこのメロディーに参加して、次第にメロディーが大河のように太くなって行きます。

ドラマチックで、心揺さぶられるメロディーです。

ニゾンで、堂々とした旋律は、何度も何度も奏でられるうちに、心がぎゅーぎゅー鳴り出して困りました。

そのたゆとうようなハチロクのメロディーの上で、つよしさんだけが、何度もライブで見た白いエレキギターで、まったく違う旋律を弾きます。

みんなが奏でる主旋律と、つよしさんのアドリブのギターの枯れた音が、問いかけては答える感じ。

まるで禅問答みたいに思えたり。

神々が創りし自然と、その中でもがく一人の人間の、心の叫びのようでもありました。

つよしさんの自由で多弁なギターの音は、どこかで近い音を聴いたはず?とずっと考えていて。

後になって思ったのですが、多分「桃色空」の間奏で弾いているギターの空気感にちょっと似てるように思いました。

どこかなつかしくて、老成しているような音でもあり。

どこか枯れてて、ものすご~く心の琴線に触れる。

そのつよしさんから生み出されるギターの音色があまりにも魅力的なので、どうぞ終わらないで!延々と聴いていたい!・・・とすら思ってました。

歌声では、これまでもそんな風に思うことは多々ありましたが、ギターソロでも、こんな風に思う日が来るなんて。

今の彼にとっては、歌声も楽器も大差なくて。

その時の体調や気持ち。必要に応じて、入れ替え自由な、いくつもの手段を手に入れてるんだと思いました。
それにしても・・・

繰り返し繰り返し鳴らされる主旋律とギターの両方の音がとんでもなく魅力的で、哀しいと捉えるのが正解なのか、苦しいと捉えるべきなのか?
それとも・・・!?

いずれにせよ、心がぎゅーっとして胸が苦しくなるような切実な音に聴こえてなりません。
つよしさんは一見儚げにも見えたけど。

無心に、そして颯爽とギターを弾いているさまは、どこか風に真向から立ち向かう崖っぷちのライオンのようでもあり。

ヒーローのようでもあって。
どこか時を越えてずっと大仏さまが見続けてきた景色を郷愁と共に思い出すような。

過去と、これから拓かれてゆく未来を同時に感じさせるような、不思議な感覚を覚えました。

それにしても、つよしさんのギターが奏でる音の魅力的だったことよ!!
(何度も言い過ぎ!でも何度だって言う!映像化、熱烈希望!!!)

 

続く。

(今日はオットとアネが二人ともお休みなので、これから一緒に銀魂2に行きます!

週末また母の病院へ行くのと、振替レッスンやら諸々あるので、続きは月曜くらいになっちゃうかも?です。)