やっとラストまで来ました。
この日記は先にアップした「その3」(アンコールの前半の『とぅゆ♪編』)からの続きです。
いつもながらだらだらとすみません。
最後までお付き合いくださった方々には心からの感謝を!!
観客席が疲れ果てて、座面へと雪崩落ちてややしばらく。
「じゃあ、そろそろセッションする~!?」ということで。
例によってゆるゆるっとセッションタイムの始まりです。
(音は全然ゆるくないけどね、笑)
不意に、つよしさんが足元のエフェクターを、あっち踏み。こっち踏み。
ありゃりゃりゃりゃ?なんかトラブル?と思ったら・・・
不意に
「ぼくがつくったおとがどっかいっちゃった!!」と周りに訴えたのでありました。
なにそのかわいい発言@@@@
スタッフさんたちも、わらわらっと出てらして。
「じゃじゃ♪」 「じゃじゃ♪」 「じゃじゃじゃー♪」
いろいろに踏んでみて。
「どこ踏んでもこの音しかしない!!」とさらに訴えるつよしさん。
そりゃ大変!!!
結局戻ったんだっけかな?
ちょっと記憶があいまいですが、無事、セッションはスタートしました。
つよしさんはギターとベースで参戦。
心底楽しそうだったし、とてもいい音鳴らしてたなぁと思い出しています。
近年すごく思うのですが、楽器の音色だけでも色気って伝わるんだなぁ。
佇まいとかビジュアルとか、そういうの一切抜きで。
音色から表現から、ただただ色気がダダ洩れ。
東大寺のライブでも思ったのですが、ここのところの彼は、断然楽器を持っている時の方がリラックスしているように見えて。
一時期、楽器を持てなかった時期のことを思い出すと、それだけでもう感無量でもあるのですが…
楽器の音の方が雄弁に思えて、表現力が増して圧倒的に心を揺さぶるように感じるのは、楽器は正しくチューニングさえしてあれば、押さえる場所で音程もおのずと決まるからなのかもしれないと思いました。
もちろんこれは、勝手な素人ファンの想像です(と念を押しておきます!)。
オットは「今の彼は歌うより楽器の方が楽しいのかな?」と言ってましたが、わたしはきっとそうではないと思っていて。
そもそもそんな境目は意識してないんじゃないかな?と思うのです。
現状では、一般的にはそんな風に見えるかもしれないけれど。
歌は「耳」を頼りに自分で音程をコントロールしなければならないので、わたしたちが考えうる何倍も神経を使い、大変なんだろうと思います。
それでも仲間との大編成でのライブをやりたいのでしょうし、そのためには努力を惜しまない人だから。
彼自身のたゆまぬ努力はきっと、だんだんに成果を現わし実を結び。
もっと楽に、もっと心から楽しんで身体、声帯という楽器とも向き合える日がきっと来るんじゃないかな?と。
そんなことを思ったライブでもありました。
要は、安心して表現に集中できる環境と、「大丈夫」と心底思える気持ちさえ整えば・・・という気がします。
もちろんそこまで深く考えたのは、家に帰ってきて落ち着いてからで。
その瞬間は鳴っている音にひたすらに興奮してたし、あちこちでバンメンさん同士で起こる、さまざまな化学反応を純粋にとても楽しんでました。
セッションの一番の見どころのひとつは、ツインドラムのところで。
白根さんとDuttchさんがふたりとも揃って口にハンドライトをくわえてるにも関わらず(笑)
お互いの音に触発されて、さらにさらに高みに登りつつ、ものすご~くカッコイイ音を鳴らしてたところとか。
(どうみても、ふたりの音は全然違う個性で、それなのに、一緒に叩くとものすご~くマッチしてました。)
スティーヴさんの、久々のボイパ!!
ここ、オットが大喜びでありました。すげぇ!すげぇ!を連発してましたよ(笑)
さらに、コーラスさん4連発は、とにかく声量も歌声も鬼気迫る、超カッコイイもので。
多分最初のタイガーさんがほんとにほんとにかっこよくて。
みなさん、触発されてどんどんエスカレートしていったものと思われます(笑)
あんなものを見せられちゃうと、もはや口ぽっかーん!!です。
そしてオットが声を出して大笑いしてたところ。
カオルさんが、恵子ちゃんにダメ出し!
ソロの時思わず「けいこさん、ぶっ飛びすぎ」と言うてしまいました。。。タイガーさんのカッコ良いソロからの、あんな凄いソロされたあと私は何したらいいんでしょうかと。笑 そして大先輩達とのコーラス。声重ねた時、ほんとに素晴らしいです、皆さんまじでと思いながら歌てます。ほんま大好きです。
— KAORU (@KAORU_bsj) 2019年5月12日
このシーンです。
そして。オリちゃんも!!
昨日楽しかったなぁもっと歌いたかったなぁ〜♥️#endrecheri #堂本剛 #𖡿 @ 横浜アリーナ https://t.co/YFgx7vjNyN
— Olivia Burrell (@moreolivia) 2019年5月9日
そうでありましょうとも!!
きっとあんな風に盛り上がれたらやってる方も楽しいでしょうね。
鍵盤を弾きまくり・・・というよりは、違う宇宙から来た宇宙人同士がシンセで会話みたいなツインキーボードのGakushiさんと十川さん。
Gakushiさんの浮遊するようなソロは、会場の天井を突き抜けて宇宙空間に行きそうだったし。
それを受けて十川さんが、トーンは変えず、でもオリジナリティーあふれる音を鳴らしてらして。
十川さんって本当に表現の幅が広い方だなぁと感嘆しつつ見てました。
狂気をはらんだような現代音楽っぽい音も、かなりクラシック寄りなかっちりしたストイックな音も、真逆で本当に多彩な音を自在に操るなぁと尊敬してます。
この日はたとえば絵で言うならば、ピカソちっくな面が出ていたような(笑)
ホーン隊のソロでは、また「すげぇ!」「すげぇ!」を連発しているオットに、なぜか自分のことのように「でしょう?でしょう?」と誇らしげになってしまうわたし(笑)
そして。
例によって川島さんで、ぐぐーっと方向転換。
この方の流されない、絶対的な自分スタイルを持ってるちょっとジャジーで大人な音色もほんと大好きです。
そして、竹内せんせや小林bobsan直一くんの魅惑のソロには、オットも自分でいくらかギターを弾くので、そのテクニックに、とことん驚嘆してました。
さらに、最初の方のブログでも触れた森多聞くんの音!!
今回わたし的に、一番その音に惹きつけられたのは、彼のベースだったかも。
実は月末彼の生音をもっと小さなところで聴けることになっていて。
多聞くんに渉さんに太くん。白根さんに竹内せんせという強力なラインナップ!
この時に、がっつり聴けそうなので、とても楽しみにしています。
おっと話が逸れちゃった。
そんなこんな、誰が何をやっていても、手を叩いて大喜びのオット。
真ん中のモニターにモノクロームで抜かれたつよしさんと竹内くんの背中合わせの映像のカッコ良さといったら!!
一瞬にしてひゃーっ!!っと沸騰して、その後で「キュン」としました。
一連の、流れるようなセッションの中で、オットに聞いたらば、ちゃんとすべての指示を出しているのがつよしさんだってことも把握してて。
ちゃんと見えてたよ!!って。
伝わってたよ~つよしさん!!!
そんなこんな、この日オットが一番楽しそうだったのは、間違いなくセッションで。
楽曲はどれもノリノリ、楽しそうで。
tankの昔と比べて格段に進化したね~とわざわざ言ったのは・・・
意外にもMCだったのでありました(笑)
関西人(オットはもともと大阪の人)のサガかもしれないけど「おもしろかった!!」と大喜び。
音楽とのギャップが楽しかったと申しておりました。
1曲1曲終わるたびに、手を上に上げて大きな拍手も送ってて。
若い頃にさんざんはまったブルースブラザースを思い出したと言ってました。
(そういえば、クリスタルの社会科見学の時に、ブルースブラザースの音楽がかかってましたよね~思い出してみればかなり近いノリだったなぁ。)
さて。
そんなこんなで、セッションも終了し。
バンドの方々が前に出て来られて、一人ずつつよしさんから紹介されます。
キーボードは、十川ともじさんとGakushiさん
ギターは、竹内朋康さんと、小林“Bobsan”直一さん
ベースは、森 多聞さん
ドラムはDuttchさんと白根佳尚さん
パーカッションはスティーヴ・エトウさん
トロンボーンはSASUKEさん
トランペットはLuis Valleさん
サックスはかわ島崇文さん
コーラス隊はTIGERさん、平岡恵子さん、KAORUさん、オリビアさん
でした~
ということで、大事な仲間のみなさまを紹介しながらとても自慢げだったつよしさん。
客席もまた、どなたが紹介されても大喜び、惜しみない拍手だったのでありました。
さて。
みなさんもはけたところで、つよしさんがもう少しだけトークしてくれました。
もっと(客席の)皆さんがファンクを勉強してくれたら、さらに『ありえないファンク』を今後もやっていけると言ってました。
そうすれば、日本ではなかなかないライブになると思うって言ってました。
(すでになかなかないライブになってる!!もっと世間に知られてないのは残念!とはオットの弁。)
ファンクは自由の中にもちゃんとルールがあって、頭で考えるものではないんです。
とも言ってました。
この話を聞いて、まだ最後まで読んでいない、ジョージクリントンの本を思い出して、せっかくだからちゃんと読もうと思いました。
ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録
- 作者: ジョージ・クリントン,丸屋九兵衛(解説),押野素子
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: 単行本
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この本です。
もっといろんなことを知れば、知るほどに、もっともっと楽しめるようになるに違いないというのは、昨年のツアーでも思ったことで。
この本は、読んでみるとわかりますが、近現代のさまざまなジャンルの音楽史でもあり、わかりやすいFUNKの教科書でもあって、とても読みやすいです。
ビートルズが出てきたり、スライが出てきたり。登場人物も実在の方々ばかりで、しかも誰に対しても、ジョージの愛情がこもってます。
つよしさんの中にも「ジョージクリントン『イズム』があるなぁ」と思わされることもいっぱいあって。
たとえば、新しいもの、世間で今流行っていることを否定せず。
世の中の動きをも冷静に眺めていて。
積極的に暗喩とユーモア精神を持って、それすらも音楽に取り入れようとすること。
そもそもの得意ジャンルも出自も年齢もそれぞれな仲間全員と、みんなでFUNKを作ろうとし、それぞれにちゃんと焦点を当てようとするところ。
万人受けするメジャーな場と、とことんマニアックな場とふたつの音楽の場所を持ち、自由に行き来しながら、互いに影響を与え合い、どちらもさらに上り詰めようというその姿勢。
常にプューサー気質で、その場で鳴っている音楽の全体像を把握していること。
指揮棒を振っているように、采配していること。
ね!ね!ちょっと挙げただけでもいっぱいあるでしょ?
そんな話もありつつの・・・
「FUNKのいろは」がわかりやすく語られてます!オススメです。
おっとまたまた逸れちゃった。
つよしさんは、今日のことを、日々の中で思い出してもらえたらと言ってましたが、今日でちょうど1週間。ほんとふとした時に自然と思い出して、まだまだ余韻に浸ってます。
そして。
『これ、詳細は明日発表だけど・・・今年もサマソニに出ます!』という発表もありました。
詳細についてはほとんど触れなかったですが、誰よりも真っ先にファンに報告したかったのだろうなぁと。その辺はビンビン感じてました。ありがとう♡
彼はいつだって、ファンと共に喜び合いたい人。
そういうところが大好きなのだ!!!
さらに。
つい最近、ジョージ・クリントンのライブにも行きたかったけど、オトナなので仕事を優先しました・・・という話!きっとレコーディング中だったかも。
残念だけど、そりゃそーだ。
先にも書いた共通点をもって考えてみるに、昨年一緒の日にステージに立てて、ご挨拶もできたことは、今後の彼にとっても宝物の出来事だったんだろうなぁ。
サマソニでホットケーキのうたをやるかどうか考えてます!とも言っていて。
それはむふふ。とても楽しみなのでありました!!どうぞ遠慮なくやっちゃって!やっちゃって!
そして。
「本日は『平日なのに』来ていただいてありがとうございます。
僕のライブ平日が多いですね!!それでも足を運んでくれる幸せを感じてます。」
とも言ってましたよ。
ちゃんとファンが苦心して時間を作っている、そのことも伝わっているのだと思いました。
「今日は身体を試しながら、ステージでの時間を過ごしました。
これからケアもして、今後のステージでの過ごし方を(ステージに)立ちながら、模索していきたいと思います。」
とも言っていて。とても納得しました。
それから。
レコーディングは自分のペースが少しずつ掴めてきたそうで。
以前より(刀曲とかの時かな?)短時間で出来るようになってきたそうで。
「それでも前のようにはいかなくて、3倍かかってしまう作業もあるけれど、克服しつつ、このツアーも、自分をメンテナンスしながら(自分が)楽しめるように、やっていきたいと思います。」とのことでした。
「今日は寝る前にホットケーキを食べてください。」
追加公演もちらちら出て来るかも?と自分も期待しているけど、そこはコンサート会社の方のお仕事だから。
そちらの会社の方々が頑張ってくれたら今後出るかもしれない。
嘘をつかないで、自分らしくステージに立てたらと思ってます。
1年ぶりのステージ、自由で、良い意味でダラダラやりました。
みなさん、たくさんの愛をありがとう!
ということで。
本編のおしまいは、腕時計を見たら、19:40頃。
その後、すぐにアンコールが始まって、終了は20:58頃でした。
正直、埼玉の東側から新横浜は遠いので、時間的にも大丈夫かなぁ?なんて心配してましたけど、ツアー初日はほどよい時間に、とても満足度が高い感じに終了しました。
本当に楽しかったです。
参加できたこと、心からしあわせに思ってます。
かなり詳しく書いたのは、ご自身が、あるいはご家族のどなたかが闘病中のお仲間さんが何人かいらして。
さらに、海外からつよしさんのライブをオンタイムで見守ってらっしゃる仲良しさんたちにも、少しでも雰囲気だけでも伝えられたらと思いました。
今後はホールのツアーだからもうちょっと耳が楽だといいな!
アルバム情報も解禁間近な気がするし。
サマソニもとても楽しみです。