ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 スクエアの逆襲。

このタイトルだと我が家的に思い出すのは、子どもたちが小さかった頃に大騒ぎして見に連れて言ったポケモンの映画「ミューツーの逆襲」ですが、今日はそういう話ではありません。
ここのところあちこちで「スクエアからの脱却」とか言っていたら、手ひどくスクエア側から逆襲されました。
というか、完全な自分の不注意なのですが、iPhone4sを水没させてしまいました(涙)
日曜日の話です。
簡単に書いて終わりにしようかとも思いましたが、どなたかに今後こういうことが起こった時の参考になるかも?と思ったので、恥をしのんで(笑)少し詳しく書いておきます。
そもそも水没(しかも和式トイレ〜♪汚れた水じゃなかったのは不幸中の幸いでした。気持ちは悪いけどとりあえずのところは仕方ありません、笑)させた場所が悪くて、家から1時間も離れた距離にある巨大ホームセンターにいました。
すぐに引き上げて画面を見た時点ではいつもとまったく変りなく。
ただ水をくぐっただけ?あれ?意外と平気?という状況でした。
しばらく普通に動いていて、でも万が一と思って別々に動いていたオットに電話だけは入れておかねば…と通話ボタンを押してみるものの…
最初の異変は「あれ?かかるのに声がしない…」でした。
でもメールはできたので、とりあえず急を知らせて居場所を確認。ベンチに座り、何度も拭いたりして水気を完全に取ろうと必死になってました。
外側からはまったく変化はなかったので、とりあえずオットと会ってからはしばらくバックの中へ。
買い物が終わって取りだしてみたら、あれ?真っ暗な画面に小さく英語で故障とおぼしきメッセージ。
ほどなくこときれて、うんともすんとも言わなくなりました。
実はこういうことはよくあることで、徐々に浸水が広がっていき、だんだんにショートしていってダメになるというパターン。意外と多いのだそうですよ。
もし家にいて起きたことなら、この時点でドライヤーとかしていたらあるいはデータは、携帯は無事だったのかしら?
今となってはわかりませんが、そんなことも言っていられず。
その時点で午後2時。
こりゃあおおごと…かもしれない(涙)
オットの携帯からアネに電話して、いろいろ調べてもらったら、まだ埼玉県内唯一の修理所とウワサのアップルのクイックガレージ大宮の修理の受付時間内です。
ここは夜19:00までやっているはず。
なら多少待たされても今日中には修理ができるなと判断して、そこから車で数分の距離の最寄駅まで送ってもらって、さっそく大宮に向かうことにしました。
とりあえずアネにわたしのパソコンから入ってもらって、ツイッターで「携帯水没」の一報を入れてもらうことにして、たいがいの友達は見てくれるだろうし、連絡関係はこれでとりあえず大丈夫かな?と思ったのですが、実はここからが途方もなく長かった…(涙)
修理センターに到着した時点(多分3時ごろ)で当日の受付時間はまだまだ4時間もあるはずなのに、受付そのものがキャパオーバーでとっくに終わってました。
なんせ県内唯一なので、土日の修理受付は開店前から並ぶくらいじゃないと全然ダメなのですって。
ものすごい長蛇の列がどこまでも続いてますが、そもそも今並んでいる方はすでに何時間も並んでいる人たちなのですって。なのに、まだまだ先は長そうです。ほんとにほんとにお疲れ様です。
まさかの門前払い決定。
さてどうしたものか。
なんせ携帯がないものですから、ここですごすごと引き下がるわけにはいかず、係員のおねえさんを捕まえて、情報だけでももらおうと食い下がったら、さすがにこういう人の対応は慣れてらっしゃるみたいで、受付はできないにも関らずかなりこまごま教えてくださいました。
その頃にはダメになった携帯本体がとても熱くなっていて、まずは危険はないのか?と聞きました。
結果、翌日までそのままおいておいても大丈夫だそうです。
だんだんに自然と電池が消耗していけば、電池はいずれ切れ、熱くなった携帯は元に戻るそうです。
よかったです。
さらにスピード勝負かどうか、当日中に修理に出せばデータは戻るのかどうか聞いたら「どちらにしても不可能」とのお返事。
水没した時点で交換以外の方法はないそうです。
要は保障に入っているかどうかで、安く交換できるかどうかだけ。それだけです…とのことでした。
さらに、一度修理というか、交換してしまうと、取り替えた4Sの保障はいずれにしても90日のみですよ…とも言われました。それはちょっと怖いかも。
ここいら辺の情報だけでも知っていると、初動が違うと思うので、どうぞみなさま不意な事故の折にはご参考になさってくださいね。
わたしの場合、まだ、正規の機種交換の時期まで半年くらい残っていたはず。
結果的に、とりあえず契約期間の2年までの残り時間がそこまで多くないなら、翌日修理に並ぶよりも、機種変をした方がずっと簡単だし、ふところのダメージも少ない可能性が高いので、まずは近所のauショップで相談してください…とのアドバイスをもらったので、とりあえず地元のauショップに連絡をしようと思ったのですが、ちょっと待って、公衆電話はどこだろう?
まずはそこからスタートです。
公衆電話そのものが減ってはいるけれど、今回そうは言っても結構あるものだと思いましたよ。ただ、普段使わなくて、どこにあるかチェックしていないので、どの辺に行けばあるのかがまったくわからないの。
そもそも携帯が死んでいて、それが手元にないとなると、一人で動くのが急に心もとないことになります。
覚えている電話番号は?と考えると、唯一自分の家の家電と両隣の友人宅のみ…とう恐ろしさです。
実家や妹の家も携帯中心になってから引っ越したので、アドレス帳に入れてしまったら全然覚える気がなくなってまったく記憶にないし。
そもそも時計も最近では持たなくなっていて、時間もわかりません。怖っ!
試行錯誤しているうちに、この修理屋さんが入っているデパート内には、各階ごと、トイレの近くに公衆電話があるのだということを初めて知り…
やっと公衆電話を見つけたものの、10円玉が数枚しかないし、テレカももちろん持ってません。
ひえ〜っ!!
事の重大さが次第にどす黒く頭の中に広がってきて、暗澹たる気持ちになりました(笑)
家に電話してauショップの電話番号を聞き、持っていた手帳に控えましたが、これが電話してみたら「現在使われておりません」のコール。
こちらが電話番号を間違えたのか、家族が間違えたのか?いろいろな可能性があって何度も電話しましたが、とりあえず間違ってはないみたい。
結局のところ、最近ショップが移転して電話番号が変わったみたい…ということに気がつくまでにすでにわたしの10円玉は残り2枚です。
頼みの104には公衆電話からは上手にかからないのでしょうか?
何度電話しても途中で切れるし、やっとつながったと思うと肝心の番号案内のあたりでプツっと切れてしまいます。
お金が足りないせい?と思い、100円玉を入れてもやっぱりダメでした。
そんなこんなしているうちに、そろそろ暮れなずむ時間帯になって、何時までauショップが開いているのかわからない!ということに気がついて青くなるわたし(笑)
また電車に乗って「地元へ帰ろう〜♪」(@あまちゃんGMT。やけくそで歌ってました、笑)
地元に着いた時にはすでに暗くなっていましたよ。
そしてすべりこんだ先のショップが幸いにも混んでなかったので、すぐに受付てもらえたのですが、結果的に言うと、やっぱり機種変更がベストの選択ということになりました。
残り期間を考えると、機種変更の方を勧めるとのこと。さらに最近案内が来ていたクーポンを使うと1万円の割引きになって、保証を使ったつもりでさらに2000円足せば新しい機種に変更できるということがわかったのです。
さらに「最新のiPhone5Sなら、ラッキーにもさっきゴールドが数個入ってきたので、今ならすぐに渡せますよ」と商売上手なお兄さん(笑)
新機種は若干高くなっていて、前回とはさらに料金体系も変わっていて、今までの月額と比べると少し高めになっているのですが、ここも目をひそめるほどの金額ではなくて、これが逆に落とし穴とも言えるかもですが…あっさりと機種変更の運びとなりました。
そして、いろいろと契約して手続きをして、初期設定をしてもらって…待ち時間が果てしなくかかるわけですが、公衆電話が近くになくて、待ち時間の連絡もできないという不自由。
ああ、夕飯の支度はどうしよう。そもそも買い物はどこでしようかしら?
いろいろと考えることは山ほどありますが、あたまがうまく働いてくれません。いたずらに時間ばかりが過ぎていきます。
いつでもどこでもだれにでも電話やメールできる便利さにいかに慣れてしまっているかを思い知らされました。
公衆電話を探して〜オットに電話して〜いっぱい買いものをして〜迎えに来てもらって〜
どう見てもすべてわたしが悪いので、家族に総袋叩き?何を言われるか?…と覚悟してましたが、さすがにわたしの消耗具合を見て、家族もニヤニヤするくらいで、特にしつこく責められもしませんでした。
けちょーんとしていたらしいです。
とりあえず愚痴を言う資格はないやね〜とあきらめて精いっぱい虚勢を張りつつ動く、動く(笑)
一日留守にしてすみませんでした、さらにお騒がせしました、お金もどぶに捨てました。すみません、みなさん…と首を垂れる謙虚な妻…という体でいることにする…(笑)
もちろんここで終わりじゃなくて、ここからが更に大変。
家に帰ってから、パソコンのiTunesと繋げば元通りくらいに軽く考えていたら、とんでもない。
そもそも一旦ショップでバックアップデータをもらって回復して電話帳が、同期したらすべて消えてしまい、真っ青です。
写真だけはすべて取り込まれたのでうれしいと言えばうれしかったですが、その時はそれより電話帳がないことの方が恐ろしくてそれどころではありません。
おたおたしていたら、そうこうしているうちに電話がかかってきました。
仲良しのあきこちゃん。
ツイッターで第一報後、かなり時間が経ってもうんともすんとも言って来ないので、こりゃあおかしいぞと異変に気付いて気を利かせて家の方に電話してくれたのでした。
うわ〜ん。ありがとう。
そうなのです。友達に連絡しようにも、電話番号がわからない〜
家の電話を知っている人も何人かいるはずなのに、それも携帯にしか書いてな〜い!!
事情をちょろっと話しただけで、冷静に連絡関係を引き受けてくれて、これで友達関係は大丈夫そうだ…とちょっとだけほっとしたものの…
今度はピアノの生徒との連絡はどうしようと青くなりました。
10代、20代の生徒で、バイトの予定が決まらずレッスン日をメールで連絡してもらうことになっていた子が2名。
どちらも頻繁にメアドが代わるので、その都度控えておらず、携帯にしかメアドおよび電話番号が入っていない不自由さ。
家の電話番号はどこだったかしら?…探すのにまた往生しているし…
そういえば生協の注文はどうなったんだっけ!?
他に携帯がないと、アドレスを無くしちゃうとできないことって何があったっけ?
頭の中が次第に混沌としてきましたよ(笑)
さらに、メールアプリまで中途半端に壊れていて、おおわらわ。
もちろん主婦なのでその間にご飯の支度をしたり、子どもたちの用事をしたり、日曜の夜の主婦にはやることがいくらでもあります。
その後アネに手伝ってもらってあれやこれや試しましたが、アドレス帳が戻ったと思ったら、今度は入りすぎて、一人につき3つくらいずつデータが重複して入っちゃってるし…めまいがしてきました(笑)
さらに数時間、メールアプリはどういじっても壊れたまま。メールがどこにもうまく送れず。
アプリを開いただけで勝手に閉じてしまいます。
一瞬「あの人からメールがきた」ということはわかるものの、メールそのものも開けず、気がつけばメールそのものがどこかへ行っちゃうわでギブアップ。
その頃兄弟が始まったのですが、チャンネルは合わせてあるのに、まったく頭に入って来ず。
さすがのKinKiさんパワーも「データがない」バリアによりまったくこっちにまで届いてきません(笑)
というわけで、その日はアネを巻き込んで午前2時まで四苦八苦したものの完全には戻らず。
翌日サポートと1時間くらい電話しながら試行錯誤。
デコメーラーを一旦削除して、また新しくインストールし直したのですが、この時失うと思っていたデータが急に2000件近く読み込まれて唖然とするわたし。
なぜか前の携帯で消したはずの迷惑メールまでまた読み込まれて、びっくりです。
前のデータを引き継げるのはうれしいのですが、ということは買ったばかりの新機種にもうすでにデータがいっぱいということで、これもいいのやら悪いのやら。
いずれにしても近々ちゃんと消したり仕分けたり整理しなくてはと思ったのと、電話番号やアドレスなど、最も大事な情報はちゃんとメモして取っておかなくては…と思いました。
たとえば外出先で台風や洪水に巻き込まれて、不測の事態で長時間電気が止まったりしたら…たちまちすべての情報をなくしてしまうという怖さ。
たとえば時計くらい持ってなきゃダメだし、なんでもかんでも「賢い箱」ひとつに集約させてしまうことはとても危険です。
予定もちゃんと決まった時点でメールを読み返せばいいなどと思わずに、手帳にも書いておこうとも思いました。
そもそも数年前までは、ここまで携帯に頼っていなかったし、こんな一極集中じゃなかったはず。
ここでもまた「戻ることが未来」を突き付けられた気分。
かといって、ここまでスクエアが生活に入り込んでしまった今では「もう使わないことにします!」では解決できないこともいっぱい。
そもそも生協の注文もレッスンの相談変更も、道案内もお料理のレシピも、ここ数年の思い出の画像も、月に一度のお客さまの周期の管理まで…情報はこの小さな箱の中にたっぷり入ってます。
持たないわけにはいかないけど、上手に依存しないで使うことを本気で考えなきゃダメだな。
結局ちゃんとメールがつながったのは月曜日の夜でした。
すごく高いものになってしまいましたが、いい経験をしたかも?
データを失くしてわりとすぐに電話してくれたあきこちゃんをはじめ、彼女の呼びかけにより、あるいはツイッターを見て、すぐに「わたしは○○です。メアドはこちら。電話はこちら。ファイト!」とメールをくださったたくさんの皆さま方には心からの感謝を。
今のところ、メールをいただいていなくても、ほとんどのみなさまのデータは取り戻せたものと思っておりますが、万が一わからない方が出てきたら、またパソコン等からメールを送らせていただくかもです。
ほんと、こういうことがあると友人諸氏のありがたさを実感するなぁ。
大げさに言えば、人は一人では生きられない…なんてことまで考えてしまいました。
みなさま本当にありがとうございました。みなさまも気をつけて。