ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛 平安神宮公演 2013 2013.9.15 その2

この文章は前の堂本剛 平安神宮公演 2013 2013.9.15 その1の続きです。
前のところでは「時空」まで書いたので、ここからはその続きです。
読みづらい文章なのに、ずいぶんたくさんの方に読んでいただき、たくさんの反響をいただきました。
心からの感謝をこめて。
続きは益々もってレポではなくて、感想です。
そういう心づもりでお入りくださいね。
その割に超長いです。一回では読み切れないかも?(笑)
先に参加した友人が「レインさんがすごく喜ぶ曲があるから期待しておいで。」というようなことを言ってくれていて、始まったとたんに「これだな!」と思いました(笑)
赤いSingerです。
つよしさんはキーボードのところから中央へ移動。ハンドマイクを持ち、すーっと静かにボーカルモードへと入っていきます。
ちょっとさかのぼって、つよしさん「瞬き」のMステの彼が履いていた赤い靴を見たときから、なぜかわたしの頭の中でずっと「赤いSinger」がぐるぐるし始めて、とうとうプレイリストを作りました。
「瞬き」の全CDに入っている6曲になぜか「赤いSinger」と「Technologia-意思」(びっくりでしょ、笑)と「縁を結いて」を入れて全9曲。
(ちなみに「Technologia-意思」の方は「Tearful Melody」からの連想でした。どこか雰囲気が似てると思ったのですよね。)

今さら何を言っても「後出しじゃんけん」ですが(笑)CD発売と同時にまるで平安神宮ライブの予習のようなプレイリストを作ってそればっかり聴きつつ京都へ行ったわたしに乾杯!!予習は十分です。


そんなわたくしごとはさておき…
この曲はつよしさんが「心臓」をイメージして作った曲だそうですが、そう思って聴くとこの曲はとても衝撃的です。目の付けどころがそもそも斬新!ああ、心臓をテーマに、テーマカラーを赤にして、こんなに素敵な歌ができるんだなあという感慨。
「心臓」は生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、片時も離れず常にご主人さまと二人三脚で、ずっと働きっぱなしなんだなぁなんてことも、この曲で初めて意識したかも。
そして前回もこの曲をライブで聴いた時、つよしさんのその圧倒的な表現力にものすごく惹きつけられた覚えがあるのですが、今回もまた、生歌の威力を見せつけられました。
この歌は断然生(なま)がいいです。
今回の平安神宮ライブは構成や曲目が素晴らしくて、ここまでのファンキーな曲たちだけでもすでに十分に満足していたのですが、この歌で「ああ、まだ忘れてることがあった」と気付きました。
やっぱり彼の一番の魅力は絶対的にあの声であり歌の力だったと思い知らされたのです。
いえいえ知ってましたけど。
ここまで日常的に彼の歌声が生活に入り込んでいると「自明の理」みたいになっちゃって、いまさらそのことを意識しないというか…一種の贅沢病かも。
でも、こうやって時々忘れた頃に気持ちよく「ガツ―ン」とやられます。今回がまさしくそれ。
ああ、何があってもきっとこの歌声からは離れられないなぁと切実に思う。
思わず息をするのを忘れるくらい集中して聴き入ってしまう。
あんなに降っていた雨の存在が一瞬ないものになる。
他に何もない時空間にぽっかりと浮かぶ歌声のカプセルに包まれていて、もう出たくない感じ。
このままずっと入っていたい。帰りたくない。
声の音色の美しさ、ピッチの確かさ、そして表現力。
ここ数年のつよしさんは、発声にせよ表現にせよ、さらに以前よりコントロールがきくようになって、安定しているように感じていて、わたしはさらに安心、集中してまるごと歌の世界に浸ってしまいます。
いい気持ちで聴いていたら「立ちはだかるそれが雨だとしても・・」というドラマチックな歌詞のところで当然歌声もffになったのですが、雨もまたリンクするようにffになって、急に雨が自己主張してきたかのように感じて思わず顔が緩みました。
つよしさんはこの曲ではマイクを持って身体を折り曲げて、切々と歌っていました。
パワーがみなぎっていて力強い歌声。
赤いパンツや赤いマイクを見ていたら、不意につよしさんの心臓がつよしさんにぴったりと寄り添って彼を守っているようなイメージが湧いて「これからも彼と二人三脚で素敵ライフを!!」なんて(笑)思わず彼の心臓に心の中でメッセージを送ってしまったりなんかして(笑)
あたたたた!雨のせいか、普段の超現実思考派レインから超メルヘン子ちゃんの世界へ。
このあたり、極端なのがAB型なのだそうですが、まさしくわたしってば絶対にそう(笑)自覚してます。わははは。



そして…
まだ余韻さめやらぬ感じでぼんやりしている間に、いつの間にか小さく次の曲の音が始まっていて、最初何の曲だか全然わかりませんでした。
インストなのか?新しい曲?…にしては…なんて思っていたら「ドラムのような〜♪」というCDで聴きなれた歌詞。ああ、これだ!!きたきた!
CDバージョンと全然違うアレンジになっていたので歌が始まるまでそれとは気がつきませんでした。「Technologia-意思」です。
「詞」を前面に出したかったからなのかバックはかなり抑え目で、特にワンコーラス目は音の数が少ないアレンジだったように思います。
でありながら、ドラムがロックっぽいようなわたし的にはちょっと意外なリズムを叩いていて、最初の方、これどうなってんの?拍子は?強拍はどこ?と迷子になりそうになっちゃって(笑)ちゃんと全体を聴けてなかったのが残念。
そもそもこの曲は野外がとっても似合う曲だと思っていたのですが、今回は雨が降り過ぎて、ゆっくり野外の音や声の広がりを意識する余裕がなかったのがとても残念。
13日や14日ならお天気がよくてもっとその辺りが感じられたかも?と思うとちょっと残念です。
風とか月とか星とか虫の声とか、自然の音、森羅万象に彩られたこの歌はきっともっと素敵だと思いました。
もちろん雨もまた自然のひとつなのですけど、ちょっと「やりすぎ」な雨だったので(笑)
この曲に関してはもう一度いつかリベンジしたいです。つよしさん、どうかチャンスをください!!
さらに言えば、あの場所だったからというのもありますが、CDバージョンに入っていた「笙」みたいな雅楽器系の音が入ったら…もっと平安神宮の場所とか、太古からの人間の歴史や大地の広がりなんかを感じられた気もして。
いつか…いつぞやかの薬師寺みたいに、また東儀さん、参加してくださらないかしらん。
実は日曜日に東儀さんのライブに参加してきたので、ちょっと思考が雅楽寄りです(どんな寄りだ、笑)
そしてライブが行われる場所がもっと広い空間、たとえば平城宮跡みたいなところだったらさらに素敵。
一方で、ますます激しくなった雨音は、バンドの音が抑え目なのもあって歌声以外のすべてを消し去るくらいの存在感を持っていて歌が全体として「吟唱」とでも言うような感じでに聴こえました。詞がまっすぐに心に入ってきて素敵。
「ほんとうのテクノロジーは僕らの意思さ〜♪」実に…実にそうだと思います。
この曲が発売された時よりも、今の方が絶対にその心がわかると思う今日この頃。
ああ、だからこのタイミングでわたしが聴く機会を得たのかしら?
それにしてもこの歌はもっともっと進化するんじゃないかな。
またどこかで聴けるといいなあと思います。



そして続いてはいよいよ「瞬き」です。
この曲も「赤いSinger」と並び、もうこれでもかと彼の歌声の力を余すところなく思い知らされた曲です。
ドラマ「天魔さんがゆく」の主題歌になったこの曲ですが、初めてライブで聴いてみると、いい意味であの穏やかで青空バックのよく似合う主題歌バージョンとはまったくの別物でした。ものすごい熱唱。
ピアノの音と歌声以外のものがその瞬間すべてどっかへ行ってしまったような不思議な感じがしました。
こんなにたくさんいる観客も雨も歴史ある建物も…すべてが一瞬見えなくなって歌とだけ対峙している感じ。とても素晴らしい時間でした。
そういえば、歌詞替えをしているところがありました。

形在る 尊い いのちが → 形在る 尊い ぼくら

中略

抱き寄せて祈った儚い いま →抱き寄せて祈った儚い 雨

雨は全然儚くはなかったですけれども(笑)


あともうひとつ、ライブを見ていて気がついたことは、調性のこと。
CDバージョンはC Durハ長調)でMステバージョンはH Dur(ロ長調)だったわけですが、この日は多分C Durハ長調)に戻っていたんじゃないかな。
元歌と一緒の方のキーなんじゃないかと思いました。この日しか参加していないので、他の日がどうだったかはわからないけど。
というか、自分の耳と耳に残っている音感で確認しただけなので、もしかしたら間違っていたかもだけど。少なくともわたしの耳では、この日のは音はそんな風に聴こえました。
この曲に関して言えば、わたしはハ長調バージョンが好きかも。ハ長調のまっすぐな曇りのない感じ。真っ正直な感じがこの曲によく合っていると思います。
声は言わずもがなですが、とてもよく出ていたし、歌声はいつにも増してとてもよくのびていたし、申し分なく美しかったことを記しておきます。

さて。
今回のライブバージョンの歌声は、その切実さというか、彼の中の切羽詰まった感情が歌声になって飛んでくるような感じがしました。
そもそもこの曲を聴いていると、あえてイメージしようとしなくてもPVのつよしさんの泣き顔が脳裏に浮かんできます。
彼はいつだって正直だし、一見全部をさらけ出しているようで、その実、かなり本心を閉じ込めて、ぎりぎりまでこらえにこらえて無表情を装っているようなイメージがあって。
それが飽和し流れ出す瞬間というのはたいがい歌っている時で。
何回か目撃したその瞬間は、どの時も表現力の限りを尽くして歌っている時に、突然こらえきれなくなって堰が切れてしまったような感じに見えました。
さらに言えば、その瞬間うわぁっと溢れてしまった涙であり感情も、その刹那に一気にすべて放出してしまうと、決して後々まで引きずったりはしないで、何事もなかったかのようにすぐに立て直してしまうようなイメージもあって。

だからこそ心の奥底にある感情の激しさが際立って印象付けられたり、逆に彼の想いを掴めそうで掴めない感じとか、風のように片時もそこにとどまっていないような感じが新しい興味を生み…その表現から逃れられなくなるような気がします。不思議な人です。

3日目は泣いたり、泣きそうになったりはしていなかったけど、それでもその切実さがとても伝わって、長調で明るい曲調なのにとてもせつない気持ちになりました。

そんなこんなで、歌い終わってもしばらくは、曲の余韻、つよしさんが運んできたせつなさがすごくてなかなか気持ちが切り替えられない感じだったのですが、その間にもライブは進み…気がつけばつよしさんはギターを持っていて、弾き始めているではありませんか!!
わぁ…待って待って!「TUKUFUNK」が始まってる。
この曲はまさしく平安神宮の場所にぴったりで大好きなので、とても気持ちが上がりました。

TUKUFUNK、美我空、時空…このあたりのインストを聴くと、自然と奈良や京都、薬師寺平安神宮が思い出されます。
こんな美しくて和のテイストがあるインスト曲を複数持っているアーチストってなかなかいないんじゃないかなぁと思います。どれも大好きです。
今回セッション部分にはあまり触れられません。
豪雨とビニールに阻まれて、演奏している方々がほとんど見えなかったからです。
指示を出すつよしさんもあまり見えなかったし、最後までどのあたりにいらしたのかわからなかった方もいたくらいです。
でもこのセッションの間も、とっても気分良くノリノリで聴いていたし、生音が聴けるしあわせに浸ってました。
最後の方になったら雲が切れて、晴れないにしても小やみになったりしないかなぁなんて期待していたのですが、残念ながら反対です。雨は激しくなるばかり。
なので、観客席はさらにきっちりと耳の方、目のあたりまでみんなフードを引っ張って、その姿のまま左右に揺れてます。元気です。
前の男子は相変わらず元気。あそこまでびっしょびしょになっちゃえば、あとは一緒だろうなぁというくらい濡れながらも身体ごと右に左に、大きくリズムを取って楽しそうです。
演奏が見えない代わり、スモークがもくもくしていたり、レーザーや照明が雨ににじんで時に霞んだりして、いつもよりさらに美しく、幻想的に見えました。
ネオン街みたいだねぇ〜と近くの誰かが言って…う〜ん、そう言うとちょっと趣が変わっちゃう(笑)と思ったことも記しておこう(笑)
音はいつも通りとても素晴らしかったです。
そして、このセッションの時も音が四方八方からやってきて、観客席の中をぐるぐる回るような感覚があって、とてもおもしい経験でした。
この頃にはすっかり雨靴の中までびしょびしょになり、手がふやけてふにゃふにゃになっていて、時々じっと手を見る…ああ、しわしわ〜と思っていたら…
演奏が終わりつよしさんが話し出します。


ここからは印象に残ったMCを箇条書きで


★話し出したら雨が小降りになるかと思いきや、ますます雨が激しくなって「神さまが蛇口を開けたかな?」とつよしさん。うまいこと言ってます(笑)
「蛇口、閉じてください!」とも言ってました。さらっと言うその顔がとってもcuteでした。



「雨を敵視するのではなく、受け入れて、今できる最善を尽くして、自然と融合したライブになればいいと思っていた」
とも言っていて、とても共感しました。
最近わたしも常々そういうことを思っていて、特に相手が自然である限り、人の思い通りに動かすことなんて決してできるはずもないのだから、だったら闘おうとするのはやめて、もっと自然を知り、自然とお互いを傷つけずに共存できたらいいのに…そんなことを思います。



みんなそれどころじゃなかったでしょうけれど、僕はとても楽しかったと…ちょっと遠慮がちに言ってましたが
「ともあれつよしさんが楽しかったならよかった。それが一番!」というのが、多分その場のほとんどのお客さんの気持ちだったんじゃないかな。
そのくらい会場の空気が温かかったし、豪雨のわりにおだやかなMCタイムでしたよ。



★今日は「ぼくたちは(自然に対して)何か過ちを犯しているかもしれない」…ということと「一瞬」ということをテーマにライブを行いました。



人生は人と比べて答えを出すものではなく、ひとりひとりが自分で答えを出すべきもの。
情報に惑わされず、自分という意思を持って、物事を自分で決めた方がいいよ!

というようなことを言っていて、なんとなくですけれども本能的に、実は同じような視点でものを見て、同じようなことを考えてるかも?と思いました。
全然違うかも?だけど。
少なくとも「これから先、ひとりひとりが人としてどんな道を選ぶか、どんな決断をするか、それは誰もが人に惑わされず自分で決めなくてはならない。」というところ、すごく共感しました。


★ライブは一時間半しかないと制限して捉えてしまわずに一時間半という時を過ごすと考えるとだいぶ意識が変わってくる…というような話し。



★3日目なので効果は薄いかもしれませんが「できたら夢で逢いましょう」と笑顔で。
逢いたかったですが、あまりにも疲れ過ぎて爆睡。ムリでした〜残念!(笑)


★そして恒例の…みんなでお参りのコーナー。
つよしさんはくるっと後ろを向いて拝殿の方へ向かって歩いていき、大きなアクションで先導して、みんなも一緒に揃って二礼二拍手一礼をしました。
これがないと、なんだかさびしいと思っていたので、最後にみんなで参拝できてよかったです。
相変わらず土砂降りでしたが、その割に会場は終始穏やかなやさしい空気に包まれていて、自然の状態の中で、それらに逆らわず静かに手を合わせるという行為、そして時間は、とても貴重で大切なものだという気がして…この景色を目に焼き付けたいと、それだけを思ってました。「それぞれの未来のために祈ろう」だったかな。そんなことがメモに書いてありました。



「帰り道、気を付けてくださいね。」「雨で身体が冷えてますから、タオルで拭いて身体を温めるとか、あたたかいものを飲むとか。」
なんて通りいっぺんのことを言ったあとで
「ぼくの色っぽい歌声を思い出して、火照りながら帰っていただければ」とか言い出すので、思わずゲホゲホしてしまいました(笑)
いやいや、その通りなんですけど(笑)自分で言う?!(げらげら)
わたし的にはそろそろ「火力は十分、気力がゼロ」…みたいなことになっていて、さすがに疲れたなぁと意識したその時だったので、そこで思わず笑顔になったらちょっと気持ちもあがってきました(笑)
そりゃあもう、十分に色っぽかったんですけどね!なんせ雨がスゴイからその場はそれどころじゃなくて…(笑)
そんな話が続いている間にもどんどん雨は容赦なく強くなってきて
「ちょっ!!神様!」と子どものような不服顔で空を見上げる、その顔があまりにもかわいくて、また笑顔になったりして〜


そんなこんな、一連のいつものやりとりがあったあと…

「その1」でも教えていただいたのと同じ大きな和傘をさして…あちこち笑顔で手を振って去って行かれました。
その姿が傘と比べてほんと小さくて、華奢でかわいらしくて…この人、ほんと妖精じゃないの?なんてことまで思ったのは雨のせいかもしれないし、そうじゃないかもしれません(笑)

終わったあとはさらに雨が強まって、平安神宮の地下駐車場の方へ降りていくと、そこここに合羽を脱いでシャカシャカと音を立てて畳んでいる人、頭や身体をタオルで拭いている人などがいて、まるで海水浴の帰りみたいな光景でした。
そこで車で帰る関西の皆さまの一部とお別れして…

そして意を決したように、また土砂降りの中、みんな傘をさして土砂降りの道へと出て行きます。

警備の人の赤と青のベストも例年通りでした。
そこでもうすぐKinKiさんの季節かなぁ?と思うのも例年通り。


わたしたちは大通りまでぐしょぐしょになりながら歩いてタクシーを拾ったのですが、乗ったタクシーの運転手さんがとてもおもしろい方で、京都在住の友人と運転手さんの京都弁の会話がとても楽しかったので、そこまでの疲れがすっかり忘れ去られました(笑)

水樹奈々さんやつよしさんの平安神宮ライブ、ずいぶん人がいっぱい来るんだねぇと驚いている運転手さん。
夜中まで働くので消灯して休憩、お昼寝してたら「乗せてください」と外から車をノックされるくらいタクシーの需要が増えて驚いた話。
ライブに熱中する女性の気持ちはちょっとわかるそうですが、男性がいっぱい来るというのに驚いたそう。これは奈々さまファンかな。
いやいや、いいんじゃない?ずっと家にいて消費行動を控えるよりは…そうそう、こうやって京都までライブのためにやってくる!
アベノミクスに協力してるんやな〜!

たまたま一緒にタクシーに乗った4人全員が、今週は京都で来週は東京という話(笑)
姫路、京都、東京、埼玉…あちこちから馳せ参じるファンってスゴイんやなぁという話。
そしてそして、これまたアベノミクスに協力してるんやな?…と(笑)


そしてその後つよしさんのライブについて、友人がつよしさんの受け売りのような?年の功のような?カッコイイ京都弁でなかなかに説得力のある話をして、運転手さんがいちいち「そりゃそうや」「そりゃそうやな」と力強く頷いてくださるので、わたしたちもなんだかすごくいいことをしに京都まで来たような、すごいことを為し遂げようとしているような錯覚にとらわれつつ(えへへ、笑)タクシーは駅前のファミレスへ。
もう一台の車で到着した友人たちと合流して、夜行バスまでの時間、ライブの余韻を楽しんだり、それにしてもすごい雨だったねぇなんて話をしつつ、とても楽しい時間を過ごしました。

お世話になったみなさま方には心からの感謝を!!

帰りは久々に会えたさと嬢に京都駅まで送っていただき、11時半に夜行バスへ。
車内アナウンスでは「すでに名神高速の入り口閉鎖があって、迂回することになります。今後も随時お知らせしなければならないことが生じれば、夜中でも電気をつけてお知らせします。
台風の影響で終点の新宿まで行けるかどうかわかりません。途中でストップしてしまう可能性もありますのでその際はご了承ください」とのこと。
前途多難な帰途になろうことは容易に想像できましたが、なんせそれよりも疲れが勝っていてぐったりしていて、ああとにかく座席に座れたという気持ちでぐんにゃりしてました。
ジーンズのひざから下はびしょびしょだったし、前にも書いたようにびしょびしょの雨靴を脱いで、びしょびしょのタオルで拭いて清潔な布のスリッパを履いたものの、足はふやけてるし、荷物も濡れてるし。
こりゃあさすがに眠れないかも?…と思いきや…とんでもない。
冷えも不安もなんのその。
メモ帳に「ライブのなんやかんや」を数分でガーっと書きなぐってバックにしまった直後に…爆睡してしまいました。
そして次に気がついたら、もう朝で。東京の一般道を走ってる。
ゴミ収集車とすれ違って突然現実に戻る主婦ふたり組(笑)ああ月曜日!家に帰ったらまずゴミだわ。
そんなことに神経がいくほど超日常的な光景で、30分遅れで新宿に着けたのは、今思えば本当に奇跡だったかも。

降り立った新宿でも、ほんのちょっと風が強いくらいで、台風は逸れたのかしら?くらいの気持ちでいたら大間違い。
30分後の同駅周辺はすでに大変な事態になったようでした。
嵐の前の静けさの間に通り抜けられた模様です。
家に帰り着くまでの間も、奇跡的にどの電車が止まらずに最寄駅に辿りつきましたが、その後1時間くらいの間に次々と電車も止まって行きました。
ニュースを見れば前日の豪雨の中出てきた京都は大変なことになっていて、嵐山渡月橋付近が洪水で、避難されている方も多数いらっしゃると聞き驚愕しました。

一日台風がずれていたら、もちろんライブどころではなかったでしょうし、行き帰りも大変なことになっていたと思われます。
実際、一泊した方々はみなさんご帰宅にとても苦労されたそうで…心よりお見舞い申し上げます。

いろんな意味で滑り込みセーフの旅でした。
何はともあれ、3日間、ライブが無事開催されて、ライブ中や帰宅の方々に事故やけががなくて本当によかったです。

記憶がほとんど残っていなくて、とても読みづらい文章になりましたが、それでも残しておきたいと思ったのは、後々この日のことをきっと思い出したくなる日が来るだろうなあと思ったからです。

こんなことはめったにないと思いますが、めったにないからこそ…記録として残しておきたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
記憶違い等多々あるんじゃないかと思います。
そんなものを堂々とあげてすみません。
どうぞ間違いはご遠慮なく指摘していただけたらと思います。
Y.Sさま。いつも励ましてくださって本当にありがとうございます。お元気でいらっしゃいますか?少しでも様子が伝わりますように。