ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

奈良旅 その13 (6月11日) 天河弁財天

そして、お待ちかね、天河弁財天さんへ。
のんびり画像を撮ったり木を愛でたりしていたら祝詞が聞こえてきて、ああ、早く行かなくては・・・と急いで天河さんの方へと急ぎます。
前回画像はいっぱい撮ったので今回はひたすらにここの朝の空気と気が引き締まる「気」を感じて来ようと思いました。
神社の中の画像、五十鈴とか能楽堂など、この神社らしい画像をご覧になりたい方はこちらから昨年の日記へどうぞ。この時はずっと詳しく書きました。

鳥居をくぐり、ここでお清めをして中へ。
そして石段を上がっていくと、すでに何人の方が拝殿の前に並べられた椅子に座って一緒に祈ってらっしゃいます。どうぞと案内していただいて、わたしたちも椅子に座り、一緒に手を合わせました。
宮司さんたちの朗々とした声が、朝の気持ちのよいひんやりとした空気の中でとても気持ちよく響きます。
もちろん祝詞の意味はわかりませんが、聞いていてとても清々しい気持ちになります。
そしていつもながら、この日この時間にこの場所にいる不思議を思います。
ほんの数年前まで、自分が天河神社で手を合わせているところなんて想像もできなかったし、そもそも天川村とのご縁自体が結ばれることになるなんて想像もしていませんでした。
元々神社仏閣好きというほどでもなかったし、とてもとても不思議です。
もっと不思議なのは、オットがさらにはまって、わたしが連れてきてもらっているという事実。
オットは大阪の豊中の出身で大学までずっと大阪にいたそうなのに、吉野にも天河にもほとんど行ったことがなかったそうです。
それどころか興福寺とか奈良公園でさえほとんど行ったこともなく、興味もなかったというのです。
まさか関東出身の嫁と、この年になって2年間に3度も奈良を訪れるなんて思いもよらなかったそうです。
なのに今では引っ張られているのはむしろわたしの方で、オットは数年前からわたしが録り貯めたDVDを見たり、仏像の本や写真集などを見ては勉強に余念がありません。
すでにもう、わたしよりずっと知っているに違いありません。
むふふ、やっぱりこれもご縁なのだろうなぁと思います。
天河さんは芸事の神さまなので、わたしはこっそりと自分のこれからについて神さまにお願いしました。
たとえば趣味でピアノを弾くことは今後も多分一生やめないと思うけれど、お仕事としてまだまだわたしにやれることがあるのかどうか、まだまだ誰かの役に立てるのかどうか、求められる場所があるのかどうか・・・今とても判断に迷っていて。
今はまだ分かれ道のちょっと手前にいる気がしているのですが、本当の分かれ道が来た時に判断を誤らないように、正しい決断ができるように、わたしを支えてください・・・とお願いしてきました。
天河さんの拝殿は自然に囲まれたとてものどかなところにあって、風の音、鳥の声なども聞こえ、朝の清々しい空気の中、ここで静かに神さまに手を合わせることのできる時間は、とてもとても希少で貴重なことのように思いました。
祝詞が終わるとお神酒が配られて、神聖な気持ちでいただきました。
せっかくなので、裏の方にも行ってみようということで、反対側に降りて行くと、表側とはまた違った景色が広がっていました。

裏側にも鳥居があります。

狛犬さん。

そして、灯篭にはやっぱり鹿さんがいました。
ぐるっと一周して家族の人数分お守りをいただき、そしておみくじをひいたらオットは二年連続大吉を引いてました。スバラシイ!!
わたしは吉。今回に関しては、新しい道を行くことを決断したばかりのオットが大吉でよかったと思いました(笑)
ちなみに早朝宿を出る時からBGMは「埃」と「縁を結いて」の二曲をぐるぐると聴いてました。
行き道は左手にずっと川を見ながら、山あいの細い道をゆっくりと辿って行ったのですが、その景色につよしさんの声が本当によく合って、この場所でこれらの曲を聴けるしあわせを満喫しておりました。
この時ばかりはカバじゃダメ。どうしてもshamanipponがよかったの。
天気予報は決していいお天気ではなかったのですが、奇跡的に晴れ間がのぞき、とても気持ちの良い朝でした。
この日は火曜日だったので、帰り道はあちこちでスクールバスに会いました。
お寺や神社、観光地ばかりを巡ってますが、この山あいの村でも人々の普通の暮らしが営まれているのだという当然のことに思い至りました。ちょうど時間だったということもあるのでしょうけれども、思ったよりたくさんの子どもたちがスクールバスを待ってました。
ひとまず宿に戻り、やっと朝ごはんの時間になって(8時でした)おなかすいた〜と思いながら宿の階段を降りていたら、うしろから「えにをゆいて〜♪」と上機嫌に歌うオットの声が・・・どうやら妻に聞かされ過ぎた模様(笑)本物のつよしさんの声だったらどんなに・・・と思ったことはもちろん内緒!!(笑)