さて、超早寝したわたしたちですが・・・
さすがに翌朝はものすご〜く早く、めざましが鳴る前に目を覚ましました(笑)
オットは4時台から起きていて、わたしも5時ピッタリ位には目が覚めて、ゆっくり支度して天河弁財天さんへ。
温泉街から天河辨財天までの道のりは車で、20分ちょっとくらいはあって、ダイナミックな山の景色を堪能できます。
もちろんBGMは前に作ったウォークマンの「天川スペシャル」です。
つよしさんのソロ曲三昧に作ってあって、カバの曲たちも少々入ってます。
縁を結いてや赤いSingerや、赤い鼓動のHeart、さらに街や電(いなずま)、埃や彼方(タイムマシーン)、I've found my voiceを聴きながら辿る、雄大な山の景色を見ながらの早朝ドライブは、何事にも代えがたく素晴らしいです。
前回冬に来たときは、道々で鹿の親子とすれ違ったりもしたのですが、今回はとても静かでした。
空は澄み渡り、山の稜線はくっきりしていて。雲ひとつありません。
「こんな天気がかつてあっただろうか?」「すがすがしいね〜」なんてオットと言い合いながら、行きます。
昼間は半そででもいいくらいですが、朝晩はとても冷えて、この日の朝はありったけ着込んでました(笑)
半そでのヒートテックの上に、山で着る薄手の長袖のタートルネック。その上からさらに半そでのTシャツを重ねて、最後にちょっと厚手のウインドブレーカーを着込みました。
そういえば、これ、仙台のKinKi コンサートでも着たなぁと思ったら、とてもなつかしかったです。
あの日もとても寒かったのでした。
思い出がよみがえります。
今回なぜかまったく神社やその周辺の画像を撮っておらず、神社ではひたすらその場の空気に浸ることに専念していました。
金魚たちは元気だったし、大きな鯉も優雅に泳いでいて。
わたしたちは例によって水の勢いが強すぎるお手水でお清めをしてから、鳥居をくぐり拝殿へと上がってゆきます。
神社の朝拝はいつも通り始まり。
うぐいすの声の美しいこと。
巫女さんが拝殿へとお供物を運んでいくと、どこからともなく鳩が現れて、当然のようについばんでいました。
これは翌朝も同じ光景で、オットと顔を見合わせて笑ってしまいました。
でもどうやらそんなことはたいした問題ではないらしく。
おだやかでおおらかなムードの中で、厳かに朝拝が始まります。
最近趣味で祝詞の意味を知ろうとしたり、古事記を訳したりし始めているオットが隣にいるので、わたしもちょこっとずつ意味がわかるようになっていて。
耳を澄ませて聞いてみると、祝詞はとても美しい言葉と日本語でできているなぁとうっとりします。
語感もリズムもどこか音楽的で、とても心地よいです。
お祓いの音も静けさの中、しゃっしゃっと響き渡り。
いい声の祝詞が、村中に広くあまねく広がっていくようです。
途中から般若心経も始まって、ご真言も唱えられます。
神仏習合の世界観はとても好きです。
わたしは特定の宗教観を持たないせいもあるのかもしれないですが、こんな風に、おおらかで排他的ではない感覚の方がしっくりくるように感じています。
そういえば、4月の終わり頃、ショコラ嬢と一緒に奈良まほろば館で行われた天川の講座に参加してきたのですが。
その講座、二日目にここの神社の宮司さんがいらしていて、東京でお会いする宮司さんがまた全然違ってみえて、とても不思議だったことを思い出しました。
お話がとても上手な方で、講座もとてもおもしろかったのですが、どこかいつもの宮司さんと違うぞ!と思ったら、まず背がいつもより小さいではありませんか!!
そうだ履き物が違うんだ!宮司さんがあの装束の時に履いてらっしゃる履き物はかかとが高いのです(笑)
そしてスーツを着込んでらっしゃると、また全然違うやさしい雰囲気です。
この講座の時、一緒に天川村の方々もいらしていたのですが、みなさんの顔を見た途端、とてもなつかしい気持ちになったのを思い出します。
東京に来られても、やっぱりそのやさしさ、人なつっこい感じはそのままに。
おおらかに笑ってらっしゃる姿にとても癒やされたことを思い出します。
いつも、奈良に行かないと逢えない方々と東京でお会いできた機会はとても貴重で、講座そのものもとてもおもしろかったのですが、やっぱり天川に出向いて、あの自然の中でお会いすると格別だなぁなんて、ちょっといろいろ思い出しつつ、朝拝に臨んでおりました。
さて。
朝拝の最後の方で、宮司さんが『今日も生きとしいけるもの、命がすべて平穏無事でありますように…』というようなこと(覚えていないので、イメージです!)をおっしゃるのですが、このフレーズが何度聞いても好きだなぁと思います。
「わたし」だけじゃなくて、人間だけじゃなくて、生き物すべて、みんなのしあわせを心から願っている感じ。
自然と背筋が伸びます。
またここを訪れることができて、本当にしあわせだと思いました。
ありがたいことだなぁ。
その感謝の気持ちを二日間にわたり、わたしも共に祈ってきました。
ご縁に感謝です。