ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 言わなくてはならないこと。

(若干言葉足らずなところを加筆しました。加筆したのは太字の部分です。)
この間からずっと考えこんでいて、日記の更新もストップしていたのですが、やっぱり黙っているわけにもいかないので正直なところをちゃんと書こうと思ってました。
最近、外の世界でもオトナの卑怯な物言い、逃げの一手に失望している人たちが多いことと思いますが、ふと今回の出来事について思った時、わたしだって卑怯なのは一緒じゃないか…と思いました。
そんなことではオトナとして恥ずかしいし、きちんと言うべきことを言って、失望する方がいらしたとしてもきちんと受け止めて前へ進もうと思いました。
どうみても続きはポジティブな内容ではないな。今はそんな話は聞きたくない…という方は回れ右です。
まあ話してみれば…という方だけ、どうぞ続きを読むからGOです!!
中身については、読む方が読まれれば何のことを話しているかは一目瞭然だと思いますが、あえてはっきりとした固有名詞は出しておりません。
何より迷惑を掛けることは本意ではないし、あくまでも個人的な話しとして読んでいただけたらと思います。
もちろん読んで不愉快な思いになったとしても責任は取りません…とは言いません。
すべての発言の責任はわたしにあります。そのことは明記しておきます。
いつだってそういう気持ちで日記を書きたいと思います。
そもそもの始まりは、先々週のおしまいくらいでした。
わたしが前の日記に「次のライブを見てから」と書いたことに対して、いろいろと反響をいただきました。
「こんなにチケットが取りにくいライブなのに、2回も行かれるんですか?行けない方もたくさんいるのに…正直レインさんには失望しました。」というものです。
他にも多少言葉は違っても、今回のライブに一度も行けない方から、どうして一度も行けない人がこんなにいるのに、複数回行ける人がいるんでしょうか?という言葉をたくさんいただきました。
考えてみれば、ここはものすごくナーバスな問題でした。
さらっと次に行く時に…なんて書いてはいけない話でした。
今にして思えばとても無神経な物言いをいたかもしれないと、今はとても反省しています。ごめんなさい。
さらにもうひとつ告白させていただくなら…2回じゃなくてトータルで3回行きます。
2回目は友人に声を掛けていただき、3度目は友人たちと一緒に元々申し込んで当たった分のチケットです。
この拍手コメントをいただいた時点で、最初に「もうライブのことについて書くのはやめよう」と考えました。
喜んでいただくために書いている文章で、不特定多数の誰かさんを哀しい気持ちにさせてどうする…と思ったからです。
今までも、ものすごいレアなチケットで行かせていただけることになった折には、せめてもの…という気持ちで詳細にメモを取り、帰ってから数日は寝ても覚めてもライブの余韻と格闘し、文章にしてきました。
でも、果たしてそれはほんとうの親切だったのかな?
大きなお世話ではなかったか?
かえって不特定多数を悲しませる言葉ではなかったか?
…そんなことを次々と考えました。
それで…
実は1日の日曜日に日帰りしてきたのですが…
今回はあらかじめ行くということも極力誰にも知らせないことにして、なるべく誰にも会わないように気をつけて…
まるで泥棒か指名手配犯ならこんな感じ?
という気持ちを隠し持って…こそこそと参加してきました。
哀しい…
もちろん日記には書かないのだから、メモだって取らなくていいんだし、誰かに伝えるつもりがないんだから、ちゃんと覚えて帰る必要もない…
と思ったのですが、やっぱりメモは取らずにいられなかったし、一生懸命いろいろなことを覚えて帰ろうと思っているわたしがいて…
そもそも誰かに伝えてあげたいから書いてるわけでもなく、誰かにこんなに大変な思いで書いてるんだ!と恩を売りたいわけではもちろんなく…要は自分が書きたいから書いているんです!!
ここは最も大切なところでした。友人にずばっと指摘されて気がついたので、とりあえず加筆しておきます。
そしてきっとどんな風だったか知りたいと思ってるだろうなぁ〜という友人にはかなり詳細に伝えたりもしました。
やっぱり素敵だったことをどうしても伝えたいし、せっかく行けたのに、伝えられなければ行った意味がないと思っているわたしがいて…
そもそも病んでいるのかしら?
うまく言えないのですが、これはどういう感情なんだろう?
そしてやっぱり当然ながら、起こったことを書けないという日記に対する不誠実さ、不自由さにも凹みました。
まわりにウソをつき、自分にウソをつき…いいんだろうか?大の大人がこんなんで…
日々起こっていることは、わたしの中ですべてつながっているので、このことを書けないということはあのことも書けない。
あれを書かずに済まそうとすると、必然的に全部書けない。
だったら少しネットから離れよう。
むしろいい機会かもしれない。日記を閉じよう…
いろいろなことを考えるに至りました。
そもそも日記とはなんでしょう?公開するということはどういうことなんでしょう。
根源的な問題にもどこか蓋をしていたかもしれません。
そして1週間が経ち…正直ものすごく「逃げ」だった自分を感じています。
行ったことを書かなければ誰かを傷つけなくて済む…ではなくて、書かなければわたしが傷つかなくて済む…だったような気すらしています。
ああ未熟。本当に未熟です。
益々自分が極悪人のような気がして、ここいら辺でちゃんとしようと思いました。
今回のライブに関しては、最初の段階ではとてもとてもレアだったチケットですが、だんだんに追加が出たりして、実際には複数回行ける人もたくさん出てきています。
以前のパターンなら、不均衡が生じればたくさん手にした誰かが、行けない方々に譲ったりということも普通に起こっていました。
彼のファンは少ない情報をできるだけたくさんの方々と共有し、譲り合い、知り合い、知り合いじゃないにかかわらず、上手にネットワークを作って、ひとりでも多くの人がライブに行けるように、ラジオを聴けるように、情報を手にできるように…そうやってやってきたのだと思います。
実際にそうやってお世話になったり、お世話したりしてきた関係は、強い絆を生み、次の機会でまた、別の助け合いを生み…次々と愛の連鎖が起こり…そのこと込みで、とてもステキなことだと思っていました。
ところが今回、いろいろなことが、申し込み時期も発券時期も過ぎ、いよいよ明日からライブが始まるという時期になって次々出てきて、今までのように譲り合ったりすることも自由にはできなくなってしまいました。
もちろんそれは本来ルール違反だったのかもしれませんが、こんなにアナウンスが急で、こんなにレアチケットで、こんなに狭き門であるがゆえ、ある時はご本人も「譲り合い」を奨励するようなことをおっしゃっていたし、それが節度のあるものであるならば、今までは公然と見過ごされ、NOとは言われなかった気がします。
そして申し込み時には、いつもの通り、うまく取れた人が上手に譲り合えばいいのだろう…的な状況は一転して、運次第の不可抗力として、明らかな不均衡が生じてしまいました。
そもそも4枚ずつ、何回でも申し込めるという状況の中で申し込みが行われたわけですから、こうなることはわかりきっていたことのような気もします。
更に抽選も回を追うごとに厳しさを極め、一枚も取れないファンはどんどん追い込まれて行ったのも事実で…
だから、結果的に追加追加であらたなチケットがやってきた分に関しては、友達関係が広い人のところには「一緒に行きませんか?」と声が掛かり、孤軍奮闘していた方や新しくファンなった方には、先方に万が一迷惑がかかるかもしれないことでもあって、新たにチケットが届きにくいという状況も生じてしまったのだと思います。
それ以前の問題として、長期ライブというものの性質上、一度それを味わってしまった人は、行けるものならばもう1度行きたいという気持ちになるのは最もで、それは決していけないことだとは思いません。
多分わたしももっと距離が近ければ、どうやってでも探してもっともっと行きたくなったかもしれないし、もっとたくさん行っている人が悪いとはまったく思いません。
そもそも「好き」の切実さは人それぞれだし、チケットを得るために最大限の努力をすることも古今東西、ずいぶん昔からどこにでも転がっている話しだと思います。
わたし自身、ついついライブ終了時刻周辺にはツイッターでライブのレポを探してしまうし、自分も余韻に浸りたいであろうに、わざわざ時間を割いて、詳細に伝えてくれる方の気持ちをとてもありがたいと受け入れてます。
行けるも行けないも運次第だし、距離次第でもあるし、状況次第だとも思っています。
自分の状況が許し、チケットがやってきたら…やっぱり行きたいと思います。
そんなこんなで、たくさん自分にウソをつきながら、表面上は何事もなく日記を続けていくのはあまりにも不誠実だと思ったので、ありのままを書きました。
最後の1回は間近に迫っておりますが、今度はこそこそ行くのはやめて、普通に行ってきたいと思います。
ふぇるまーたを閉じるかどうかはそれからまた考えます。
長いことご愛顧をいただいてきたみなさまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご意見をくださった方々を含め、反応してくださった皆様のおかげで、いろいろな角度から物事をみるきっかけをいただきました。
ひとつ書けないことを作ってしまうと、次々つじつまがあわなくなる…
このことを実感いたしましたので、思いきってちゃんと書きました。
長々読ませちゃってすみませぬ。いつかは書こうと思っていたこと。書かせていただきました。