ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 とーくべつよしちゃん紅縁会 28日 夜の部 その1

前にJCBでライブを見たのは、2009年の5月12日でした。
(とはいえ、今はJCBホールとは言わず、東京ドームシティーホールというのですね。行ってみて初めて名前が変わったことに気がつきました。)
この時は前々日が仙台サンプラザにて、剛柴ライブでした。
思い出はというと、一緒に行ったあきこちゃんが「写真上手に撮ってあげるから、荷物持ってて!」と言っていい感じに撮ってくれたなぁとか、あの時も流れる文字を撮ろうとして全然ダメだった…とか超どうでもいいことばかりが浮かんできました。
ライブの音そのものはとってもよかった覚えがあります。次はまたライブで行きたいなぁ。
さて。
ショコラさんとわたしが第2バルコニーの席に座ってほどなく、さっき別れた友人がとんでもなく前へ係員に案内された入ってくるのが見えて大興奮!!
「ひゃ〜っ!!あんなに前だよ!どう、あの前加減!!」「あっ!彼女、上着脱いだ!」「きっとドキドキしてるね〜」と友人ごとで上から盛り上がるわたしたち。
今回、大阪からわざわざ新幹線で来た友人や、夜行バスで来た女の子、なかなか遠征まではできなくて、久しぶりにソロのつよしさんを見れた友人とか「この方には」と思っていた方々が偶然みんなありえないくらいの良席をゲットされていて、神さまはもしかしたら本当に見ててくださるんじゃ!?とうれしくなりました。
わたしたちのいたバルコニーの二階も決して遠くはありません。顔もよく見えたし話もちゃんと聞こえたし、十分満足して帰ってきたことをここにご報告しておきます。
時間前に流れていた音楽の中に、聞いたことがなかったものがあった気がしたので、もしや新しいアルバムの中の曲?なんて思っていると、縁を結いてのイントロが始まって、一段と大きな音でカラオケが流れ始めました。この曲の鈴の音が響き渡り、とても印象的なスタートでした。
そしてだんだんに暗くなってゆき、しばらくしてつよしさんがふわっと現れました(笑)
先日の日記でコウイチさんが痩せたと書きましたが、つよしさんも絶対に痩せたな…という感じ。というよりかなりやつれた?やっぱりおふたりともただ今極限状態に忙しいということでしょうか。質量保存の法則はどこ行った?(笑)
ウエービーなつよしさんのウワサは西の方からたくさん聞こえてきていましたが、どんな風なんだかまったく想像がつかず。
しかし、現れたつよしさんの新しい髪型はなかなか新鮮。そしてオトコマエ〜(はあと)めっちゃ好みでした(笑)
ステージ向かって右側にテーブルと高めの椅子がひとつ。テーブルの上にはiPad。途中からこの中に入っている映像やPV、新しいアルバムの歌詞などや、自分撮り画像をステージの上のスクリーンに映して見せてくれました。
ワイドパンツが白地に大きな黒丸模様。なかなか斬新!さすがつよしさん。上は目が悪い上に双眼鏡を忘れちゃったので細かい模様はよく見えなかったのですが、グレーっぽいTシャツに同じくちょっとトーンの違うグレイっぽいロングカーディガンっぽい感じ?Tシャツはあとでアップになったら意外と柄々してたような(笑)でも、パンツのインパクトの方が断然大きかったかも。
ヘッドマイクをしたつよしさんが淡々と話をする感じは、大学の講義を思い出しました。
いえいえ、話をする感じだけじゃなくて、いろんな意味で大学の講義っぽかったかも。
たとえば、大学で研究してらっしゃる先生の言葉は、あるところまでは誰よりも詳しくて、あるところからは学説だったり、先生が一生をかけて追い求めているテーマだったりする。
客観的に見ていて、この方はこのテーマにずいぶん情熱を傾けているんだなあと思う。
寝食を惜しんで研究に打ち込んでいるんだろうなあと思う。
前の方で熱烈に共感している人も、小さいところに食いついて納得したり引っ掛かったりしている人もいて。
興味津々で絶対に前の席を選ぶ人もいれば、後ろの方で「ぽっかーん」な人も、どうかすると眠っている人もいて。
お話が脱線しかけるとなぜか大喜びで急に生き生きする人がいたり、ある瞬間、静かだった教室の全員が引きつけられてドっとありえないくらい盛り上がり沸いたりもする。
もちろんここは大教室じゃないし、前に立っているのは講師の先生じゃないし、自分で席は選べないし、前に立っている人に自然と萌えてしまう…という現象も加わるわけで(笑)まったく一緒じゃないですが、どことなくそんな空気を感じました。
この日のJCBはそんな大学の講義中みたいな不思議な空気もありつつ、いえいえ、もちろん決定的に違うところもあります。
なんたって、大学の講義と決定的に違うのは、そこにいる人が義務じゃなくて(笑)全員自ら望んでその場にいるということ。
ステージの上でしゃべっている人がみんな大好きで集っている集団だということ…
意外と若い男子率が高かったこともびっくりですが、つよしさんに声掛けする男子が意外と大胆なのにも驚きました(笑)
そしてなんと言っても見ているだけでしあわせになるオトコマエオーラ全開(笑)
そもそもどこでやるかもわからないうちから申し込み、かなり早い集合時間に四苦八苦しつつ、万障繰り合わせて集まっているのです。さらにこの受付の複雑さ…このハードルの高さは半端ないです。
そんな共通点を持ちつつも、ファンスタンスやリアクションが様々な人たちを前に、つよしさんは堂々と自分の想いを伝えていきます。
つよしさんが話したアルバムのコンセプトは、不思議なことに震災以来、わたしがたまたま目について読んでいた本たちの傾向ととても似ていたので、わりと前のめって興味津々「おもしろいなぁ」「そう来たか」「そこは新しいかも」と思ったり「ああ、この本の存在もつよしさんに教えてあげたい。きっとつよしさんも興味あると思うんだけど。ラジオにメールしようかなぁ(笑)」なんて思うところもあったりして…知的好奇心を多分に刺激されながら聞いてました。
ラジオ効果かな?それとも社内でのプレゼンをいっぱいやったから?いつの間にかつよしさんってば、話をまとめるのが本当に上手になっていて、しゃべり口調も立て板に水、途中で話が迷子になったりもせず、わかりやすくよくまとまってました。
この長い話をカンニングペーパーもメモも何もなく話し、しかも論点は終始一貫していてほんとうにすごいなぁ。
想像の翼を存分に広げながら聞いていると、彼が一から創造した世界の輪郭がだんだんにくっきりと見えてきて「こういう心の経緯を辿り、この考えに至ったのか」とか「こういう世界観を作ろうとしているのか」とか「全体としてこういう色に創り上げたのだなあ」というのがよくわかります。
現実主義的な色が濃い人とか常識派の方、多数派でいた方が安心な人、物事はわかりやすくあってこそと思う人にとっては「わけわからん」世界観かもしれないですが、好きな人はものすごく好きだと思います。
そしてもちろんわたしは「ものすごくそういうのが好きな人」だし、まあ最近考えていたこととも様々にシンクロしていたので、かなり前のめりになって聞いてました(笑)
この手の話をいつかどこかで、誰かと徹底的に話してみたいなぁ。お暇な方がいらしたらぜひぜひ相手になっていただけないかしらん(笑)ただ、いっぱい思いの丈を勝手にしゃべり倒すだけですけれども。
そして、細かいところまで押しつけられていない感じが想像の余地を多分に残していて、あるところからは「自分なり」が入る隙間がたくさんあって、そんなところも面白いと感じました。
途中インストのミュージッククリップをiPadでちら見せしてくれたあたりは「うわっ!もっと見たい!お願いだから早送りしないで、途中で止めないで〜早く手に入れたい!」という気持ちがどんどん募ってきて『彼が高額商品のセールスマンじゃなくてほんとによかった』と思いました。
たとえば車の営業マンとか、羽毛布団を売る人だったりしたら納得させられて買わされちゃうかも(笑)キケン!キケン!この人、本気でビジネスマンを目指したら、かなり出世するタイプかもです。
とりあえず彼がセールスマンじゃなくてほんとによかった(笑)
内容的には、何より新しいアルバムのライナーノーツ的なことが彼の口から直に聞けたことがとても贅沢なことだと思いました。
わたしは元々ライナーノーツは熟読しながら聴きたい方なので、それを発売前に聞けるなんてほんとうにしあわせだなぁと思ったり。
イベント盤を予約するために集まって、握手とかサイン会とかっていうのが一般的なあり方かもしれないですが、こうやってアルバムができるまでのなんやかんやを聞かせてもらえるというのは、アルバム発売のためのトークショーとして、なにより趣旨にばっちり合ってます。
そして、歌の歌詞を途中でさりげなく朗読してくれたのですが、この時の声があまりにもいい声なので、それだけでドキドキしました。
そうでした。この人、俳優でもあるのです。
ただただ歌詞を読んでいるだけなのに、なんだろう、この惹きつけられっぷり。
絶対に噛んだりせず、よどみなく流暢に詩を読んでいるのですが、その声の落ち着いたトーン、やさしい声。
また彼のナレーションのお仕事も見たいなぁ。「塔の上で朝日を待て」ってなんだっけ?あれを思い出すようないいトーンでしたよ。
もっと具体的ななんやかんやについて、もうひとつ箇条書きのエントリーをして、28日の話題はおしまいにしようと思っています。
続きはただ今下書き中です。