ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 帝劇行ってきました!

昨年は震災で中止になってしまったので、とても久しぶりな気がしながら帝劇に入りました。
いつぶりかなぁ?と思って過去ログを開いたら、観劇は2010年の7月ぶりで、感想をちゃんと書いたのはなんと2010年の3月15日ぶりでした。うっわ〜ダメダメだ(笑)
というわけで、続きを読むからどうぞ。
元旦ぶりのコウイチさんはわたし比ではとっても痩せて見えましたが、2月末に見て昨日見た友人によれば、2月からそんなに変わっていないそうです。
いずれにしても元旦ぶりのわたしにとっては、厚みが半分くらいになった?と思うくらい細かったですが、やつれては見えませんでした。もちろんお顔は相変わらず麗しく(笑)昨年のチケット代は赤十字に寄付したんだっけなぁなんて思いながら、今年ここまでちゃんと来れて、本当にしあわせなこと、あたりまえだと思っちゃいけないという気持ちになりました。
そもそもコウイチさんが出てきた瞬間、ものすごくなつかしい身内に会ったような不思議な気持ちになって、キュンとしました。
わたしの彼に対する気持ちは独特で、遠くにいるアイドルというよりは「彼ががんばってるだろうからわたしもがんばる」的なシンパシーを感じることが多いです。
ソロの時につよしさんに感じる気持ちとも全然違っていて、我ながらおもしろいなぁと思います。
自他共に認めるつよし寄りKinKiファンのわたしではございますが、コウイチさんの居場所も心のまん中近くにちゃんとあって、つよしさんとは別の大事な存在感を持ってそこにいる…とまた再確認しました。
大好きです。
今回久しぶりに自分名義で当たった席は(いつも妹の運で連れて行ってもらうのが常なのです、笑)端から数えた方が早かったですが、なんと前から3列目。
ドキドキするほど近かったです。
東京ドームの最前列よりもずっと近いのは当然として、こんなに近くで「スター」(笑)を見る機会なんてもう二度とないかもしれないと思い、かなり気合を入れて見てました(笑)
かなり近視の度が強いわたしでも、肉眼でみなさんの演技している表情がはっきりわかったし、双眼鏡をのぞく必要もなかったので、視界が広くて全体がよく見えました。
前に座ってみて何より驚いたのがその匂い。シーンによっていろいろな匂いがします。スモークが焚かれる時の独特な匂い。火薬の強烈な匂い。他にもなんだかわからないけれども、ステージの裏でいろいろな人がこの舞台のために尽力しているのが匂いで感じられました。
そして、今台詞をしゃべっている人以外の演技。わたしの視力では後ろの方にいると、あまりよく見えないのですが、今回は台詞を今しゃべっている人以外の人が本当に表情豊かに演じているのをたくさん見れてよかったと思いました。
それから、表情を見れたことで、シーンの解釈がもしかしたら違ってたかも?というところがあって、これはまた次回見てからあらためて書こうかな。
いずれにしても、みなさん本当に表情豊かに芝居をしているんだなあと思いました。
双眼鏡でコウイチさんばっかり追いかけていたら、こういうことはわかりません。
やっぱりできることなら双眼鏡はない方がいいなと思いました。
今回最も注目していたのが、神田沙也加ちゃんで、もちろんおかあさんの松田聖子さんの歌の大ファンだったわたしとしては、よく似た声をしている沙也加ちゃんがどんな声で歌い、どんな風にリカを演じるのかにとても興味がありました。
さらに、わたしが聖子ちゃんをよく聴いていた高校〜大学時代くらいに、一方で少年隊の舞台もとっても人気で、ジャニーズには興味がまったくないけれども、いつか少年隊の舞台は行ってみたいかも?と思っていたことを思い出して不思議なことになったなぁと思いました。
30年近く後に、別の人のファンとして何度も同じ舞台を見に行くことになり、やがてかっちゃんと聖子ちゃんのお嬢さんの共演を見る日が来るなんて…人生って不思議〜(笑)
さて。
今回のSHOCKは、かなり尺が短くなっていると聞いていたのですが、年に一二度しか見ず、台詞とかもそんなに入っていないわたしでも、「ああロミジュリがない」とか「多分殺陣が短くなってる」とか「太鼓も多分いつもより短いな!」とか気がつきました。
そして、毎年言ってますが、今年は例年にも増して「グッっと見やすくなった!」と思いました。
ストーリーがムリなく頭に入ってくるし、流れがとてもいいです。
わたし的に最も見やすくなったのは、殺陣のところと太鼓のところ。なくならなくてよかった〜と胸を撫で下ろしたポイントは、ジャングルのところかなぁ〜あそこは衣装共とっても好き(笑)
新曲の沙也加ちゃんと歌った「ONE DAY」もとてもよかったし、トラビスさん振り付けの「Highter」もすごくいいなあと思いました。ただし、前過ぎてあんまりフォーメーションとかよくわからなかったので(贅沢な悩み、笑)こことか「SOLITARY」はもう一回見る4月の後半は全体像をもうちょっとちゃんと見たいです。
毎年帰り道では「In the Cemetary」で頭がいっぱいになってしまい、何日間か引きずるのですが今回もやっぱりでした(笑)
あの曲のことは多分舞台を見てしばらくすると完全に忘れてしまうのですが、また見るとしつこく回ります。年に一度のお約束。それにしてもなんであんなに強烈な存在感!?(笑)
好きな曲は?と聞かれたら圧倒的に「夜の海」とかの方が好きなのに、この囚われ加減ってばかなり強烈です。
シェークスピアのあたりは、沙也加ちゃんがものすごく白熱の演技で、初めてもっと長く見ていたいと思ったかも(笑)ロミジュリも見たかった…とすら思いました。
棺を前にウチとリカが対峙するシーンで沙也加ちゃんがニヤっと笑ったところがあったのですが、その顔が心底ぞっとする顔で強烈に惹きつけられました。
妹によれば、劇中劇のコウイチも同じ時にそんなワルイ顔をしていたそうで、そうだったのか〜と初めて気がつきました。
「夜の海」はコウイチさん最大の見所のひとつですが、2番から出てきた沙也加ちゃんにも釘付けになりました。こんなことは初めてです。
彼女がコウイチさんと対等のスターなオーラを放っていて、お互いのオーラが更にお互いを引き立てあって、キラキラしてました。
全体として、彼女が入ってものすごくいい感じにSHOCK全体が締まった感じがしました。
だから今回の「夜の海」はいつもより5割増しで印象に残っています。
また、全体を通して内くんの演技に何度も心を持っていかれました。
彼は本当に役に入り込む人だなあと思います。
3列目で見ているとひとりひとりの演者の表情のちょっとした変化とか、しぐさとかがものすごくよく見えるのですが、休憩後、第二部のお芝居では、ずっと内くんが肩を震わせているのが見えました。
この人はきっと役にのめり込むタイプなんだなあというのは2010年の7月の時にも感じていたことですが、今年は更にそれを強く感じました。
彼の演技がまわりの演者たちの演技をさらに白熱させて、いい循環が起こっていた気がします。
そんな内くんは両二の腕に痛々しいテーピングがあって、体力的には極限状態でがんばっているのかもしれないと思いました。
まだたくさんの公演を残していて終わりは見えないし、今が一番苦しい時期だったのかもしれません。
あと、超どうでもいいことですが、内くんが近くで見るとびっくりするほど端正なお顔が美しくて、滝沢さんにすっごく似てるように見えたこともついでに書いておこう(笑)背が高いタッキー…とか思ってしまいました(笑)
そしてきっとジャニさんが大事に育てている秘蔵っ子の一人なんだろうなぁとも思いましたのことよ。
時としてジャニーズにおける舞台の役割は、いっぱいの栄養(先輩の演技とか後ろ姿とか)を与えられて育つゆりかごのような場所でもある気がするのですが、彼はきっと今は静かに、でももっともっと育ってゆく気がしました。
一方のコウイチさんは、痩せてはいたけど生き生きとしていて、今回本当に安心して見ていられました。
足は大丈夫かな?と始まる前には思っていた覚えがあるのですが、一旦始まってしまったら一度もそのことは思い出さず。
さすが「これだけの日を跨いで来たのだから」。なんだかそんなところも感慨深く思ったりしましたよ。
今回あまりにも前だったので、フライングに飛び立つ瞬間の顔を目の前で見れたりしたのですが、その精悍で覚悟の決まった顔を見て、どこかで見たような既視感とでも言うような感じがして、その正体はなんだろう?と思ったのですが、ずいぶん後になって家に帰ってお風呂の中でふと思ったのですが、ソロの時、ステージに出て行く瞬間の相方の顔とも似ているかも?とちらっと思いました。
この孤高な感じ、一人で大海原へ出て行く瞬間のような顔に強く惹かれるし、それはグループでほんわかしている時の顔と併せ持っているからこそ際立つという一面でもあるような気がしました。
だからこそ…でもないかもしれないけれど、わたしはソロもグループも、どっちも好きだしどっちもあってほしい派です。
フライングそのものはまったく危なげなく、リボンフライングやラダーのひとつひとつの動きはムダなく洗練さていてとても美しいのですが、飛び立つ瞬間の顔にほんのちょっと孤独の影を見たような気がして、とてもドキっとしました。
また、ダンスはいつもながら指先まで神経が行き届いていて、相方とはまた違う個性の、のびやかでとても美しい動きにほれぼれしたのですが、その動きの瞬間よりも、何気ない立ち姿とか、ふわっと着地した瞬間の立ち姿がとても美しくて息を飲みました。
同じ動き出来る人はこれからも出てくるかもしれないけれども、この雰囲気、このオーラを出せる人はやっぱりそんなにはいないんじゃないかと思いましたのことよ。
前回、オーナーの植草さんの演技がすごく好きと書きましたが、今回もまた強く思いました。
舞台にとても温かみを添えてくださる感じがします。コミカルな演技にもとっても和ませていただきました。
人生の年輪を重ねたオーナーがそばにいて、見守ってくれていることがこの舞台のストーリーに深みを増す気がするし、役の中のコウイチに感情移入して見ていると、往々にして最後さびしくせつなく、やるせない気持ちになるのですが、オーナーの存在がコウイチやリカを暖かく見守っていて、特にコウイチがそんなにさびしい人に見えなくて済む気がします。
わたしは元々高校時代から、少年隊の中では断然かっちゃん押しなのですが(笑)ソロの歌やリカとのダンスシーンなんかを見ていても、やっぱりこの人いいなぁなんて30年経っても同じことを思いました。
リカに関しては、ここ数年わりと若手女優さんの枠という感じだったので、久しぶりに本格的にこれまで舞台、ミュージカル女優としての実績を積んだ沙也加ちゃんが入ることで、すごく締まった気がします。
レ・ミゼラブルとか、本格的なミュージカルもやってきているので、演技も歌もダンスも本当に安定していて、ついつい彼女が出ていると目で追ってしまうわたしがいました。
歌声は思ったほどママと似てないなあと思いました。
ママは圧倒的に誰をも寄せ付けないトップアイドルですが、沙也加ちゃんの方は声質がいいのはもちろん、彼女の歌は巧いなあと感じました。表現がとってもオトナで深みがありました。でも地味では決してなくて、またママとは違う華があって、どこにいても光を放ってました。
今回見て、今まで見ていた中では植草さんがいて、内くんがいて、沙也加ちゃんがいる今回のSHOCKが一番好きだと思いました。
(また来年キャストが変わっても同じことを言っているかもしれないですけど、笑)
博多からこっちのあちこちのレポを見た時も、舞台本編が終わり、最後みんなが並んだ時に、ちょこっと素になって内くんと内緒話をしているところを見た時も、のびのびとした植草さんと子犬のような素直な内くんに囲まれて、コウイチさんがいい意味でリラックスしたいい表情をしていると思いました。
演技に入りこんでいる内くん、独特の暖かいオーラを出している植草さん、キラキラとみんなを惹きつけるアイドルオーラの沙也加ちゃんの中にあって、我らがコウイチさんのセンターに立つ人としての存在感そのものを強烈に思い知らされて帰ってきたわけですが、今年はもう一度見れるのです。
次回は4月15日。とても楽しみです。