ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 本当にうれしいこと!

今朝、久しぶりにある生徒からメールがやってきました。
「先生、今週の土曜日からまたレッスンに行ってもいいですか?土曜日6時はまだ空いていますか?」というメールです。
そして…
「もちろん。いつも通り、土曜日6時に会いましょう。」と返しました。
Kちゃんが帰ってくる!!
うれしくて踊り出したい気持ちをかろうじて押さえて、あえて淡々と返しました。
年賀状では「体調が悪くなってどうしても行けないことも多いですが、ピアノは大好きです。先生とのピアノのレッスンの時間は、わたしにとっても本当に大切な時間です。これからも行けないことがあるかもしれませんが、どうぞ見捨てないでください。」とハガキにびっしりと長い文章を書いてくれました。
にも関わらず、今年最初のレッスン当日におかあさんから「一歩家の外に出ると息苦しくなって、息苦しくなるんじゃないかと思うだけで、調子が悪くなるようです。こういう事情なので、しばらくピアノはお休みさせてください。」と連絡がありました。
昨年秋から、徐々にパニックの症状が出はじめて、とうとう怖くて何であれ外へ出れなくなってしまったのだそうです。
ああ、やっぱりダメだったか〜きっと彼女、闘ってたんだろうなぁ。そして、堪えてるだろうなぁ。
年賀状の一件もあったし、何か本人に言ってあげたくてたまらなかったのですが、同じような症状が出た時期があるアネから「そういう時はあんまり事を大げさにしちゃダメ」…とアドバイスをもらい、「いつでも帰っておいでね。」とだけメールしてありました。
その話をしたら「しばらくお休みさせてください」はやめたい時の常套句でしょ…なんていう友人もいて。
そうかもしれないとは思うと、このまま何もしなくていいのか?という気持ちになったり、一方でわたしの教室の生徒は、何人も「いつか戻ってきます」と言ってやめた子がまた戻ってきているので、もしかしたら…その時を待ってみよう…という気持ちも持っていて、土曜日の6時は誰も入れないつもりでキープしてありました。
そして、今朝、彼女本人からのメール。
今年で10年目。小学一年生からずっと毎週共有してきた彼女との時間が、また戻ってくるしあわせ。
何より本人がわたしにメールをくれて、自分から戻って来ることになったのが本当にうれしいです。
今後もまだ来れなくなることがあるかもしれないし、調子が悪い日だってあるかもしれないけれども…
とりあえず、レッスン復帰の第一歩を踏みだした彼女に乾杯!
土曜日は気負わず、いつも通りにレッスンをしよう。
何よりふたりで音楽を楽しめますように。
音楽の楽しさが伝わりますように。