ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

『King・KinKi Kids 2011-2012』 30日〜元旦 その3

これはライブの感想その1その2の続きです。
前回MCの前までで止まってました。
ほんとうはMCもかなり長くまとめかけていたのですが、これらは各雑誌にわりと詳しく載っているし、わたしのまわりにもMCレポの達人がいっぱいいて、もうひと月ともなれば(笑)すでにアップし尽くされた感があるので、大胆に割愛しました。
のちほど最後の方にちょろっとだけMCの感想的なことも書く予定です。
それでは何を書くか…ふぇるまーた的切り口は?というと、やっぱりセットリストに沿って音楽的感想を書くのが一番「らしいかな」と思ったので、いつも通り続きを書きます。
ずいぶん経ってしまったので、アルバムや楽曲そのものの感想文的な意味合いも入れちゃってて、純粋なライブの感想からちょっと離れている部分もありますが、それでもいいという方は続きを読むからどうぞ。
ただし、いつにも増して長いので、携帯から読むのはオススメできません(笑)
お暇な時にパソコンからどうぞ。
いのちの最後のひとしずく
泡が落ちる…とわたしメモ。
MC直後ということもあって、わりとさらっと歌われた印象…と書きかけて気がつきました。達郎さんバージョンとあまりに違うということを。
Dアルバムあたりの歌声を聴いてみると、提供してくださったアーチストさんが歌い手さんだと、特につよしさんの歌い方がものすごく仮歌の影響を受けているように思えることが多かったのですが、いつの間にかそういう傾向がなくなったなあと思ったのです。
憑依型とでも言うのか、北島マヤ型とでも言うのか(笑)多分真似しようとか思っていなくても、一度聴いただけでかなり影響を受けてしまう傾向がある人っていると思っているのです。
まさしくつよしさんはそういう人で、だからお芝居も上手なんだと思っていたのですが、こと歌に関しては最近自分のスタイルがはっきりしてきて、最近提供曲を聴いて「誰かっぽい」と思うことがほぼなくなりました。
「横顔の〜♪」だけで達郎さんだという主張があるとコウイチさんが言っていたこの曲ですが、KinKiが歌うとちゃんとKinKiらしさを感じるのが凄いなあと思います。でありながらやっぱり曲の中ににじみ出る達郎さんテイスト。音楽表現として聴きごたえがあってとてもわくわくする1曲です。
この曲はまだまだ歌い込んでいくうちに化けそうな感じもあり。
31日のMCの時、コウイチさんが「この曲は聴いている分にはいいけど、歌うのはむずかしい。特にフレーズの入りがむずかしくて、食い気味に歌うのが大変だ」と言ってました。
そうだろうと思います。
そういえば、コウイチさんが「命の最後のひとしずくまで愛してるってすごくね?」「そんなに愛すの?」的なことを言ったのはいつだったっけ?彼が歌詞の「愛」に言及しているのって珍しくて新鮮!
前のMCから酔っぱらってるんじゃないの〜?と言われていたコウイチさんは、つよしさんに「お前、(やっぱ)飲んでるやろ…」と言われてました(笑)
まだまだ進化していきそうなこの曲が今後どんな風に表現されるのか、とてもとても楽しみです。


危険な関係
ふたりがギターを持って歌います。
ああそうだった!この人たち、自分たちでギターも弾くんだった!!
な〜んてやっと思い出しました。そもそもここまでギターのことをすっかり忘れていたわたしがヘン(笑)
いかに夢中になる材料が多かったか…ということだと思いましたのことよ(笑)
この曲の紹介の時、拓郎さんから「男女の関係の歌じゃない、男同志、KinKiのふたりをイメージして作った。」と言われたと説明をしたら、会場が「わ〜っ!!」と思いきり沸いて、コウイチさんが客席に向かって「ホモとかそういう方向性?」と問いかけたのがおかしかったです(笑)
「いのちの〜」とこの「危険な関係」はセットリスト全体を通してちょっと異色な感じで、これらをセットリストのどこに差し込むか迷ったのではないかしら。
特にこの曲は、セットリストの中でここだけグレーの斜がかかったみたい(笑)思いっきり昭和なフォークな感じになっておもしろかったです。
今回はバンドのメンバーさんの中に拓郎さんど真ん中世代の方々が何人かいらしたようにも思うし、この方々にとってはなつかしい雰囲気でもあったかな?
「幅広い年齢層に訴え、共感を得られる歌を歌える」というのはKinKiさんたちの大きなウリのひとつでもあるような。
もっとたくさんの人が耳にする機会があったら喜んで聴く人がたくさんいるんだろうになぁなんて思ったりしました。



全部だきしめて
ドーム3日間で最初のところ「こうちゃーん」「つよしーっ!」の掛け声が日に日に大きくなりました。「KinKi〜っ!!」って言うのもあったな。
黄色いやわらかなスポットの光とわたしメモ。TV naviのこの曲のセット画像を見ると、この曲のところだけ黄色とオレンジと紫のユニークな照明になってました。暖かいイメージ。
すごくやさしいふたりのギターのストローク
派手な衣装を着た女性ギタリストさんがいらして、姿は写せどなぜかモニターに顔が映らないので(笑)生でガン見しようと思うのに、モニターにギターの手元が大写しになるので、ついついそっちを見ちゃって、結局3日間、顔は確認できずでした(笑)
マイケルジャクソンのギタリストさんを思い出しました。
今回世代がとても幅広いように見えたバンドのメンバーが前に出てきて、コウイチさんとつよしさんと絡みながらみんながとても楽しそうに演奏します。
なんだかステージを追っているだけで思わずにこにこしちゃうような、ピースフルなムードに満ちて、その中でやわらかい表情で歌うKinKiさんが絶品でした。


☆もっともっと
ロックな感じ。
ふたりがステージの上で二手に別れてバンドさんと絡みます。
もっともっと〜♪からは会場とKinKiさんの掛け合い。
暖かく盛り上がる会場。
せつなかったりキュンとする系が多いKinKiの曲の中にあって、全抱きとこの曲は陽性の空気を運んできて大好きです。
ふたりもずっと笑顔なのがさらに貴重な気がします。
うまく力が抜けていて、楽しい〜♪
気のせいかもしれないですが、ちょっと尺が短いのが残念だと感じました。
この曲はライブで歌われて行くうちに、もっともっと進化しそうな予感がします。
前にわたしの大好きなはてダ仲間のみかんちゃん(ほんとはなつこさん)とちょっとそんな話をしたのですが、実はこの曲はキツイ時、ぎりぎりな時、ヤケクソな時に限って思い出します。
「もっともっと〜♪」からの陽気なフレーズが耳に残るので、くったくのない歌のようでいて、最初のところ「勘違いなんだ 劣等感なんか この世界こそが 楽園なのさ」「すぐにわかったよ 君のことだけは 大切なことは 何も失くしていない」はちょっと意味深だし「闇の中でも ひときわ輝く」のラストもまたちょっと意味深。
ちょっとブラックな匂いもして…きっと見かけほどは「た〜のしっく〜♪」もない世の中…だよね〜なんて、最後はせつなくなってしまいます。
この歌を笑顔で歌うKinKiさんはピカピカと輝いて、ぎゅっと手を引っ張って闇に沈んでいきそうなわたしたちを「そっちはダメ!こっちへおいで〜」と引っ張りあげてくれるみたい。…ありがとう!大好き〜。


☆同窓会
なんだかパリの街角という感じの背景でしたが、あれにはどういう意味があったのでしょう?(意味とか求めちゃいけないのかもしれないですが、笑)
さらに、曲とはまったく関係なく、動く歩道で無心に遊ぶKinKiさんが見れて、なんとなくお得?!な感じ。
座ってすーっと滑っていったり、ふぉーゆーと戯れたり。
ふぉーゆーの足の間をくぐったり(つよしさん、いつだったか米花さんの股の下をくぐって、軽く頭をぶつけてました)。
ふぉーゆーに投げキスをしたり。
コウイチさんは、ふぉーゆーの首のうしろに馬乗りになってお尻を叩いていて、近くにいた知らない人が「バカ殿…!?」と小声でつぶやいて吹き出しそうになりました(笑)あははは、バカ殿!?(笑)
もしやここは後輩と楽しく遊ぼうのコーナー!?(笑)
この曲はメロディーはお洒落ですが、歌詞が実はほんのり苦手だったのですが、この演出のおかげであまり気にならず、へらへらしているうちに終了しました(笑)


INTER
ジュニアによる炎のダンスとわたしメモ。


破滅的Passion
炎があっちからこっちから出て、メラメラしてました(笑)
この曲からの4曲は次第にヒートアップしていく会場。
昨年のFamiコンは終始穏やかにhappyなムードにあふれてましたが、何かが足りない?という気持ちも底にあって、それの正体がこのあたりの曲たちを見て「これだったのか〜!!」と納得しました(笑)
歌が巧い、ギターも弾けて生バンドにも強い、アイドルらしい曲も歌謡曲も自在に歌える、シンガーソングライターとしても半端じゃなくいい曲を創る。
いろいろな側面を持つKinKi Kidsですが、もうひとつありました。こういうダンサブルで魅せる曲も半端なく魅力的に表現するグループだと思うのです。
最大の武器は、口パクじゃなく、ちゃんと生歌で通せる歌唱力。息も絶え絶えになったりなんてしないし、ブレスで曲に遅れたりもしません。歌がCDと同じようにちゃんと歌えている上で激しいダンスがあります。
しかも、まったく個性の違うダンススタイルを持っているふたりで、絶妙なバランスで迫ってきます。
ふたりでひとつ、一糸乱れぬ…なのを見たい人もいるかもしれませんが、それを見たいなら何もKinKiじゃなくてもいいような気がします。
見ているうちに、わたしはふたりが風と火みたいだと思いました。つよしさんが風でコウイチさんが火。風は自由に吹き渡り、火は風を受けて更に燃え上がる。燃え上がる火によって、風は益々存在感を増す。ふたりはお互いを生かし合いながら輝いて、それはそれはステキでした。
この曲では、ライトが全面これ赤になって凄いなあと思っていたら、KinKiさんたちの衣装もやっぱり情熱の赤。
なんとなく歌のカラーとしては青いとか蒼いとかに近いものを感じるKinKiさんですが、この赤の衣装やレッドバックがよく似合っていたことと言ったら…ちょっとびっくりでした。
大阪に行った方々のレポを追い掛けていたら、ここでつよしさんがベレー帽を被った日とかぶらなかった日があって、えらく帽子が不評なので(笑)逆にどんな風なんだろう?とちょっとワクワクしていたら(失礼、笑)30日は一切帽子はナシでした。
そっか、やめちゃったのか?と思っていたら、31日はアリ。
わたしがセットに気を取られていたら、ショコラさんが「ねえねえ、帽子!帽子!」といち早く教えてくださいました(笑)「でも見てみて、お洒落だよね〜」と彼女。ほんとだ!!全然カッコイイ!!
この日のベレーをかぶった姿はたとえばSONGSに載ってましたが、この写真はちょっと向かって左にかしいだかぶり方と言いお洒落度200%。わたし的には全然大丈夫、むしろ萌え(笑)紺色のパンツに赤いジャケットとベストマッチに見えましたよん。
ベレーダメ派Cさんあたり、この写真をご覧になってもダメかしら?ヒゲじゃないから大丈夫かな〜(笑)
今彼の髪の毛はそんなに長くないのですが、どうもダンスが激しい曲イコールベレー率が高い気がしない?という話になって、なんとなく邪魔な落ちてくる髪の毛をまとめてる感じなのかしら〜?なんてあとから話しました(笑)
KinKiさんの場合情熱は内に秘められている感じで、めったに表には出てきませんが、実はふたりとも情熱的だよね〜なんてそんなことを思いながら見てました(笑)
あまりにもふたりがかっこよくて溶けそう…なんて本気で思いました(笑)
この曲ではシンメトリーな振付がたくさんあって、うっわ〜KinKiってステキ〜と目がハートになりました。ふたりが互い違いに重なる振付は「K」を形作っているのかな?と思ったのはこの曲でしたっけ?それとも次の曲?
ちょっと記憶があやしいですが、あちこちの雑誌に載っていて、あまりふたりがふたりらしくてステキなので、小さいのをひとつ、手帳に貼りました(笑)
同じ動きをしていても、つよしさんが若干曲線だったり、コウイチさんの動きが大きかったり、微妙に変えてくるところが好き。ピっと止めに入った瞬間の表情のある、雄弁に語るつよしさんの指先。ピっと美しく伸びたコウイチさんの隅々まで神経の行き届いた形。まったく同じじゃないからこそ好き。
交差する時のふたりの角度の違いにもKinKiらしさがあって、シルエットだけでも絶対にそれとわかる自信があるのですが、どこを切りとってもすごくカッコイイ感じでした。


☆2nd Movement
あえてこのライブで最も心を奪われた曲を一曲だけ挙げるとしたら、わたしの場合絶対にこの曲です。
アルバムを初めて聴いたときから捉えられて放さなかった猛烈な吸引力のあるこの曲ですが、ライブでは更に素敵に進化して、これでもかこれでもかと迫ってきました。
イントロでドカンと特効があるのですが、特効が苦手なわたしでもここの特効は失くなったらイヤだと言うくらい、欠かせないものに感じました。ものすごく上がります。
ふたりの激しいダンスも歌も、本当に素敵でしたよ。
これだけ踊りながら生歌の魅力も存分に聴かせる…これができるのはKinKiさんならではなんじゃないかと本気でそう思いました。
つよしさんがソロでこういう切り口の曲は歌いそうにもないし、コウイチさんは比較的こういう感じのものはお得意な感じもするけど、ソロのオンリーワン、プラスバックな感じじゃなくて、彼と互角に渡り合えるもうひとりの存在を得て、更に彼の素敵なところがキラキラと輝く気がします。6対4でも3対7でもなく、まったくタイプの違う5対5、ベストバランスなところがKinKiさんの素敵なところだと思います。
ふたりでこういうものを歌い踊るということが、とてもとても貴重なものを見ているように思えました。
この曲ではふたりがたくさんのダンサーさんを従えながらガシガシ歌い踊ります。
たくさん踊っている中で、中心にいるふたりのオーラだけが半端なくて、凄いです。
歌も踊りも全力投球だけど、一方で余裕もあって「魅せてやる〜どうだーっ!!」という感じもあって、見応えが半端なかったです。
wowowo〜♪wowowowowo〜♪のところのフェイクが超カッコよくて痺れました。
ふたりがギュっと手を握り、お互いを思いきり引っ張ってポジションを替えたのは多分この曲でしたよね!?
ここ、ものすごくカッコイイポイントでした。客席はキャーっ!!と悲鳴。
贅沢な悩みですが、今回ドームにしてはわりと近めで見ていたので、DVDになったらダンスのフォーメーション全体をじっくりと見てみたいです。
前の曲からの2曲は絶対にリピートポイントになること間違いなしです。
見ているうちにふたりが満身創痍の戦士のようにも見えてきて、背中合わせでお互いをかばい合いながら剣を振るっているような妄想までしちゃいました(笑)いろいろと想像力をそそられる場面でありましたのことよ(笑)



Destination
ワンフレーズ歌うたびにいろいろな楽器のソロが挟まって、キュインキュイン、グイングイン重たい音を鳴らします。続きのフレーズが戻ってきた時にはまるで別の曲のよう。この曲の変拍子アレンジがものすごくはまっていて好きでした。
どんなんだったか忘れたくなくて、楽譜に起こしてみたい衝動にかられました(笑)
元々この曲もダンサブルですが、この曲がセットリストのこの場所にあるのが絶妙で、2nd Movementの強烈なダンスチューンと99%Libertyの間を上手につないだ気がします。
ものすごくバンドが主張する曲になっているのですが、我らがKinKiさんも負けてなくてものすごいパワーで切り込んでいきます。フェイクも満載。そしてバンドメンバーに背中を合わせてガンガン煽る、そして煽る…
ふたりがエアギターを弾く指先とか、ギターの脇に立って背を反らしているその立ち方がものすごく様になっていて、多分それは彼らが堂本兄弟の歌の部分などで、自分たちが主役なだけじゃなくて、バックバンドの側にも回れる人たちだからかな?なんて思ったり。
この歌は元々大好きなのですが、更にカッコよく進化してました。


☆メンバー紹介
今回バンドのメンバーのみなさんは個人名での紹介がありませんでした。なので細かいお名前は全然わからなかったのですが、いつもよりも若干平均年齢が上な感じで、単なるバックバンドという感じではなくて、よりファミリーっぽいまとまりを感じました。バンドと絡むシーンはバンドのみなさんもKinKiさんたちも、双方がとても楽しそうでほほえましかったです。
さらに、やっぱり米花くんと町田くん、屋良くんがいてくれると安心だし、ふぉーゆーは先輩のふところにもぐりこむのがとっても上手で、シャイで人見知りな先輩たちにうまく絡んでくれていたし、今回はいろいろな意味でベストメンバーだったかも?と思いました。
そうそうもっと後の方でだったような気もしますが、屋良氏は今回SHOCKの振付助手として参加してくれている…とコウイチさんが紹介してましたよ。
その話をした時に、つよしさんが横から「ぼくはお弁当助手としてSHOCKに参加します。」と言っていたのもツボで思わずくすくす笑ってしまいました。お弁当って…似合いすぎ(笑)



99%Liberty
もう充分に温まっている会場、ちょっとつつくだけでも大盛り上がりな雰囲気になっていて、絶妙なタイミングでこの曲が始まります。
すでにキャーキャー大騒ぎです。
31日だったか、始め階段のとこでつよしさんが 下にいたふぉーゆーと手を振り合ったり
投げキスしてふぉーゆーがキャーキャー言ったりしてました(笑)
間奏で、バンドの人たちもダンサーさんもふたりも、みんなが真ん中あたりにぎゅーぎゅー集まって、ノリノリでゆるゆるっと右に左に揺れる動きをするのですが、ちょっとなつかしい雰囲気もあり新しい感じもして、不思議な空気でした。このあたり、振付なのかな?とっても斬新でおもしろかったです。
31日にコウイチさんがうさ耳をつけていたのはこの曲の時。妙に似合ってて、とってもかわいかったです。
最後につよしさんが煽るだけ煽って、みんなで決めの一緒にジャンプ。ドッカーンと特効。
そうそう、書き忘れちゃいけないこと。
元旦ラストのところで、つよしさんがものすごく勢いをつけて走って向かって左サイドの花道方向へ走って行ったなぁと思っていたら、ロンダートをしたのです。
なんだか綺麗な形で回って、とっても優雅、身のこなしが軽くてなんだか感動してしまいました。
今回博多が迫っているコウイチさんはもちろん、つよしさんも相当スケジュールがキチキチで、体調大丈夫かなぁ?と心配になったりもしたのですが、ふたを開けてみたら全然心配になるような場面はありませんでした。
今回のライブのつよしさんは、終始ちゃんと回りが見えていて、お客さんに対してもあちらでもこちらでも愛情たっぷりに手を振り、隅々まで愛を振り巻いていたし、落ち着いたテンションでコウイチさんやまわりのことが見ながら動いているように見えました。
何よりステキだなぁと思ったのは、ご本人がとても楽しそうだったの。
このロンダートも最終日、この曲を歌いながらどんどんアップしていったテンションの中で自然に飛び出した感じでした。ふわっしゅたっと飛んで、得意顔。
過去にはステージの上にいることがほんとうに大変そうに見えた日もありました。体調が心配で心配で、こちらが胃が痛くなっちゃうような時期もありました。
小机にお薬が並んでいて、コウイチさんがつよしさんを守るようにステージに立って、「いつでも胃薬を投げるから」「お前の投げたものは全部なんだって拾うから」・・・なんて冗談交じりにかなり本気で言い合っているのを見て、うるうるした時期もありました。
そんな時期をがんばって通り過ぎ、乗り越えて今があるんだなぁと思いました。
どっちかが大変な時はどっちかが支える。自由自在に役割分担。そんな図は今も全然変わってないんだなぁ。
わたしはどちらのソロも大好きなので、絶対に何がなんでもふたり派…というわけでもないですが、これからのKinKi Kidsにも大きな期待を寄せたいです。これからもずっと楽しみにしています。



☆僕が生まれた日
前の曲までで、もう終わったような気分になっていると、突然バラードなイントロが流れてこの曲が始まります。イントロだけで涙が滲みそうな不思議な吸引力。もうひとつ引き出しが開きました。
ああ…こういうのもアリだった。こういうのを待っていた気もして、不思議な気持ちになります。
「これ以上のものはないだろう」と思わされた直後に、またまったく違うテンションの素敵な1曲がやってきて…この多彩さこそがKinKi Kids。本当に素敵です。
ふたりは何事もなかったかのように、静かな穏やかなテンションで歌い始めます。
詩がまんまふたりが生まれた日のことを思わせて、ご両親に愛され望まれて生まれてきたふたりの男の子が、こんなに立派になって…なんてまるでふたりのおばあちゃんみたいな気持になってしまった自分がおかしかったです(笑)
ふたりとも訥々と歌うこの曲に心をまるごとさらわれます。
ものすごくアグレッシブになっていた心がすーっとやさしく溶けて、温かい空気に満ちてきます。
さっきまで目を見開いてクラップしていた手を思わずぎゅーっと胸の前で交差させて、目を閉じて聴いてしまいました。
ああ、しあわせ。
天井に華やかな色合いの花々(の映像)が咲きました。
それからドームの天井にどんどん星空が映し出されていくのですが、この星空のことを、つよしさんがスペシャルドラマで演じたメガスターの大平さんがつぶやいてらして、どうやら大平さんのお友達の同業者の方が、この星空を手掛けてらしたみたいです。
大平さん自身も「いつかメガスターとつよしさんと共演という夢を果たしたい」とつぶやいてらして、ああ、その夢はわたしたちの夢でもある…と思いましたのことよ。
話がそれちゃいました。
この星空の映像もとても美しかったです。



アンコール
☆ラジコン
下から上へ立ち昇る光。
何が始まるんだろうと思っていたら、壮大でカッコいい分厚いクラシック調の音楽が鳴ります。
ちょっとHoDを思い出しました。
スモークの中から現れたのはなんと2機の飛行船。
テレビでも映ったので、ライブに参加できなかったみなさんもご存じだと思いますが、美しい照明にキラキラと照らされて、この2機がとてもきらびやかで美しく見えました。
わたしは今回3日間ともステージのほぼ正面の深いあたりだったので、飛行船が高さ違いで交差するあたりにいて、とってもよく見えました。
この演出には、ほんとに度肝を抜かれましたよ。
ふたりは黒いパンツに白いジャケット。今回どの衣装も本当にステキでした。ポポロに6種類の衣装が、半分つよしさん、半分コウイチさんでまとめて載っているのですが、本当に全部好き。ふたりともよく似合ってました。
特に一日目30日は、通り過ぎるふたりを見送り、つよしさんが急上昇するあたりにいて、ガン見していたら、思ったよりずっとヒューっと速く上がっていくのにびっくり。
手すりを掴んでいるその手が頼りなく必死に見えたような気がして(今にして思えば気のせいだったかもですけれども、確かにその時はそう見えたのです、笑)ぎゅーっと心を掴まれていると、次の瞬間には手すりから思いきって手を離して、ふたつの手で大きくワイパーのように2階席の方に向かって笑顔で手を振っていました。
このシーンが忘れられません。
高所恐怖症の人にとってはありえないくらい大変なことだと思うのですが、なんて勇気のある人なんだ…と心底そう思いました。この両手で手を振るシーンは確かワイドショーでもやっていたし、見られた方も多いのではないかな。どの日も笑顔で、2階席の隅々まで大きく手を振っていて、キュンキュンしながら見つめてました。
コウイチさんはもうちょっと余裕がありつつ、つよしさんよりシャイな彼も、いつもよりずっと身を乗り出してやっぱり一生懸命高いところに視線を送ってました。
飛行船がどんどん上がってて、2階席から歓声とどよめきが起こって、ああみんな楽しんでて良かったなあと思いました。
この曲のどこまでも続く青空のような美しいメロディーが大好きなのですが、あんなに高いところで歌っているにも関わらず歌声はとってもクリアーで透明感がありました。さすがです。
まさかアンコールの1曲目にこの曲が来るとは夢にも思わず。意外でしたがとってもはまっていると思いました。
この曲の歌詞が苦手という人もたくさん知っていますが、わたしは結構好き。
一見心惹かれる女の子に操られているようで、実は寄りきられてはいない気がします。実はお釈迦様の掌(てのひら)の上でやさしく転がされているのは女の子(わたしたち)の方だったりして…なんて(笑)
さらにその穏やかでやさしい微笑みの裏に白鳥の水かきがうっすらと見えていて…3日間のライブでは「ただ見れば何の苦もなき水鳥の足に暇なき我が思いかな」なんて句が浮かんで…ああ近くまで来てくれてありがとう…という気持ちと一緒にせつなさもMAXになりました。



☆僕の背中には羽根がある
飛行船がだんだんに地上近くまで降りてきて、ああ無事でよかった〜なんて思いながら見ていたら、なんやかんやを外して鳥かごみたいなところから出てきます。
30日はつよしさんの着地点が肉眼で目で追える場所だったので、自然と彼の方をドキドキしながら見てました。本当にお疲れさま。
ラジコンの青空バックのような春のうららかな世界観からボク羽根の冬枯れの冷たい乾いた空気に…曲調もですが、このドラマチックな曲順にも心を奪われました。
間違いなくこの曲もKinKiさんの代表曲のひとつだと思います。



☆硝子の少年
30日、目の前のムビステにふたりが揃って立ち、ダンスが始まります。いつものイントロの途中でどっかーんと来る特効にいつも身構えるのが恒例なのですが、今回はそこは何もなくて、わたし的にはとてもうれしいはずなのに(笑)なんだか拍子抜け。アリーナの真ん中を横切りながらふたりがステージへと戻っていきます。ダンスがちょっとゆったりしていて、余裕な感じ。でも形がとっても美しかったなあと記憶しています。アリーナ中央でしばらく止まってダンス。
ステージの上に戻ったら、数か所で音のない花火(ドラゴンってヤツみたいなの)がしゅーっと上がって美しかったです。
この曲はファンにとっては恒例すぎるくらいですが(笑)近くにいたおじさんが明らかにこの曲のイントロが始まったらわかりやすく大喜びして立ちあがっていたので、対外的にはやっぱりKinKiの代表曲で老若男女が知るところの曲なんだろうなぁと思いました。
こういうのを目の当たりにすると、スキマスイッチにおける全力少年、小田さんにおけるラブストーリーは突然に…的位置づけなんだなぁと実感します。



変わったかたちの石
ラジオでフルで聴いていましたが、やっぱり生歌の方が何倍もよかったです。
この曲は白いジャケットで正統派な感じ。しっとりとやさしく。ハーモニーもとても美しかったです。3日間とっても安定していい声だったし、よけいなことは何も考えず、うっとりと夢見心地で聴いてました。
セットもとてもシンプルで、必要以上に凝ってはいなかったけれども、だからこそ心に染みました。
ふたりの歌さえあれば、結局のところ何もいらない…そんな気持ちになりました。




元旦のダブルアンコール
☆「Secret Code」
「やっぱりこれで来たか!」と思いました。最後は盛り上がって終わりたい気持ちだったし、この場にベストマッチだったかも。
「大暴れしてください!!」と彼ら。二手に分かれて歌いながら客席の近くへと走っていきます。
ピンポイントじゃなく、大きく見ていると、おふたりが行くところ行くところ、ペンライトがさざ波みたいに美しく揺れて、どちらが来ても大きな歓声が上がり、盛り上がる、盛り上がる。それは素敵な光景でした。
この曲のことはあらためてどうのこうの言う必要もないと思いますが、とにかく今回のライブは最後まで流れがとってもよくて、KinKiの多彩さが際立っていました。
ダンサーさんもジュニアたちも、バンドさんもKinKiさんたちも…みんなが楽しそうで、それを見ているわたしたちも楽しくって…満足度が高く、気持ちよくライブが終了しました。

さて。約束どおり、最後の方にちょろっとMCの感想的なことを書きます。
わたし的に最も印象に残ったトークは30日。3月11日の震災の時のふたりそれぞれのお話でした。
どんな話だったかというとこんな感じ(あえてしゃべり言葉にはしてません。)

震災の時の話
「3月11日の震災の時どうしてた?」
つよしさんは、30Fより高いとこにいて、あまりの揺れに立てなくて女座りになってへな〜っとしてたそう(笑)
ペットボトルを持って、窓を開けて出入り口の確保をしたけれど、開けた窓がガンガン動いて開いたり閉じたりしていた。
隣のおばちゃんが「どうしよ、どうしよ」と言っていた。
大きな揺れは二度あったけれど、そのうち遠くの空に煙が見えてきた(千葉のガスタンクの火災でしょうか?)
ふとコウイチさんが帝劇だ!!ということを思い出し、「今コウイチは飛んでるのか、飛んでないのか、どっちなんだい!!」と。
そしてここでコウイチさんが「中山きんに君?」とツッコミ(笑)
つよしさんはマネージャーに電話してコウイチさんがどうしていたかを確認してもらったそうです。

一方、コウイチさんは幸いにも幕間で飛んではいなかった。
最初地震だ!と思ってはいたけれど、そこまでとは思わず、 エレベーターホールが騒々しくなったので、みんなを笑わせなあかん!とエガちゃんみたいなタイツ姿で笑わそうとしたけれども、みんなそれどころじゃなくて、誰も笑ってくれなかったとコウイチさん。
揺れが治まってテレビでニュースを見ていたら、スタッフが「みんなもう避難してますよ」と言いに来た。

つよしさんは揺れが落ち着いた時、日頃から作ってある非常持ち出し袋を持って、犬をケージに入れて持って逃げようとしたのだけれど、途中で(マンションの?)知らないおばちゃんが磁石みたいにひっついてきた。
動きづらかったので、おばちゃんに服のすそを掴んでもらって、犬のケージを持ってもらって、みんなで非常階段を下りた。
一番下まで降りた後で、おばちゃんに「どうするんですか?」と聞いたら「私は東に行きます」と言われた。
こういう非常時に見知らぬ人と助け合えるのは大事なことだし良いことだと思ったそう。

コウイチさんは、その日が確定申告の期限ぎりぎりの日でラストチャンスだったので、公演が中止になったあと、事務所へ。
自分はわりとすんなり事務所まで行けたものの、税理士の先生の方は身動きが取れず、結局3時間待ったそう。

それぞれがとってもらしいです。真っ先に相方を気にしたつよしさん。主役でありながら、怖がっているみんなを和ませようとするコウイチさん。
見知らぬご近所さんと会話しながら一緒に高層マンションの階段を下りるつよしさん。どんな非常事態でもちゃんと予定どおりやるべきことをこなるコウイチさん。
ああ、わたしの大好きな人たちだ〜と思いました。そんな話を聞けたのがうれしかったです。
そうそう。
元旦のお誕生会は、どこかの雑誌によれば、ぎりぎりまでやるかやらないか迷っていたそうですが、歌うお誕生日の帽子!!コウイチさん、気に入ってましたね〜
いつまでもいつまでも、右に左にフリフリしていたのがとても印象的でした。
つよしさんのプレゼント「人生ゲーム」は「博多に持って行って!」のひとことで「はっ!そこか〜」と思いました。ひとりでゲームもいいけど、たまには後輩たちとみんなで遊べるゲームはど〜お?…そんなところでしょうかね。
おぉ、思ったよりちゃんと意味があるのかも。
更に「毛無」の書き初めは「ゲーム」だけじゃなくて「怪我無く」にかかっているのかも?!というのが内々の大方の見方で、なんやかんや笑いに持って行きつつも、本音のところではコウイチさんの博多行きに全力でエールを送っていたのではないかしら?なんて話したりもしました。
今回MCは一回だけで、いつもと比べると短い?もうちょっとあってもいいのになぁ…と思った部分もありましたが、一度話し始めればやっぱりKinKiならでは…なゆる〜く温〜い空気に満ちていて、やっぱりKinKiっていいな〜と思いました。
長ったらしい感想を最後まで読んでくださったみなさま方、本当にありがとうございました!
今回だけは完走できないかも…と危ぶんでおりましたが、なんとか完成をみました。
これを機会にできることなら、ちょっとずつでもいいから、毎日日記を書きたいと思うこの頃。
今後ともふぇるまーた共々どうぞよろしくお願いいたします(礼)