ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2011名演セレクション

昨年末、まだちゃんと感想を書いていませんが、クリスマスの約束を見てひとしきり盛り上がりました。
ああいうのいいな。あれぞ音楽!みんななんて楽しそうなんだろう!あれにわたしのご贔屓の方々も出てくれないかな…
いろいろと思うところがあったのですが、今回の堂本兄弟の名演セレクションはあれとはまた違う日頃から馴染んだメンバーとしての良さがあって、比べるつもりはさらさらありませんが、堂本ブラザースバンドもいいなぁと思いました。
クリスマスの約束は、あのメドレーを成功させるために集い練習したメンバーですが、こちらは継続的に番組の中でいくつものセッションをしながら徐々にバンドとしてまとまりつつある堂本ブラザースバンド。普段はそこに毎回さまざまなゲストさんが入って、おしゃべりしたり歌ったりセッションをしたりもします。
新しいメンバーに変わってややしばらく、わたしは今回のメンバーがかなり好きです。
マッキーもレボレボもたかみなちゃんも代ダイゴ氏も…みんなノリノリで、いつもどんな曲でも演奏に加わっていることがとてもしあわせそうだし楽しそう。ああ音楽っていいな!って思える瞬間がだんだんに増えてきた気がします。
彼らの加入により、シンディーがさらにパワフルに、アグレッシブにつっこんで行くようになったような気がするし、堂本さんたちやツッチー、豪太さん、高見沢さん、建さん、浅倉さんなど元々のメンバーも、とってもやりやすくなったように見えます。
それでも30分はあっという間だし、ゲストさんが歌や音楽を本職としている人とは限らないので、いろいろな回がありますが…
今回みたいに名演だけをセレクションしてみると、ワクワクドキドキして、見どころもたくさん。
こういう方向へ舵を取るのは簡単ではないだろうし、トークももちろん楽しいので無くしてほしいわけではないですが、わたしはこういうのが見たかったのだなあとつくづく思いましたのことよ(笑)
FNSとか見ていても、多分フジテレビとしてはこういう方向性をめざしている気がするし、だったらもっと徹底的にやればいいのになぁ。
そういえば「堂本兄弟のテーマ」も久々に聴きましたが、テレビに映っていないだけで毎回こうやって撮りの時にはやっているのでしょうか?久しぶりに聞いたらやっぱりよかったです。
谷村さんの「サライ」をレボレボやたかみなやマッキーやKinKiさんが歌うことなんてほんとにレアな感じだし、「タイガー&ドラゴン」もおもしろかったです。(ちょっと堺さんが喉を壊すのでは?って心配になりましたけど。でも横山氏に触発されてがんばりたくなっちゃう気持はよ〜くわかりました!だって渋い声ですもん!)
渡辺直美嬢の「かもめが翔んだ日」もいい声だったし、迫力満点でよかったなぁ。渡辺真知子さんに一歩も引かずついていく、その度胸も素晴らしいと思いました。
それからなんといっても三谷さんの新劇ちっくな「Beginner」。さすがに聞き慣れちゃったか(失礼! 笑)前回ほどの衝撃はありませんでしたが(笑)やっぱり見どころのひとつかも。
わたしはどちらかと言えば三谷さんよりも、彼の後ろで顔色ひとつ変えず、いつも通りのパフォーマンスを完結させたAKBさんたちに脱帽!!うっわ〜すごいプロ根性…と尊敬しました(笑)
エレファントカシマシの宮本氏は本放送の時に「はじめての僕デス」(NHKみんなのうた)を歌っていたのが彼だと知ってからかなりイメージが変わりました(笑)「「今宵の月のように」はそもそも大好きな曲なので、もう一度聴けてうれしかったですけれども。
とはいえ、なんとなくKinKiさんが存在感がない感じだとちょっとさびしく思ったりもするのでしょうが、今回はゴスペラーズとのアカペラ全抱きとか、少年隊の仮面舞踏会とか、何度もリピートした回のダイジェストも入っていたから…そんなにさびしく思わずに楽しめました。
さて。
多分ふぇるまーたをご覧になってくださっているみなさんは、なんとなくお察しのことと思いますが、もちろんわたくしレイン的に最も期待していた未公開シーンは玉置さんの「悲しみにさよなら」でした。
そしてお察しのとおり、まあ何度リピートしたかわかりません(笑)
この曲は玉置さんのライブでも必ず歌われる、KinKiで言えば「硝子の少年」的位置づけの曲でもあるわけなのですが、ライブでは「say!」のあとは観客がみんなで歌って、玉置さんが小さくフェイクをしてくれるのです。「わたしの声」に玉置さんの声が重なるしあわせが味わえるわけですが今回その部分が堂本ブラザースバンドのみなさんのアカペラになっていて、ひゃーっ!!な〜んて豪華!と感無量でありました。
もちろんわたし的夢の共演で競演です!!わたしの声の上に玉置さんよりも、「KinKiさんの声に玉置さんの声が重なる」…の方が百倍も千倍もHAPPYなことに気がつきました(そりゃそうでしょ、笑)ああ、しあわせ。しあわせだなあ。
そもそも玉置さんの歌はとってもオープンマインドな性質を持っていて、聴いている人の心を開かせるのがとっても上手なのです。
今回歌の始めと終わりでは一緒にセッションに加わっているみんなの顔が違う気がするのです。みんながどんどんやさしいおだやかな顔になっていくのが伺われてとってもステキだと思いました。特につよしさんの顔に注目してみると、絶対に最初の方と最後の方では全然顔つきが違う気がします。最後の方のやさしい素直な表情、そのくせなんだか超色っぽくも見えてメロメロ(笑)
コウイチさんはどんなピンチが来ても、どんなに感動してもあまり表情に見せない気がするのですが、そんなコウイチさんの顔も、玉置さんの歌の時は表情がやわらかくなっているように見えたのは両方ファンだからかな!?いずれにしても、わたし的には大満足だったことだけは確かです。
玉置ファン的目線でみると、玉置さんはとっても脆くて危ういところもありますが、だからこそなのかもですが、歌声にとっても懐が深いところがあって、自分もそうだからこそ、人の弱さや脆さを受け入れて抱きしめる強さがあるような気がします。
そんな玉置さんの「悲しみにさよなら」を、つよしさんが深く傷つき、弱っていた頃に、いつか聴かせてあげたい、あの声で包み込んであげたい…なんて夢見ていたことがあって…(今思えば笑い話ですが、切実にそう思っていた頃があったのです)…そのことを不意に思い出しました(笑)ある意味、わたしの小さな夢がもっと素敵に形を変えてふたりが一緒に歌うという形で叶ったかも(笑)
ああ、これが残せるなんてなんてしあわせなんだろうと思いましたのことよ。
久保田利伸氏の「You were mine」は、本放送直後から、ぽつぽつと、ツイッターで「つよしさんのギター」に注目されている方が何人かいらして、「ギターが上手なので驚いた」と言ってくださる久保田氏ファンの方のツイートとか見てなんだかうれしかったのですが、今回こうやって総集編で見て見て「ああ、これのことだ!!」とやっとピンと来ました。確かにリズムもノリもすっごくいいかも。
この頃彼が歌ってなくてギターだけでもものすごく「萌え」な瞬間があって、たとえばカウコンのマッチの「MOTTO」なんかもそう。
他の歌っている曲たちよりもずっと、この曲でつよしさんがソロを弾いている場面のリピート率が高いことに自分でも気がついていたのですが(笑)マッチの横でよっちゃん(野村氏です)ポジでずっと弾いて、マッチをアゴで煽ったりギターで泣かせたりするつよしさんも見たいかも(笑)
以前つよしさんが「オレがずっとギターだけを弾いて、コウイチくんがずっと歌うというのもアリかも?」と発言したことがあったと思うのですが、今ならわたしも「アリかも」と思います。もちろん毎回じゃイヤですけど、一夜限りとかならそれもアリかも?と思います。それがカウコンのような美ビジュなら尚のこと…逆にひたすらコウイチさんが歌うつよしさんのバックで踊るとか、ギターとかベースVSダンスでも…今の彼らだったら実はなんでもありな気がします。
KinKi Kidsの「変わったかたちの石」に行く前に、関東ではバイク王のCMが挟まったのですが、「わかりますか?」と聞かれた整備マンが、「わかる人にはな!」と言い「ならうれしいです。」というアナウンスが流れます。
この「なら」がわたしの奈良ボケた頭では「奈良」に聴こえたんですけど。
奈良うれしいです。」「??なぜ、奈良がうれしいんだろう?」と思ってすいません(笑)
そして、新曲。
この曲はやっぱりCDよりも絶対にふたりが歌っている場面をたくさんの人に見てほしい歌でした。堂本兄弟バージョン、すっごくよかったです。
最後にこれがあったから、更に満足度が高かったのかも…このスペシャル。
「変わってしまうことに 僕は不安だったから」のところのふたりのハーモニーの美しいこと。コウイチさんの上ハモがなんとも素敵です。
デビュー後しばらくは逆パターンが主流だった気がしますが、ここ最近、つよしさんがよりニュートラルな声を出して、コウイチさんが味付け的な部分を担うという逆パターンも出現してきた気がします。
このふたりの歌声は最近とみに自由自在で、その曲のイメージやテンポ、キーや表情によって、いろいろなアプローチがされていると思います。
きっと新しい曲に向き合う時、どんな風に歌おうか?歌ってみようか?それはそれはいろいろと試行錯誤をしているのではないかと思われます。
譜面どおりに歌うのは当然として、そこから先の味付けによって、どんな曲にも聴こえるし、聴かせられるし、そこがまた楽しいところでもあると思いますが、この曲は本当にいろいろなことがうまくはまった1曲だと思うのです。
もう週間のチャートで一位は取りましたが、Familyがそうであったように、あまり時期にこだわらず、売り上げよりも何よりも、まずはたくさんの耳に届く1曲になるといいなあ。この曲は間違いなく、日々、疲れ果てて自信を失いかけた真面目で頑張りやさんという特質を持つ、日本人にやさしい1曲だと思います。
ファンの間でも、初めてラジオでかかった時と、ライブで顔を見ながら聴いた時、そしてこの番組での歌…とどんどん印象が変わっていっている気がするので、なんとなくまだまだ伸びしろがたくさんあるような気がして…文字どおり「音楽界に一石を投じる曲」(笑)になりますように。