ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 はじまりの時

おとといの晩「先生、来月ホルンでAO入試受けることになって〜AOだととりあえずピアノはないんですけど楽典があって…楽典の過去問を見たら、問題がむずかしすぎて全然わからないんです。教えてください。」
と高校生の生徒。
突然渡された過去問題のコピーを見て、生徒が帰ったあとにクイズ感覚で解き始めたらさっぱりわからず大汗をかきました(笑)
にも関わらず鉛筆を持ったまま眠ってしまい(そのあたり、超ダメダメ、笑)目が覚めてからよ〜く考えたらさほどむずかしい問題でもなく…
ちょっと考えたら無事解けて胸を撫で下ろしました。
どうしようかと思いました(笑)
みなさま、大学受験の時にやった勉強、何割くらい覚えてますか?!
わたしの脳はかなり退化している模様です(笑)がっかりです。
いやいや、へらへらしている場合じゃない。教える前にちゃんと思い出しておかなくては(笑)
さて。
うちの教室の最もやる気満々少女、4年生のMちゃんの妹のAちゃんがここ2度ほどおねえちゃんのレッスンについてきています。
「妹一年生だよね。ピアノは習わないの?」とちらっとリサーチしたら、「おかあさんは習わせたいと思ってるんだけどね、『Aは極度の人みしりなの…』って言ってた」ですって。
そう聞いていたので、この間たまたまお外でおかあさんとお会いした時に、さりげなく「ひとりで来るのが恥ずかしいのなら、おねえちゃんのレッスンを見学に来てもいいですよ!?」と言ってみたら、次のレッスンの前に電話があって、さっそくやってきました。
おねえちゃんが来ているし、生まれた頃から顔は合わせているので、「かわいい靴だね」とか「Aちゃんも元気!?」程度の会話はしていたのですが、実際に来たAちゃんは3人兄弟の三番目だけあって、まったく物怖じしない女の子。あれっ!?人見知り…(笑)
初めて来た日はずっとニコニコ顔のまま、45分間、じーーーーっと音がするくらい、わたしを穴があくほど見つめてました(笑)
2度目はおねえちゃんに「この(ブルグミュラーの)『やさしい花』、どこがむずかしかった?」と尋ねたら「こことここ」と妹が答えたよ(笑)「なんでAちゃんが答えるの〜!?」と憮然とする姉(笑)それでも落としたノートを拾ってやったりやっぱりやさしいおねえちゃんのMちゃん。
そしてふたりが帰ってすぐおかあさんから電話があって「明日からでも習いたいって言うんですけど…月の途中からではダメですか?」って。
わ〜い!またちびっこがひとり増えることになりました。
ちびっこを教えるのは大好きなので、はりきってまいりましょう!!
往々にしておかあさんが言うその子像と、会った時の印象が違うことがあります。
Aちゃんもまさしくそうで、どうやら人見知り…ではない模様(笑)
おねえちゃんが楽譜を取り替えている間に『ドはど〜こだ!!』と声を掛けてみたら、もみじみたいな小さな手が正しく「ド」をさしたばかりか、「ふたつ並んだ黒いところにチョキを置いて、そーーっと親指をおろした場所がド」って。ちゃんと目を見てお話してくれました。
それは4年前、おねえちゃんにはじめて「ド」を教えた時にわたしが言ったこと!!
来る前におねえちゃんが、家で妹に予習させてあげてきたのかな?
4年前のやりとりがちゃんと頭の中に残っているおねえちゃんにも乾杯!!
「Aちゃんも一緒にいることだし、なにか姉妹で歌える歌を一曲歌おうか?!」とおねえちゃんに言ったら、妹が「しろくまのジェンカがいい!!」と先に即答しました(笑)
堂本兄弟ゴスペラーズの方が「この曲怖い」と言って???となったあのかわいい曲。
おねえちゃんのMちゃんの方は「そんな短い曲…せっかく先生が伴奏してくれるならもっと長いのがよかった…」とぶつぶつ言いながらも、妹とうれしそうに歌い踊って帰って行きました。
さ〜てAちゃんの初めてのレッスンはどんな風にスタートしようかな。
こちらもやる気満々で迎えたいと思います。午前10時スタートです。