ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

  夏の奈良 旅日記 その1

 今回の奈良の旅の感想を書こうとするとき、最も印象的なのはお天気の推移で、こんなにひとつの旅で大きくお天気が変化したのは初めてかもしれません。
 この日、ショコラ譲とわたしは、朝の8時半過ぎ東京発の新幹線に乗ったのですが、家を出る時には雨は降っていませんでした。薄曇りという感じで、西へ向って出発してしばらくは晴れ間が出たり曇ったり。
 新幹線の中ではとにかく「ちょっと晴れた!?」「曇りだけど降ってないよね!?」と一喜一憂してました。
 途中、静岡を過ぎて「これ大きな湖だね。」「なんだろう?!」という会話をしたわたしたち。
 「琵琶湖?!」「いやいやいや(それは滋賀〜、笑)」「浜名湖じゃない!?」「そっか。」「そんなの今までなかったよね!」(あったってば!)「うん、今までは絶対になかったよ。」(いやいやいや、あったから)
 「いつも『のぞみ』に乗ることが多いけど、今回は『ひかり』だったし、スピードが遅いから見えたんじゃないの!?のぞみだとスピードが速すぎてきっと見えないんだよ!」(なんという超特急!!)な〜んて(笑)そんなことあるわけない(笑)
 浜名湖トークでしばし盛り上がりつつ、快調に新幹線は西へ。
 ところが11時近くなって、京都が間近になった頃から雨模様になり「やっぱり」という風情になりました。
 京都駅の近鉄のホームで友達のだんさん、shi:ちゃんと合流して、電車の椅子を向かい合わせにして、4人で仲良くおしゃべりしながら近鉄奈良へ向かいました。
 久しぶり〜という風情にならないのは当たり前で、ついこの間5月31日の横浜アリーナでも顔を合わせた4人なのです。関東と関西で住んでいるところは全然別々なのに、近所の友達よりたくさん会っているという不思議(笑)したがって会ってすぐでも話題に事欠かないわたしたち。もちろん話題の大半はつよしさんと薬師寺ライブ。やっぱりお天気はみんなの一番の心配ごとでした。
 近鉄奈良駅でとりあえずコインロッカーに荷物を入れ、すぐにコインロッカーの隣のおみやげ屋さんに入って買い物を(笑)
 何を買ったかというとこれらです。

 右の画像の丸いのは、わかりにくいですが鹿模様のマスキングテープ。shi:ちゃんが以前に買ったそうなのですが、おみやげにいただいたものがこのマスキングテープで装飾されていてそれはそれはかわいらしかったので、迷わず買いました。
 「来てそうそうおみやげなんて〜」とも思いましたがこれが大正解で、今回はあまりにも強行軍すぎて、とってもじゃないですが、この後はのんびりおみやげを買っている時間なんてほとんどありませんでした。
 昼食を食べたのは、近鉄奈良駅から徒歩で5〜6分という下御門商店街の中にあるおでん料理とうへんぼくというお店で、おでん料理ではなかったですがお野菜たっぷりのヘルシーなランチをいただきました。
 お好み焼きの「おかる」の前も通ったのですが、それはそれは行列になっていて、今回はあきらめました。
 商店街の中を歩いていたら、向こうからとっても派手で元気な中年のご夫婦が歩いてきて、まさかね〜と思っていたら、くーさんがついていてお仲間だ!と驚いたり、33分Tシャツを着ているおじさんも見かけました。
考えてみれば当然ですが、この日の近鉄奈良駅付近はあちらこちらにファンがいっぱいで、あの人も!この人も!とそれとわかる大きなまたは小さな「しるし」を見つけては喜んだりしてました。
 それからふぇるまーたで時々コメントをくださるケリー中毒さんと合流して、ならまちへ。
 雨は降ったりやんだりですが、とにかくびっくりするほど湿気が高くて相当な不快指数だった だろうと思われます。ただ歩いているだけでくらくらしました。湿気が極限状態に達するとパラパラパラ〜っと雨が降ってくる感じで、降っても降ってもちっとも涼しくなりません。言うまでもありませんが、この時点ではライブ時間帯には極限状態、絶対に土砂降りに違いないとみんなであきらめに近い気持ちで思っていたのでした(笑)
 ならまちでは庚申さんの身代わり猿をじっくり眺めたり、まちや工房奈楽で鹿のイラストやてぬぐい、絵ハガキやクラフトなどを眺めたりしました(今にして思えば、買ってくればよかったなぁと思うもの多数でした!仏さまの手書きの絵ハガキとか、とても印象的なデザインでした。次回こそぜひ!)
 それからすでにおなじみになった、春鹿やカナカナがある通りへ出て、カナカナの2階にある雑貨コーナーを見てきました。テレビで見た時は結構広そうに見えたのですが、実際に上がってみるとこじんまりしたスペースで、もうちょっと人が少なければじっくりのんびり見ていたかったです。なんといっても人口密度がすごいのと、とにかく暑いのとで、もうろうとしちゃってちょっと残念なことになりました。
 今回ちょっと前に買った本、「はじめまして奈良」の発売記念写真展の絵ハガキをいただいたのですが、残念ながら7月25日〜8月2日まででした。
 ロシアや東欧や北欧などの珍しい個性的な雑貨とか、絵本とかデザイン本とか、階下には高山なおみさんのお料理の本や絵本とか、お店の人が好きな世界、こだわっているものなんだろうなあというものがたくさん置いてあって、とても興味を惹かれました。
 カナカナから三条通りを指して歩いていると、向こうから仲良しさんがやってくるのが見えました。それがhana*hanaのことりさんで、この日彼女が奈良にいらっしゃっているとは夢にも思わなかったので、本当にうれしい気持ちになりました。きゃーきゃー言いながら感動の再会にしちゃって、ご迷惑じゃなかったかしらん!?ことりさん、その節は本当にうれしかったです。この場をお借りしてありがとです(はあと)
 興福寺の5重塔を眺めながら猿沢池の前に出ました。そこで今回初めて鹿に会いました。

残念ながら期待していた小鹿には会えませんでしたが、この間来たときにはなかった大きなツノがある鹿に会えたし、毛が生えそろってキレイな縞模様がくっきりとした鹿がいました。
 何をやってるのかなぁ?と近づくと池のほとりの柳の木の葉っぱを食べてました。かなり長いこと鹿を眺め、後ろから前から(笑)いっぱい写真を撮ってから、駅のコインロッカー経由で三条通りへ。
 ぜいたく豆本舗に寄り、前回つよしさんチック!と評判だった「福だるま」をはじめとした豆菓子や、すりごまなんかをいっぱい買ってホテルへチェックインに向かいました。
 この辺を通っていたのは多分4時半ごろだったと思うのですが、着ていたTシャツは雨というよりも汗でぐしょぐしょだったし、髪の毛はぺっちゃんこになったり爆発したりしていて、正直これからライブというよりは、シャワーを浴びてビール!?という感じ(笑)
 三条通りでJR奈良方面に抜けたのですが、居酒屋やファミレスもあったし、10時頃まで開いているお店も結構あるみたいで、猿沢池から奈良ホテル方面しか知らなかったわたしたちにとっては、「こっちは街なんだなぁ」と軽くカルチャーショックを受けながら歩いてました(笑)
 当然といえば当然ですが、住んでいる人たちにとっての現在の生活の地としての奈良の町と、旧きよき奈良が、ちょっとだけ場所を離して混在していることを初めて実感的に理解した気がします。片方だけしか知らずに奈良を知った気になっていたのだなあと思うとちょっと恥ずかしい思いでした。
[
 画像はホテルの部屋から見えた景色です。左の画像に大きく映っている建物がうわさの100年会館です。あそこでライブをした日にここに泊まればすごく近かったのに(笑)
 泊まったホテルもそうだったのですが、JR奈良駅の向こう側(要は100年会館側)は奈良ホテル側と全然違う景色が広がっていて、ホテルの窓から見た景色にとにかく驚きました。そもそもまわりにも高い建物がたくさんあったし、わたしたちが泊まった部屋も10階だったし。遠くの方に山々も見えましたが、近景は100年会館やたくさんのホテル群。ちょっと新鮮な奈良の景色を見ました。
 たとえば新聞にしても部屋に自動的に配られるわけじゃなくてほしい人だけが自動販売機で買うシステムだったし、プライバシーはきっちりと守られている感じで、静かに滞在したい方にはとても過ごしやすいところかもしれません。
 次回同じホテルに泊まることがあったら、ホテルでレンタルサイクルを借りて、一日がかりであちこち走ってみたいです。
 ここからライブに向かうあたりはすでにライブの感想の方で書いたので割愛しますが、ライブ後はびっくりするほど涼しくなっていたので、死ぬほど汗をかいたことも忘れて(笑)待ち合わせた関西の友人も一緒に居酒屋で「ライブよかったね〜」のお疲れさま会をして、11時過ぎにホテルへ戻ってきました。
 翌日分はまた別途書きますが、春日大社が中心の日記になります。