ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ぴかぴかの一年生

 お試しレッスンに1年生になりたてのAちゃんがきました。
 Aちゃんちはご近所で、おねえちゃんで中学2年のTちゃんがやっぱりうちの生徒なので生まれたときから知っています。確かお祝いもあげたはず。まだまだ赤ちゃん?くらいに思っていた子が、「○○せんせい。こんにちは。」と言いながら入ってきたときは心底びっくりしました(笑)おお、わたしの名前まで言えるなんて(笑)
 しばらくして「ピアノにさわってみる?!」と聞いたらおそるおそるもみじみたいな小さな手の親指でそーっと「ド」を触って「あれ?!おとがでない??」って首をかしげてました…「そーっとすぎ」なのです。かわいすぎ(メロメロメロ…笑)
 小さい子に人気の指をぎゅっと握ってする「あかちゃん体操」という名前の手遊びをしてあげたらくくくくっ!と声を出さずにひかえめに笑ってました。どうやらシャイな女の子です。
 続いて定番「春がきた」で「『た』抜き」遊びを。「はるがき○ はるがき○ どこにき○」○のところがきたら、口の前で×を作って声を出さないという遊びです。だんだんにアレンジして「きた」を抜いたり「き」だけ抜いたりするのですが、ひととおりやったら「もういっかいだけ」とアンコールされて、最後の方で「にゃはははは〜っ!」と声に出して笑ってくれました。ああ、なんてうれしそうに笑うんでしょう。かわいすぎです@@
 すぐに次の生徒が来てしまったので、「来月から」のことはまた別途話すことになったのですが、通ってきてくれるでしょうか。
 そもそも彼女のおねえちゃんのTちゃんは昨年全部で10回くらいしかレッスンに来ませんでした。部活が忙しくてそれでもやめるのは絶対にイヤということで、「来た分だけお月謝をいただきますね!」と言ったら、本当にびっくりするほど飛び飛びになってしまいました。
 時には2か月くらい音沙汰なく空いてしまうこともあって、実はとっても当惑していたのです。
 実際、彼女は土日も含め水曜日しか部活の休みがなくて、わたしの水曜日のレッスンは4時から7時15分まで一分の隙もなく埋め尽くされていたので、そりゃあもう仕方ない状況だったわけですが、なぜおかあさまが何も言ってこられないんだろう!?とか、本当はやめたいんじゃないの!?レッスンを避けられてる?とかネガティブなことが時々頭をよぎって、何度もなんらかの行動を起こそうかどうしようか迷いました。
 そんな想いがピークになると決まって『明日なら行けます!』という電話がかかってきて楽しくレッスンをするもののまた次は数週間先…という。そんなことの繰り返し、忍耐のいる1年でした。
 そんなTちゃんが修了式の次の日に突然部活の予定表を持って現れて、「先生、4月からは水曜日が空きそうですか?」と言うではありませんか。そこで思い出しました。
 確か昨年の6月くらいに「年度が変わればまた生徒たちの状況も変わるから、今はダメだけど水曜日が空く事もあるかもよ」と言ったのです。
 言ったわたしはすっかり忘れていたわけですが、Tちゃんはちゃんと覚えていて、年度末になるや否や今年の予定をいち早く聞きに来てくれたのです。
 偶然ですが水曜日の6時からの時間が空いたので、そのことを告げたら「早めに聞きに来てよかった〜!これで今年は毎週通える!!」と言って大喜び。
 ああ、しびれを切らして「続けるのかやめるのかはっきりしてください。」なんて余計なことを言わなくて本当によかったです。
 うちの教室は姉妹率が高くて、楽譜を共有したり仲良く一緒に通ってくる子もたくさんいるのですが、その中に彼女たち姉妹も名前を連ねてくれるようになったらうれしいです。
PS:レッスン話でもうひとつ。
昨日、昔の雑誌を切り抜いていたら、Hey! Say! JUMPの大きなシールが出てきたので、レッスン後、山田くんファンのSちゃんに「これあげるーっ」と出してあげました。
 なぜか赤ちゃんの頃のHey! Say! JUMPの面々が一枚一枚シールになっていて、Sちゃんってば5年生のくせに「ファンにはうれしいけど、本人たちにとっては羞恥プレイだね!」な〜んてマセたことを言うのでゲラゲラ笑ってしまいました。
 なんの雑誌から切り抜いたのかも忘れましたが、その下には相合傘の片方にひとりずつ山田くんとか中島くんとかの写真があって、隣には自分の名前を書き込めるように空欄になっているシールもあってなんて斬新なんだ!と思いました。
 ちなみに彼女は山田くんが尊敬する人だから「コウイチくんもそんけーしてるよ!」だそうです。「先生の好きな人だしね!」ですって(笑)なんだかその「先生の好きな人」という響きに途方もなくドギドキしちゃって思わず赤面してしまったんですけど…(バカだーっ!笑)