ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ジョンレノンスーパーライブに参加して <前編>

 昨夜はジョンレノンスーパーライブに行きました。
ライブは7時からだったのですが、1時半過ぎにはショコラ嬢と約束して、長々よもやま話を(笑)ちょっと早すぎた?と思いきや、話は全然尽きずに、途中からはバンコクから無事帰国したbonyarihitsujiさんとも合流して、楽しい時間を過ごしました。
 6時過ぎに武道館へ向かう道を歩きながら、ショコラ嬢と「今年は本当に盛りだくさんの一年だったね。なんだか運命的な気さえするわ。」と話しました。
 そもそも大勢の中に入ってしまうと、お互いに人見知りだし、そんなに自分からガンガン行く方じゃないし。一緒に奈良に2回も行って、びっくりするほど仲良くなれたのが奇跡的だったけど、ご縁というものは確かにあるのかもね…なんていう話を。
 目の前に武道館が見えてからの道が、すごく混んでいたし結構長くて、もうちょっと暖かいたとえば桜の季節にまた素敵なライブとかないかしら〜ぜひ来たいわ〜なんて夢見るように言ったりしました。
 考えてみたらわたしは武道館でライブを見るのは20年ぶり!!な〜んて昔なんでしょう(笑)学生時代はオフコースが何度もそこでライブをしたので、びっくりするほど通ったのに不思議です。
 ちなみにかの場所でのラストライブはアネ妊娠中に妹と行った松田聖子ちゃん。確か彼女はさやかちゃんを産んでほどなくで「瑠璃色の地球」とか歌ってくれた気がします。
 武道館の門をくぐってから脳内でずっと爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」が鳴っていて、そんなところも20年前と一緒だわ〜なんて変な感慨にふけっていました。ライブ会場としての音響はともかくとして、和の雰囲気や形はとてもとても好きです。日本人に生まれてよかった〜なんて思ったりします。
 さて、会場前で別々にチケットを取ったショコラ嬢とお別れをして、中に入ったら、なんとどんどん階段を下りるような指示が出ていて、あれ〜!?どういうこと?とびっくりしました。ずっと以前の記憶なんで記憶違いだったかもしれませんが、武道館という場所では、アリーナというのは2階席のような場所だったはずという認識だったのです。
 ところがアリーナはちゃんとアリーナで席に着いてみてびっくり。双眼鏡を出すのが恥ずかしくなるような場所で(アリーナの真ん中あたりかな)結局一度もかばんを開けず。すべてが肉眼でばっちり見えました。
 チケットを取ってくださった方は、大切な日記友達でKinKi&つよしさんLover同士、子育ての戦友でもある(笑)たぬきさん。その場で感動の再会を果たしました(大げさかしらん。「でも、本当にうれしかったんです!」コウイチ風味で、笑)
 ふたりで再会を喜び合っていたら、10mくらい前を横切っていくフジテレビの軽部アナを発見!想像したとおり、今朝のめざましテレビで特集がありました(笑)
 ライブそのものは本当に盛りだくさんで、これでもか、これでもかと素晴らしいミュージシャンがたくさん出てきて、本当にたくさんの音楽的刺激を受けることができました。
 ジョンレノンやビートルズの歌は、タイトルだけではピンと来なくても、聞いてみると「ああ、知ってた!」と思うものが多かったし、こうやってみなさんがそれぞれにカバー曲を披露するのを聞くと、おひとりおひとりの歌に対する想いとか、ジョンレノンに対する気持ちとかいろいろと伝わってきてとても興味深かったです。
 なにより、最近なんだか日本の音楽が方向性を見失っているように感じることが多くて、音楽番組を楽しみにして見てがっかりしたり、期待はずれだったりすることもあったので、「まだまだ日本の音楽は大丈夫だ!ブラウン管で見たものだけがすべてじゃなくて、素晴らしいものはいくらでもあるし、ちゃんとベテランも若手も真摯に音楽に向かっているんだなあ」というのが実感できて、すごくよかったなあと思いました。
 このライブはチャリティーで、収益はきちんとアジアやアフリカで子どもたちのために学校を作るという目的のために使われていて、今までも75校がすでにプレゼントされた実績があるというのが、本当にすごいことだと思います。
 最近の世の中の風潮として真正面から「愛」を語ったり、たとえ正しいことではあってもあたりまえのことをあたりまえに言うと、「カッコつけやがって!」とか「まあエラい!」とかなんとなく茶化されてしまうような感じがあります。
 多分真正面から向き合うことがなんだか恥ずかしい、スマートじゃないという空気もあるのかもですが、ジョークというオブラートにくるんでしまったり、あえて口にしないでこっそり思っている方が美徳みたいな空気があって、それは日本人特有のものかもしれませんが、果たしてそれでいいの?とも思っていました。
 でも、このライブのように、ちゃんとした大人がちゃんと真正面から「愛」と向き合って、やるべきことをまっすぐに行う場所があって、それを若い世代の人たちにもちゃんと見てもらい、何かを感じてもらうのも必要ではないかと思いました。
 実際に「ゆず」だけを目当てに来た?と思われる熱狂的なファンが、途中からどんどんノリノリになって、最後は一生懸命オノコード(自分の意思を会場で発信することができる、ペンライトのようなものです。)を振ってピースを出しているのを見かけました。一方でかなりご年配の方が絢香嬢の歌に熱狂していたり、老若男女入り乱れる会場でしたが、ひとつになっていると思う場面がたくさんありました。
 わたしはジョンレノンという人については、ほとんど音楽的な側面しか知りませんが、彼が亡くなってこれだけの歳月が流れても、彼の生き方や音楽にこれだけの方々が賛同して、「ジョンレノン」という名前の元にこれだけの人を集めてしまうというのは、すごいことだなあとあらためて。
 わたしは音楽が好きなので音楽について語ると、昨夜の出演者たちは、みんなジョンレノンやビートルズをカヴァーしているのですが、ちゃんと歌を自分のものにして歌っているのが素晴らしいと思いました。
続きは2回分に分けて、昨日出演された歌手、ミュージシャン、表現者の皆さんについて、覚書の感想、そして後半にはライブ後の出来事についても書いておこうと思います。
 なにぶんにも長いです。興味がおありになる方はどうぞ。
 トップバッターの絢香は容姿はとてもかわいらしい女の子なのに堂々と彼女らしいパワフルでオープンマインドの歌を披露していましたし、Salyuは華奢で少女っぽいなその姿はまるで人じゃなくて妖精みたいでしたが、一度歌い出すと彼女の世界観がわたしの中に歌と一緒になだれ込んでくるような感じで、とても刺激的でした。
 フジファブリックは初めて見たのですが、声も姿も不思議な吸引力があって、釘付けになりました。
 ボニーピンクさんは声が艶々していて色気たっぷりですがリズム感もとってもよくて、心にさりげなく入り込んでくる素敵な歌声でした。
 昨日触れた宮崎あおいちゃんは、とにかく顔が小さくて清らかで、彼女が出てきただけで「かわいい〜@@」とものすごいざわめきが起こりました。白いドレスが本当によくお似合いでした。はにかんだ笑顔は本当にまだまだ少女の面影を残しているのですが、一度朗読に入ると流石!のひとことに尽きる感じ。
 「LOVE」と「イマジン」の2曲の詩を読んだのですが、情感のこもった声の調子が本当に心地よくてもっともっと聴いていたかったです。
 彼女は後半全員がステージに上がったとき、常に箭内さんのとなりに立っていて、わたしは見たばかりのトップランナーを思い出していたのですが、その箭内さんは「THE SUNDAY DRIVERS」というユニットに属してステージに上がられていましたが、スネオヘア渡辺健二さんの歌声もとてもよかったです。
 もうひとり朗読をされた方、夏木マリさんもすごく上手でした。ご本人はとても華奢で美しいのに、何か怖いイメージを持ってしまうのはなぜだろうと思ったら、「湯婆婆」の声をされたからでした。あれがあまりにも強烈だったので、そのイメージがよみがえったらしいです(笑)
 「ゆず」は昨夜のメンバーの中ではスーパーアイドルという感じで、彼らが出てくるたびに、前の高校生らしきお嬢さんたちや会場中の若いファンがいっせいに立ち上がって大興奮、いっぱい叫んでいました。音楽は意外にも結構骨太で、なんといってもスターでした。
 前半部分でだれよりも心を奪われたミュージシャンはLOVE PSHYCHEDELICOで、マンドリン!?とアコースティックギターの2本だけで演奏されたのですが、KUMIさんのボーカルがあまりにも圧倒的でパワーがありました。母性のようなものが歌声にあふれていて、包まれるような温かさがあって、永遠に聞いていたかったです。おふたりの息のあった演奏も、それはそれはステキでした。
(後篇へ続く)