ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅行記 その3

 前の日記では、ケーキ屋さんを出たところまで。
 次に向かったのは、西大寺といえば…という場所。平城宮跡です。
 実は春にはライブの翌日に、某(笑)さと嬢がわざわざ1時間半もかけて車で駆けつけてくださり、連れていっていただいた場所です。
 今回は、西大寺の駅から歩いてかの地に向かいました。
 先ほどのレンタサイクルのおじさんたちが、懇切丁寧に行き方を教えてくださったおかげで、間違えることもなく、入り口まで辿りつくことができましたが、なんせ中は広いですし日の入りは間近だしで、とにかく広いところまで出ようと早足で歩きました。
  
 画像は夕暮れの光景。すでに平城宮の入口を入ってほどなく左側の画像みたいな夕焼け空になり…ちょっと歩いているうちに、右の画像のように、どんどん薄暮の世界へ。
 さすがに平日の夕方で、わずかに犬の散歩をしている人が遠くに見えるくらいでしたが、ほどなく静けさを破る歌声が。ストリートミュージシャン(の卵さん!?)とおぼしき3人組が、ギターを持ってドリカムを歌う練習をしてるところでした。その歌声を聴きながら、「もしこの場所で244さんがライブをやったら…」という妄想で盛り上がるわたしたち。
 「定員ってあるのかしらね!?」「たとえあったとしても、チケットがはずれたとしても、そこいらにいれば、どこからでも聞こえるんじゃない!?」「@@@」「宿泊場所が限られてるから大変じゃない?」「その時だけテント張ってもいいとかだったらいいのにね。」「そんなこと言ったら、全国から来るよ!」「すっごいイベントだね!!」「いつか実現しないかなぁ」なんて、夕暮れに夢の「もしも」話で盛り上がるわたしたち。
 その時のわたしは、なぜか最初のイベントの時にコラポした雅楽師の東儀さんのことを思い出していて、篳篥(ひちりき)とか笙の音とファンクな厚い音、こんな夕暮れ時に歌を歌う244さんがいて、それを自由にこの奈良の空気の中で聴けたらどんなにしあわせだろう…なんてことに思いを馳せたりしていたのでした。
 そんな日が来たら、きっととってもとってもうれしいんだろうなぁ。244さんも。そしてもちろんいつだって彼のしあわせを願っている、ファンのわたしたちも。あぁ、実現しないかなぁ。
 東大寺でライブをされる方もいらっしゃるし、奈良という場所には、244さんが野外ライブをするのに適した場所がたくさんあるような気がするのですが…ああ、実現しますように。
 さて、この日の記憶の中でとっても大きい存在だったのがお月さま。日が完全に暮れるかなり前から、この月が大きな存在感を発揮していました。

平城宮に着いてからは、みんなで「月の画像を撮りたいね!」と一生懸命トライしたのですが、なんせとってもむずかしくて、何枚撮ってもUFOみたいに光が流れてしまったり、不思議な写真になってしまうのが笑えました。その中でまあまあマシなのがこれだったというわけです。
 こういうところにたたずんでいると、「悠久の時」なんて言葉が自然と浮かんできます。前回春に訪れたときは、長いこと何もしないで、ただただこの場所でぼーっとしていました。
 今回は日暮れに追い立てられるようにしてあの場所を後にしましたが、また行きたいなあとしみじみ。その「また」がライブ参戦だったらどんなにいいことでしょう。
 次なる目的地は京都です。電車に乗ろうとするときにすでに、さと嬢たちから「もう京都に着いてるよ!」というメールをもらい、急に慌て始めるわたしたち。大和西大寺の駅に戻った頃には日がすでにとっぷりと暮れていました。
 京都駅で、ここまでご一緒したとっかーたさんとお別れをして、今度は地元京都と姫路からわざわざ駆けつけてくださった仲良しのお友達と談笑しながら伊勢丹の中でバイキングのごはんをいただきました。
 ここで印象に残っているものは、さといもの煮物に「小いものたいたん」と書いてあって、「炊いたもの」っていう意味なの?!と京都のお友達に聞いたこと。それから大きな赤い豆や緑の豆が混ざった納豆。煮物やお野菜がダシが効いていて、おいしいなあと思ったこと…なんて食べ物のことばっかり(笑)とってもおいしかったものですから(笑)
 この関西組のみなさんとは、今年はライブの当たり年だったせいもあって(笑)元旦の東京ドーム「φ」ライブから始まって、春の244ライブでは横浜アリーナ奈良(追記しました。忘れちゃダメですね!ここ、大事なとこだったのに、笑)赤坂ブリッツでお会いしましたし、夏の「KinKi Youコンサート。」もありました。そういや代官山そぞろ歩きなんていうのもあったし、今年は本当にたくさんの時間を一緒に過ごせてしあわせでした。
 多分、近所の友達や他の趣味友達よりもずっと頻繁に連絡を取り合い、距離も日頃の生活も全然違うみんななのに、結構深いところまで話しをしたりしているのがすごいなあと思います。
 こうしたつながりは、KinKi Kidsや244氏が運んできてくれたもので、「同じ人たちが好き」という共通点がなければ一生巡り合うこともなかったつながりだと思うと、なんてすごいことなんだろうと思います。
 レストランを出てからも、京都伊勢丹の外階段の上で、ず〜っと時間が許す限り立ち話をしていました。
 いつもならガチャガチャ家事をしたり、翌日の準備に追われたり、子どもたちの話を延々聞かされたり、それはそれはバタバタする時間帯なのに、こんな風にのんびりと時間を過ごしている自分が信じられません。
 話題の中身は取り留めもない日常のことだったり、それぞれの趣味の話だったり、もちろんKinKiだったり244さんだったりもしたわけですが、京都の地で「なんてことはない会話をしているわたしたち」っていうことに無類の喜びを感じながら、ただただしゃべって時間が過ぎていきました(笑)
  
画像はふぇるまーたでもおなじみの福井レポをくれたshi:ちゃんが送ってくれた京都伊勢丹の下の方にある大きなクリスマスのイルミネーションです。(shi:ちゃん、ありがとう!)
 左と右では光の加減かまったく違う絵に見えますが、同じツリーを撮った画像です。
 ちなみにわたしたちは、これを10階の外階段の上から見下ろしつつしゃべっておりました。(わたしが目が悪いせいもあるかもですが)明かりがちょっと滲んでいて、とってもとってもキレイでしたよ。BGMに時々「戦場のメリークリスマス」なんかがかかってとてもいい雰囲気。
 この日はとても暖かかったので、カップルがたくさん段々に腰かけていて、なにやらいい雰囲気になってましたが、考えてみればわたしたちの浮かれたおしゃべりの数々が台無しにしてたかも(笑)その節は大変失礼いたしました。
 そんな夜を存分に楽しんだ後、関西組の皆さんとお別れして10時半京都発の特急列車に乗って、わたしたちは念願の奈良ホテルに向かいました。
 朝起きたのが4時半で、ホテルに着いたのが夜も更けて11時半くらい。長い長い一日でしたが、本当に充実していました。
 この日遊んでくださった、とっかーたさん、だんさん、さとさん、shi:ちゃん。そして一緒に旅したbonyarihitsujiさん、ショコラさん。本当にありがとうございました。
 そしてそして…拍手コメントやはてなスターをくださったみなさんにも心から感謝です。