ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 いろんな子がいます その1

 昨日スーパーからの帰り道に「先生!せんせー!」と大きな声がして、振り返ったら大人数の公園に生徒が3人混ざってました。姉妹がひと組とそのお友達です。
 なぜか3人が口々にいろいろ言うのですが、がやがやしていてちっとも聞き取れません。「せんせー」までしかわからなくて???という顔をしたら、「せんせー、日本語忘れた?!」って(笑)おいおい。子どもって本当に面白いです。
 「お願いだから、ひとりずつしゃべって!」と言ったらようやく把握したらしく、それぞれの話は「先生、アラベスク(ブルグミュラーの)弾けたよ!」「すごいかわいいシールを見つけたから、今度先生ごほうびシールにして!」「あしたリコーダーを持っていくから先生の『特製リコーダー』を出しといて!」でした(笑)そんな脈略のない話を口々に言われても、絶対に聞き取れないってば(笑)
 ちなみに特製リコーダーっていうのは、わたしが友達に名前を彫ってもらったソプラノとアルトのリコーダーで、昨年末これを手に入れてからというもの、時々生徒がリコーダーを持ってやってきます。「大切なお友達が彫ってくれたから特別なパワーが入ってるのよ〜♪」と自慢したら、なぜか生徒がすごく重く受け止めて(笑)『特製なんだってよ』ということになって、みんなが「特製リコーダー」と呼びます(笑)
 自分のでうまく吹けないと『先生の特製のを貸して』という子もいます。もっともらしく「これだとうまく吹けるわよ〜♪」と渡すと本当にうまく弾けたりします(笑)やっぱり人は暗示に弱い生き物なのかも。というか、暗示の力を利用すれば、ここ一番というときに、すっごいパワーが出せるのではないかと密かに思ったりしています。多用しすぎちゃダメなんでしょうけどね(笑)
 「エーデルワイス」とか「人間っていいな」とか「パフ」とかをよくセッションします。ピアノとは直接関係ないのですが、呼吸を合わせるという意味では歌い方のいい勉強になるし、なにより「一緒に吹く」と生徒もわたしもとっても楽しいので大切なコミュニケーションの手段になっています。
 シールと言えば、ずっと前にPSだかのおまけについていたキューピーご当地シールが少し前から大活躍しています。この雑誌を買った方で覚えてらっしゃる方、いるかしら〜!?
 すごくかわいらしいかぶと虫とか犬とかのかぶりものキューピーがいたり、とってもキュートなおでんの具、こんにゃくキューピーとか、たまごキューピーもいますが、網走刑務所キューピーとか、スケバンキューピーとか、幽霊ナースキューピーとか、ホストキューピーとか途方もないキューピーもいます。
 教育上どうなのかしら?と思って迷っていましたが、うっかり小さい生徒に見せたら「ほしい、ほしい、絶対にほしい!」ということでご褒美シールに加えました。
 そうしたら、驚くことにへんてこキューピーからどんどん減っていくのがおかしかったです。絶対に取られないだろうと思っていた「ジャマイカキューピー」とか「監獄キューピー」とか「幽霊ナースキューピー」「だんじり祭りキューピー」なんて即効取られ尽くして「ああ、あれがよかったのに取られちゃった〜」と嘆く子も出る始末です(笑)レッスンノートに貼られたこのシールをおかあさまも見ると思うとちょっとどうかと思いますが、まっいっか(笑)子どもの目の付け所って理解の範疇を超えていて、本当に面白いです。