ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

「Love Event HIGHER in JAPAN」25日 その6 オノヨーコさんとのご縁について、そしてまとめ。

 まったくいつぶりだよ〜!な話ですみません。もううやむやにしてしまおうかとも思ったのですが、ここまでがんばって完結せずに終わるなんて、自分としてもがっかりだし、「いつまででも待ってるからね」というメールを何通もいただいたこともあり、やっと重い腰を上げました。
 自分が下書きしたものを元に書いたのですが、なんせ記憶がホントに怪しいので、例によって補足や訂正があればどうぞよろしくお願いいたします。
 わたし自身はビートルズ世代よりかなり下なので(わたしが学生だった頃の助教授の先生方がオンタイムで熱狂した世代だそうです)、書くのがとってもむずかしい部分も多々あって、そんなことも文章にするのがむずかしかった原因でもあるのですが、「なんとか今日の晩までにこれを上げてしまわないと、来るべきKinKi週間が楽しめない」とお尻に火がついたので(笑)とりあえずアップします。
 わたしの中では、KinKi Kidsの部屋とENDLICHERI☆ENDLICHERIの部屋は完全に別物なので、どのタイミングで書こうが実はたいした問題ではないのですが、いくら別物と言ったところで、つよしさんの身体がひとつしかないように、わたし自身が自分のために使える時間もひとり分なわけで、多分KinKiが露出し始めたら、ケリーについてゆっくり言葉を紡いでいる時間はなさそうです。
 でも、日記では触れなくても気持ちはいつもENDLICHERI☆ENDLICHERIのそばに(笑)
 不思議なことに、ケリーのライブに行きまくっていたころはあえてプライベートではKinKiを聞いていたわたしですが、終わった途端に逆バージョンになっていたりします。「傷の上には〜♪」などと口ずさみながら、バロンとの散歩を楽しんでいる毎日です。
 というわけで、ここから先は希望者のみお入りくださいませ。
・BAG ONE (John Lennon リトグラフ集『BAG ONE』)について
 そもそも、『BAG ONE』ってなあに?と、お友達のサイトで6月22日のレポを見た時に思いました。
 ビートルズはわたしももちろん知っていますし、ジョンレノンももちろん知っていますが、この『BAG ONE』が世に出たのは、どうやら1969年。小学校1年生になるかならないかのわたしが知る由もなく。なので月曜日を迎える前にネットで検索して予習をしました。
 あちこち調べた結果わかったことは、『BAG ONE』というのはジョンレノンのリトグラフ集が16枚収められたバッグのことで、当時限定300個が限定発売されたのものだそうです。ひとつひとつに『BAG ONE』の文字とジョンレノンの直筆のサインが入っているそうです。リトグラフ集の中に収められている絵の何点かは、ジョンレノン、『BAG ONE』で検索してみるとすぐに出て来ます。(リンクを貼っていいのかどうか自信がなかったので、あえてやめておきました)
 さて、イベントに戻ります。
 このコーナーでは、「ケリーが白い大きなカバンを顔の目の前に掲げて現れた」らしいのですが、実はわたしの場所からは、鞄しか見えませんでした。鞄が歩いて来たように見えたのです(笑)バックが大きいということなのか、ケリーが小さいということなのか(失礼!)ケリーが持っていたとは知らなかったのです。なんという間抜けな話でしょう(笑)正確には手袋をしていた手が見えたのは覚えているのですが、その手がケリーのものだということ、全く気がついていなかったわけです(笑)そのことはよそのサイトさんで見て初めて気がつきました。
 一見何の変哲もない白いボストンバッグが大事そうに掲げられ、一方で中に入っていたリトグラフがスクリーンに映し出されました。どれも線の数が少なくて、ジョンとヨーコの愛情がこもった絵でした。
 そのバッグの大切そうな扱いで、多分本物なのかもしれないと思いましたが、十川氏のブログにそのことが触れられていて、やっぱりと思いました。そんな貴重なものがこのイベントのためにはるばるやって来たのだなあと、不思議な気持ちで眺めておりましたが、多分当時のことをよく知っている業界の方や、当時のジョンレノンのファンだった方々が見たら、鳥肌モノだったに違いありません。
 
・『LOVE』の朗読
 ヘアショーの後(と、わたしメモには書いてありますが、今となっては自信がありません!)オノヨーコさんの朗読がありました。
 内容は『LOVE』の歌詞を日本語訳したものです。この映像については、箭内さんのお話の中にも出てきた部分です。
 オノヨーコさんが作ってくださったVTR(このイベントのためにわざわざ録られたもの)が流れました。BGMはジョンレノンの「LOVE」です。
 「愛とは〜」「愛とは〜」と畳み掛けるように朗読されていきます。(フジフィルムのCMでヨーコさんが「Photo is・・・」と読まれていた、あんな感じの映像です。) 
 VTRが終わるとオノヨーコさんから頂いた手紙についてのお話がありました。
 この辺りのいきさつは、ラジオコスモロジーで聞いた話なのかイベントで本人の口から聞いた話なのか、記憶が混ざってしまって定かではないのですが、どちらにせよ彼本人が口にした話なので、気にせず書いてみます。(間違いがあったら、遠慮なく指摘してくださるとありがたいです。)
 前の感想にも書いたとおり、オノヨーコさんからの手紙は、ある方が預かって来てくださり、突然に頂いたものだったそうです。そして、間に入ってくださった方に、「そんなに簡単にお手紙を書かれるような立場の方ではないので、大切にしてくださいね」と念を押されたそうです。
 その流れで突然思いついたように、ケリーがスタッフに「パソコン持って来て!」とお願いをし、ケリーの私物のパソコンのケースの中からお手紙の実物が出てきました。大切そうに広げ、ファンに向けて見せてくれたのです。
 この手紙をもらった日のケリーはうれしくて、何度も開いたり閉じたりを繰り返したり、眠る時も持ったまま眠ってしまったと言っていました。今も枕元に置いて寝ているとも。
 手紙には、「一人で見る夢は 現実にはならないが、みんなで見る夢は 現実になる」というような言葉が直筆で書いてあったそうです。そして、このお手紙が今回の急なイベント開催に大きな影響を及ぼしたのだそうです。
 実は手紙を頂く前に、あまりにも障害が多すぎて「このイベントの話はなかったことにしよう」という話になり、あきらめかけていたそうです。ところがこの手紙を頂いたことがきっかけで、勇気をもらい、もう一度がんばってみたいと掛け合って再度話が動き出したのだそうです。突然雨の中でシャンプーをしたくなって、上半身裸で出て行ったあの日の出来事のようです。その日から再度動き出した企画なのだから、こんなに急にろくろくアナウンスもなく、開催されることになったのでしょう。
 常々愛は複雑でむずかしいと繰り返すケリー。「愛とはシンプルなもの」というオノヨーコさん。わたしは年とともに、ヨーコさん論の「愛とはシンプルなもの」派に傾きつつありますが、だからと言って愛は複雑だと言うケリーを否定するつもりもなく。
 ケリーにしたところでこれから年を重ねるにつれ、考え方が変わって行ったりもするのかもしれないけれど、このふたりが世代を越えて知り合い、今、同じテーマ愛についてそれぞれが考えていることをぶつけ合えるという事実のステキさを思いました。

・「Imagine」の歌部分に関する補足です。
 第一弾の感想で、「意外にシンプルに歌いあげていましたが、『Imagine all the people』の部分を繰り返しがとても頭に残った」と書きました。
 実は、その時に書こうかどうか迷ったことがありました。その後の歌詞を聞いた覚えがなかったのです(本当はもうワンフレーズあるはずなのです)。聞き間違いかもしれないしと思い、書けなかったのです。このことについて、後にコスモロジーで触れられていて、もしかしてそうかな!?と思っていたところに裏が取れたので(笑)補足です。
 ラジオ「コスモロジー」によると、当初「Imagine」はアレンジしないで歌ってほしいと言われていたらしいです。そこでリハーサルで譜面どおり歌ってみたものの、E★Eらしさがなくなってしまったと思ったので、相談して、自分がしっくりくると思う歌詞の部分だけに限定して歌ったそうです。そうしたら、イベントでそれを聞いてくださったジョンレノン側のスタッフの方が、アレンジしたものもすごく良かったとおっしゃってくださったそうです。

・不思議なご縁を感じさせるもの
ジョンと関係のある人が偶然ケリーのアルバム制作に関わってたりしたそうです。
ジョンは辰年で、またジョンも龍が好きだったそうです。
剛さんが好きだという数字の「9」は、ジョンレノンにとってもとても縁があり、運命を感じていた数字なのだそうです。(たとえばお誕生日とか、オノヨーコさんとの出会いの日とか)

・ジョンレノン自身に関しても、「ジョンが何かをあなたに伝えたがってる」と複数のスピリチュアルな方から言われたことがあったそうです。
「『Revolver』というアルバムを聴いてみて」とも言われたそうですが、その時は「自分は自分だから」とわざわざ聞いてみようとは思わなかったそう。
 ところがある日から3日くらい連続で、たまたま入ったお店で期せずして『Revolver』が流れているという不思議な出来事があったそうで、その偶然に後押しされて、とうとう手に入れたそうです。
 軽井沢のパン屋さんに、『ジョンレノンと堂本剛が買ったパン』と書いてあるという話は有名ですし、ライブ「si:」の埼玉スーパーアリーナと同じ敷地には、ジョンレノン博物館があったのは皆さんご存知のことと思います。
 それから、つよしさんのソロワークの一番最初、『ROSSO E AZURRO』の際にラジオジャックした時、オールナイト日本の前の占い番組でも、「いつかジョンレノンみたいにLOVE & PEACE を歌う人になるかも」「いつか美術館を立てるかも」という話もありましたっけ。わたしはスピリチュアルなことについては、半信半疑なところもある現実派の女ですが(笑)なんとなく偶然の一致の気配はあちらこちらに転がっていて、やっぱりそういうのもひとつのご縁、インスピレーションが広がってゆくきっかけのひとつになっていくことは間違いないのではないかと思います。


★ここからはあくまでも私的な感想です。客観性のある話ではありませんので、そのつもりで読んでください。あくまでも、そういう考え方をする人もいるんだというくらいのスタンスで軽くゆる〜く読んでいただければと。
  今期のENDLICHERI☆ENDLICHERIのお台場ライブが終わり、最後にこのイベントが行われました。このイベントが頓挫する寸前だったことは、上でも触れました。しかし、本当に運がいい一部のファンしか見ることができなかったものになったことは残念でしたが、これが「行われた」という事実はとても大きい意味があると思います。
 たまたまイベントに参加された東儀さんのファンの方のお話を伺った時も、たまたま参加されたエンジニアさんとかプロの方々の反応や反響を見ても、このイベントが次回につながる大きな一歩になったのではないかという気持ちを持ちました。
 このイベントが開催されるに当たり、誰よりケリー本人が、表でも裏でもものすごいエネルギーを持ってがんばったのだと思いますが、情熱を共有しながらイベントの開催に尽力してくださったスタッフや出演縁者の皆さん、また事務所やレコード会社の方々もさぞかし力を尽くされたことと思い、こんな素晴らしいイベントを提供してくださったすべての方々にお礼を言いたいような、そんな気持ちになりました。
 また、イベントに際して、事務所がさも「ノー」ばかり出していたように思っている方の感想も読みましたが、わたしはそんな風には思っておらず、いつにも増して「ものすごく大切に育てられているんだなあ」という感想を持ちました。 
 「たくさんダメ出しをされた」とケリーが言っていたのも事実でしたが、そのダメ出しにより、プロデュースする側としてへこたれない持久力を含め確実に力をつけたようにも思うし、そのダメ出しの中には、多分ドウモトツヨシという人を守り、じっくり育てたいという事務所の意向が隠れているような気がしてならなかったのです。
 レベルが全然違うとはいえ、わたしも常日頃から「未来の音楽を担う人を育てたい」という気持ちで仕事をしている身なので、相手が「才能がある若い人」であればあるほど、育てている途中で慎重になるのはよくわかるし、才能や本人のやる気をつぶさないように気をつけながら、でももっともっと上へ引っ張り上げてあげたいという気持ちになります。
 だからこそ、常にイエスではなくてダメ出しも必要だろうし(常にYESを持って温かく支えてくださった方々もいらっしゃるでしょうが)、斬新すぎて聞き手がついて行けないようなことを言い出した時、まだ時期ではないと思えば、ノーを出すこともあったのではないかと思うのです。
 事務所として、現在がENDLICHERI☆ENDLICHERIとしてのピークと考えるなら、本人が何を言おうがオノヨーコ女史や東儀さん、福山くんなどを前面に据えてマスコミに打って出ることだっていくらでもできたでしょうし、もっともっと現時点で大きく煽ることも簡単だったと思うのですが、あえて強引にそれをしなかったところにも、わたしは事務所側からケリーへの愛情のようなものを感じたのです。
 ケリーはラジオで、「僕は腹をくくったから。たった一度きりの人生、最大限の努力をする」というようなことを言っていました。それは素晴らしい決意表明で「応援したい」と言う気持ちを新たにしましたが、一方で本人が「たとえ失敗しても本望だ」と割り切ったとしても、ファンとしては絶対につぶれてほしくないと思う気持ちがあるし、もちろん事務所としても失敗させたくないという気持ちで見守っているに違いないと思っています。
 ある時ラジオでケリーが「何をやってもノーと言われる」というようなことを箭内さんに愚痴ったとき、箭内さんが「そうはいっても、キミのまわりの人は、みんなキミのことを大好きなんだよ」というようなことを、とってもやさしい声でおっしゃっていたのが、とても印象に残っています。
 多分本当にそうなんだろうなあとしみじみ思いました。ご本人の気持ちも、スタッフの皆さんの気持ちも、そしてファンの想いも・・・ちょっとずつ色が違っても本当はみんな本質的に一緒なんじゃないかと思います。それぞれの想いの形は様々でも、同じ方向を向いてひとつになれるといいなあと、そんなことをつくづく思ったりもしました。
 わたしにとっては、ケリーの声や音楽に触れることは無類の楽しみだし、まだまだ伸びて行く彼をゆっくりじっくり見届けたいという気持ちが大きいです。声だってゆっくり休める時間があればいいなあと思うし(なんせあの声の音色、表現力は得がたい才能だと思うので)、たくさんのライブに触れていっぱい刺激を受けてより素敵なものを生み出す彼を見たいなあと思います。
 まだまだどこまで伸びるか無限大の可能性を抱えているように見える彼が、じっくりと充電し、また他のお仕事から吸収してきたものを追加して新しいものを生んでくれる日を楽しみに待ちたいです。今期がいつまでなのか、今後は約束されているのか、不安に思っている方がたくさんいらっしゃるようで、同じファンとしてどう思いますか?というメールもいただきましたが、わたしはその部分で不安に思ってはおりません。
 ライブの打ち上げの最中から、もう「ライブがしたい!」「ライブがしたい!」と言っていたらしいケリー(バンドの皆さんのブログによれば)。なんて大きくなったんだろうとなんだかうれしくなります。一時期あんなに人前を怖がっていた人と同じ人だとはとても思えません。実際に昨年100本近く、そして今年も50本もライブをして得た経験は何事にも変えられない宝物になったことでしょう。
 なにより「大変」より「楽しい」という思いが勝って終了の日を迎え、まだまだ余力を残して終了できたことは素晴らしいなあと、ただのファンながら感無量でした。
 「また会える日が来る」「もうやめることはない」とご本人がはっきりと明言されているのだし、「地方に飛びたい」という想いも相変わらず強く持っているようですし、今のところ不安材料は見当たらないのではないかと・・・な〜んて言うと楽天的すぎるかしらん!?
 まだまだ序章であろうこの時期から見守れるしあわせを思いつつ、次に会えるその日まで、しっかりとお金を貯めたいものだと思います(笑)

 というわけで、こんなにバカ長い文章を読んでくださったアナタはなんて辛抱強くやさしいお方でありましょう(笑)最後の最後まで長々失礼いたしました。