ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 旅行二日目、そして三日目。

 那須での2泊3日を終え、今日はちょっと早め3時過ぎには地元に戻ってきました。
 昨日は「那須動物王国」へ、今日は「ホウライ那須千本松牧場」へ行ったのですが、寒いこと寒いこと。特に昨日は粉雪がずっと舞っていて、我慢大会みたい(笑)ガタガタ震えながら牧場を散策して、比較的散策路の出口よりの方のトナカイやアルパカたちを見て来ました。彼らはあったかい毛皮に包まれてマイペースに草を食み雪をなめたりしています。冬ってなんですか?という顔をしています(笑)そして我らがバロンくんもまた、寒さはさほど気にならないみたい・・・寒そうなのは人間だけというわけです(笑)ホントはもっと奥の牛や馬の放牧地の方まで行ってみてもよかったのですが、いかんせん寒くて寒くて。
 余りの寒さに途中からとうとう降参して、バロンは一時預かり所で預かってもらい、わたしたちは屋内で犬や猫と触れ合って過ごしました。「ふれあいコーナー」には大きなセントバーナードとかラブラドールなんかもいて、大きな身体で擦り寄ってきて、静かに愛情のこもったやさしい目でじ〜っと視線を合わせてくれます。隣でゴロ〜ンと横になってお腹を見せたり、目が合っただけで走り寄ってくれたりもします。
 こんなに次から次へと人々がやってきて、ろくろく休む暇もないだろうに、こんなに穏やかでいられるのは、お世話をしている方々が「お仕事」という割り切りだけじゃなく、きちんと動物に対して愛情を持って接しているからなのかなあなんて、そんなことを思ったり。小型犬の中にはバロンそっくりミニチュアダックスや大好きなパグなんかもいて、本当にかわいいのですが、小さい彼らはすぐにちびっこの餌食になって、力まかせに抱きしめられたり追い掛け回されたりしています。それでもうれしそうにちぎれんばかりに尻尾を振っているのです。本当にご苦労さま、わんちゃんたち。
 猫の方は犬とは全然違ってホントに自由気ままで、呼んだって来ないのはもちろんのこと、撫でられてとても気持ち良さそうにしていても、唐突にどこかへ行ってしまったり、ひらりと身を交わして子どもの手をすり抜けたり。人間の思い通りには決してならない猫たちなのですが、この子たちを見ているとそういうところが頼もしいと思ったり。誰にも媚びないその孤高な姿が潔いと思ったり。隣でくーくー眠っているのを見るだけで癒されたり。
 ここの猫たちはどの子も大きくて立派な体型をしていて、特にヒマラヤンやペルシャ系の猫たちはずっしり重くてボスの風格たっぷりでした。うちの置いて来た2頭は元気かしら?!なんて、ちょっとさびしくなりつつ猫舎を後に。
 一方今日行った千本松牧場の方は、多少は暖かでしたが、それでもやっぱりまだ那須は冬の色が濃いなあと思いました。これでも例年に比べればかなり暖かいそうですが。
 そしてここでもまた、わたしたちは動物を見るためにそぞろ歩きです。うさぎでしょ、羊でしょ、ワラビーでしょ、エミューでしょ、それから生まれたてのヤギとか、うずらとか、いろいろな動物を家族みんなでわいわい言いながら見たり触ったりしてきました。ここだけ読むと「どれだけ動物好きの一家?」という感じだと思いますが、段々とそんな風になりつつあるかも(笑)
 画像は、今朝寄った千本松牧場で撮りました。広大な敷地の牧場で、あちこち広々としていて木立もたくさんあり、目にも優しくてとても癒される風景です。 

これは空の画像ですが、風に空と地面が近くて、地球は丸いんだなあというのが実感的にわかります。空の青も雲の白もくっきりはっきりでとても清々しい色です。夜は星がきれいだろうなあと容易に想像できる感じで、もっと温かい時期に寝転んで星を見たいなあと思いました。
 ここではバロンは家畜たちを見て大喜び。犬はどうかすると苦手なようで(笑)しつこく寄って来られると固まってしまうのですが、家畜には自分からかなり寄って行って、ヤギとはお互い好奇心満々で、そ〜っと鼻と鼻をくっつけて見つめあったりもしてました。不思議です。
 夕べの宿は、ペット連れ専用のペンションだったのですが、若いオーナー夫妻があまりに美男美女だったのでびっくり(笑)宿代が意外に安かったので、1000円プラスのオプションでカニの食べ放題を食し、昼間の寒さも忘れ、満喫させていただきました(なんて単純、笑)
 食事の後半からは、オーナーご夫妻のトイプードルや宿泊客の犬たちも入り乱れて、食堂が犬たちの社交場に!我が家は実はバロンも含めて、犬の社交界というものに対してとっても消極的なのですが(要は人見知りなのと、お犬さまの公園デビューみたいな雰囲気が苦手なの、笑)カニを食べている途中でもあったし、バロンが思いのほか他の犬たちの輪に入って行く様子が見られたので、今回は静観を決め、黙々とカニの続きに舌鼓を打っておりました。
 ところがやっぱりバロンは10分もしないうちにくたびれてオットの膝へ(笑)わたしたちのところに続々とやってくるワンちゃんを撫でてはみるものの、適当に距離を置きつつ、食事が済むやいなや我が家は早々に退散しました。そこで団体行動はおしまい。めいめい勝手に旅の夜を満喫するというスタイルが我が家流なのです。
 アネとオトートはふたりで宿で貸してくれたプレステ2で人生ゲームをやったりスマスマを見たり。バロンは横のケージで爆睡!オットとわたしは新たにワインを開けました。
 洋書を読んでいるオットの横で、わたしはというとオットが用意してくれたポータブルのDVDプレーヤーで「不完全」のDVDを見てました。実はずっとバタバタだったので、まだ全編見るなんて全然無理!と言っていたのをオットが覚えていて、わたしのために持って来てくれたのでした。ありがとう!オット!だんだんに酔っ払いモードになるにつれ、迷惑な妻はツボシーンが来るたびにオットに「見てみて〜!」と無理やり見せつつ、那須の夜は更けて行きました。