ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[KinKi Kids] 「futari」

 つよしさんが作曲でコウイチさんが作詞のこの曲、「i-album」の中に、ものすごくじょうずに溶け込んでいる1曲という気がします。今回のアルバムはテイストが一見バラバラのようでいて、実はどこか統一感があって、流れがすごくいい気がするのです。
 この「futari」のコウイチさんの詩がロマンチックなこと(笑)
 一見逆なようでいて、本当にロマンチストなのは彼の方で、案外つよしさんの方がリアリストかも、と思うことがあります。もちろん逆のシチュエーションもあるし、ふたりとも両面を備えているのでしょうけれど。
 「永遠の日々」や「spica」のように男っぽい彼の甘々な曲が好きなわたしとしては、こんな風に甘い歌詞を紡ぐコウイチさんは大歓迎なのですが、この詩がどちらかと言えばビターな曲に合わさっているのが、なんとも新鮮です。つよしさんのほろ苦い寒色系の曲調にこの詩が載ることで、詩がより生きて、より甘さや切なさが際立って聞こえる気がするのです。
 一方つよしさんの曲は、大人っぽくて誠実なのに捉えどころがないような不思議なイメージで、これまたいつもの彼の書く曲調とはひと味違っていて、心がキュンとします。うまく言葉にできませんが、この曲の中にはKinKiの新しい可能性が幾通りも透けている気がして、とっても気に入っています。
 というわけで、年末につき時間がなかなか取れないので、今回のアルバムについては、順不同に(気に入った順とかではなく・・・順番を決めろと言われても、とっても選べませんが、笑)ちょっとづつ触れて行こうかなと思っています。