ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[KinKi Kids] 16日 ENDLICHERI☆ENDLICHERIライブメモ

 久しぶりに、思う存分書いてみました。読みにくいので、箇条書きです。例によって長・・・いつにも増して長・・・以下省略。
 というわけで、ご興味のない方にとっては多分かなりの拷問です(笑)夏バテに拍車をかけてもいけないので、ホントに覚悟がある方のみ下へ下へとどうぞ(笑)
・斜幕の中のケリー
前回も思ったのですが、お客さんに見えないところから踊りまくりです。見せるための踊りではなくて、自分が気持ちいいから、リズムに乗って自然に身体が動くようなダンスなのですが、結構ガンガン踊ってます。
・育っているドラゴン?!変わってゆく舞台
しょっぱなのスクリーンの映像や、センターのドラゴンがまたちょっと変わっていました。特にドラゴンは明らかに最初の方に見たときより大きくて、最初よりずっとゴージャスになっていたと思います。本公演のおしまい頃にも思ったのですが、最後に向けてあとわずかなのに、それでも所どころ変更があるところがすごいです。
・不思議な帽子、不思議なタンクトップ、そしてでっかいサングラス
 最新のしんどいスタジオと同じ帽子をかぶってました。衣装は緑のパンツに、ショッキングピンクのタンクトップ。左の片紐がずっと腕の高い場所(胸の横あたり)で止まっていてずり落ちも上がりもせず不思議だったのですが、どうやらオリジナリティー溢れる紐の結び方をしていたらしいです。胸元だけを見ると、あれ?タンクトップはどこ?というくらい、ほとんど素肌。でも下の方はピンクタンクがちゃんと見えてました。
 なぜか、帽子とサングラスで武装しているとオトコっぽくがっちりして見えて、「a happy〜」で全部取ったら急に頭が小さくなったせいか、身体ももっと細っこく華奢に見えました。別人?!華奢な体にワイルドなヒゲが妙に色っぽくて素敵。メロメロメロメロ。つよしマジックです。横にいた友人も目がハートになっていて、やっぱりと顔を見合わせてしまいました(笑)
・音(音響)のコンディション良好
アンコールのあたりまで、ケリーはイヤモニをほとんど気にしていなかったような。音がハウったりするところも少なく、音が、声がとってもクリアーに聞こえました。声のコンディションもよかったと思います。かすれたりしてなかったし、疲れている風でもありません。f(フォルテ)でレーザービームの声になるところはそのままに、強弱の幅が広くて、ささやくようなpp(ピアニッシモ)もなめらかに出てました。
・「雄」
この曲にはあんまり踊るイメージがないと思いますが、実はずっと足がロボットダンスしてました。間奏の間もバンドサウンドに体を合わせてずっとダンシング。歌声もCDでもそう歌っているように抑え目ですが、とても豊かに声が響いていました。
・なんといっても色っぽい「いきてゆくことが」
 甘い甘い歌い方が、ていねいな強弱が、マイクスタンドをゆっくりじっくり這う両方の指先が・・・この曲を聞くたびに、とんでもなくこの曲を歌う彼が好き・・・とうっとり。
美しく在る為に
 前奏がすごく好きです。パーカス、西川氏のギター、十川氏のピアノがそれぞれ、ものすごく技のある高度な仕事をしています。技術だけじゃなくて、とっても深く、気持ちが入っています。歌に入る前にすでに前の曲からの世界観がすっかり塗り替えられていて、お膳立ては完璧。そこにケリーのまっすぐで素直なボーカルが乗って曲が完成。間奏でも演じるように気持ちを作っているケリー。ステージ奥の方をにらみ、無心な顔で光に向かって手をかざし、そして決然と振り返り、また曲の世界へ。
・タップダンスは、今日は演劇っぽいノリ(実は、前回とは全然印象が違っていて、これは追記予定です。特にしーままさんには、そっちを読んでいただきたいです、笑)
 光に触れるように、光を捉えようとするように腕が伸びて、伸びた手の指先にまで表情があってきれいでした。完全なリズムソロだと思っていたら、西川氏や十川さんが入れる水底から聞こえるようなひそやかなBGMがかすかに鳴っていました。強弱、緩急が自由自在で、ケリーの感情が赴くまま、まさしく「ぼくの靴音」という感じなのですが、このBGMが実は効いていて、靴音だけが浮いてひとりぼっちになってはいませんでした。
 ひとりで踏んでいるステップが、次第に形になってきてまずはダンサーたちが、次に会場が巻き込まれていって、きれいに揃った5拍子になるあたりがすごく好きです。そして、そこを経てTAMAさん、優香さんと3人で踊るダンスが力が程よく抜けていて素敵。女の子ふたりの真ん中にいるのに、センターのケリーがちっともごつく感じず、むしろかわいらしい。反対だと王様みたいですが、ケリーだけ女の子たちより一段低いところで踊っていて、それが妙に馴染んでいてすごく好き。
・ケリーとのユニットも見てみたい?!スティーブ
 ダンサブルにパーカスを操る前半。動きが大きくてステップも混ざっていて、一々カッコよかったです。(恐ろしく余談ですが、うちの音大にあんなカッコいいパーカス奏者がいたら、間違いなく恋におちていたと思うわたくし。勝手に言ってろ、殴!)
あの自由さと言い、カッコよさといい、大きさといい、ケリーとお遊びでトラジハイジみたいなユニットを組んだら面白いかも?!と一瞬思いましたが、多分収拾がつかないことでしょう(笑)ふたりとも自由すぎますから。やっぱりつよしさんには、光一さん。良くできてます(笑)
彼の見せ場のなかで、とっても好きなのが、「美しく在る為に」と共に、ドラム缶を全身全霊を込めて足を踏ん張りつつ撃ちならし、焦燥感をどこまでも煽ってくれる「濡れ鼠」。端と端なのに、しょーこさんとのドラムスと息もぴったり。 
・御伽噺 
 ここのダンスが、ものすごく好きです。文句なく楽しい。この曲は断然追加が好き。あんまり記憶が定かではないのですが、先生のソロで締めるのは、この曲でしたっけ?先生の超絶技巧的かつ激しく感情が揺れるなプレイを見て、ケリーの瞳がらんらんとしていて、気がつけば台にあごを乗っけてにこにこにこにこしていながら見てました。その場面のしあわせそうな横顔ったら。WINKUPで良く見るような極上の笑顔でした。魅せようとしているのではなくて、単に素で楽しんでいる顔なのですが、アイドル全開の顔。向いている方向は西川氏なんだけど(笑)ファンだったら、あんな顔を向けられたら絶対に溶けそうな、そんな笑顔です。
 一方で同じものを見て、ウエケンさんがあまりのすごさに笑顔で受けまくっていて・・・ふたりの表情は全然違うのだけれど、同じものに気をとられ、同じものに激しく反応している姿がなんだかよかったです。
・Chance Comes Knocking
 走り回るブラス隊。よく鳴るトロンボーン。魅惑のペットを抱いてはしゃぐ下神さん。心を思い切り揺さぶる竹野さんのSAXの音と、彼のにっこり笑顔。(どうやらこの方ともわたし、同年生まれらしいです。何気にバックメンに同年代の方が多いです)CHAKAさんのパワフル、ソウルフルな声がちっともブラスに負けなくて、毎回、「なんてすごいの!」と思います。
 ケリーは、メンバー紹介でもここでも、自分が前に出るところと、客席の一人のようになって楽しんでいるところと、しっかり分けている感じ。声を休めつつ、客席よりも誰よりも、実はメンバーの演奏を楽しんでいるように見えます。
・参加型ライブ
 サンカクのメンバー紹介あたりから、参加型になっている部分が楽しくて仕方ないです。途中からはクラップという形で、わたしたちは言うなれば音を創る一員になっています。この一体感たるや、素晴らしいです。70公演も過ぎているせいか、客席の声の掛け方や乗りがどんどん的確になっていて、そんなにへんてこな場所で声を掛ける人もいず、客席からもステージを熱くさせるパワーが送られているハズと勝手に思っています。多分そう。
・ギターソロ
 追加後半になってから、より音楽的になったような気がします。技とか音色、響きを楽しんでいたような最初の頃と比べ、より心にくるフレーズが多いです。一瞬キ〜ンと耳障りな音になったり、ハウったりも減ったような。個人的には、流れるようなプレイや、きらびやかな音の羅列よりも、引っかかりがあるブルージーなフレーズが好きで、ぎゅぎゅっと心にきます。
 彼のソロギターの特徴として、リズムが決まってきて、客席が乗り始めると壊すというパターンの繰り返しがあって、このパターンが実に新鮮です。もうちょっと聞きたいところでやめてしまうので、多分に焦らされている感じがするのですが、この弾き方って彼そのものみたい(笑)捕まえられるかと思うとするりと逃げてゆく・・・そしてまんまとまた乗せられるファンの図(笑)
・声を休める時間?? ナンデモアリーに拍車がかかるメンバー紹介からセッション
吉本新喜劇みたいなノリ。あんまり面白くて、ひーひー言って笑っているのですが、途中で「誰も声を発していないのに、これだけ笑かされているんだ」と気がつきます。表情とパントマイムと音楽だけでボケまくる皆さん。多分、ケリーにとっては、歌いまくり踊りまくりのライブの中で、喉を休め、自分も休めるところがここだけなのかなあ?!とちらっと思いました。この辺りから、バックのメンバーの皆さんがいろいろ仕込んでいて、とっても面白いのですが、多分レポが上手な方がいくらでもいそうだし、お任せすることにして割愛して、キーワードだけ挙げると・・・
 音でいっぱいメンバーに話しかけるケリー。どこまでもかわいらしく小首を傾げるしょうこさん。スティーブの生首2体。西川氏のピンクのズラ。潜水艦の潜望鏡になる触覚。ギターで撃ち合い。熱烈なキス!足の間から顔を出した見返り名越さん。
・大人を童心に戻らせてくれるステージ
 何故か下神さんが歩き出したら、後ろをケリーが追いかけ、確かスティーブや竹野さんも加わってブレーメンの楽隊みたいになってました。遠くのサスケさんが全力疾走で列に参加しようとしていて、とっても楽しげでよかったです。
・ダレデモアリー☆ダレデモアリー
 名越さんが、前回見た時のクールさはどこへやら、大きく壊れてました。アフロのかつらでノリノリになったり、途中で吹き出したり。表情がびっくりするほど豊かで素敵になってました。
 名越さんがいらっしゃらない時の竹内さんも、わたしが1度目見た時と2度目見たときでは、全然別の人のようでした。楽譜をきちんと確認しつつ真面目に演奏していた1回目と違い、ノリノリでガンガン行っていた2回目。多分このライブには、プロのミュージシャンを本気にさせ、心底楽しませる何かがあるんだろうなあ。
 そして、多分今後、どんなにミュージシャンが入れ替わったって大丈夫でしょう。新しいENDLICHERI☆ENDLICHERIに変化していくことをちっとも恐れていなさそうで素敵です!
☆16日の日記で触れたところは、あえて割愛しました。アンコール曲などに触れていないのは、そのためです。記憶違い等、あるかもしれません(同じ日にご覧になった方、指摘していただけると、うれしいです。)
・次回予告
 ここまでで、たいがい長いのですが、本当に書きたかったのはここからだったりします。なので、予告だけ。続きのアップはいつになるかわかりませんが(文章はほぼできていますが)、予告だけしておきます。
1.タップダンスとリズムセッションと変拍子について
2.「si:」と違って見えたこと
3.楽器のピッチの変化について気がついたこと
4.世代を越えて惹きつけるもの