ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 木蘭の涙

 大人の生徒さんが、一生懸命に練習している曲です。スターダストレビューの曲で、最初に世に出たのは93年。ずいぶん前のことらしいですが、最近アコースティックバージョンとして再録音されたそうです。せつなくてしっとりとしたバラードですが、歌い方、盛り上げ方が案外むずかしくて、「一歩間違えると浪花節ですよね?!先生!」というので大笑い。確かに確かに(笑)「ベースを際立たせて、メロディーをその上に自然に乗せてみて。内声はかすかに聞こえるくらいがちょうどいいバランスだと思うけど」と言うと、やおら彼女立ち上がり、「お手本、ど〜ぞ〜!」とまんまと乗せられてしまいました。弾いていてとても気持ちの良い曲です。
 この曲は昨年ニッカウヰスキーのCMソングとして結構頻繁に耳にしていました。石田ゆり子嬢が「女房、酔わせてどうするつもり?」と言いながら、いたずらっぽい表情でくすっと笑うあのCMです。なんせウイスキー好きのわたしとしては、あのゆり子嬢の微笑みにうっとりしながら、ウイスキーのかぐわしい香りだとか、舌触りなんかを想像しただけで、「買いに走りたい!」とまんまと思わされたものでした。ここのところ、胃を壊して以来ウイスキーは飲んでいませんが、たまにはちょっとロックで飲んでみたいなあなんて思っているこの頃です。
PS この曲、ぜんぜん違う何かの曲とどことなく似ているなあ?とずっと思いながらここ数回レッスンしていたのですが、やっと何だかわかりました。「雪白の月」曲調もテンポも、せつなさ具合もとってもよく似ています。あの曲も、考えてみれば大人な感じで、お酒のコマーシャルにも合いそう。バレてしまうかもしれないけれど、全く違う役者さんが演じているCMのバックにこっそり流される・・・なんていうのも聞いてみたいです。
 気になる素敵なCMソング、何度聞いても引っかかるけど、誰が歌っているの?あれ?玉置さんじゃない?やっぱりだ!玉置さんだ!という経験は結構あります。そういうのってうれしさもひとしおです。