ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「これだけの日を跨いで来たのだから」(加筆)

 「Coward」の中のラストを飾るこの曲のリピートが止まりません。午後からはとうとう、1曲リピートにして、延々2時間も聞いていました。ちょっとした病気です。
 最初のイントロが意外なくらいかわいらしいトーンで、そこが何気ない感じ、こともなげな感じでものすごく好きです。(ホントはちっとも、「こともなげ」な状況じゃないんだけど、そんな風に振舞ってるような感じ?)
 そこから、ブラスなどいろいろな音が重なって、グッとドラマチックになって、ふわっと女性の声が入って来るところで既に一気に撃沈。この声は、TAMAさんなのでしょうか?それともCHAKAさんなのでしょうか?たったひとふしなのに、万感の想いがこもっているような、そんな感じがします。「矛盾を含んだいくつもの感情が渦巻いて『オンナ』ができているのよ」ってそんな風にでも言いたげです(笑)
 そしてイントロが終わり、つよしさんの歌が始まるのですが、この声のトーン、歌い方がとっても好き。きっと例のごとく、いろいろと探りつつ、何通りも歌ったのでしょうか?「この曲にはこの声じゃなきゃ!」という気がします。この声だから、とっても説得力がある気がするのです。(別の声で歌われても、同じように思うのかもしれませんが、笑)

悲惨な出来事なんて あるのが当たり前じゃない?

 から始まるこの歌詞たちも、達観しているのかなと思いきや、「なのかな?」と弱気になったり、また「当たり前じゃない」と開き直ったり、女の特性を本当に捉えている歌詞だわ〜と思いつつ、なんだか共感してしまいます。
 この曲を聞いていると「スカーレットオハラ」を思い出します。「風と共に去りぬ」。長い長い物語、中学の頃、夢中になって読みました。何もかもを失った後で、「でも、わたしにはここがある」と大地を踏みしめるスカーレット。
 この曲は、何度も聞いているのに、そのたびいろいろな感情や絵が浮かんでは消え、とても忙しいです。
 「これだけの日を跨いで来たのだから」の繰り返しは聞きながら無意識に自分にも言い聞かせたりします。曲に「自信を持って前に進んで行きなさい」、と、背中を押してもらえる気がします。ネガティブ、ポジティブ、楽しい(音楽的に)、おもしろい、ほぉ〜(ただただ感心)。いろいろなな感情が交錯して、「この気持ちは何?」とぼ〜っとなるわりには、聞いた後はなぜかとても清々しいです。
 些細なようでじわじわと効いてくる、苦しくて哀くて出口が見えないでき事も、さらりとこの歌を歌いつつ、切り抜けて行けそうです。
 それにしても、様々な楽器やいろいろなボーカルが混じりあって作られた不思議な空間が、とてもこの詩のテイストとマッチしていて、全部がとっても心地よいです。ラストのボーカルの応酬、複雑にフェイクが絡み合って行くあたりは、純粋にそのボーカルたちの重なりがおもしろくて素敵で、何も考えずに、とにかくとにかく呆けたように聞き入ってしまうし・・・。何度聞いても、「もうおしまい」にできないものすごい吸引力です。
 なんだか既にして、一生モノの応援歌をもらったみたいな気持ちになっています。これを「大水槽の中」で生で聞いた日には・・・どうなってしまうのでしょうね?!楽しみでなりません。
PS なんだか言葉が未整理で、とってもおかしかったので、だいぶ直しました。一種の「真夜中のラブレター状態」になってました。気持ちばっかり先走ってしまったのです。意味がわからない文章を書いてごめんなさい。まだイマイチですが、また書き直します。何度でも書きたい感じです。
 こんなにへんてこりんな文章なのに、いっぱい拍手、ありがとうございました。いつもコメントと一緒に拍手を下さる方々、どうもありがとうです。全部、ちゃんと読ませていただいてます。