ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 う〜ん、こまぎれ「Coward」!!

 昨日の日記、渋谷原宿探検記の続きも書きたいところですが、早速ニューアルバムに捕まってしまったので、旬の話題からということで、先にこっちをアップします。それにしても買ったばかりだというのに、ものすごい吸引力。先ほど同じく今週はつよしさんが主役の「どんなもんや」の時間が迫っていたのに、どうしてもCDからチューナーに変えられず、耳をひっぺがすのに苦労しました。ラジオと違ってCDは逃げないのに(笑)

Coward (初回盤DVD付)

Coward (初回盤DVD付)

Coward (通常盤)

Coward (通常盤)

 さて、午前のレッスンの後、走ってCDショップへ。お昼前にはもう手にしておりました。う〜ん!忙しい。どうしてこうやって、引き取りに行く日に限って、振替レッスンをいっぱい入れてしまうのでしょう!誰だ、そんなことをするバカは・・・・(アンタです、沈!)
 細切れながら、聞いては中断を繰り返し、それでもめげずに書いています(書き始めは、自分でも信じられませんが午後2時です。どれだけかかって一回の日記を書いてるの?!なので、時系列ではありません。途中前後します。あしからず)残念ながらアネも休みだし、人が来たり生協の車が来たり、次々と生徒も来て雑音も多いものですから、じっくり声に浸るところまでまだ行っていません。なのでちょっと浅い感想になるかも。
 ひとことで言ってしまうと、今回のアルバムは隅々まで面白いです。多彩な音がします。リズムも音の数も、音色も、声のトーンも印象も、本当に多彩です。*1細部にまで気を配って聞けば、きっとものすごく凝っている場所がいくつでも見つけられると思うのですが、いかんせん邪魔が入りすぎで、アルバム1つ分、黙ったまま聞き終われていない状態なので、ちょっと欲求不満気味です。確かなことは、「思いっきりはじけられそうな曲がたくさんある」ということ。ライブに行って、とりあえず最初はペンライトを持っていたとしても、「ん〜!邪魔!」とスイッチを切るのも忘れて放り投げてしまいそうです。
 テクノ系の音がたくさん聞こえます。テクノというと、素人考えですが機械の音、無機質なイメージがあって、どう見ても超アナログな感じのつよしさんのボーカルと噛み合うのかどうかよくわからなかったのですが、意外や意外、すごくはまっています。
 夜に強めのお酒を飲みながら聞いたら、多分ものすごく心に「ずきゅ〜ん!」ときそうな曲が何曲かあります。曲の色が様々なので、ライブではドラマの役を演ずるように、曲ごとに別の世界を歌い分けて来るんだろうなあと思います。KinKi Kidsコンのオレンジで、その場の空気を一変させたように。
 どちらかと言えば統一感があった「si:」と比べると、おもちゃ箱をひっくりかえしたような多彩な世界。オムニバスドラマのような感じがします。
 クラシックで言えばKinKi Kidsは、耳障りがいいショパンモーツァルトっぽい感じ。誰にでも聞いてすぐ受け入れられるわかりやすい音楽です。それに対してエンドリ氏の音楽はスクリアビンとか、ブラームスとかラベルとか、そんな感じ。とっつきが必ずしもいいとは言えないので、一度聞いてピンと来ない曲もありますが、噛めば噛むほど味が出て来ます。通好みという感じ。よく聞くと細部まで音楽的なクオリティーがものすごく高いです。
 ここまで違うものなのだから、KinKi Kidsの世界がベストで心底惚れ込んでいる人には違うと感じるかもしれないし、ビジュアルを含めたアイドル堂本剛が一番と言う人には、ブックレットや通常版のジャケットに寂しさを感じるかも。KinKi Kidsを彷彿とさせる音は皆無という気がします。少なくとも、どちらも好きなわたしはそう思います。なので、きちんと入り口を別にしたのは、正解なんじゃないかと思います。
 とはいえ、どちらもドウモトツヨシがかかわっているものだし、入口は別でも中はつながっているのです。逆にエンドリなら抵抗なく入れるという人が、そのクオリティーに気がついてKinKi Kidsにも興味を持ってくれたら、キンキの音楽も碌々聞きもせずに批判する人の常套句「所詮アイドル」という評価がどうみても適切ではないことがわかってもらえるかも。
 さらっと聞いたにもかかわらず、立ち止まった曲たちについては、一応初聴きでこんなことを思ったんだ〜と下にメモ書きしておきます。私的な感想ですし、きちんと聴きこんだ暁には、多分かなり感想が変わると思います・・・念のため。

  • 「御伽噺」

一回聞いて、なんて面白い曲なんだ・・・と思ったのがこれ。ディズニーランドと、ゲームの世界が混ざっているかのようなファンタジーな曲でした。どこまでこの曲の「ふろしき」は広げられるの?という感じ(笑)これがこのアルバムの重めの曲たちの中に共存しているのがものすごく面白いです。考えたら、これぞ「つよしっくわーるど」?いろんな意味でファンタジーです(笑)

  • 「Six Pack」

とっても色っぽくてくらくらしました。

訳がわからないうちに、ライブで聴いたらものすごく心を動かされてつつ〜っと涙してしまいそうな曲。演じるように歌う姿が想像できてしまいます。なぜかボーナストラックが必ずとりわけお気に入りになるという法則がまた発動してます。

なんだか深いです、この世界観。どうにでも自分に置き換えて想像の余地がある気がします。最後の方のつよしさんと女性ボーカルたちとのフェイクの応酬がものすごく好きです。早くライブで聴きたいです。

  • 「故意」

訪ねてみようきみが産まれた日を
柔らかくて未来に伸ばした小さな手
触れよう 愛してる

この歌詞がものすごく好きです。声のトーンといい、やさしくてとっても包容力がある感じです。

ものすごく心に残るフレーズがあります。文句無くカッコいいです。「Coward」のメロディーの一部を聴くと、某CMにつながる?と毎回一瞬思います(もちろん、全然続きは違います)
とりあえず、さらっと聞いた感想ということで、一回アップしておきます。

*1:蛇足ですが、「のだめカンタービレ」では、よくのだめの演奏を評して、「多彩な音」とか、「多彩なフォルテッシモ」という表現がなされるのですが、今までは全然ピンと来ませんでした。わたしの想像力が足りないのかもしれないけど、それってどういうの?なんじゃそりゃ?って思っていたのです。でも、この「Coward」を聞いていて、「多彩」のポイントがわかった気がします。確かに同じフォルテッシモでも多彩ってことはあるのです。